表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/33

#25

「戦況は?」


 例の和室にて、またエンネイティアが集まっている。

 そして、ミヅカキが皆に問いた。


「ボワロウが死んだ。私も重傷、全治3日くらい。常人なら間違いなく死んでただろうね」


 まず、私が知っている限りの情報を話した。


「わたしの方だと、三津怜太郎が新しい力を出した。それでボワロウが一撃で……怖い!」


 エネリアがブルブルと震えながら答えた。


「そうか……僕の方は……本を取られた」


 ミヅカキが申し訳なさそうに言った。


「迂闊だった……本を子供に取られて、取っ組み合いになって本が破られたりするのを防ぐ為に交換条件で四葉のクローバーを探していたら、その隙に逃げられた。今更探すのは無理だ」


「ミヅカキ……貴方、あの本がないと何もできないじゃん。つまり、戦力は私とエネリアだけって事か」


「本当に申し訳ない……だから、僕は代わりにリーダーを呼び戻すための儀式を行う。数日かかるから、時間を稼いでくれ」


 私たちは無言で頷いた。


 リーダー。彼は何年も前に失踪してしまった。

 もし、彼女を呼び戻すことができれば、100人力だ。


 今はもう、それに頼るしかなかった。






 朝となった。


 俺たちは荷物をまとめ、家を出る準備をしていた。


「恵鞠……調子はどうだ?」


 二段ベットの上の段に登り、彼女の様子を見る。

 外見だけは、完全に修復されているように見えた。


「恵鞠は元気です……ただ、筋肉の修復がまだで、動けません」


「そうか……ならおぶってやる」


 彼女を片手でおんぶし、ベットから降りる。

 そして、キャリーバッグを持ってリビングから出る。


「言須って地縛霊なのに動けるのか?」


「よくわからないんですけど、物体に乗り移ればできそうです」


 そう言って、彼女は腕時計に憑いた。


 地縛霊なのか……これ?


「で、どこに向かう? アテなんてないぞ」


 文風がスマホを見ながら答える。


「千葉の港町に会っておきたい人がいて、一度そっちに行ってから、次のエンネイティアの襲撃に備えて東京に戻る予定だよ。街までは私の車で向かうから」


 そう言って、家から出て進み始める。


 そこから5分、文風の家らしき場所についた。

 みんなで車に乗り、荷物を載せ、エンジンをかけた。






 3時間後、千葉のとある港町。


 海面は太陽の光を反射しており、輝かしい。

 潮風も涼しくて心地いい。


 俺たちは車から降りて、文風の先導の元進んで行った。


「ここにね、”陽奈山ひなやま じん”って人がいるの。ロボ作りの上で知り合った人なの」


 そう言って、巨大な倉庫のような場所に辿り着いた。

 彼女は扉を3回ノックして、開いた。


「陽奈山さーん。お久しぶりです」


 倉庫の中には謎の大量の機械が置かれていた。

 ロボのようなものや、作業用機械のようなものなど、多種多様だ。


 そして倉庫の奥、机に向かい合っている青い髪の男がいた。


「あぁ! 栗ヶ楽か! 大きくなったな!」


 そう言って男は嬉々とした顔で振り返り、立ち上がる。

 屋内だというのに、サングラスをかけている。


「最後にあったの1,2ヶ月前ですよね? そんな成長してない気がするんですけど……あとなんか親戚のおじさんみたいでなんか嫌です」


「そうか……悪い。ところで、その2人は?」


「先日、電話で話した2人です」


「あぁ! そうかそうか! 例の!」


 男は俺たちに駆け寄り、握手を求めた。


「あ、ごめん。俺今手使えなくて……」


 片手でおんぶし、もう片手は死滅状態だ。


「そうか、悪い」


 男は手を引っ込める。


「3日間……だったか? 短い間だが、よろしくな」


もしよろしければ作品のフォローとレビューの星をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ