本日、晴天ナリ。
約束してください。
必ず帰るって。
初めて聞いた、きみのわがまま。
どんなときも光を放っていた瞳の碧が、今は滲んでいた。
小さな手がぼくの腕をつかんでいて。
その手を握り返したかったけど、それも違うような気がして。
喧噪の中、ぼくら二人の時間だけがとまる。
いつも笑顔で見送ってくれた。
ぼくはバカだから、その笑顔に安心するだけだった。
きみがどんな気持ちで空を見上げていたかなんて、考えもしなかった。
でも、そんな日々も、今は遠い想い出。
きみは言った。
だいっきらいです。
ぼくに力を与えてくれるのは、いつだってきみだ。
今日、ぼくは空に散る。