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瀧浪紫電と科学の街  作者: 笹弐式
序章 復活、街の探偵事務所
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第一話 新たなる幕開け

春休み最終日、宿題という害悪はとっくの昔に滅ぼしてしまったのでクラスメイトと流行りのネットゲームに日夜没頭していた。


紫電プラズマ氏、明日から新学期が始まるでござるがいかがなお気持ちで?あ、右から増援でござる。』


「あい了解、そんなことより小次郎サムどうした急に。」


何か気になることでもあるのだろうか、通っている学校は学年が変わってもクラス替えというものが存在しないことは彼も知っているはずだ。


『言ってたでござろう探偵業をするって。準備等はできているのでござるか?』


「あーそれね、地域の掲示板に再開の告知をしてもらうように申請はしてあるから大丈夫。まあそこまで難しい依頼とかは来ないと思うけどな。あ、勇太アッキー回復ありがと。」


そう、最近の世間は平和なのだ。100年ほど前と比べると半分くらい事件数は減っているし、交通事故の件数は30年以上連続で減少傾向になっている。今の日本は歴史上最も安全な国として存在している。

事件や事故の件数は世界中でも減少傾向にあり、科学の発展がもたらした結晶なのだ。おかげで世界人口は70億人を超え、安定した医療を受けられる時代になり人類が長生きしやすい時代になった。


『ええんやで回復型ヒーラーだしな。だけどよプラズマ、最近の探偵さんって一体どんな依頼が転がってくるんだ?』


依頼ねぇ・・・


「詳しいことは言えないけど、大昔に比べたら難しい内容の相談は減ってるわな。警察からも要請が来る時があるけれど、新米の俺にはしばらくないだろう。一年くらいは依頼よりペットの散歩やちょっとしたお手伝い等が多くなると思ってるぜ。」


『それじゃあ万事屋じゃねぇか、探偵業はいつから便利屋になったんだ?それと、最後の敵が来るぜ。』


「相変わらずの切れ味だな春馬フッカ。しょうがないだろう事務所が閉まって約5年、事務所のの信用は0に等しいだろうよ。仕方ないけど便利屋として街の信用を徐々に得ていくしかないなっていう方針さ。」


『なるほど、地盤作りってことか。』


「そゆことよ。さてクリアしたことだし今日はもう寝るか、明日から学校だしな。」


『そうでござるな、ではまた明日学校で!』


『おやすみー』


『またな。』


「はいおやすみー」


通話が切れる、明日からは学校も探偵業も始まる。個人的にとても有意義な人生が始まるだろうと期待してしまう自分がどこかにいるようだ。高揚しているのか、少し心拍数が上がっている気がする。


「・・・寝るか。」


明日以降のことは明日以降の自分に任せるしかないので、部屋の電気を消しベッドに潜った。

これが明日の自分にできる精一杯の期待であった。


瀧浪紫電たきなみしでん:主人公、ハンドルネーム<プラズマ> 宿題は早めに終わらせる派

冬凪小次郎ふゆなぎこじろう:紫電のクラスメイトでネトゲ仲間、ハンドルネーム<サム>

秋内勇太あきうちゆうた:同じくクラスメイトでネトゲ仲間、ハンドルネーム<アッキー>

深川春馬ふかがわはるま:隣のクラスのネトゲ仲間、ハンドルネーム<フッカ>


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