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30話 それからの三千風家・紫音争奪戦

 



 三千風家のリビングでは

動けない蓮と、周りを見方に付け(餌付け)た鈴が火花を散らし

今にも爆発しそうな、緊張感が漂う中。


 そこに転移してきた4人の人物。


 ひょっとこのお面は外していたが

未だに、裸に赤のフンドシ姿の男の一声は。


「り~~ん、めしーーー白飯ーーーコメ食わせろーーーー。」


 銀髪の髪を靡かせる

セクシーダイナマイトな女性は

そのセクシーな黒いドレスから溢れんばかりの胸を男に密着させるように、男に抱きつき。


「お嬢!離れるっすよ!

 シオンさんは、これから、アタイと温泉にいくんすから。」


 メイド服を着る、少女は

両手両足、全身を使い、男にしがみつく

その衣服が、崩れ下着が見えそうになろうとも

一切気にせず、男に抱きつき。


「私は、2日以上シオン様に会ってなかったんですよ

 シオン様成分を補給しないと、死んでしまいます!

 あ~~シオン様~~~」


 ペロペロ


「何をしてるっすか!

 アタイのシオンさんを舐めるなっすよ!」


「マリアこそ、どさくさに紛れて

 シオン様のチンチンを握るとは!

 それは、私のものですよ!!」


「お!、ステーキか!

 俺も肉くれ、あ、ご飯はあるか?」


 サラは、顔を真っ赤にして、目を回し

頭から湯気を立ち上げ、頭をクラクラと揺らすと

顔面から、ステーキに突っ込もうとするが

鉄雄は左手を伸ばし、サラの肩を抱きしめ

ステーキ皿にダイブしようとしていた、サラを止めた。


 

 変態の兄を前にして、隠れブラコン(ブラザーコンプレックス)を病んでいる妹は。


(ちょっと待ってよ、リルは分かるけど、マリアさんまで?

 いったいアノ変態のどこがいいのよ!

 ・・・身長以外でリルに負ける気は無いけど・・・

 マリアさんには(ナイスボディ)勝てるがしない・・・・。)


 そこで動いたのは、人見知りで大人しそうな少女。


 顔を赤く染め、静かに進み出ると

裸の男の正面に立ち、無言で抱きつく。


 それを見た少女の兄は。


「紫音、今日から俺の事を、鉄雄兄さんって呼べよ」


「却下っす!シオンさんを看取るのは、あたいっすよ!」


「ダメです!シオン様の嫁は私なんです」


「・・・・わたしの・・・」


「紫音は、誰にもあげない!!」


「「「「・・・・・・・・」」」」


つい叫んでしまった、鈴

顔を真っ赤にさせ、みんなから視線を外すと、照れ隠しに・・


「じょ・・・じょうだんばっかり言ってないで

 ご飯食べたいなら、ハキハキ動く!」


「うぃ~~す」と紫音。


「ご飯の為なら仕方ないですね」と、紫音から離れ、乱れた服装を正すリル。


「そうっすね・・・この続きは、ご飯の後でっすね」と、紫音から離れるマリア。


「・・・・」無言のまま、紫音に抱きつき続ける胡桃。


「ちょ・・この子、抱きついたままっすよ。」


「ん・・・?・・・まぁ・・・気にすんな。」


「なら、あたいも、抱きつくっす!」


「嫌だ!断る!」


「なんででっすかぁぁぁぁ!!」


「うっさい!!

 そんで、リル!」


「ハイ!なんでしょう?」


「テーブルは、てつ達が使ってるから

 こっちに、俺達が使うテーブルと、座布団だしてくれ。」


 リルは頷くと、別空間に仕舞っていた、リビングに低めのテーブルと、座布団を出現させる。


「リル!」


「鈴さん、なんでしょう?」


「こないだ渡した、肉出してもらえる?」


「アノの(安物の)肉でしょうか?」


「それそれ」

 

 リルは頷くと、台所の鈴の場所まで行き、虚数空間に仕舞っていた肉を取り出す。


「4人共、ステーキでいいの?」


「おう、白飯もつけてな!」


「私は、ステーキだけで・・・3人前お願いします。」


「ステーキとライス大盛りっす、お嬢!後ビールくれっす!」


「自分で取りなさい!」


「えぇ~~~さすがに、鈴様の前で、勝手に冷蔵庫開けれないっすよ!」


「めんどくさいだけでしょうに・・・。」


 リルは、文句を言いながらも、ビールの冷やしてある冷蔵庫に向かう


「あ、リル、俺コーヒー。」


「はい、これからお湯を沸かしますので、少々お待ちください。」


「鈴さんすいませんね、私も、ステーキとライスをお願いしてもいいですか?」


「うわ!浮気メガネ来てたのかよ。」


「うわ!不倫メガネきてんすか!」


「夜食が有るからって、誘ったのは紫音さんですよね?

 もしかして、ただ単に、浮気メガネとか、不倫メガネって言いたいだけですか?」


 紫音は、井門から視線を外し。


「まぁ座って待ってようぜ、くるみも、あっち行こ。」


 胡桃は、静かに頷く。


「そうっすね、お嬢!お湯なんて、後でいいっす、先にビールっすよ」


「あ、私もビールもらえますか?」


 井門は、座布団に座りながら、小さく手を上げて、申し訳なさそうに、ビールを要求する。



 そして、ちゃっかり紫音の隣を確保する胡桃をみて、鉄雄は。


「紫音争奪戦、勝者は胡桃か・・・まぁ妥当だな。」


「誰も、くるみには勝てんだろ。」


「鉄雄お兄様って呼んでもいいぜ!」


 鉄雄は、ニヤニヤと笑いながら、紫音に言うのだった。



 

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