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1 こっから全部私のターン




 可愛い女の子がいた・・・


・・・ん?


とっても可愛い娘が居た!


トレードマークは


青く長い髪に


頭の後ろの青く大きなリボン


そんな、世界一可愛い、私の名前は【三千風鈴】


どこにでも居る


 ふ・つ・う! 


  の


 中学生、である!


と言うか、今日から中学生だぁぁぁぁ!!!!!


ふっふっふ!


そう今日は、中学の入学式!

この学園は本当は、小中高大の一貫校なんだけど

私は中等部への編入入学!


 なぜ? 私のテンションが高いかだって?


 なぜなら、この学園には私の大親友の2人が通ってるからだ!

今日から同じ学園に通える!

楽しい学園生活が目に見えてきそうだ!


私の青春が!


もどってきたぞぉぉぉぉ!!!


わっはっはっはっは!


・・・・・・・・


やば、ちょっと嬉しすぎてテンション上がりすぎた。


 一度落ち着いて・・・と。


 さて、中等部の入学式なわけだけど

まぁ、それなりの行事なわけだよ

私は今、学園の校門・・・付近でそれを遠目で眺めている訳だけど

うんうん!

一年生は初々しいね~~って、私もか!!

実は大親友の2人と

校門で待ち合わせの約束をしてたんだけど

入学式に来た生徒の親が多くて

その親が何が嬉しいのか

校門の横の石柱に刻んである学園名をバックに写真なんかとってるのよね~~

学園の小等部は中等部から少し離れた場所にあって

中等部とは校門が別だからって

はしゃぎすぎでしょ!!


・・・私はいんだよ!

はしゃいでも!!

この学園に通うのが初めてなんだから!!!


 それに、私の両親が来てないからって羨ましいなんて事はないんだよ?

だいたい、あの人達が【私達】の入学式なんて無駄な事に

時間を使うなんて私には想像できない!


 もし来たら、ある意味世界の終わり?

終わっても来ないけどね。


 まぁ、そんなわけで

学園の校門前は

山盛りの人だかりで

私の姿は埋もれてる訳だ

私の背が少しばかり低いから

埋もれている訳ではない!


 周りに大人が

背の高い大人が居るから埋もれているだけだからね!


 人・人・人・・・

こんな、満員列車かの如く中で待ち合わせだし

それも、待ち合わせ場所は占拠されて

待ち合わせなんて成立しない、とか御想いだろうが

成立するんだよね~~~


 私の大親友は、私が何処にいても見つけてくれる!


だって

聴こえてくるでしょ?


「痛!」

 「なに当たってきてんの!!!」

「なんだ? だれかにぶつかったぞ」

 「じゃま! 前見て歩け!」

「なんだ、こいつ」

 「うっさい!」

「え? え? え? え? なんか来た!」

 「道をあけろぉぉぉぉ!!!!!」


あ、来たみたい

それも、私の姿なんて見えてないのに

私に向けて一直線に進んできてるね

だから、無駄に人にぶつかって

騒ぎが起こってるよ

顔を見なくても誰かわかる!


「りーーーーーーーーーーーーーーん!」


ぷぷ、呼ばれた!

元気いっぱいだぁぁ!


「はーーーー


   「あ、みっちゃんだぁぁーーーーー!!!」


          ・・・・い」


 やっちまった!

興味が私から他に移ったぁぁぁぁぁぁ!!


ヤツは、もう帰ってこない・・・。


カンバァァァーーーーーーーーーク!!


って、いつもの事だし!


まぁ、さっきまで、一直線に私に向かってきて

今は横にそれたけど

それまで後ろを付いてきただろう

もう1人の大親友は

まっすぐ進んで

かわいい笑顔で


「りぃ~~~ん~~~」


って、呼んでくれる

だから私も笑顔で


「さくらぁ~~~~こっちーーーって!」


「鈴か、今日からこっちに通うんだってな」


って、蓮さんが居たぁぁぁぁぁっぁーーーーーーーーー!!!!


 桜は・・・私の大親友同い年で

名前の通り桜色の髪の可愛い女の子!!!・・・・で

蓮さんは、桜の1つ上のお兄さんで

ちょっと怖い人です!

いや、とっても怖い人です!

もっかい言っとく、めちゃくちゃ怖い人です!


蓮「鈴? どうかしたか?」


「どうもしません!!!

 蓮さん、これからもよろしくおねがいします!」


蓮「あぁ

 何かあったら、いつでも俺に言え

 喧嘩なら尚の事大歓迎だ!」


「私は普通の女の子なんですから!!!

 それに何かあっても桜1人で十分です!」


桜「ふぅっ~~~ふぅ~~~~~ふぅ~~~~ん」


「ね、桜も私に任せろっていっるし!」


蓮「そうは言っても、桜は弱いしな・・・。」


 ちょっとまて!

桜が弱いんでなくて、蓮さんが強すぎなんです!!!


 蓮さんは微妙な顔の私の顔を見て

笑いながら逃げるようにどっかに行きました・・・。


怖かったです!!


 桜とは小2の時からの付き合いで

家にもよく遊びに行くから

蓮さんとも仲良くなったんですけど・・・

この兄妹・・・いや、この家の家族

格闘一家で、家に組手が出来る道場があるほど

そこで、桜と蓮さんの組手を見たことがあるけど・・・

エグイね! 蓮さん本気で殴るからね!

当身とか寸止めとか無いからね!

まぁ、私は自分家で見慣れてるけど

アレを見れば、蓮さんが強いのはわかる!

なんでも世界一を目指してるとか?

なんでも、去年1年生にして中等部最強だと豪語してたとか!


でも蓮さん

今年は私の幼馴染の男の子が中等部に入るから

最強の座は奪われ今年から2位ですからぁぁ~~~~

  

 残念!!!!


って、言ったら叩かれるので言いません!


「桜、今日は桜ママや桜パパは?」


桜「きてなぁ~~いぃ~~」


「桜の所も誰も来てないんだぁ~~」


「でも、ジィはきとるぞ!」


それは、いつの間にか桜の横に立っていたおじぃさん

そして私もよくしってる


「じんじぃーちゃんだ!

 それで、蓮さん逃げたんだ・・・。」


仁「そういういことだの~~~

 はっはっはっは」


じんじぃーちゃんは桜大好きジィーちゃん!

私にも御年玉をくれる優しいじぃーちゃんでもある!


 ただ、武術に関して

日本に数人しかいない達人の域を超えた【聖人】の1人

国から【拳聖】の名をもらった、とっても強いジーちゃん

そう、蓮さんが強いっていっても、じんじぃーちゃんの方が強いのだ!!

だから、蓮さんは逃げたと

でも、私には優しいのでそれでいい!


 それからは、じんじぃーちゃんに

桜と一緒に写真を、いっぱい撮ってもらったぁーー!

私のスマホにも送ってもらったから

蘭さんに、いっぱい送ったァァーーーー

蘭さんは私のお母さんで

お母さんと呼ぶと怒る!・・・

まぁそれは、それで

写真は送ったけど返信は来ない!

お父さんに送ると、スマホが鳴りっぱなしになるから送らなぁ~~い。



 じんじぃーちゃんや、他の保護者達は入学式の為体育館に

私達生徒は、一度教室に集まってから

体育館への入場となる。


 中等部の本校舎に足を向けた

既に学生証にもなるデバイスから

私は1年C組と通知は来てる。


 この学園は中等部から本格的に

成績や個人能力でクラス分けがあって

1年10クラスA~J

上位クラスA~C・中位クラスD~Fクラスって有る訳で

私は絶対この学園に入りたかったから

手加減なしで入試試験満点とってやったさ!

まぁ、中等部への入試なんて簡単すぎだけど

おかげで、桜と一緒で上位クラス判定でCクラス!


 とは、言っても

実際は学園への合格通知が来る前から7:3メガネさんから

「クラスについて、どこに入りたいか希望はありますか?」って聞かれて

「桜と一緒ならどこでもいいいよ」って

なので、桜もC組で一緒!

え?もう1人はって?

アレは放置で! って嘘だけど

実は内申が・・・・うん、自由っていいね!


 桜が隣にいれば心強い!

さすがに私も知らない世界に足を踏み入れるのは怖いと思うことは有る!とおもう!

だってさ、興味がないから良くは知らないけど

この学園はほぼ、エスカレーター式で進学できる

中等部で、少し入学生募集するといっても

同学年の学生は、ほぼ顔見知りだったり友達


そうなの


私が入るCクラスの生徒は皆顔見知りだったり友達だよ?


そこに、外部からの人間、私が入るんだから


イジメ・・・とか・・・・怖いじゃん?


それに、私が可愛いからって


入学初日から、告白とか・・・


その男性を好きな女性から喧嘩をふっかけられるとか・・・


そうなの、この学園【魔法学園】と言うだけあって

日本でも数校しかない、科学魔法を専門で勉強する国立学校の1つ

その上位クラスの生徒ともなれば、科学魔法をつかった戦も出来る・・・


 か弱い私が戦っていいわけがない・・・。


だからこそ! 強い桜は心強い!


きっと私を守ってくれる!


・・・。


・・・。


この時まで、そんな事を思っていました・・・。


でも、実際は


告白なんて・・・生易しい物じゃなく


もっと、すごいことが・・・


それに、桜は守ってくれないし・・・


この教室・・・1ーCに私の味方は居ないのかも・・・


これからの、中学の3年間が、とても不安です。




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