【派】┗自然系 古民種:旧史種系-Ancient-
○《旧史種》系 《悠久を生きる知性の獣》
自然そのものを万物の母と仰ぎ、自然と共に生きる旧史以来の古民種系派生種族。
下位種の特性をそのまま踏襲し、魔力・特殊攻撃力・特殊防御率に優れ、敏捷性能・回避性能も高い水準でまとまった魔法戦闘特化のステータスを持つ。下位種同様、体力・気力・物理攻撃力・物理防御率は低いものの、原種の弱点でもあった腕力・脚力の低さが改善されたことで、汎用魔法戦に加えて、隠密機動や高速機動等様々な戦闘スタイルに幅広く対応できるようになり、純粋な魔法火力と白兵戦を適宜併用する変幻自在な総合戦闘を得意とする。特に風属性を司る精霊との親和性が高く、風属性魔法だけでなく風事象を活用してあらゆる局面を切り抜ける潜在性を秘めている。
古民種系種族の中でも特に創造主である“森聖”レヴァの意思を強く受け継いだ一派であり、悠久にも等しい寿命の中で自然に寄り添う内に精霊契約すら必要としない程自然体での交感能力が培われたことで精霊種と『双方とも等しく大自然の落とし子である』という認識を共有し、相互に対等な友好関係を築いている。それ故、精霊を信仰対象とする信仰種や魔力の源泉と見做す背教種とは常に一線を引いた距離感で傍視しており、人間種を含むその他大多数の種族ともほぼ完全に隔絶された閉鎖的な社会を形成している。過去に信仰種と背教種の関係が激化して勃発した大戦においても、自衛の場合を除いて不干渉の姿勢を貫いた。
下位種同様、極めて汎用性の高い魔法適性を持ち、攻撃・補助・回復魔法全てにおいて非常に多くの魔法をバランスよく習得することができる。特に風属性を中心とする属性魔法に長じた強力な種族資質を多数有し、最終的に上位の精霊魔法を習得することも可能になるため、他の古民種系派生種族にも不可能な強力な空間支配を実現する極めて高い戦闘能力を発揮する。
素体に翼を持たず、単体飛行能力を持たないが、風属性の魔法等を利用した姿勢制御によって単体飛行に近い挙動を実現することは十分に可能である。
・“大自然の守り人”
旧史種系種族が進化の過程で獲得する種族固有の強化能力。
周囲の環境属性に《自然環境》が含まれている場合、以下の効果を全て適用する。
>自分の敏捷性能・回避性能が20%、隠蔽性能が40%増加する。
>自分が《潜伏行動》状態の場合、自分の【崇高なる友好】の効果が適用された場合、そのモンスターの自分に対する敵対値の初期値は更に4減算される。
>自分の【足運びの風】の効果で自分に付与されている限定因子《風精》を持つスキルカウンターが破棄される場合、スキルカウンターそれぞれにつき一度だけ破棄されなくなる。
>自分の周囲半径1000m圏内に存在する存在が以下の条件[●《自然属性》を含むフィールドオブジェクトを破壊した●《地形破壊》効果を発動した●モンスターを討伐した]の何れかを満たした場合、その存在の位置を地図上に表示する。
・“大自然の天威”
旧史種系種族が進化の過程で獲得する種族固有の強化・妨害能力。
周囲の環境属性に《自然環境》が含まれている場合、以下の効果を全て適用する。
>自分の気力・物理防御率・特殊防御率が20%増加する。
>自分の【囁き鳥の風】の発動条件を無視して発動することができ、その効果は『30秒間、自分の周囲半径200m圏内に存在する全ての存在を自分の視界に強調表示し、その位置を地図上に表示する。』になる。
>自分の周囲半径1000m圏内に存在する敵の《索敵》《探知》スキルの効果が適用される場合、自分はその効果を受けない。
>自分の周囲半径200m圏内に存在する敵が《自然属性》を持たない武器を装備している場合、その武器の物理攻撃力は1000になる。
>自分の周囲半径100m圏内に存在する敵が素体に《自然属性》を持っていない場合、その敵の全ての魔法・スキルの発動処理で消費する魔力が10%増加する。
派生種族:
《古民種》
┗《旧史種》
┗《旧世民》
┗《至天民》
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●旧史種 《悠久を生きる隠者》
現代に受け継がれた精霊信仰よりも更に旧い、自然そのものを崇拝していた旧史以来の営みを貫く古民種。下位種に比べて、生命感豊かな血色の良い肌と鮮やかな色の髪、一挙手一投足に合わせて周囲に現れる光の粒子が特徴的な人型をしており、この粒子は自然の中で獣と同じように、しかし知性ありしと誇り高く生きる精神性に歓喜した大気中の精霊たちが歓喜していることを示し、大自然の一部として溶け込みながら大自然を守護するための様々な術に長けている。全ての魔法や風属性魔法を強化する他、比較的易しい条件で直接的・間接的に多様な攻撃を強化する複数の種族資質を持ち、特定の環境に依存することなくある程度安定した戦闘能力を発揮することができるようになった。
種族資質:
《アンプリファイ・マジック》(0-20)
自分の全ての魔法の威力・効果が最大20%増加する
《ナチュラル・クロース・アタック》(0-20)
自然環境で、自分の近接攻撃の威力が最大20%増加する
《フォース・オブ・ウィンド・エレメンタル》(0-20)
自分の風属性系攻撃・魔法の威力が最大20%増加する
《グレーテスト・アーチャー》(0-20)
自分が装備した弓系武器の物理攻撃力が最大20%増加し、貫通効果を付与する
《アニマ・コネクト》(0→10)
自分の周囲に精霊が存在する場合、全ての魔法の威力・効果が30%増加する
《ネイチャーズ・チャイルド》(0→10)
固有特殊能力“大自然の守り人”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【精霊の落とし物】(常時展開)
精霊属性を持つアクセサリーを精霊属性を持つ存在として扱うことができる
【補翼の薫風】(任意起動/持続効果)
効果中、身体の周囲に精霊風を発生させ、全ての身体駆動に補正を得る
【疾風の霊矢】(任意起動/即時効果)
弓系武器を用いた射撃攻撃時、その矢に疾風属性と減衰軽減効果を付与する
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●旧世民 《自然に近き原初の民》
魂に根差した自然信仰と精霊と密接に寄り添う生活により霊的な変化が促され、徐々に自身が概念的な精霊化を迎えつつある純粋な旧史種。全身を覆う淡い精霊光はその存在を認識した周囲の精霊は俄に励起して明滅する光球のように姿を現す。下位種の特性をそのまま継承し、魔法を中心に多様な攻撃手段を強化する他、自然環境下で有用な複数の種族資質を持ち、新たに風事象を活用して様々な機動的戦術に対応する術を身に着けたことで様々な局面で安定した戦闘能力を発揮する。
種族資質:
《エンファサイズ・マジック》(0-30)
自分の全ての魔法の威力・効果が最大30%増加する
《スペリオル・ウィンド・エレメンタル》(0-30)
自分の風属性攻撃・魔法の威力・効果が最大30%増加する
《マスタリー・アーチャー》(0-20)
自分が装備した弓系武器の物理攻撃力が最大20%増加し、追尾効果を付与する
《ナチュラル・ブレッシング》(0→10)
周囲が自然環境の場合、自分の全ステータスが10%ずつ増加する
《ワンダー・ドルイド》(0→10)
自然属性を持つフィールドギミックを看破・操作することができる
種族スキル(例)
【信頼の霊風】(任意起動/持続効果)
効果中、身体の周囲に精霊風を発生させ、挙動によって突風を発生させる
【天聖風の霊装】(任意起動/持続効果)
効果中、身体の周囲に精霊風を発生させ、落下中の身体駆動に補正を得る
【天恵の風災】(任意起動/即時効果)
発動後5秒間に受けたダメージに応じて次の魔法・矢の威力を増加する
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●至天民 《天意に至る叡知の民》
長大な寿命を自然に寄り添って過ごし、“森聖”レヴァに連なる大いなる自然とその意志の発露たる精霊の寵愛を一身に受ける誇り高き旧世民。生来より浴び続けた精霊の力は有り余る加護として体内の霊的中枢に蓄積され、大精霊にも匹敵する高い霊格が発現したことで本来精霊存在以外には扱えない上位の精霊魔法を限定的ながら習得することが可能になった。下位種の特性を飛躍的に発展させ、魔法を含む様々な攻撃手段と機動性を遺憾なく発揮してあらゆる局面に対して有利に立ち回る白兵魔法戦術を得意とする。魔法や巫精霊系四属性攻撃の威力を強化する他、既存の適性攻撃手段を順当に強化する複数の種族資質を持ち、更に自然環境下で凶悪な空間支配能力を発現する能力“大自然の天威”を獲得したことで該当する環境下では火力・制圧力・機動力の面で圧倒的に有利な戦線展開を実現することができる。
種族資質:
《エクストラ・マジック》(0-30)
自分の全ての魔法の威力・効果が最大30%増加する
《アルテマ・テトラヘドロン》(0-30)
自分の火・水・風・土属性魔法・攻撃の威力・効果が最大30%増加する
《スピリチュアル・アーチャー》(0→10)
自分が装備した弓系武器を精霊化し、その矢に特殊攻撃属性を付与する
《デュアル・マジック》(0→10)
自分の全ての魔法は《実効プロセス》の後にもう一度続けて実行される
《ディア・チャイルド》(0→10)
自分は一部の上位の精霊魔法を習得できるようになる
《グレート・ネイチャーズ・エンヴォイ》(0→10)
固有特殊能力“大自然の天威”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【条理の叡智】(常時展開)
フィールド内で詠唱された第9位階までの魔法を《詠唱破棄》で実行できる
【過徒壁律】(任意起動/設置効果)
全方位型魔法障壁“過徒壁律”を展開し、外部からの攻撃を遮断する
【絶世風雅】(任意起動/設置効果)
精霊風に満ちた結界“絶世風雅”を展開し、その内部の精霊風に同化する
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=DATA=
ステータス《旧史種系[Ancient]》(古民種/旧史種/旧世民/至天民)
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:(700/800/900/1000)+[Lv]×(7/8/9/10)+α
・魔力:(1500/1500/1600/1700)+[Lv]×(15/15/16/17)+α
・気力:(1000/1000/1000/1100)+[Lv]×(10/10/10/11)+α
・物理攻撃力:(1000/1200/1300/1400)+[Lv]×(10/12/13/14)+α
・物理防御率:(700/800/900/1000)+[Lv]×(7/8/9/10)+α
・特殊攻撃力:(2300/2400/2400/2400)+[Lv]×(23/24/24/24)+α
・特殊防御率:(1600/1500/1500/1500)+[Lv]×(16/15/15/15)+α
・腕力:(400/600/600/600)+[Lv]×(4/6/6/6)+α
・脚力:(400/600/600/600)+[Lv]×(4/6/6/6)+α
・敏捷性能:(700/700/800/900)+[Lv]×(7/7/8/9)+α
・回避性能:(700/600/600/700)+[Lv]×(7/6/6/7)+α
・隠蔽性能:(700/400/400/500)+[Lv]×(7/4/4/5)+α
・特殊技能:600+[Lv]×6+α
《飛行ステータス》
・飛行時間:―
・飛行重量:―
・飛行速度:―
《基本属性耐性》
・火耐性:0
・水耐性:1
・風耐性:0/2/2/2
・土耐性:1
・光耐性:1/2/2/2
・闇耐性:0
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○【精霊の落とし物】
――精霊が落とした物の中には小さな精霊が宿ることがある。
●前提:種族条件《信仰種系or旧史種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:種族スキル【自然の寵愛】を用いてアクセサリーを100個生成する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《条理干渉》
●属性:《精霊属性》
●効果:自分が《精霊属性》を持つアクセサリーを装備している場合、以下の効果を適用する。
>自分がスキル・魔法の効果を発動・適用する場合、その発動・効果処理の間だけ適用条件に該当するアクセサリーを《素体に精霊属性を持つ存在》として扱うことができる。自分の所在フィールドの環境属性に《自然環境》が含まれている場合、この効果は自分の周囲半径5m圏内に存在する他のPTメンバーにも適用される。
※備考:自分以外の精霊存在を発動条件・適用条件として要求するスキル・魔法をその条件を実質的に無視して使用できるようにする補助スキル。効果自体は地味だが、元々種族特性そのものが汎用魔法戦のエキスパートであるため、魔法の汎用性を高めることができる影響は非常に大きい。
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○【補翼の薫風】
――旧史の民は風と戯れ、風と共に地を駆け、風と共に空を疾走る。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“旧史種”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《駆動補正》
●属性:《精霊属性》《風属性》
●効果:このスキルは、自分の【補翼の薫風】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、自分の素体の胴体に限定因子《風精》を持つスキルカウンターを1個付与する。
¶限定因子《風精》を持つスキルカウンターは一つの部位に最大1個まで付与される。
この効果で付与されたスキルカウンターが存在する限り、自分の周囲に《精霊属性》《風属性》を持つ熱を帯びた旋風状の精霊風《躯巡りの薫風》が発生する。
¶《躯巡りの薫風》は素体の胴体を周回するように吹き続け、自分の《ダッシュ》中の移動速度が40%増加し、全ての姿勢制御にシステムによる強力な補正を得る。
※備考:古民種系種族の戦闘時に多用される精霊風を用いた姿勢制御・高速移動スキル。リアウィングや魔法の力を借りることなく、地上を素早く走ったり、ダッシュ・ジャンプを併用した三次元的な高速移動を可能にする。
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○【疾風の霊矢】
――旧史の民が用いる霊矢は疾風を纏い、吹き抜けるように空を裂く。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“旧史種”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《攻撃強化》《物理干渉》《属性攻撃》
●属性:《精霊属性》《疾風属性》
●効果:このスキルは、自分が装備している《弓系派生武器》を用いた射撃攻撃の《射撃動作》の直前にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動条件に該当する攻撃によって発射される全ての《矢》に《疾風の霊子》《減衰無効Ⅱ》の追加効果を付与する。
¶《疾風の霊子》の追加効果で、その弾体は《精霊属性》《疾風属性》を持つ精霊風を帯び、その攻撃速度が100%増加する。
¶《減衰無効Ⅱ》の追加効果で、その弾体は飛距離と比例して増加する速度減衰を[30~65]%軽減する。
●特殊効果:自分の《弓系派生武器》のシステムアシスト設定が2以下の場合、以下の効果を適用する。
>自分が装備している《弓系派生武器》を用いた射撃攻撃の威力が20%増加する。
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○【信頼の霊風】
――旧史の民は風と戯れ、風を操り、風にその魂を預けている。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:特定スキル【補翼の薫風】を1000回発動する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《属性攻撃》
●属性:《精霊属性》《風属性》
●効果:このスキルは、自分の【信頼の霊風】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、自分の素体の背中に限定因子《風精》を持つスキルカウンターを1個付与する。
¶限定因子《風精》を持つスキルカウンターは一つの部位に最大1個まで付与される。
この効果で付与されたスキルカウンターが存在する限り、自分の背後に《精霊属性》《風属性》を持つ熱を帯びた旋風状の精霊風《肢絡みの霊風》が発生する。
¶《肢絡みの霊風》は素体の周囲を周回するように吹き続け、自分が《格闘スキル》の効果によらない《攻撃動作》を行った場合、その攻撃の指向線上5m圏内に《精霊属性》《風属性》を持つ突風状の精霊風攻撃を発生させ、その攻撃に接触した敵に《攻撃判定》を発生させる。
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○【天聖風の霊装】
――旧史の民の風の衣には、彼らを慈しむ精霊たちの願いが込められている。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:特定スキル【補翼の薫風】を1200回発動する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《物理干渉》《落下耐性》
●属性:《精霊属性》《風属性》
●効果:このスキルは、自分の【天聖風の霊装】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分の素体の周囲に《精霊属性》《風属性》を持つ熱を帯びた微風状の精霊風《天聖風の霊装》が発生する。
¶《天聖風の霊装》は素体の周囲を周回するように吹き続け、自分が《滞空状態》の場合、自分が受ける《重力》による影響が20%軽減され、空中での姿勢制御にシステムによる強力な補正を得る。
●特殊効果:自分の素体に限定因子《風精》を持つスキルカウンターが付与されている場合、自分は『風よ』の符丁を用いて魔力を消費し、以下の効果を適用することができる。
>自分の【天聖風の霊装】の効果が適用されている間、自分は《視界》内の《自然風》の流れを視認することができ、自分はその《自然風》に沿って移動することができる。その場合、自分の移動速度が[=その自然風の速度分]だけ増加する。
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○【天恵の風災】
――精霊に愛された旧史の民は受けた災いに新たな天恵を授けられる。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:“旧世民”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《被撃強化》
●属性:《特殊属性》《霊風属性》
●効果:このスキルは、自分の【天恵の風災】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動後、5秒間の《スキル・チャージ》を発生させる。《スキル・チャージ》中、自分は全てのスキル・魔法を発動することができない。《スキル・チャージ》が終了した時、自分が《スキル・チャージ》中に他の存在に帰属するダメージを受けていた場合、自分の素体に《精霊属性》《風属性》を持つ冷たい旋風状の精霊風《翻意する追い風》を発生させる。
¶《翻意する追い風》は素体の周りを周回するように吹き続け、以下の条件[●自分が装備している《弓系派生武器》を用いた射撃攻撃●攻撃魔法]の何れかを満たす攻撃による《攻撃判定》が発生した場合、その《最終ダメージ》が[=このスキルの《スキル・チャージ》中に自分が受けたダメージと同じ数値分]だけ増加する。この効果が適用された場合、《翻意する追い風》は消滅する。
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○【条理の叡智】
――旧き民は太古より連なる精霊と条理の叡智を読み取る術を言い伝えている。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:Lv.700以上かつ魔法取得数1000種以上
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《魔法補助》
●属性:《魔力属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分は特殊能力《条理の叡智》を任意に利用することができる。
¶《条理の叡智》は自分の所在フィールド内で他の存在に帰属する《第9位階以下の魔法》が詠唱された場合、自動的に魔力を消費してその魔法を固有リスト『条理の記憶》』に追加する。この効果で『条理の記憶』に追加された魔法は自分が《習得状態》にある魔法として扱われ、追加された情報は以下の条件[●自分の【条理の叡智】の効果●所在フィールド情報が更新された]の何れかを満たす場合を除く如何なる場合も破棄されない。
●特殊効果:このスキルの効果で固有リスト『条理の記憶』に追加された魔法が存在する場合、以下の効果を適用する。
>自分が『条理の記憶』に追加された魔法を発動する場合、自分は《詠唱プロセス》を無視して発動することができる。この時、自分が元々習得していない魔法を発動した場合、『条理の記憶』に追加されているその魔法の情報を破棄する。
※備考:旧史種系種族が誇る魔法の詠唱破棄スキル。同じフィールドで使われた魔法を詠唱を行わずに発動することができるスキル。自分が習得していない魔法のみならず、習得自体が不可能な魔法も扱うことができるが、フィールドを出る度にリセットされてしまうデメリットもある。
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○【過徒壁律】
――彼らの障壁を骨董品と侮れば、歴史の重みをその身を以て知ることになる。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:第七位階以上の障壁魔法を7つ習得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《結界》《物理干渉》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》《霊光属性》
●効果:このスキルは、自分が展開した《咒絶の境界律》が存在しない場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の現在地を基点に周囲半径2m圏内を効果範囲とする全球型の事象結界《裁理の境界律》を展開する。
¶《裁理の境界律》は如何なる攻撃によっても破壊されず、【過徒壁律】以外のあらゆる効果の対象にならず、あらゆる効果を受けない。また、この効果範囲内に存在する空間と範囲外に存在する空間を隔絶し、自分を含む全ての存在は相互に効果範囲内外のもう一方の空間に対してあらゆる干渉・侵入を行うことができない。この効果が適用された時、その効果範囲内に存在する全ての敵は強制的にその効果範囲外に排除される。
その後、《裁理の境界律》は消滅し、同じ範囲内を効果範囲とする精霊結界《咒絶の境界律》を展開する。
¶《咒絶の境界律》は100000の耐久値を持ち、その範囲外に存在する空間から範囲内に存在する空間に対する干渉・侵入を遮断する。
●特殊効果:周囲の環境属性に《自然環境》が含まれており、かつ自分が自分の《咒絶の境界律》の効果範囲内に存在する場合、自分は『咒絶展開』の符丁を用いて魔力を消費し、以下の効果を発動することができる。
>自分の《咒絶の境界律》の耐久値が100000増加する。
※備考:旧史種系種族が誇る最強クラスの全球型の精霊結界。範囲が狭いため味方の位置には注意が必要だが、耐久値が残っている限りありとあらゆる攻撃から内部を守るため、結界効果としては非常に強力な部類。ただし、特殊効果による耐久値の回復は非常に魔力を消費するため、あまりコスパはよくない。
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○【絶世風雅】
――森の中で不自然な風を感じたら、そこに彼らが紛れているかもしれない。
●前提:種族条件《旧史種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:Lv.700以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《結界》《特殊機動》《身体変化》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》《天風属性》
●効果:このスキルは、自分の【絶世風雅】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動時、自分の現在地を基点とする《FRスコーピング》を発生させる。《FRスコーピング》中、自分は毎秒魔力を消費して効果範囲を周囲に拡大し、以下の条件[●魔力消費が不可能になった●自分が『領域展開』の符丁を用いた]の何れかを満たした場合、《FRスコーピング》を終了して以下の効果を適用する。
>《FRスコーピング》終了時の効果範囲を用いて、その範囲を効果範囲とする精霊結界《至風の寵忘籠》を展開する。
¶《至風の寵忘籠》はその範囲内に《精霊属性》《天風属性》を持つ精霊風を発生させ、効果範囲内に存在する自分を含む旧史種系種族の存在は効果範囲外に存在する敵の魔法・スキルの効果の対象にならない。また、効果範囲内に存在する以下の条件[●古民種系種族●巫精霊系種族●原精霊系種族●精霊器系種族]の何れかを満たす種族の存在は、この効果で発生した精霊風を淡い光を帯びた流体のように視認することができる。
●特殊効果:自分が《至風の寵忘籠》の効果範囲内に存在する精霊風に接触している場合、自分は『風よ吹け』の符丁を用いて以下の効果を発動することができる。
>自分は毎秒魔力を消費して、精霊風と同質の事象存在《潜霊風》に変化する。
¶《潜霊風》の場合、自分の《素体》及び装備している《装備品》の実体は自分以外の存在の全ての感覚に『《至風の寵忘籠》の効果範囲内に発生する精霊風』として認識され、自分はその効果範囲内を浮遊するように高速で移動することができる。《潜霊風》は自分が以下の条件[●魔力を消費できなくなる●自分が武器を《抜刀状態》で把持・装着している●自分が他の存在にダメージを与える]の何れかを満たした場合解除される。
このスキルの特殊効果が適用されている限り、自分は他のスキルを発動することができない。
※備考:旧史種系種族の実質的な隠密機動スキル。前提となる結界の展開は必要だが、至風の寵忘籠内の精霊風は自然風とほぼ同質の存在であり、自然風と精霊風の視認による区別が可能な種族でも潜霊風と精霊風の区別をすることはできない。
Tips:
※[種族資質]の項目の記号“-”は資質レベルが高い程効果が上昇し、記号“→”は資質レベル最大で適用される




