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14話 倉庫格闘戦に向けて

 



 神奈川県、某所、キャンプ場、第3駐車場。


 数台の車と、トレーラーが止まっていた

その周りを、うろつく黒い服を来た男達が3人

そのトレーラーの中は、数々の機材が並んでいる、モニターの数、ざっと8台

その前に座り操作している、オペレーターは4人

その4人に指示を出している、山本と呼ばれているリーダー格が1人、計5人


そんな5人は、笑いながら、モニターに映る映像をみていた。


「おいおい、早く逃げないと、追いつかれちゃうよ~」

「あの美人が目的の四条優美だろ?、十士族の1人としては、弱すぎないか?」

「だよな~あの桜髪の娘 (こ)のほうが、強くないか?それにしても、アレは小学生か?」

「俺は、四条の娘より、こっちの方が好みだな!」

「「「ロリコンか!」」」

「いやいや、おまえら、ロリ・貧乳は文化だぜ」

「山本さんも、何か言ってやって下さいよ」

「俺は巨乳メガネ派だ」

「でたよ、隊長のメガネ属性、嫁に、メンズなしメガネ掛けさせてるって話だぞ」

「それの、何が悪い、独身のイヤミなんて、気にせんわ、悔しかったら結婚してみろ」

「うわ、いっちゃいます?それ?俺は彼女いるけど、こいつロリコンすよ?無理じゃね?」

「大丈夫、このチビっ娘は、お持ち帰りするから」

「犯罪くせーーーーー、いや、四条の娘を拉致に来てんだから犯罪だけどなーー」


そんな話で盛り上がり、モニターを見ながら、全員が笑っていた。


 モニターに映し出されているのは

ボーンウォーリヤーに追われている

四条優美と、二人の少女である

そう、これは四条優美を誘拐する為に

組まれた拉致部隊である

そして8台のモニターは

四条を追う監視デバイス8機の映し出す映像であった

そして、この映像は

とある港の倉庫、今回の作戦本部に送られていた。


「そろそろ疲れてきたか、速度おちたな」

「第4段階に移るぞ、お前ら仕事しろ」



「こちら、センター、魔法部隊異常ないか?」

 [こちら、魔法部隊、異常なし、とりあえず、魔術師も言う事きいてる]

「センター了解、第4段階にうつる、そちらは、このまま継続で」

 [魔法部隊、了解]


 魔法部隊

これは、頭の少しハゲた中年の男性が、率いる部隊である

異世界の魔術師を使い

ボーンウォーリヤーを百数十体召喚し、四条優美を襲わせていた

異世界の魔術師1人・中年の男性

及び魔法士が14人・護衛が4人である



「こちら、センター、先行部隊報告」

 [こちら、先行部隊、G地点にて待機中]

「第4段階に移行、G地点からD地点に移動のち待機」

 [先行部隊了解、D地点に移動します]


先行部隊は、6人の少数精鋭からなる拉致部隊である。



 初期の計画では

異世界の魔術師が召喚した

ボーンウォーリヤーが、キャンプ場を襲い

そのスキに、拉致部隊が、四条優美を拉致する計画であった。


 これは十士族の1つ

四条家が長女、四条優美が、学校の生徒会行事である

合宿に参加するとの情報を受けて、組まれた計画でもある

実際は計画どうりには、行ってはいないが

関係の無い学生達を襲わなく無くなったのは

彼等達には嬉しい誤算でもあった。


 又、合宿2日目夜に決行されたもう1つの理由もある・・・が、今は・・・。



 監視デバイスの映像から

四条優美達は、疲れてきたのだろう

逃げる速度が落ちてきたのが見て取れる

そろそろ、本格的に先行部隊による拉致を始めようとしていた。


 モニターを見ていた一人が


「隊長、対象が結界発動、防衛行動にはいりました」

「想定内だ、引き続き監視、場合によって、先行部隊を早めに」


『ピーーーーーーーーーーーーーーーーー』


 隊長と呼ばれていた、山本の言葉をかき消すように

警告音が、いきなり鳴り響く

モニターを見ていた、4人のうち、2人がその場で立ち上がり


「1・2・3番機・5・6・7・8番機シグナルロスト、4番機以外、回線切れました!」


山本は、立ち上がり、全モニターを確認し


「どういう事だ?4番機は動くか?」

「4番機、操作可能です」

「対象が、監視デバイスを壊した可能性は?」

「ロスト前の映像入ります、確認、結界魔法以外形跡なし」


 いきなりの、監視デバイスロスト

予想外の出来事ではあるが、ある意味プロなのだろう

慌ててはいるが、1人1人が、的確に個々のやることを、判断し動いている


「4番機、人影?上から足が」


その声に、トレーラーに居た5人が、4番機のモニターを、確認すると


「は?」

「え?」

「なに?」

「マジ?」

「あぁん?」


それぞれが、それぞれに、言葉を発し、固まった

そこに、写っていたのは

何も履いてない男性の股間が、簡単に言えば、チ●コである

腰を動かしているのだろうか?、左右に揺れている


5人全員が、異常な事態に数秒、意識きが止まる


そして、その意識を回復させたのは、先ほどと同じ警告音である

今度は4番機の映像がとぎれたのだ


「よ・・4番機シグナルロストしました」

「何が、おきてる?各部隊に連絡」

「妨害電波でてます、全回線きれました」

「くそ、清水、外の護衛に連絡、最大警戒、後は、妨害電波解析、回線復旧急げ」


そして、最大警戒の中、時間だけが過ぎていく。




 魔法部隊では、連絡が取れなくなったが

魔法部隊の隊長である、少しハゲた中年の判断により

拉致作戦を持続することになる

この判断で、中年の隊長以下数人の命が失われる事になった。



 先行部隊では、妨害電波で、センターと連絡取れなくなり

とりあえず待機することになる

この判断は、先行部隊の命を救う事になる

もし独断で四条達を拉致する為、襲撃したなら確実に

ミーティアに皆殺しにされていただろう。




 そして、十数分


センターに、魔法部隊の護衛リーダー、速見からの連絡が入る。


 [こちら速見、山本さんいるかい?]

「こちら、山本、速見なんで連絡ができる?そっちの状況は?何がおきてる?」


まだ全回線が、使えない中

速見からの連絡に、多少食い気味に問いただす


 [あぁ、こっちは、護衛4人以外、全員跡形もなく死んだよ、今回の作戦は失敗だ]

「死んだ?魔法士が10人いたんだぞ、それにあの魔術師は?どうなった?」

 [だから死んだっていってるだろ、詳しくは、そっちに戻ってから話す

  先行部隊には、俺から戻るように連絡いれとくわ、

  あと妨害電波はそろそろ無くなるんじゃないか?、じゃぁ後でな]

「おぃ、まて・・・・」


 山本の返事の前に回線は切られた。


 山本は右の拳を力の限り握り

一度、頭の上まで、持っていき、そして机に叩きつける

行き場のない想いを、ぶつけるように・・・。


「くそ! どうしてだ、なんで、こんなことになった!」


山本の、言葉で

トレーラー内に、ピリっと緊張が走る、そして幾つかの計器が反応する


「ぼ・・・妨害電波消失、回線回復しました」

「本部から、連絡きました」


 そこ言葉に、山本は、顔が歪む

詳しい事は、何一つ解ってない

速見は、言いたい事だけ言って回線を切りやがった

魔法部隊が護衛以外死んだ?

護衛と魔法士いるのだぞ、一個小隊の戦力が負けた?

そんな意味不明な事報告できるわけもない

それでも出ない訳にはいかない・・・


「こちら山本」

 [こちら本部の高津だ、状況を報告しろ!それに、なんだあの映像は、お前ら、ふざけてんのか!]

「こっちだって、今まで妨害電波で状況確認できてないだ!わかるか!」

 [あ?報告しろっていってんだろ?解ってる事いえばいんだろうが?]

「しるか! 小林、回線切れ」

 [おい、まて]

「いんすか?」

「かまわん切れ」

「ういす」


 すこし嬉しそうに回線を切る、小林。


 山本は椅子の背にもたれ、天井を仰ぐ。


 山本は、考えを巡らすが

情報が少なすぎて、まとまらない

思い浮かぶのは、今回の報酬減らされるな・・・・・と

魔法部隊が死んだ・・・

もしかすると、俺たちも死す可能性も・・・・・と。



 山本達は、最大警戒をしながら、撤収作業をしていると

先行部隊6人と、魔法部隊の護衛4人、帰ってきた

そして速見の指示でトレーラーの護衛3人が、トレーラーの中に集まる

トレーラー内の5人と合わせると、計18名である

すし詰め状態の中で、全員揃ったことを確認し速見は話し出す。


 自分達に起こった、先ほどの事を多少の着色をしてだが。


 突如、裸にロングコート後仮面をつけた男1人に襲撃されたと

戦闘の結果、自分以外の護衛3人が戦闘不能及び気絶させられ

自分は戦闘不能及び拘束されたと

それは今回の首謀者に報告させる為にと推測される

その後は、異世界の魔術師と魔法士達が

その男に立ち向かったが全滅したと

信じられない事だと思うが

その男は魔法の掛かった木刀で拳銃の弾丸、魔法を叩き落としたと

その男は死体を全て消し去り

既に、そこには戦闘の後さえ残ってさえいないと

最後に一言残して姿をくらました


「朝までに、お前たちの本部を潰す、逃げたい奴は逃げろ、歯向かう奴は殺す」と


 多少嘘を混ぜながら簡単に説明したのだった。


 皆が、ざわめくが、それを軽く見渡して、話を続ける。


「これからの事だが、他のチームは分からんが

 俺達のチーム・ブラックタイガーは

 今回の件から手を引くことにする

 後は山本さん次第だが

 死にたくない奴は逃げると言うか

 朝まで本部に戻らない事をおすすめする

 あと本部への報告は俺がしよう」


 考え込む山本は速見と視線を合わせ軽く頷き。


「小林、回線つなげてくれ」




 [やっとか、さぁ説明しろ]

「ブラックタイガーの速見だが、代表して説明させてもらう」

 [ああ、あの若造か、誰でもいい、さっさと説明しろ]


 そして、先程皆に説明した事を、高津に話す


 [なんだと、臼井が死んだだと、高等魔法まで使えたのだぞ?]


 臼井・・・・それは魔法部隊統括していた

頭がハゲた中年の男性である。


「あぁ、跡形もなくな、死体まで処分されたよ、多分四条家の極秘部隊かなんかだろう」

 [そんなバカな・・・]

「そして、俺達ブラックタイガーは、今回の件から手を引く」

 [逃げるのか!本部が狙われてるのだろう、すぐ帰ってこい]

[俺はもう、奴と戦っても勝てる気がしねぇ、命は惜しいからな]

 [く・・・・]


 [おい、負け犬、俺がそっちに行けばよかった、お前がヘタレだからそんな事になるんだろ]


話に入ってきたのは、速見と同じく護衛チーム

ホワイトイーグルのリーダー、鷲尾である


「鷲尾か、多分お前でも勝てないぞ」

 [そんなに、自分が弱いのを保護したいのか!]

「ハッハッハ!あぁ俺は弱いよ、今日痛感したよ、俺もマダマダだよ!」

 [お前が戦った奴は、俺が殺して首をもっていってやろう]

「はは、頑張れよ、俺の予想だと、そっちを襲撃するのは、4人前後だろう」

 [4人だと、俺達を、バカにしてんのか!]

「あぁバカにされてんだよ」

 

そして、しばしの間、早見と鷲尾の、無意味な言い合いが続いた


「おっと、最後に、本気で死にたくない奴は逃げろ逃げろ生きてたら、また会おう、じゃぁな」


そして小林が通信を切り叫ぶ


「おわったぁぁーーーーーーー」


トレーラーでは通信を見ていた全員の緊張がとけた


それを感じた速見が


「よっしゃ皆で飲みに行くかぁぁーーー山本さんの奢りで!」

「「「「「「やったーーーーーーーー」」」」」」

「なんだとーーーーーくそ、わかった、おごってやる」

「「「「「「おぉーーーーーーーーー」」」」」」


 それは命のやり取りをしている人間達である

仲間が死んだとしても、覚悟は出来ていた

次の任務では、自分が死ぬかも知れないと

気持ちを切り替え、今は生きてることを祝おうと


速見の言うことが本当か嘘かは解らない

一個小隊を1人で殲滅できるなんて、それでも

各自、本部に居る友人に逃げる用に連絡をいれる

そうして、総勢18人は夜の街に消えていった。





 そのころ本部では、警戒レベルを最大まで引き上げて対策を練る。


 高津を中心に数名集まり話し合いをはじめた

まず鷲尾が言い放つ


「速見は弱かっただけだ、もと軍人部隊である、俺達ホワイトイーグルがいる限り負けはない」


 相槌をうつように島崎が


「ああ、こっちには、あの組織からの客分とアレがあるんだ、負けるはずがない」

「客分は帰ってきたのか?」


客分という言葉に反応して高津が問いただす


「はい 【九重 (ここのえ)】誘拐部隊は後1時間もすれば戻ってきます」

「客分はここへ、後の部隊は、もどってきしだい、防衛にまわせ

 九重のガキは拘束したまま、逃げないよう閉じ込めておけ

 わかってるな、逃げ出す奴は、許さない

 見つけ次第、捕まえろ後で処分をくだす」


 今回の作戦は、十士族の、四条家の長女、四条優美

同じく十士族、九重家の長女【九重静香】普通の学校に通う小学6年生

この二人を誘拐する物である

九重静香は本日ピアノコンクールで、夜まで外出すると情報があり

作戦が決行されたのである

すでに九重静香は、拉致されており

本部に移動している最中である

そして、静香を攫われた九重家では

大騒ぎであったが、すでに秘密裏に捜索しており

この場所が割ることは時間の問題でもあったが

それでも後十数時間はかかっただろう

その間に港から逃げ出す算段である。


 そして、すでに速見

又はその仲間達からの連絡で数名の人間がこの倉庫から姿を消していた

それを知ってか高津は、逃げる奴は捕まえろと、命令をくだす。


 1時間ほどして、九重誘拐部隊は戻ってきた

最大警戒の中、撤退準備を行っている

警戒、防衛に人手を割いているので

撤退準備に思いのほか時間がかかっているのである

もしかしたら、総動員で撤退をしていたら、間に合っていたのかもしれないが・・・。



 そうして時間が過ぎて行き

本部を据えている港の倉庫の300メートル程の所に

3人の人影が現れた。


 その先頭に立つは、身長180cm程の男

ダブダブの黒いズボンに、ノースリーブの黒シャツ

黒を基本としたスカジャン背中には雷神の刺繍がしてあり

黒いピエロの様な黒い仮面をし

髪は赤く、背中には長めの日本刀を担ぎ

右手には木刀を所持していた。


 その横には彼より背の低い細身の男性

革靴に細身のジーパン、黒のTシャツ

その上から羽織るのは黒のロングコート

その風貌からして異質な雰囲気をか持ち出す、ヒョットコの仮面

同じく右手には木刀をもっている。


 その後ろには黒のレザーパンツに、丈の短いレザージャケット

目と鼻を被う、顔の上半分を隠す黒いキツネ仮面

そこから除く褐色の肌と艶のある唇は見てとれる

頭の後ろには黒髪のポニーテールが風になびいていた。


 黒い服装と仮面という事以外

まるで統一性の無い3人であった。



 

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