お弁当
ピンポーン、ピンポーン。チャイムは鳴り続ける。
鳴り止む事はせず、次第に頻度は早くなる。
まるで急かすように早くなる。
家族に不穏な空気が漂う。溜まらず父が玄関に向かう。それを止めた。
「、、どうするつもりだ?」
「、話してみるよ、、」
「何をだ?」
深呼吸をして、覚悟を決める
「もう会わない、、って」
納得した父が◯◯を開けた。そこには、、昨日とは違うオレンジ色を身に纏うムジェ姉ちゃんの姿があった。
「これ、、弁当。お家で作ったんだ、」
何も話さず唇を噛み締める。苦笑いを浮かべつつ彼女はお弁当を差し出す。
「.....」
沈黙が走る。言わなければならない。深呼吸をする僕。そっとお弁当を彼女に押しつけけた。
コクりと首をかしげる彼女。
「サンドウィッチなんだけど、、」
「そうじゃない」
さらに首をかしげる
「、、で下さい、、」
「?」
「家まで、、来ないで下さい」
「,,え?」
「ご、、ごめんなさい。相ちゃん家の場所、ママがたまたま知ってるて、」
「たまたまなんて嘘だ。家族揃って、何か企んでるんでしょ?」
「、、、、」
何も言わなくなったムジェ姉ちゃん。そこに後ろから父が現れる。
「一族の子だね。君たちの事は噂以上に知っている」
「....」
「母だけじゃなく、子供にまで手を出すのか?あんたらは、、」
彼女は黙ったままだった。彼女の表情は固く、見てられない。だから、「とにかく、さよなら!」と叫びぬがら◯を閉めた。
父はしぱらく外に出ないように言われ、部屋へ戻る事にした。階段を登りながら、閉めてしまったドアを見つめる僕。今彼女はどんな思いなのだろう?今どんな
顔をしているのだろう?と思った。だけど僕が頭で描ける程に、彼女の存在は単純でない事は悟り、部屋に戻る事にした。




