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瀧浪紫電と科学の街  作者: 笹弐式
序章 復活、街の探偵事務所
2/2

第二話 ここは日本唯一の

紫電の朝は早い。起床して少しストレッチ次に朝食のパンを焼く、焼きあがる前に家族のハムスターの公介と公子のご飯をチェック。

少しご飯を補充してあげた。


1人暮らしを始めたときに飼い始めたのだが、やはりハムスターは良い。かわいいしなんだか眺めているだけで万病に効く気がする。


彼らの寝顔を眺めているとトーストができあがったので、コーヒーを用意してテレビをつける。椅子に座って今日のニュースを眺めつつ朝食をいただく。今日のヘッドニュースは動物園で先日生まれたパンダの子どもの話題だった。

正直最近はこんな平和なニュースばかりだ、とんでもない感染症が流行っていたりだとか世界のどこかで冷戦が続いてますなんてこともない。今の地球は表立ってはどこもかしこも平和そのものなのだ。その代わりにではあるが、昔に比べて法律などの部分が厳しくなったらしいが、生まれた時から変わってないのでよく分からない。


朝食を終えて、洗面台で顔を洗ってスッキリしたところで制服に着替える。ネクタイにブレザーと清潔感のある服装なので割と気に入ってる。学生かばんの中身を見て忘れ物が無いか確認して出発。


「行ってきます。」


家族のハムスターに告げて隣の小屋へ、この小屋は自宅に併設されていて物置になっているところだ。外にはシャッター1枚で隔てられている。

その小屋に1台あるこいつが通学用のスクーター、20年くらい前から政府からの要望により二輪業界で生み出された‘車輪の無い’スクーター、その名も『エア・スクーター』。その名前通り空を飛ぶことができる近代科学の結晶の一部であるのだが、限られた高さしか走れないこととスピードがそれほど出せないのがネックである。ただ制限解除許可証を取得すれば縦横無尽に乗りこなすことができるのだが、このスクーターの魅力は免許がいらず自動運転で事故知らずなところなので制限を解除して乗る人間はごく僅かなのだ。


もちろん自分は制限解除許可証を持っているが、今日は急いでないので普通に乗って通学する。電気エンジンをかけていざ出発、目指す場所はもちろん自分が通っている高校。


そう、日本で唯一魔法を学ぶことができる『国立日本魔法高校』に。

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