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食恋族   作者: たかし
7/11

作戦会議

「ひぃーふぅーみー、50発!?」

見せつけるドヤ顔。仕返しすると決めてから、ツリーハウスを走りだし、しばらくすると、目の前に花火を持ってきた彼女。やはりお金持ちの家なのだろう。と思った。


こんな辺鄙な村にも、きっと色々な人がいるのだろうと感じる。自分の家は決して裕福な方ではない。一方で彼女のように、ロケット花火を軽く50発即で揃いえられる人達もいるのだ。まあ、彼女の振る舞いを見れば金持ちじゃなければ、なんなのかという疑問に至るから、掴み所のない彼女を少しでも知れたのだ、

良しとしておこう。


さてさて、、彼女は少年達を蹴散らすために、ロケット花火を持ってきた。5歳の子供にだ。明らかにやりすぎたと思う。なので聞いてみる。

「5歳の子にロケット花火は、、やりすぎたよ」

不思議そうに僕を見つめる彼女。しばしの沈黙,,,彼女は尋ねる。

「、外の人?」

外?その台詞は、世間知らずに吐く言葉だと思った。5歳児にロケット花火を打つ事を咎めたら、その返事。この村では5歳児にも容赦なく、ロケット花火を打つのが常識なのだろうか?腑に落ちない気持ちを抑えつつ、返答する。

「え、そ、そうだよ。最近越してきたんだ」

「ふーん」

とツリーハウスの床板を弄る。

「外には何があるの?」

「外って、村外って事だよね?」

コクりとうなづく。彼女の素振りはまるで、外に出たいと言っているようだった。おそらく村意外の世界を知らないののだろう。だからありのままの世界を教えようと思った。

「なんでもあるよ!メイド喫茶に、東京タワーに、」

すると、彼女は神妙な面持ちで聞いてきた。

「あのね、、プラネタリウムある?」

「もちろんあるよ!星好きなの?」

「うん、パパの部屋で見つけたの。ギリシャ神話」

「あーアポロンとか、キューピットとか、、」

「相ちゃん、知ってるんだー、子供なのに」

「、子供は止めてよ。」

彼女は天井を見上げながら呟く。

「私、人を好きになっちゃだめなの,」

急に、とても寂しい表情になった。なぜか僕も寂しくなる。その言葉はまるで僕を、対象から外してるようだからだ。、、うん?なぜそれで僕は寂しくなる?まあ、とりあえず会話を進めよう。

「な、、なんで?」

三秒ほど彼女は、考える素振りを見せ、言った。

「だって、別れるのが辛いから」

「、、、」

「でもキューピットの矢で射ぬかれたら、好きになちゃうから、、自由を得られるような気がするの。私に化せられた呪いも解き放たれて、普通の人になれるような、、、そんな感じがするの。」

事情がわからないから、どんな言葉を掛けたら良いのかわからない、、。ただし、一つだけわかった事はある。彼女の青い眼は、僕に向いてない事だ。

どうやら僕は、幾分かの好意をこの人に持ってるらしい。。でもそれが、恋だと確信に迫るものではない。

多分、、あれだ。綺麗な人には、とりあえず意識して欲しい、というか。


いずれにせよ、彼女の話を聞くのは、自分が辛くなるだけだと悟った。話をを止めようとした時、最後の止めとばかりに、口を開く彼女。

「だから、子供の相ちゃんは安心する」

気がつくと、床に顔を押し付けている自分がいた。

「、、どうしたの?」

「な、なんでもない、、」




思い出したように、顔を上げる僕。

「、、話し戻すけど、5歳の子に、」

すると、僕の口を塞ぐ彼女。

「、、あの子達がきてる」

ツリーハウスの下を覗き込む。少年達がいた。

「お兄ちゃん、また会ったね」

犬笛少年だ。周りには、4人の子供もいた。

彼らにけしかけてみる。

「君たちいい加減にしないと、お兄ちゃんがまた桑で、」言い掛けた時、ふつりと頬に痛みが走る。

ほっぺを触ってみる。見てみると、血?、、ゾワゾワした。何を投げつけたのだろうか?

「ぎゃはは!切れてやんの」

いや、そこまでするんだ、、。いや、今思えば、確信はないにせよ、彼らは僕を殺そうとした、人達かもしれない事を思い出す。もしかして、彼女のロケット花火もそれ相応の相手と見込んで、持ち込んだのかもしれない、、。だけど、確信はまだないのだから、ロケット花火を使うわけにはまだいかない、、。頬の傷も

やりすぎだが、、まあ。もうちょい、様子をみよう。

だから、僕は姿勢を変えない。

「こんなことして!君たちの親に報告に行くからね!」。子供達が一斉に、さらに笑いだした。

犬笛少年が言う。

「お兄ちゃん。やっぱり余所者なんだね!」

また、それだ。村の人達は、どうして都会の人と田舎の人を区別したがるのだろうか?皆同じ人間なのに、、。とりあえず、僕は反論する。

「だ、、だったらなんだよ」

「俺様を、誰だと思ってるんだい?」

すると、犬笛少年は腕に装着してるワッペンを見せつけた。「どうだ!ビビったか!」 。



鼻で笑う僕。◯◯戦士だから、、とか言い出すのだろう。頬の傷は、度を越えているが、やはり子供だなと思った。安堵している僕を尻目に存在を明かす少年。


「村長の息子とは僕の事だ!」。


村長の息子?◯◯戦士に比べると、迫があるとは思う。だけど、僕はシティーボーイだ!そんな肩書き通用しないぞ!と言い放とうとした時、後ろからムジェ姉ちゃんが一言説明を添える。

「あ、逆らったら、村八分の対象になるの」

えっ!村八分?ああ、なるほど。お祖母ちゃんに強く言い聞かされてた。あれか。


でも、そんなの、、なんとなく覚悟はできていた。だから、びびる道理なんて僕にはない。けれど、ちょっと気になるので聞いてみた。

「例えば、どんな事されるの?」

満面な笑みで答えてくれる彼女。

「家族もろとも野田れ死んじゃうの」

くっっまじかよ。僕はどうすれば良いのだ?

ここまで読んでくれたおかた、有難うございます。感想など、受け付けております。

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