パジャマパーティー・6話 2人で、お風呂!!
かんなは右手人差し指をデバイスに向けて
「ポチッとな!」と画面をおした。
【かんな印・ライトボール改・プロジェクタータイプ】が
大きなスクリーンに、映像を投写する。
スクリーンの全体を文字が覆う
動画投稿サイトでよくある
動画画像にコメントが入るもので
その文字が多すぎて、画面全体を覆ったのだが
かんなは、気にすることなく
慣れた手つきで瞬時に、コメント表示を切る
そして、映し出されたのは、2ーHが会場(運動場)に入る場面だった
そして、タコの着ぐるみを着る、ニニスと
真っ赤な服装と真っ赤な魔導帽のカレラが映像に映るのだ
「ニニスなの~~~」と
ニニスは両手をあげて喜び
その後に会場に入ってくる、クズクラスの面々をみて
雫達に友達を紹介するように
「アレが【テツ】なの~~
【エロト】なの~~
【カンボー】なの~~
【フトシ】なの~~
【キジ】なの~~
【シュウ】なの~~
あの吊るされてるなのが【シオ】なの~~~」
ここで、かんなが一言添えた
「あ、このシオっていうのが【紫音君】ね!」と
アップで写っていないので、顔はわからないが
開始前であるのに、すでに吊るされ姿が晒された男の姿に
雫・千秋・ひろみ・・・涼子も驚くのだった。
その後は
かんなの簡単な解説付きで、映像は進んでいく
Hクラスの選手が数人で、ニニスを攻撃する
後輩ちゃん4人は驚くが
ニニスは「なのなの~~」とご機嫌
2つの上級の炎魔法がニニスを襲うも
ニニスは無事であった。
後輩4人は
見た目と全く違う、ニニスの凄さを実感するのだった・・・が
問題はその後だった
映像を見ていたニニスの動きが止まり
真剣な眼差しで映像に食い入る!
そう、その瞬間、ニニスの魔術符結界が紫音に壊された!
この事、紫音がどうやってニニスの魔法に干渉したのかは
未だにニニスも理解出来ていなかった!
だからこそ、紫音の行動を一部も見逃さないよう
食い入るように映像にのめり込むのだった。
次の瞬間、後輩の3人は目を丸くする
そう、ニニスが踏まれたのだ
それも、鈴の双子の兄と言う【紫音】にだ!
その衝撃のまま怒涛のクズクラスの仲間割れ!
そして、その仲間割れからの爆発!状況が把握できないまま
映像の外で、鉄雄がHクラスシンボルを壊し、勝敗は決するのだった。
結末を知る涼子は無言のままだが
雫・千秋・ひろみは、別の意味で言葉がでないのだった。
そして、進行役である【海二】がJクラスの勝利を告げて
模擬戦予選 HクラスvsJクラスの動画が終を告げた。
それぞれが、それぞれの思いを抱える中
かんなは、楽しそうに言うのだった
「やっぱり、この手の動画は
コメント付きで見ないとね!
コメント読んでると2倍楽しめるよね~~」と笑うと
「では!2回目いくよーーー」ともう一度再生するのだった・・・。
コメント無しで見ていた、かんな達はまだ気が付いていなかった
この予選の映像は、リアルタイムで放送され
すでに数時間すぎ、SNSなでど拡散され
そして視聴され・・・
またSNSで・・・
そんな事を繰り返した結果に。
紫音の事を知っている・・・
そう、ニニスと紫音の【イビツ】なほどの仲の良さを知っている
かんな達でも呆れる紫音の行動だが
それが、明白に映し出された映像が
全世界を駆け巡っていたのだ。
動画に挙げられたコメント
その9割以上が、着ぐるみの少女を踏みつけた男に対する罵倒!
そして、紫音がニニスの魔術符結界を壊した後からは
映像が見えないほどの画面を覆い尽くす、罵倒コメントの嵐
とりあえず、動画は流してはいるが
その無残なコメントに、かんなすら言葉を失う。
学園のホームページに置かれた、模擬戦予選の動画
これは、正式な映像である
この映像に、放送倫理に違反するものや、人が死ぬ映像でも有れば
差し止めになっただろうが、映像に映るのは
至って許容範囲内の映像である
ソレを炎上したからと
学園側が今から止める事も、コメントを止める事もしないだろう。
(事実、学園長と、中等部の校長と数人しか、ニニスの事は知られていない
もし知っていれば、ニニスの映像が世間に出ることは無いのである。
そして誰が信じるだろうか、クズクラスと呼ばれる
各学年の掃き溜めに、王族の子供がいるだなんて。)
映像とコメントをみて一番驚いたのは、優美だった!
優美は予選の映像が在るとも思っていなかった
それも、頭を地面まで落とすまで踏まれたニース様の姿が流れるなど思ってもみなかった。
そして、ニース様を踏みつけた男に対する
【死ね!】【殺す!】と流れる、コメントに
「り・・・鈴・・・」と
その視線をキッチンにいる鈴にむけるが
後片付けを行う鈴は
「ん? 気にしなくていいよ。」と
鈴は気にしない。
鈴にしてみれば
紫音が映像の事を知らないわけがない
そう映っていると知っていて【アレ】である
多少・・・腹が立つが
もう終わったこと
気にするだけ無駄と言うものである。
優美もどうにか対処したいと色々考えるが
十士族の力を借りれば、それはそれで話が大きくなる
優美個人の力など有りはしない
四条の名が有ってこそ優美は力が使えるのだと
自分の力の無さを悔やむのだった。
カレラは、そんな優美に
「とりあえず、ニニスの事は気にしなくていいですよ
国はほぼ、ニニスに対して無関心ですから」と
ただ優美にしてみれば
ニース様の事も気になるが
これの映像が広まれば、紫音君の学園生活は・・・・と。
これと同じ事を思っていたのが夏目である
可愛い少女を踏みつけた・・・その態度
その上、少女の着ぐるみの腕を引きちぎり
映像を移していたカメラに届くほどの、いやらしい高笑い!
それは人間として、ダメな部類・・・
非道なる狂気・頭の壊れた変質者・悪魔とも言える
即警察行きと思わす行為。
これによって、紫音君を見る学園の生徒の目は・・・?
今まですら、紫音君は変人・変態・気持ち悪い・汚物と言われてきたのだ
それが今まで以上の非難の目が加わる・・・。
そう、夏目は今後の紫音の学園での風当たりを想像するが
まったっく気にしない態度の鈴に、助言をやめた。
最悪の事も考えるが、今は様子見
もし鈴が助けを求めてきたときの為に
陰ながら出来るだけ準備は行うと決める
そして細い目でチラリと、かんなと視線を合わせ
かんなも無言で「わかった!」と合図をかえすのだった。
ただ1人だけは
全員を俯瞰で観察し
全く違う事を脳内に描き
(そう、くるでござるか・・・シオン殿・・・)と。
********
そんな光景をキッチンから観察する鈴。
なにか・・静かになっていく・・・
ニニスは相変わらず、楽しそうだけど
さわがしい、かんなすら、あのバカの事で口が止まった・・・。
空気が重いけど、これを出せば・・・・
鈴はキッチン奥のパントリーに入り冷凍庫からある物を出してくると
「みんな、デザート食べる?」
この一言で、場の雰囲気が一変するのだった。
鈴が用意していた、食後のデザート
小さなクッキー生地のカップ入った、シャーベット状のアイス
色とりどりに並ぶ、カップアイスに
さっきまで夕食を食べ動くことすら断念していた
少女達が動き出す!
まるで
「スイーツは別腹です!」と言わんばかりに!!
砂糖を使わず、素材のみで作り上げたヘルシーなシャーベットアイスは
含んだ口の中でその素材の味が優しく広がっていくのだった。
雰囲気も一新し
話が盛り上がる中、お風呂の話になり
普通の家の1坪ほどのお風呂なんで
2人づつで入ることになり。
「はい!!リンちゃんと一緒に入る!」と
手を挙げて主張する、かんなだったが
夏目「かんなは、私と!
これは胡桃さんを驚かしたバツよ!」
「いうあだぁぁぁぁっぁああああ
りんと一緒にはいりたいいいいいいいいいいい。」と暴走するが
こんな時の為の、なっちゃん!!と
かんなは、なっちゃんに押さえつけられたまま、マジで涙を流す
その行動は、後輩4人が引くほどだった!
いや、私も引いた・・・そこまで?一緒に入りたいのか!?
GWの合宿で一緒に入ったし
私は昔から桜達と一緒にお風呂に入ってるから
他人と一緒に入ることに抵抗はないし
かんなと入ってもいいんだけど
面白そうなんで、ここは、なっちゃんに従おう!
そして、アリスは人前で鎧を脱ぐ気はないと
深夜にでも1人で入ると言うので、まぁ皆納得だ
ただ、雫ちゃんが・・・微妙な雰囲気
一緒に入りたいが、恥ずかしいって所かな
まぁ、私もあの鎧の下も、アリスの素顔も興味はある!!
茜は、この明るい雰囲気についていけれてないのか
「拙者は、すこし鉄雄殿達の所に顔を出してくるでござる」と言うので
デザートや、お菓子を渡して茜を玄関まで見送ると
シレっとした顔で、かんなとニニスが茜につづいていく
まぁ、夏目とカレラに捕まるのは目に見えていたけどね。
そんなニニスは
まだカレラに怒られた事が引っかかっているのか
「カレラは怖いなの~~~サクラと入るなの~~」と
桜とお風呂に入る・・・・
お風呂から聞こえる、ニニスの驚きの叫び!
お風呂から出てきたニニスは
まるで信じられない物を見たかのように、目を大きく丸くし
「すごかったなの~~~」と騒ぎざすのだった!
みんなの視線が、桜の胸に向いたのは仕方がないことだろう
合宿で一緒に入ったけど、また成長していたからね!!
ま・た!!
せ・い・ち・ょ・う!
し・て・い・た・か・ら・ね!!
(・・・・・・・・・・。)
カレラは、風呂上りの、ニニスの世話を焼きながら
「私は朝入るから」と言うので
「次に誰が入るか! じゃんけんする?!」と言うと
後輩ちゃん達は「先に先輩が入ってください!」
こうなれば、私・優美ちゃんか、かんな・なっちゃんか・・・
「やっぱり、りんとはいりたいぃぃ~~~~」と騒ぐ、かんなだけど
なっちゃんの一言
「アリス、悪いけどお願い。」
アリスが動き、かんなを羽交い締めし
夏目は笑顔で・・・・かんなの口にタオルを巻く!
「ふがふが」と何かを訴える、かんなを無視して
夏「少しうるさいかもしれないけど
鈴と優美はゆっくり風呂に入ってきて」と・・・。
私と優美ちゃんが先に入ることとなった。
「それじゃお先に入るね~
優美ちゃん行こ」
「かんな、ごめんね」と優美ちゃんも、かんなの姿を少し笑う。
そしてまだ他人と裸で、お風呂に入るのに抵抗のある優美ちゃんと
私は、足を曲げて向き合うように湯船に浸かっている。
だけど!!
ほぼ幼児体型の私は、優美ちゃんの羞恥心を緩和できる!
そう! 絶対に同年代と一緒にお風呂に入る感覚はない!
まるで、親戚の子供と入るような
小さな子供をお風呂に入れている感覚で入れるというもの!!
(じ・・・・・自虐ネタではないよ・・・・・
この体の・・・有効活用・・・なんだよ・・・。)
ふと感じる
もしかして優美ちゃんと2人きりになるのは初めて?なのかもと思いにふけると
「鈴・・・。」
「なに?」
向き合う優美ちゃんの目を見つめると
優美ちゃんは視線を外し、そのまま天井をみあげた。
「色々聞きたいことが有ったんだけど・・・。」
「ん?」
優美ちゃんの視線が私の目に戻り真剣に
「紫音君て・・・何者?
いえ、鈴の双子のお兄さんって事は知っているのだけど
あんな人は初めてで
強いのか、弱いのか
何を考えているのか解らないし
それに、ニース様を平気で・・・しますし
私の周りにはいないタイプの人なので・・・。」
「イヤイヤ
あんなのが紫音以外にいたら、私も驚くよ!」
「そうなのですか?」
「あたりまえだよ!
あの変態のおかげで、私がどれだけ苦労しているかって・・・
優美ちゃんはいいよ、訳の解らない変態って思うだけで!
私なんて、アレの家族だよ!
それも、双子の兄妹って
今まで、どれだけ私が恥ずかしい思いをしてきたか!!
小学校の時
変人の妹って、ずっと言われてたんだよ!
今の学園では、出来るだけ隠してきたのに
今日のアレで・・・・映像のコメントにあったけど
あのバカが【三千風紫音】ってバレたし
そのうち、私と兄妹なのもバレるだろうし・・・
ほん・・・・・・とに、あのバカ!!
私の身にもなって欲しい!!」
両拳を顔の前で握り締め
つい暴走した私・・・かんなの事は言えないな・・・・。
小さく2度深呼吸をして
「優美ちゃんごめん、愚痴っちゃった。」と
ちっちゃく舌をだして、おどけてみせる
「いえ・・・
そうですよね・・・鈴が一番苦労を・・・」
「あ、別にそんなに苦労はしてないんだよ
もう慣れてるしね
ただ、バカやって、私を巻き込むんなら
先に一言あってもイイと思うんだよね~。」
「そ・・・そうなんですか?」
「うん
紫音は好き勝手するでしょ
ニニスと初めて会った時も
自分が楽しければいい!みたな事で
みんなを巻き込んで、バカするし
後始末をする私の身になって欲しい!」
「後始末?
そういえば、あの時も不思議な事が
鈴はあの時・・」
「それは、紫音に聞いて!」
「卑怯ですよ鈴!」
「ん~だって
あの時の優美ちゃんの魔法
アレも本当は使っちゃダメなやつでしょ?」
「そうですが・・・ん?
なぜ、それを?
でも、鈴がくれた、あのデバイスの魔法
アレこそ・・・」
バシャ!! っと湯船のお湯を優美ちゃんの顔にひっかけてみた!
「え? な・・なに??」
「おしえな~~~い!」
「教えてくれてもいいじゃないですか?」と
優美ちゃんも、私に負けず
バシャ! っと
その後は、もう2人で
バシャバシャ
キャッキャッ・・・と
その楽しそうな声が微かにリビングに届き
かんなの耳に入っていたなんて、私はしらなかった。
優美ちゃんと2人、脱衣場でパジャマに着替え
「優美ちゃんかけすぎ!」
「鈴が悪いんです!」
「そんな事いうなら!!」
優美ちゃんの腰に手を回しクスグル
「キャッ!」と可愛く小走りで逃げる優美ちゃんは、リビングに入っていく
そこで、私と優美ちゃんの見たものは!!!
椅子に縛られ、たぶん口をタオルで縛られたまま
頭から、すっぽりと袋をかぶった、かんなの姿
まるで・・・死んだように、身動きせず
燃え尽きていた・・・。
私は、何が起こったのかと、なっちゃんを見ると
視線・・いや、あの細い目では視線は解らないな
静かに顔を背ける、なっちゃんがいた。
そこに、千秋ちゃんが
「あ・・・あの
お風呂から、先輩達の楽しそうな声が聞こえたらしく
かんな先輩が、暴れだして
さっき夏目先輩が・・・・コキって・・・
いえ・・・・暴れすぎて今さっき力尽きました。」
ちょっと、優美ちゃんとふざけてただけなんだけど
なっちゃん、やりすぎ!
かわいそうな、かんなに、かける言葉もございませんが・・・。
今日のパジャマパーティーを、いきなり決めたのは私だし
かんなに話ふったのも、かんなが居たら皆が笑顔になるからだし
それに・・・かんなは、いっつも私の為に色々してくれるしね
「あれ~~どうしよっかな
もう一度お風呂に入りたくなっちゃった!
誰か一緒にはいってくれないかなぁ~~~」
「わがががあああああ~~~~~~!
りんくぇrちゅいおp@!!!!!!」
一瞬にして息を吹き返したかんな!
「よし!それでこそ、かんなだ!!」
かんなの拘束をとくと
「ょっしゃぁぁぁ!!!」と、気合をいれる、かんなに
「じゃぁ、なっちゃんと入ってきてね!」
「りんちゃぁぁぁぁ~~~~~~ん」と
泣きつく、かんなと結局2度目のお風呂に入ることにした。
アレだ、背中を流してあげると言って
くすぐりまくってやった!
その後で、なっちゃんは1人でお風呂に。
後輩ちゃん達は、雫ちゃんと千秋ちゃん
涼子ちゃんとひろみちゃんに別れお風呂にはいる。
全員(カレラ・アリス・茜以外)がパジャマとなり
寝る準備に取り掛かる、リビングに布団を敷いてしまおうと
テーブルは、お父さんの部屋にツッコミ
私の部屋と、蘭さんの部屋から布団
あと、桜達が泊まりに来た時に使う、お客様用の布団・・・
12人居るのに、布団が3組!!
全然足りない!!!
(友達に、お父さんと紫音の布団は使って欲しくない!
娘大好き親バカ! と、変態が移る!)
だいたい、この家に泊まりに来るのは
てっちゃん(紫音の部屋に泊まる)と
くーちゃん(私と一緒にベットに寝る)
後は幼馴染の桜達2人
私の部屋のベットの下に、お客様用の布団を敷いて・・・
3人で暴れながら寝るから、誰がどこで寝るかはその時次第だけど
こんな大人数が泊まりに来るなんて
考えたこともなかった!!!
う・・・皆の視線が痛い・・・
そんな私をさっしてか、カレラが
「私の方で準備しましょうか?」
「大丈夫、貸して貰えるよう頼むから。」
そして携帯で、幸 (ゆき)さんに電話する
幸さんとは、くーちゃんのお母さん、宮守幸さんだ
「幸さん、こんばんわ」
「聞いたわよ、友達がいっぱい泊まりに来てるんだって?」
「はい・・・それで・・・・。」
「布団でしょ?
胡桃がもしかしたらって言って
10組ほど用意してたわよ!」
「さすが! くーちゃん先生!!」
「ふふ、青春してるねー
これから持って行くわね。」
「は~い!
ありがとう~~~!」
電話を切ると
皆に、ピースして
「布団10組!ゲットだぜい!」
「「「「お~~~」」」」と歓声が沸く!!
いや、忘れてた私が悪いんだけどね。
宮守建設は昔、社員の下宿をしていたから
その時の布団は沢山あるし
飲み会で止まったり、年末年始・お盆などで人が集まるので
布団は常に使える状態である!
まぁ、たぶんギンちゃんが綺麗にしてくれてる。
この後、幸さん達が布団を持ってきたけど
玄関まで入ってきたのは、幸さんと
宮守建設で働く、真希 (まき、22歳)ちゃんだけ。
真希ちゃん達(社員)は、社長に呼び出され
バーベキューしながら飲み会となってるらしい!
幸さんと真希ちゃんは
酔っ払い(男達)には、JT(女子中学生)の寝間着など見せない!と
玄関に陣取って、外にいる男ども達から布団を受け取って
私達に渡してくれていた。
布団10セットに
なぜか、枕が20個
幸は、ふふん!! って楽しそうな顔で
「やっぱり、するでしょ? するよね? いや、しなさいよ!!」
・・・いや、しないから・・・。
・・・・・。
うん・・したね!
ニニスが、張り切って投げていたね!
こんなお泊りド定番の、遊びを知らなかったみたいで
その弾けっぷりは・・・すごかった!
まぁ、今は電池が切れたみたいに
桜の膝枕で寝ています。
その後は、ニニス起こさないように
小声で雑談してると、アカネが帰ってきて、就寝。
私は、かんな達が寝静まるのを待って起き出す。
カレラは、家の外で、ニニス付きのSPと周囲の警戒をしている
まぁ、ソレがカレラの仕事と言うのだから、ほっとく事にした。
玄関に、アリスとアカネの2人が、こそこそと話していた
2人は、あっちの世界で、数時間いて、色々してたみたいだけど・・・・。
「2人とも、寝なくて大丈夫?」
「あぁ、鍛えているからね、一日くらい寝なくても大丈夫だよ。」
(不眠症で、寝ても一日2・3時間だし、数日寝なくても支障はない!)
とかなんとか、アリスが言うと
「拙者も、締切前は3徹(夜)くらいは、するから平気でござるよ。」
アカネも、恐ろしいことを言う・・・。
「それで、リンは?」
「ん? 私? これから明日のご飯の準備をしようと思って。」
「鈴殿も・・・寝なくて大丈夫でござるか?」
「うん、料理作ってたら、朝とかよくあるし」
そして、奇跡的に
寝なくても生きて行けるという
生き物として有り得ない3人組が揃ってしまった。
そう、それぞれが、ぞれぞれの
【料理】【騎士】【漫画】という道を進む、3人の少女
それが【変態】と【リーゼント】と言う共通点を持ち
異世界と言う秘密を共有することで
妙な親近感を抱くのだった・・・。
私は少し、アリス達と会話をして
キッチン奥の、パントリーに引き籠もり
明日の朝ごはんと、特訓中のオヤツを準備をする。
そう、明日は朝から桜の家に移動して
昼まで、後輩ちゃんたちの特訓!
昼からは、街に出て、ランチして、遊んで、いっぱい楽しむ!
なんだろう・・・
今から
メチャクチャ
たのしみ!!!




