終わり
フランス、パリ。
とある家の中に、4人の人物がいた。
笹羅恵鞠、栗ヶ楽文風、言須、そして俺、三津怜太郎だ。
「いやー、どうにかなったね。もう日本には戻れなさそうだけど」
あの戦いの後、俺らはフランスへと向かった。
しかし、日本に戻れない理由があった。
まず、俺と恵鞠は未だに特装隊の馬鹿どもに追われている。
次に、文風が本格的に組織を裏切ったせいで、普通に逮捕状が出ている。
最後に、文風が特装隊の予算を使い果たして追われる身となっている。どうやらロボを作るのに勝手にお金を使ったらしい。
まぁ、予算相当に強かったよ。アレは。
「3バカパイロットによると、あっちはあっちでうまく行ってるらしい。言須がいなくなったせいでロボの出力は下がったけど、そんなの要らないくらいに平和だとよ」
「それなら安心しました。できればもう、ロボの中はゴリゴリです……」
「平和で何よりだね。逃げてきたけど、一応生まれ育ちの故郷だし」
「恵鞠はもう帰りたくないです!」
「帰りたくても帰れないよ」
今の所、海外に逃げたのバレてない。
しばらくは安泰だと信じたいな。
くっそー、ただの旅行のはずだったのに、いつの間にか家買っちゃったよ……
恵鞠も近くの中学に通わせてるし……
「それじゃ恵鞠、今日は友達とお出かけしてきます!」
「気をつけてな〜」
これから一体、どうなっていくのだろうか?
……ふと、何かを思い出した。
ポケットの中から、1枚の紙を取り出す。
以前、エネリアという少女から貰ったQRコードの描かれた1枚の紙だ。
なんとなく、読み取ってみる。
すると出てきたのは『エンネイティア遺伝子の特徴による今後の対策案、魔法少女について』というタイトルのPDFだった。
……今は無視でいいか。
恵鞠は今日、公園でお友達と遊びます!
学校でできた友達、白い髪の女の子!
名前は確か……あ、そう! “エヴァ・D・ミーズ”ちゃん! 自称魔女の血族の子! 自称、アイルランドの魔女の弟子、ペトロニーラなんたらの子孫!
今日は何か、面白い本を見せてくれるらしい!
「あ、エヴァちゃん!」
「ごきげんよう、エマリ・ササラ」
ちなみに、フランス人だけど日本人の血も流れてるらしいよ!
「で! なになに! どんな本見せてくれるの!?」
彼女は恵鞠の声に釣られてウキウキとしながら本を取り出す!
それは、大きな革製の表紙を持つ、いかにも高そうな本だった!
「実はこれ、日本に旅行に行ったときに水色の髪をしたメガネの男の人から奪…ゲフンゲフン! 借りてきたんだよ! 四葉のクローバーと交換って言ったけど、クローバー別に要らないし貰ってきちゃった!」
「流石エヴァちゃん! 外道!」
彼女は照れながら頭を掻く。
「それでね、コレ、魔導書みたいなの! だから、一緒に魔法のお勉強して、魔法少女になろう!」
「魔法少女?」
恵鞠が首を傾げると、エヴァちゃんは驚いたような表情をみせる!
「えー知らないのー! 可愛くて、すっごく強いんだよ!」
「何それ面白そう! 恵鞠もやる!」
その日から恵鞠達は毎日、日が暮れるまで本を読み続けた!
そこから魔法少女という存在が生まれるまでは、そう短くはなかった。
もしよろしければ作品のフォローとレビューの星をお願いします。
あとお知らせです。
次回はcon作品を上げる予定なのですが、その際に前作「平交錯上アンダーコモン」を読みやすく、そして面白さに拍車をかけた再執筆版も出す予定です。
予定は前後、もしくは中止する可能性がありますが、より熱く、深く、衝撃を受けるような作品づくりを心掛けるため、もし読んでいただければ嬉しいです。
作者をフォローして下さるとお知らせできると思います。
あと、次の更新は来年度の共通テストより後になる可能性が高いです。
最後に長くなりましたが、ご愛読ありがとうございました。
それでは、次回作でお会いしましょう。




