ギルドメンバー≪道化の王冠‐クラウン・クラウン≫
本編の物語における悪役ギルド。
○[儚] /鳳仙院 儚
――全部、全部、私が望んだことだったわ。私は、ただ、ただ……。
=PROFILE=
物語開始時点で18歳の女子高校生。国内でも有数の名家『大鳳院』の傍流『鳳仙院』当主の娘であり、様々な分野で高い能力を秘めた才媛。年の離れた幼馴染みの二ノ宮時雨の紹介でFreiheitOnlineにβテスト時点から触れ、その生身の能力を遺憾なく発揮してトッププレイヤー層にその名を連ねていた『ごく普通のゲーマー』。真に心から楽しむことができる娯楽を知らずに育ってきたため、FOをゲームとしてではなく現実の自分のしがらみから隔離された他者とのコミュニケーションツールとして捉えている。
=AVATAR=
やや色素の薄い長い赤髪と赤茶色の瞳、色白の肌が特徴の、女性型人間種。身長168cm。VR初心者ということもあって整えてはあるものの悪目立ちもしない普遍的な容姿のアバターを使用しているが、本人の立ち居振舞いが浮世離れしていたことも相俟って不思議な魅力を持ったカリスマ的存在として広く認知されていた。
=ALIAS NAME=
・最強/読んで字の如く、FOフロンティアにおける最強のプレイヤーであることに由来する二つ名。当の本人はあまり好きではないらしい。
・非王然な王者/絶対的な首位の座にいながら、その実力や実績をあくまで偶然の産物であり普通のことであると捉えているかのように振る舞う様を指して付けられた、本人の性格に由来する二つ名。
・狂惜しき君主/アルカナクラウンからの離反がプレイヤー間で話題になった時期、その後の振る舞いを指してアプリコットに面白半分に付けられた二つ名。当時既にDO計画を進めていた本人は気に入っていた。
・名も亡き君”=Nameless(名状し難い・名無しの)+Gamemaster(ゲームの支配者)→名(名声)を失った支配者であることを揶揄された名前。同じくアプリコット命名で、下層プレイヤーから順に少しずつ浸透している。
=BATTLE STYLE=
聖剣と魔剣を同時に用いた近距離戦闘に特化した二刀流スタイルを基本に、自ら『基本的な戦法』と名付けた機動性と即応性に長けた物理戦闘を多用する。その本質は初心者でも扱えるような単純で規範的な制体技術や戦術的・戦略的な思考判断を極め、その精確性と瞬発性を高めただけのものであり、使い手の能力に任せた繊細な脳筋とも言える。一方でその適性は近距離戦闘だけに留まらず、格闘・魔法・射撃等あらゆる攻撃手段に精通したオールラウンダーであり、その潜在的な戦闘能力は果てしなく未知数。元は個人でのユニークスキルの最多保有者だったが、ギルドメンバーの火狩のユニークスキル【零】によってその殆どが奪われた(正確には譲った)ため、現在保有が確認されたユニークスキルは【完全懲悪の結末】のみ。
=CHARACTER=
ヴィランギルド≪道化の王冠≫の創設メンバーの一人でギルドリーダーの役職を担う名実共に中心人物。かつては最強と謳われる戦闘能力や華々しい伝説的な戦歴、人格者としての立ち回り等からFOフロンティアにおいて突出した知名度とカリスマ性を誇ったトッププレイヤーだった。非常に対人コミュニケーションスキルが高く、初対面の相手でも容易にその緊張を解して旧知の仲とも然程変わらないまでに打ち解けてしまうことからパーソナルスペースがないとまで称される。誰に対しても接し方を大きく変えることがないため所謂八方美人と見做されがちだが、特に≪アルカナクラウン≫のメンバーやFOにおいて最初のコミュニティとされるベータテスター達に対しては意識的に『友達』という言葉を使用している等思い入れが深い相手には無邪気で子供っぽい一面を見せることもある。一方で、≪アルカナクラウン≫との決別後は人が変わったように他者を傷つけることを厭わず、穏やかな笑顔や柔和な語り口調はそのままに身勝手な言動を見せるようになり、表舞台に姿を現すことも少なくなってやがてログインする頻度も減っていった。
=EQUIPMENT=
●武器/
メイン:聖剣〈*虚構と偶像の聖剣〉
巨塔第79層『虚構の地下聖堂』のボスモンスター〔虚構より出でし怪狼〕固有ドロップの伝説級片刃剣で、最上位クラスの事象改変スキル【嘯き嘘吐きの虚言壁】を持つ霊剣。
サブ:魔剣〈*覚醒大罪魔剣スペルビア・ルシファー〉
七つの大罪を司る傲慢のルシファーをモチーフとした伝説級魔剣で、凶悪な空間支配スキル【傲慢武令】を持つ〔大罪魔装〕シリーズの一本。
●防具/
防具〈*心羽衣・依代〉一式
巨塔第500層『非現実の終着境界面』のボスモンスター〔幻影龍トゥルース・インテント・ドラゴン〕の素材を用いた竜人文化様式の戦巫女の鎧。明滅するように透き通る霊布と白の竜鱗模様が浮かび上がる部分装甲を組み合わせた軽布鎧で、部分装甲は両肩・胸当て・腰・膝に装着され、袖や裾等のゆったりとした布地は動きやすいよう細い飾り紐で結ばれている。
胴〈*心羽衣・依代の神御衣〉
腕〈*心羽衣・依代の神流袖〉
腰〈*心羽衣・依代の神楽帯〉
脚〈*心羽衣・依代の神戦足袋〉
●装飾品〈*存在主格の式符〉
〈*死絡む柵の鎖〉
〈*期待の耳飾り〉
〈*片割れの認識票〉
〈*蝕む追憶の欠片〉
●適用スキル/防具・装飾品の適用スキル
【常態位常】/周囲のバフ・デバフを無差別に無効化するスキル
【剣勢宮】/周囲の切断系武器を一時的に消去するスキル
【価恥観】/周囲の武器を希少度に応じて弱体化するスキル
【真理の冒涜】/死亡時に周囲の敵の命を使って復活するスキル
【弱者の玩弄】/自分より割合体力の低い敵に継続ダメージを与えるスキル
【狭小な自己領域】/自分の体力上限を引き下げて周囲を攻撃するスキル
【現死角】/敵の死角に瞬間移動するスキル
【心近拘束】/召喚獣の召喚を解除して禁止するスキル
【心潰推圧】/周囲の敵にダメージを与えて飛行を禁止するスキル
【戦禍の客と成る】/リスポーン待機時間を無効化するスキル
【聖神的外傷】/自分の受けた効果を敵に返すスキル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○[ミキリ] /桐山 璃瑠
――ミキリはあっちには帰りたくない……。でも……ハカナちゃんは助けて欲しい。
=PROFILE=
物語開始時点で10歳の女子小学生。幼い頃の事故で四肢の運動機能が低下し、徐々に回復傾向にはあるものの日常的な動作もままならない生活に疲れて引きこもりがちになってしまった。内向的な性格から友達を作ることもなく、家に一人でいる時間も長かったため旧世代のゲーム機で遊んでいることが多かった。VRゲームにも興味を抱き始めた頃にβテスト段階のFreiheitOnlineを知り、正式サービス開始直後から毎日のようにログインして手探りながら自分なりの遊び方や戦い方を模索して楽しんでいた『ごく普通のゲーマー』。現実の姿と同じ体格のアバターを使っているため当たり判定こそ小さいものの直接的な格闘戦等は不得意で、特に凶悪なPKプレイヤーとして名が知られるまでは対面しての戦闘自体を極力避けながらレベリングに勤しんでいた。
=AVATAR=
薄く紫がかった肩上までの黒髪と薄桃色の瞳、色白の肌が特徴の、小柄な女性型魔族種。身長134cm。元は魔人種系派生種の大魔公だったが、自身の保有する魔眼系ユニークスキル【受呪繋ぎ】のデメリットで一度死亡確定を経験し、死亡時にパーソナル・データを初期化するルール“自演の輪廻”により全てを失った。
=ALIAS NAME=
・魔眼の魔女/幼い少女の姿で複数の魔眼スキルを操り、容赦なく人間を暗殺する浮世離れした不気味さを孕んだ姿を指してアプリコットに付けられた二つ名。能力の性質上、一瞬目を合わせただけで気がつけば死んでいるという目撃情報の少なさからも都市伝説のように噂が独り歩きし、事実とは違う逸話も残っている。
=BATTLE STYLE=
特定の武器種には拘らず、魔人種系種族の高い魔法適性を戦闘補助に用いた全距離対応型のオールラウンダー。対プレイヤー戦闘・対モンスター戦闘でそのスタイルは大きく異なり、対プレイヤー戦闘では対面での直接戦闘を避け、魔眼スキルを始めとする様々な搦め手で敵の動きを完全に封じ、一切の抵抗を許さないまま一方的に殺害する安全かつ効率重視のスタイルを好む。一方で対モンスター戦闘では魔眼スキルを時間稼ぎと割り切り、ヘイトを釣ったモンスターを連れて移動しながら高火力の魔法を段階的に叩き込む安定したスタイルを好む。尚、現在はステータスが初期化されているため、戦闘はほぼ不可能となっている。
=CHARACTER=
ヴィランギルド≪道化の王冠≫の創設メンバーの一人でFO最年少ユーザーとして有名な他、効率的な経験値源として数多の対人暗殺を重ねて恐れられたPKプレイヤー。現実からの逃避のためにハカナに賛同した支持者で、凶行封鎖前後にも密かに彼女と行動を共にしていた。元はFOを通じて知り合ったハカナの友人であり、≪アルカナクラウン≫と決別した直後のハカナに何も触れずに寄り添っていた唯一の存在だったが、シイナ・アンダーヒルとの戦闘で敗北した直後にあっさり見捨てられて今も尚≪アルカナクラウン≫のギルドハウス内に拘禁されている。
=EQUIPMENT=
●武器/
メイン:なし
サブ:なし
元の所持武器/
剛大剣〈*神ヲモ蝕ム剣〉
田舎町クレンズ北側の山中の洞窟に隠された邪神殿に収められていた希少な巨剣で、20回攻撃した敵を確定死させるスキル【黄昏の神蝕感染】を持つ神殺しの呪われた魔剣。
●防具/
防具〈*眠れる熊さん〉一式
穏やかな環境の自然系フィールド『静穏統べる眠れる森』のボスモンスター〔暁に眠れる首領熊〕の素材を用いたファンシーなクマを模した着ぐるみパジャマ。フード付きで全身を覆う胴装備と玩具のような爪が装着された腕装備から構成された非戦闘用の衣装で、フード部分にあしらわれた眠るクマの顔は装着者が寝ていると時折目を開けることがあるが、特に何も隠されていない。
胴〈*眠れる熊さん〉
腕〈*眠れる熊手さん〉
●装飾品
なし
●適用スキル/防具・装飾品の適用スキル
【起こすな危険】/睡眠状態で受けるダメージを倍にして相手に反射するスキル
【肉食獣の誇り】/自分の物理攻撃力を30%増加するスキル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○[魑魅魍魎] /二ノ宮 時雨
――僕は彼女を泣かせたこともある身勝手な人間だ。心配なんてできないよ。
=PROFILE=
物語開始時点で24歳の成人男性。国内の名家『鳳仙院』の遠縁の親戚に当たり、ハカナとは生家が近かったことから幼少期から交流の深い年の離れた幼馴染みの関係にある。VR技術の研究者であり、関連分野で『仮想現実における五感再現のための脳波解析』や『仮想的人格形成のための自己調教型統合AI開発』等様々な功績を挙げており、副業の一環でFreiheitOnline開発初期の段階からROLに協力していたため、幼馴染みのハカナのためにβテストの参加権を融通することができた。尚、自分が開発に関わったことやハカナが心から楽しんでいたことを踏まえてもFOに個人的な思い入れはなく、結果的にハカナに協力して“凶行封鎖”を引き起こした。
=AVATAR=
伸ばしっぱなしの肩上までの黒髪と黒い瞳、血色の悪い色白の肌が特徴の、男性型人間種。身長183cm。アバター自体は自動調整された適当なものを使っているが、ゲームコンテンツとして嗜むことがあまりなかった分装備の更新もほとんどなく、長く使っている内に結果的に現実の姿に近い雰囲気が再現されている。
=ALIAS NAME=
・何処に居ても不在/どの状況においても発揮されるその変態性により、周囲の人物から無視されがちな姿を指してアプリコットに付けられた二つ名。
・変態/読んで字の如く。二つ名というよりは、彼を知る者が頻繁に用いる呼び名の一つ。本人曰く性癖には合致していないものの気に入っているらしい。
・ドクター/上記の二つやプレイヤーネームでは呼びたくない状況・関係で用いられる、白衣の様相を指して付けられた呼び名。
=BATTLE STYLE=
ゲームコンテンツとしての戦闘自体に興味がなく、レベリングや装備収集・戦闘スタイルの確立にも一切手を付けていないため元々戦闘能力は最底辺に近い。その上、“凶行封鎖”後にちょっとした事故でハカナに一度殺害され、初期化された。
=CHARACTER=
ヴィランギルド≪道化の王冠≫の創設メンバーの一人でFreiheitOnlineの全システムを改変してその支配下に置いた実行犯。ハカナとの親交も理由としてはあるものの、目的のためなら容易く犯罪行為にも手を染める等元々倫理観自体が破綻しているマッドサイエンティストで、“凶行封鎖”前後にも密かに彼女と行動を共にしていた。基本的に自身の研究分野にしか興味がなく無関係な他人には辛辣な程に関心を示すことすらないが、仮想化された女性人格に対してはうってかわって好意と本能を露にする変態性癖の持ち主で、全てが仮想空間内に存在するFOフロンティアでは実質的に隠すことを知らない女好きと変わらない変態と化している。それ故、ギルド内の女性陣にも日常的な求愛を繰り返しており、その変態性に臆せず接しているのは幼馴染みのハカナを除けばスペルビアだけである。
=EQUIPMENT=
●武器/
メイン:なし
サブ:なし
●防具/
防具〈*白衣D〉を基本とする研究者風コーディネート。常にかけている眼鏡だけは開発関係者用のユニークアクセサリーで壊れる度に再生成している。
胴〈*白衣D〉
腰〈*ラックスラックス〉
●装飾品〈*魑魅魍魎の眼鏡〉
●適用スキル/防具・装飾品の適用スキル
なし
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○[スペルビア] /唄種 朝香
――私が起きた時、みんなそばにいてくれたから。だから、嬉しい。
=PROFILE=
物語開始時点で15歳の女子中学生。眠ることが好きで、プレリリース時点から様々なリラクゼーション環境下での睡眠導入機能が話題になっていたFreiheitOnlineに正式サービス開始直後から触れ、学生として生活しながらよりよい睡眠環境の追求のために多くの時間を費やし、驚異的な格闘戦の才覚を開花させた『ごく普通のゲーマー』。ハカナが中心となって引き起こした“凶行封鎖”によって2つ年上の実姉も閉じ込められており、内心では複雑な思いを抱えている。
=AVATAR=
蒼雷のスパークエフェクトを帯びた腰までの長い黒髪と薄蒼色の瞳、右頬の蒼い稲妻型のタトゥー、色白の肌が特徴の、女性型雷霆精。身長152cm。本来であれば雷人系種族の種族形質でその髪は金色が原色だが、寝る時に眩しいからという独特な理由で黒く染め直し、前髪を髪留めで固定している。尚、戦闘において強力な種族スキルである【閃脚万雷】を使用する度に髪色が戻ってしまうため、その度に髪色変更アイテムを使って再染色している。
=ALIAS NAME=
・無気力な眠り姫/常日頃から気怠げで眠そうにしている姿を指してクロノスに名付けられたギルド内での二つ名。元々眠り姫扱いは共通認識としてあったためその派生として生まれた名前だが、本人は特に気にもしていない。
・見えざる凶器/如何にも無害そうな雰囲気を持ちながらも強力な暗器使いである姿を指してアプリコットに名付けられた二つ名。実は類似した音の二つ名を持つアンダーヒルとの対立意識を煽るためという不純な目的で生まれた名前だったが、アンダーヒルはその意図を汲み取った上で意に介さなかったため本来の目的が果たされなかった経緯がある。
=BATTLE STYLE=
巨鎚一本を主力武器として用いた近距離戦闘に特化した強打撃スタイルを基本に、雷精霊系の種族特性に合わせた機動性と突破力に長けた高機動物理戦闘を得意とする。特にVR戦闘で開花した常人離れした格闘センスを如何なく発揮し、攻撃の隙が大きい戦槌系武器の弱点を高速駆動スキルで補うハイリスク・ハイリターンな戦術を好んで用いるため、パワーファイターとしては最上位の戦闘能力を有する。また、愛用する防具の袖に内蔵された固有インベントリやその服の内側に多くの武器や攻撃用のアイテムを暗器として隠し持っており、必要とあれば主力武器を陽動に用いて暗器を用いた白兵戦に切り替える等戦術的な思考判断にも秀でている。
=CHARACTER=
ヴィランギルド≪道化の王冠≫の創設メンバーの一人で純粋な戦闘適性から中核戦力として扱われる程の凶悪な戦闘能力を有するプレイヤーだったが、他のメンバーに比べて≪道化の王冠≫への帰属意識やその目的意識は最も低く、現在は単独でギルドを離れて成り行きで≪アルカナクラウン≫に身を寄せているという驚異的なまでにふわふわとした経歴を持つ。非常に無気力かつ面倒くさがりな性格だが、責任感や協調性に欠けている訳ではなく、寧ろ明確な目的や目標があれば高い行動力を見せることもある。また、眠ることをこよなく愛しており、放っておけば一日の3分の2は寝て過ごすような自堕落な生活を送っているが、一見して無邪気な寝姿からマスコットのように可愛がられることが多い。一方で病的に眠気に弱く、眠気を覚えると人との会話中や立ち・歩き等他の動作中でも事切れるように眠りに入ってしまう非常に危うい性質を持っている。人の声を高い精度で真似する変声術の特技を持つが、再現できる相手は限られる。
=EQUIPMENT=
●武器/
メイン:巨鎚〈*戦禍の鬼哭〉
巨塔第144層『啾々たる鬼哭の戦場』のボスモンスター〔心亡き慚愧〕固有ドロップの希少な戦鎚で、把持している間周囲の敵の攻撃行動を検知して自動的に迎撃を行う自己防衛スキル【絶対猟域】を持つ大仰なウォーハンマー。
サブ:機構・戦闘鋏〈*機動卿オールド・バーチャー〉
荒廃した科学文明の残滓が残る自然系フィールド『古き良きあの頃に』のボスモンスター〔懐古卿オールド・ヴァーチャー〕固有ドロップの希少な戦闘機巧。戦闘鋏・弓・双剣・双方剣・二丁拳銃の5つの形状を持つ機構武器。複数の形状を持つ汎用性に加え、分解することで持ち運びしやすくなるため、暗器使いであるスペルビアに重宝される。
所持武器/
魔鎚〈*陽気な粉砕卿〉
鎖付き金属球型の暗器武器。重量に対して物理攻撃力が非常に高い
●防具/
防具〈*桜華衣〉一式
巨塔第第102層『桜華鏤む無限郷』のボスモンスター〔桜華鴬ビーニャオ〕の素材を用いた霊鳥の化身を象る清代調の衣装。手を覆い隠すような広い袖が特徴の桜色の着物型の戦闘服で、豪奢な飾りが施された帯は後ろで尻尾のように垂らされ、裾は足を殆ど隠さない程開かれている。
胴〈*桜華衣・道衣〉
腕〈*桜華衣・大袖〉
腰〈*桜華衣・雅帯〉
脚〈*桜華衣・戦靴〉
●装飾品〈*磯城の髪留め〉
●適用スキル/防具・装飾品の適用スキル
【桜華舞】/交戦中、10分間徐々に気力上限・脚力・敏捷性能を増加するスキル
【桃源袖裏】/袖の内側に12個のスロットを持つインベントリを設定するスキル
【灰塵回帰】/バフ・デバフ・能力変化を無効化し、肉体を再生するスキル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○[クロノス] /(UNKNOWN)=Crowley=Blackweb
――俺がこんな遊びで本気になると思っていたかね。悪い冗談だよ、本当に。
=PROFILE=
物語開始時点で29歳の成人男性。元英国軍人で、退役後に再就職した民間軍事会社“エル・デフ・インターナショナル(AL Def Int'l/Aiwass's Law Defense International)”情報部に所属する職業傭兵としてFreiheitOnlineに正式サービス開始直後から触れ、軍事教練目的のVR技術の利用に関する情報収集活動を行いながら発展性に富んだ戦闘技術の仮想鍛練に勉めてきた『特殊用途のVR利用者』。ハカナが中心となって引き起こした“凶行封鎖”の支援者であり、≪道化の王冠≫の中で唯一私的な理由以外の目的を持って計画を実行した主犯格に当たる危険な存在。
=AVATAR=
丁寧に撫でつけられた短い黒髪と黒色の瞳、浅く日に焼けた筋張った肌が特徴の、男性型万魔公。身長196cm。元々はVR空間をより実践的なイメージトレーニング用のツールとして利用していたため、体格や四肢の長さ等は正確に計測された現実の肉体に則しており、それ故に現実と仮想現実で双方向にフィードバックされた戦闘技能は極限まで洗練されている。
=ALIAS NAME=
・爪刻の夜鳥/常に黒を基調とする装備を身に纏い、ストイックに戦いを求める姿を爪を研ぐカラスに喩えてアプリコットに名付けられた二つ名。本人はどう呼ばれようとどうでもいいと考えているが、元々人目に目立つのをあまり好まない性格から二つ名自体も然程浸透していない。
=BATTLE STYLE=
魔刀と魔弾銃を同時に用いた近・中距離に対応できる一刀一銃スタイルを基本に、機動性と汎用性に長けた物理戦闘を得意とする。右手の魔刀を相手に向け、左手の魔弾銃を下に向けて持つ独特な構えが特徴で、銃を使う時だけ左手を上げる刀重視のスタイルを好む。また、魔人種系の種族特性である高い魔法適性と設置罠の性質を持つ魔法陣を用いて狡猾に相手の動きをコントロールする戦術にも秀でているため、特に一対一の戦闘においては敵が取れる選択肢を潰しながら追い詰める極めて実戦的かつ多くの敵に有効な戦闘能力を有する。その過程で相手を小馬鹿にするような過剰な程強気な態度を見せることもあるが、精神的な揺さぶりが目的でありそこに油断は一切ない。一方で戦いにリアリティを求め、戦況や周囲の状況が許す限り現実には存在しない魔法やスキル等の異能の使用を控えることで純粋な武器と体術を用いた格闘戦を楽しもうとする癖がある。それはあくまで私的な嗜好の範疇であり、敵にもそれを強要するようなことも、目的の達成が危ぶまれるような不利な戦況でも強行することもなく、それ故に敵としては非常に厄介な部類に当たる。
=CHARACTER=
ヴィランギルド≪道化の王冠≫の創設メンバーの一人でDO計画の決行に当たって[魑魅魍魎]と共にハカナの直接的なサポートを行った実行犯。常に冷静沈着で厳格な印象も併せ持つ落ち着いた表情を浮かべているが、基本的に他人に対して興味がなく、他者に呼びかける場合も名前ではなく一般的な代名詞に置き換える等一線を引いた距離感が多く、特に敵には無遠慮で辛辣な物言いをする傾向がある。一方で他のギルドメンバーのような近しい関係の相手にはやや砕けた喋り方で接する等、ただ冷徹な人間というわけではないが、片や自己の利益を最優先に考え、目的のためなら手段を選ばず他者の不利益も顧みない独善的な一面もあり、≪道化の王冠≫の他のメンバーに対する仲間意識は最も低いため必要とあれば切り捨てることもある。また、頭のいい人間や思いきりのいい人間、扱いやすい人間等自分にとって利用価値のある相手には好んで親しげな距離を保つものの、唯一[魑魅魍魎]にだけは一般的な尺度で厳しいことを言う。
=EQUIPMENT=
●武器/
メイン:魔刀〈*痕腐れの呪剣〉
緋色の月に照らされる城と妖火に焼け出された村から成る中世風の市街系フィールド『緋劇に燃ゆ宵の悪夢』のボスモンスター〔緋色の悪魔アッシャード・リーカー〕固有ドロップの希少な片刃刀で、外傷を与えた敵の自然治癒速度を低下させ回復アイテムの使用を禁止する強力なスキル【傷口に死を】を持つ禍々しい黒のオーラを纏った呪いの魔刀。
サブ:魔弾銃〈*終焉を撃ち貫くもの〉
大規模討伐クエスト『終焉の邂逅』のボスモンスター〔終焉覇竜レグルシクス・ゲルダ〕固有ドロップの希少な拳銃。イスラエル軍事工業製50口径自動拳銃『デザートイーグル』を原型とする。
●防具/
防具〈*黒鉄衣・煉〉一式
巨塔第42層『黒鉄宮の地下牢』の希少出現モンスター〔亡者の亡霊〕固有ドロップの希少な初代看守長の黒衣。全身が黒を基調とした外套とスーツから構成される制服型の戦闘服で、各部にはささやかながら綺麗に磨きあげられた銀製の金属装飾が施されている。
胴〈*黒鉄衣・煉〉
腕〈*黒鉄甲・煉〉
腰〈*黒鉄装・煉〉
脚〈*黒鉄殻・煉〉
●装飾品〈*白磁色の手袋〉
〈*黒グラス〉
●適用スキル/防具・装飾品の適用スキル
【厳実論】/攻撃魔法のダメージを0にして周囲にその魔法を拡散するスキル
【無装の宣誓】/自分にバフが付与されていない状態で攻撃力を増加するスキル
【黒鉄の監獄吏】/体力が低下した敵を能力を封印する牢獄に幽閉するスキル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○[火狩] /擬似思考実験用NPC“秘仮”
――私様にとってこの世界がどういうものか、皆わかっていたはずなのに。
=PROFILE=
物語開始時点で開発から5年が経過した独立型人工知能プログラム“NAX”の女性型人格。殆どのNPCの人格を統合制御する疑似人工知能システム“P-AISyst ”の開発段階で様々な思考・感情パターンの開発実験に用いられていたAIであり、FOフロンティアに正式移植されてからはその内部からFreiheitOnlineの開発を見守ってきた最古株の『ROL関係者』。そのコアプログラムは後に一部の戦闘介入型独立NPCのベースとしても転用され、NPCの基本となる戦闘スタイルを確立する等、表立ってはいないもののFOの環境に与えた影響は大きい。
=AVATAR=
左サイドに纏めて束ねた長い緑髪と薄い黄緑色の瞳、色白の肌が特徴の、女性型人間種。身長146cm。開発初期から使用しているアバターだが、本人が自分で作ったアバターではないためあまり思い入れはなく、本人が持つ肉体を入れ換えるユニークスキル【越権皇位】の影響下にあっても自分の肉体を容赦なく攻撃することができる等やや人間離れした価値観を持っている。
=ALIAS NAME=
・真の第一位/プレイヤーランキング1位の[儚]に対し、それ以上の戦闘能力を持つという自負から来る自称する二つ名。実際にお互いに全力の戦闘を一度だけ行った事があるが、その戦闘の経過や勝敗は本人たち以外誰も知らない。
=BATTLE STYLE=
特定の武器種や攻撃手段には拘らず、殆どのNPCの戦闘スタイルの基本となる統合戦闘術『自律戦闘用駆動体系』と物理的な身体駆動と保有する能力を用いた機動性と即応性に長けた物理戦闘を多用する。儚の戦闘スタイルとはその名前や内容に共通点が多いものの、戦闘システムの周辺仕様に合わせて自身の身体駆動を自己解析し最適化した結果生まれた『基本的な戦法』に対し、予め最適化された戦闘パターンを元に即応的な思考判断に基づく揺らぎを持たせた『自律戦闘用駆動体系』は安定性は低いものの柔軟性が高く、豊富な保有スキルを選択肢に含めた戦闘判断はより実戦に則した部分も多い。“凶行封鎖”の後、保有するプレイヤーがいないものやハカナから譲られたもの等数多くのユニークスキルを収集し保有しており、≪アルカナクラウン≫との戦闘の結果全てのユニークスキルの所有権も消滅したが、魑魅魍魎が保存していたバックアップからの復帰時にその3割程度の所有権を取り戻した。
=CHARACTER=
ヴィランギルド≪道化の王冠≫の創設メンバーの一人でギルドリーダーの[儚]に匹敵する中核戦力として扱われる程の凶悪な戦闘能力を有するNPCだったが、≪道化の王冠≫の中で唯一ハカナの思想とは一切相容れない価値観を持っており、その意に反して最大の敵である≪アルカナクラウン≫を壊滅させようと単独で動いた結果、自分が守ろうとしていたFOのシステムの防衛機構によって削除された。表立った経歴はそこで途切れているが、自身の開発にも携わっていた[魑魅魍魎]のお節介でバックアップデータから復帰され、その際に名前とアバターデータが改竄されたため、誰にも知られることなく密かにFOフロンティアに放たれた。基本的に傲慢で自信家の“秘仮”としての自我が突出しているが、擬似思考実験用NPCとしての性質からありとあらゆる疑似感情データを有しており、それらの感情が非常に発露しやすいようになっているため感情の波が著しく激しい。それ故に一見して子供のわがままや癇癪に近い行動を取ることが多く、また好意や敵意等の相対感情をストレートにその対象にぶつける傾向が強い。
=EQUIPMENT=
●武器/
特定の武器に拘らず、メイン・サブスロット共に一定の性能さえあれば何でも使うため、その時の気分次第で戦闘スタイルも使用武器も変化する。
所持武器/
魔拳〈*無尽欲の獣王〉
鋭い爪と硬質の装甲を持つ黒色の熊爪付き手甲
魔剣〈*鱗翅剣レピドプテラ〉
自己召喚スキル【鱗翅大剣】を持つ巨大な虫の羽のような造形の大剣
魔刃剣〈*妖刀・喰蛹〉
同名の自己召喚スキルを持つ、恐ろしい切れ味の黒色の直刃の魔剣
大戦鎌〈*真紅の刃鎌〉
同名の自己召喚スキルを持つ禍々しい真紅の大鎌
散弾銃〈*BLACKSHARK-δ〉
近距離射撃を強化するスキル【拳撃接射】を持つ水平二連バレルショットガン
散魔弾銃〈*SG331-DOMINATER〉
残弾0でも魔力を撃ち出せるスキル【造魔弾廠】を持つ軍用ショットガン
大刀〈*把潰刀・華蛇〉
非常に高い耐久値を持つ大太刀
蛇腹剣〈*蛇神牙・夜刀〉
薄緑色の鱗模様の刀身を持つやや長めの蛇腹剣
●防具/
自身の肉体が持つ基礎能力が通常の防具装備状態並のステータスを持っており、そのインナーのオプションとして存在する紅色の軽量プロテクター以外は装備していない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○[イヴ]
→別ページ[アンドロイド四姉妹]の該当項目参照。