パジャマパーティー 2話 年上の後輩・年下の先輩
鈴の一言で決まってしまった
【パジャマパーティー】
彼女達は、その準備をする為
解散していく・・・・・。
そして当事者である鈴も帰るのだが
学園から鈴の家に直行するのは
鈴をはじめとする、桜と、ニニスの3人である
ニニスは泣き止みはしたが
何かに怯えるように・・・
桜に抱きついたままである。
さすがに、このままバスに乗れないと
ある・・・存在の・・・足を使おうと・・・
鈴は、たぶん学園に来ているだろう1人の女性に念話を送る・・・。
『ミカさん居ます?』
『いっるよぉ~~~~~ん。』
そう、かる~~く返事を返してきたのはミカである
蓮の模擬戦予選を観戦に来ていたミカ
それは、ミーティアも同じであるが
基本長距離移動を転移ですますミーティアと違い
この世界にどっぷりはまったミカは
無駄に車やバイクを運転したがるのだ
もちろん無免許だ
もし警察に捕まろうとも
悪魔の基本能力でもある【魅了】によって切り抜けれるのだ
そして、ちょくちょく蓮や桜の足に使われるのだが・・
今日も蓮の帰りの足になるはずだったミカを
鈴は、オヤツで買収するのだった。
後に、3-Jで仲間内で騒いで
鈴よりも帰るのが遅れた蓮が
ミカが居なくて腹を立てたのは別の話である・・。
そう、ミカはエサに釣られ・・・
いや、鈴のお願いを心良く承諾し
主であるはずの蓮を放置し
鈴達3人を鈴の家に送るのだった。
ミカの車では
桜の兄自慢がはじまった
それは模擬戦での蓮の勇姿
それを、のらりくらりと話すのだが
鈴にしていれば、友達に兄の自慢ができる!それがどれだけ羨ましい事か・・・
いつしか三千風家に付き
そのまま雪崩込むように家に入るのだった。
ミカはそのまま、帰っていくが
ミカとミーティアには、鈴の作り置きのピザと言う
数日前に大量生産し食べきれなかった残りを、リルが時間停止空間に入れた
いつしか、リルのオヤツになるだろう、ソレを進呈する事になった
また、桜の着替えも持って来てくれるようにお願いし
後で鈴の部屋にでも、転移して置いといてくれるように頼んだのだった。
鈴は、リビングに桜とニニスを招き入れると
ニニスは、珍しそうに家の中を見渡し
「リンの家なのなの?
シオの家なのなの?」
「うん、まぁ双子の兄妹だからね
当たり前だけど、一緒の家に住んでるよ。」
それを聞いたニニス、その濁りのないブルーの瞳を輝かせると
「シオの部屋はなの、どこなの!!」
あぁぁ~~~やっぱり、興味あるのか・・・と
鈴のため息とも言える返事よりも早く桜が
「こぉ~~ちぃぃ~~。」と
嬉しそうに、ニニスを2階に連れて行き
鈴は無言で、その後を追うのだったが
紫音の部屋のドアノブを引っ張り
「あかないなのぉぉ~~~~~!!!」と
大きく叫ぶニニス
「まぁ、鍵かかってるよね。」
普段は鍵など掛けない紫音だが
さすがに、友達が泊まりに来ることは念話で教えてるので
リルが鍵をかけに来ていることは解っていた。
だが、ニニスは諦めない
「あかないなら壊すなの!」と・・
ドアに向けて魔法デバイスを向けるが
それを静止したのは桜
「壊すのはぁ~~~ダメ~~!」と・・・・
そう、空気を読めない桜でも
ノリで、一緒にドアを壊しそうな桜でも
流石に、コレばっかりは止めた。
ニニスは気が付きもしないが
ニニスが「壊す」と言った瞬間
鈴の雰囲気が殺気だったことを桜は感じ取ったのだ
鈴と長い近い付き合いの桜は
それこそ鈴の性質を一番理解してた・・・
桜に言わせれば
さっき2年Jクラスで、カレラに向けて啖呵をきった鈴
あんなものは、怒った内に入らない
あんなものは、何時ものこと
だって、鈴が本気で怒ったら・・・・と・・・
幼い時、鈴を本気で怒らせた事のある桜は
それを思い出し想像するだけで
今でも涙を流しそうになるのだから。
それでも、紫音の部屋が気になって仕方がないニニスだったが
友達 (ダチ)の桜に言われたら止めるしかなく・・
そのまま桜に手を引かれ、鈴の部屋に行くと
可愛らしい部屋に機嫌をよくするのだった。
少し3人で騒いだ後
いつしか桜とニニスは
鈴の部屋のヘットで寝息をたてるのだった。
鈴は気合を入れ台所に立つ
これから、12人分の夕食作りである
食材は、リルに念話で
「とりあえず、いま虚数空間にストックしてある
肉や野菜、それに下ごしらえを終わらした料理を冷蔵庫に入れといて。」
そんなお願いをしていたもんだから
パントリーにある業務用冷蔵庫の中身は、パンパンである。
そんな冷蔵庫を開け
鈴は何を作るか考える
同じ品を12人分作るのには芸も無いし、一品に対する食材の量が少なすぎる
それに、なっちゃんが和食
かんなが・・・・・ビーフ・・・・ストロンガー?
カレラは、シーフードに、ステーキに・・・スィーツ。
皆、好みはバラバラだし
それなら、色んな品を沢山作って好きな物を食べて貰う方がいいか?
よし!まずは・・・・お米炊くかな。
鈴は、お米を1升(10合)釜に入れ丁寧に洗い
水に浸し、とりあえず30分は放置かなと
そんな時、誰かが敷地内に入ってくる気配
それを感じて、呼び鈴より早く玄関に向かい
呼び鈴が鳴らされた瞬間に
間髪いれず玄関を開けると
自転車を飛ばして来て
息を切らした【ひろみ】ちゃんが驚き
「こ・・・こんにちはです、鈴先輩。」
「ひろみちゃん、いらっしゃーい
でも早いね
まだ約束の時間まで1時間以上はあるよ?」
「はい!
たぶん皆の夕食を鈴先輩が1人で作ってると思って
少しでも手伝えないかと思いまして
家の手伝いを投げ出してきました!」
「え?それは嬉しいけど
家の手伝いはいいの?」
「はい!
お父さんには「帰ってくるな!」と言われましたけど
大丈夫です!」
元気よく答える、ひろみちゃんに
いいのかそれで!と・・・思ったが
話を聞けば
あのオムライスの後、真剣に料理の勉強をするひろみちゃんに
父親は大喜びだったらしいが
私の料理やお菓子が美味しいと、父親に自慢しすぎて
父親が私に嫉妬したそうだ
そうして今日、私の家に泊まると言ったら泣きながら
「お前は、ワシを捨てて行く気か!
もういい!!もうそこ子の所へ
嫁でもなんでも行ってしまえ!
もう帰ってくるな!!」と怒り出したらしい
母親は笑いながらお泊まりの準備も手伝ってくれて
差し入れまで準備してくれたらしい
貰った高級ハムは、ありがたく使わせて頂きます。
それにしても、どうして父親と言うものは娘が大好きなんだろう・・・。
そして、ひろみちゃんもピンクの可愛いエプロンを付け
準備万端で台所に、立たない!!。
ひろみちゃんが言ってくれたのだ
「まだ手伝えるほど料理の腕がないので
見て勉強させてください!
洗い物や、皿出しくらいなら言ってもらえば
手伝います!」
うん・・・たぶんそれは正しい判断だとおもう
たぶん手伝える事は無い
家の台所で私が料理をしている時
私を手伝えるのは、くーちゃんだけだし
そう思うと、くーちゃんも料理上手になったなぁぁぁ・・・・。
そんな事を考えながら、ひろみちゃんに
「何か有ったらお願いするね。」と伝え
気合を入れ・・・・・
「ひろみちゃん・・・ビーフストロンガー・・って何?」
「え?」と・・ひろみちゃん
かんなとのやり取りを伝えると
ビーフストロガノフ・・・・と教えてもらいました。
少し恥ずかしかったのは内緒です。
そしてネット検索!
うん、要はビーフシチューだね。
ひろみちゃんに伝えると
「全然違います!」と怒られました・・・。
さすが洋食屋の娘、細かい!
そんな会話をしながら
台所を本気仕様に作り替えていく
補助台を出し、その上に2口IHコンロをだす
これで、備え付けの3口ガスコンロ合わせて
一度に5つの火が使える
そして、背面の収納ユニットも、調理用の補助台をだし
台所には・・・ほぼ動線と言われる、動くスペースは私1人分となる
そう、鈴にとって久々の本気モード
12人分の夕食であるけど
品数でいえば・・・・かるく30品を越える予定
全ての食材を準備しながら
調理台に山のように食材が並ぶ。
さすがに、その量に、ひろみちゃんもヒク・・・。
いや・・・・その食材を信じられない速さで下ごしらえを行う
鈴の姿に・・・おおいに・・・・ヒク・・・。
そして、いくつもの料理の下ごしらえを同時に行う鈴
玉ねぎ1つでも、数通りの切り方で分別し
それぞれが違う料理に使われるのだ
それが、いったい何の料理に使われるかなど
ひろみに分かる訳もなく
まったくもって一切勉強にならないのだった・・。
ひろみが出来る事といえば
ひろみより遅れること20分
三千風家に到着した、雫と千秋のお出迎えである。
後輩3人そろった所で
鈴の指示が飛ぶ
それは、家の駐車場に(リルが)用意したテーブルと椅子があるから
綺麗に掃除してリビングに持ってくるようにと。
次に大きなキャリーケースと共に到着したのは、夏目
A5ランクの和牛肉を携えてである。
そして、優美が轟の送迎で到着し
轟が荷物を降ろしていると
涼子が、自転車で到着し
後輩の中で最後であり
先輩より後に来た事を悔み
優美に頭を下げる涼子の姿がそこにあった。
その後、大型のワンボックスカーが三千風家の駐車場に止められた
降りてきたのは、カレラ
すでに鈴に了解を得ていた為
車は、三千風家の駐車場へと止められたのだ
これは、ニースの警護の為や、何か有った時
シェルターの役割も果たせるほど高性能の車であるが
鈴に言わせれば
この場所、蘭さんの家は
世界一安全な場所なので、そんな物は不必要
だって、核爆弾が落ちてきてもたぶんこの一帯・・・
この家や、てっちゃんの家は無傷だと言い切れるほどである。
カレラが来たことで
ニースと桜は、たたき起こされた。
その後は、後輩ちゃん達に、ニニスの紹介が始まるのだった。
涼子から話は聞いていたものの
本物の王族を前に、固まる3人
そして、年齢では、後輩ちゃん達より年下のニニスは
「サクラの後輩なのね
なら、ニニスの後輩なのよ
だから、ニニスは4人の先輩なの~~~。」と
年上を捕まえて、自分が先輩だと宣言したのだった。
これには、鈴も苦笑するのだったが
一国の姫相手では4人は、苦笑いすらできなかった。
その後、優美が後輩ちゃん達に
「ニース様は、地位や立場を気にしない、お人だから
皆も気兼ねなく接してくださいね。」と・・・
十士族の優美が、様を付けて、ニニスを呼ぶのだ
4人にしてみれば
優美の事ですら、本来は四条さんと呼ばないといけない立場なのに
その優美が、ニース様と呼ぶ相手を
ニニス先輩などと呼べるはずもなく
気軽に接して何かあれば、取り返しの付かない事になると・・。
それこそ、ニニスとじゃれて遊ぶ
桜先輩が異常なのだと思えるほどなのだ
その上、優美の言葉が追い打ちとなり
4人は緊張で、さらに動きがぎこちなくなるのだった。
そんな時、チャイムを鳴らさず
ドアを開けて玄関で
「こんばんわ、おじゃまします。」と
声をだし、上がってきたのは
アリス・・・と、茜
茜は家の前まで来たものの
本当にお邪魔していいものか
いや、呼び鈴を押す勇気もなく
このまま帰ってしまおうと臆した所で
アリスに捕まり
一緒に連れてこられたのだった。
だが、アリスの姿を見て驚いたのは雫である
雫は隠れアリスファンであり
アリスのファンクラブにも入っているほどである。
本人を前に雫は、顔を真っ赤にして、視線を合わせれず
涼子の後ろで・・・モゴモゴと・・・・
「りょ・・・涼子【アリス様】が来るなんて聞いてないよ。」
「だって・・・言ったら恥ずかしくて、来ないって言いかねないから。」
「え・・・でも・・・・だけど・・・・・。」
「この機会に仲良くなれば?」
「ムムムムムムムムリ!!」
涼子は、数時間前、クズクラスに居た為や
あの・・・Jクラスの予選を見ていた為か
ニニスに対し、多少なり耐性が出来ていたのかもしれない
そして、あの場での鈴とアカネの会話を聞いて
アカネの名前を記憶していた。
そして、今、ニース様の紹介は受けたが
自分達の紹介をしていない事に
勇気を振り絞って声をだした。
「あ・・あの、ニース様、アリス先輩、アカネ先輩」
茜は先輩と呼ばれ、体を硬直させ視線だけを声の主にむけ
ニニスは、ニース様と呼ばれ
それに対し口を出そうとしたとき、その出鼻をアリスの手で止められた。
アリスは、茜を気遣い
ニニスの、言葉代弁するかのように
声の主に返事をするのだった。
「えっと、涼子?だったかな?」
「はい、あの、私達の自己紹介をしても、させてもらってもよろしいですか?」
その、緊張した声と、そよそしい言葉
そして4人のガチガチの体・・・
ある程度この場を理解したアリス
そう、このアリス
ある一定の人物達の前以外なら
空気を読める人物であり
騎士であり
人格者である。
そう、この場にいる中で
もっとも空気が読める常識人でありながら
もっとも正しき道を目指してきた人間であるのだった。
ただ、残念な事に、それは外面 (そとずら)だけであり
今はその正しき道を大きく踏み外している。
だが、正しき道を目指し
そして、大きく踏み外したからこそ、言える言葉がある
きっと盲目に騎士だけを目指していたあの頃では
正統な王族を相手に不遜な態度を行う事すら有り得なかった
不実な言葉など口に出す事有り得なかったが
今は違う
相手が誰だろうと、自身の意見を曲げず声に出せる
それが、日本の頂点と言われる十士族だろうと
フランク王国の王族だろうが
世界を滅ぼせる程の力を持った魔王だろうが
アリスは、優美の様な形だけの建前ではない
それが、当たり前のように口にした。
「あぁ、お願いしたいが
先に私の自己紹介をしようか
私は、アリス、見ての通り騎士を目指してるが
まだまだ弱い修業中の身だ
ただ皆に知って欲しいのは
私も、君達と同じ、ただの1人の人間だ
そして・・・」
アリスは言葉を止め
フードは外しているが、未だ、イカグルミのニニスを
その腕に抱き上げると。
「もう【ニニス】の事は聞いたみたいだが
この【ニニス】も、そこの【ユミ】も
私達と同じく、ただの1人の人間だ
だから、まぁ年下なるけどニニスの事は
【ニニス先輩】とでも呼んであげてくれ。」
ニニスは、アリスの腕の中で右手を振りながら
「そうなの~~
ニニスはニニスなの~
そしてなの、ニニス先輩なの~~~。」
それは、嬉しそうに叫ぶのだった。
「私を含め、仲のいい友達、そして仲の良い先輩後輩として
今後とも仲良くしてほしい・・・・で
そうだな、とりあえず
4人で、「ニニス先輩」って言ってみようか。」
と、アリスは、少し笑いを含み言うのだった。
4人は、緊張するも顔を見合わせ
涼子の「せ~の」で
「「「「ニニス先輩!!」」」」
「先輩なの~~~~」と
更に喜ぶニニスの姿があった
4人は、声にだした事で
ニニスに対しての緊張もほぐれていくのだった。
ただ、優美はいささか納得のいかない結果でもある。
私が気兼ねなく接してくださいと言った時は
緊張したままだったのに
なんで、アリスさんの話は素直に聞くの?と
顔には出さないが、優美の背中は心の内を物語る。
そんな優美の後ろ姿を感じ取るのは
台所で料理をしながら一部始終を見ていた鈴だ
優美の言葉使いは・・・まぁ、仕方ないよねと。
そして鈴は、本来のアリスの性格を知らない為
アリスの行動を見て
あれは・・・騎士では無い
あれは、小学校の先生だ!
ニニスを抱く姿は
騎士じゃない、保母さんだ!と
鍋を握る手に力が入るのだった!
「それで、次は・・アカネ?」と
落ち着いた所で、アリスは茜に話を振る
アリスも、茜と初めて話したのは、それこそ数分前の事である。
話を振られた茜は・・・
視線をふらつかせ
「せ・・・・せっしゃは、アカネでござる!」と・・・
一言で終わらし、台所から一番遠く
皆が集まる場所から離れた、リビングのソファーに座るのだった。
空気を読むアリスは、それもいいだろうと
後輩に向けて
「それでは、皆の事も教えてもらえるかな?」
涼子の自己紹介から始まり
雫・千秋・ひろみと・・・全員の自己紹介が終わると涼子が
「アリス先輩、雫はアリス先輩のファンなんですよ。」
ニニスに対した時よりも緊張し全身真っ赤になる、雫だった。
その後は、照れながらも雫は、アリスと握手を交わし
携帯番号を交換するのだった
その会話の所々で無意識に【アリス先輩】が【アリス様】になっていた事は
誰も突っ込まず、アリスは、兜の下で1人苦笑いをする。
徐々にニニス達と打ち解けていく後輩ちゃん4人
それとは別に、1人打ち解けない茜
だが茜は茜で離れた所から
全員を観察し、一人妄想を膨らますのだった。
玄関で
「ただいま~~~~。」と女性の声
それは、鈴は我が嫁だと言い
嫁の実家に来たなら
「ただいま!」と言わないと義父 (パパ)と義母 (ママ)に失礼だろ!と
我が物顔で、呼び鈴も鳴らさずドアを開け叫ぶのは
パジャマパーティー最後の参加者【かんな】である。
かんなは、リビングに顔をだし
適当に挨拶を交わすと
「鈴ちゃん、ちょっとシャワー借りてもいい?」
鈴も何気なく「いいよ~~」と
かんなは荷物を抱え、急ぐように風呂場に向かうのだった。
誰も、かんなの事など気にすることもなく
新しい友人に、新しい後輩に、あたらしい先輩にと親睦を深めていくのだった。
そして
呼び鈴も鳴らさず
誰に声を掛ける事も無く
玄関のドアを開ける人間がいた
そして、玄関にある
乱雑に並ぶ、多くの靴を視界に入れ
少し目を細め、誰にも悟られないほど、静かにイラつき・・・
そして、無言で家に上がると
その足を洗面所に向け進んでいく
そして、洗面台が有る、お風呂の脱衣場のドアを無造作に開けた
ドアを開けた、その人間は、目にするのだった
脱衣所で、バスタオルを体に巻く
栗色の長い髪を揺らす少女のあられもない姿を!
脱衣場に居た少女は
ドアが開こうとした瞬間、息を貯め
ドアが開いた瞬間、栗色の長い髪を震わせならが叫ぶ
「キャァアーーーー
紫音君のエッチィィーーー
スケベェェーーーー・・・・・・・・・・・・・・。」




