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食恋族   作者: たかし
9/11

お弁当

ピンポーン、ピンポーン。チャイムは鳴り続ける。

鳴り止む事はせず、次第に頻度は早くなる。

まるで急かすように早くなる。

家族に不穏な空気が漂う。溜まらず父が玄関に向かう。それを止めた。

「、、どうするつもりだ?」

「、話してみるよ、、」

「何をだ?」

深呼吸をして、覚悟を決める

「もう会わない、、って」

納得した父が◯◯を開けた。そこには、、昨日とは違うオレンジ色を身に纏うムジェ姉ちゃんの姿があった。

「これ、、弁当。お家で作ったんだ、」

何も話さず唇を噛み締める。苦笑いを浮かべつつ彼女はお弁当を差し出す。


「.....」

沈黙が走る。言わなければならない。深呼吸をする僕。そっとお弁当を彼女に押しつけけた。

コクりと首をかしげる彼女。

「サンドウィッチなんだけど、、」

「そうじゃない」

さらに首をかしげる

「、、で下さい、、」

「?」

「家まで、、来ないで下さい」

「,,え?」

「ご、、ごめんなさい。相ちゃん家の場所、ママがたまたま知ってるて、」

「たまたまなんて嘘だ。家族揃って、何か企んでるんでしょ?」

「、、、、」

何も言わなくなったムジェ姉ちゃん。そこに後ろから父が現れる。

「一族の子だね。君たちの事は噂以上に知っている」

「....」

「母だけじゃなく、子供にまで手を出すのか?あんたらは、、」

彼女は黙ったままだった。彼女の表情は固く、見てられない。だから、「とにかく、さよなら!」と叫びぬがら◯を閉めた。


父はしぱらく外に出ないように言われ、部屋へ戻る事にした。階段を登りながら、閉めてしまったドアを見つめる僕。今彼女はどんな思いなのだろう?今どんな

顔をしているのだろう?と思った。だけど僕が頭で描ける程に、彼女の存在は単純でない事は悟り、部屋に戻る事にした。





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