表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/33

#23

 作戦通り、私は街のショッピングモールで爆発を放ち続けていた。

 建物は殆ど倒壊し、人はもう殆どいなくなっていたが、別に構わない。なんせ、1番の目的は殺戮ではなくこうやって暴れる事自体だ。


 人は後からでも殺せる。

 現状で1番効果的なものは、相手が次に打つ手をどうコントロールするかだ。


 現状、特装隊側の主な戦力はひとつ限りのロボと三津怜太郎だけだ。


 それに対して、私たちが相手の戦力以上の人数で暴れれば、相手はかなり危機的な状況となる。

 今回の騒動が終わってから、そこからが勝負だ。

 もし、私の想定通りに動いてくれれば……


『恵鞠! とうちゃ〜く!』


 巨大ロボが私の目の前に現れた。


 ……それもそのはずだ。今、三津はボワロウと戦っている。

 そして、1番目立って暴れているのはこの私。


 つまり、まず鎮圧しに来るのは私だろう。


「まぁいい。今、そのロボを破壊すればより戦力を削げる」


 右に力を貯めると、光が一点に集まり始める。

 それをロボに向け放つと、着弾点にて超強力な爆発が発生した。


 機体の脚部が爆発に巻き込まれ、その右足の装甲は剥がれ、内部機構が剥き出しとなる。


「やっぱり、ヘナチョコ金属か」


 ロボットはこちら側を向いて倒れそうになる。


 手から再び爆破を放ち、ロボのそのカラダに風穴を空けようとする。


 しかし、次の瞬間! コックピットからパイロットらしき少女が飛び出してきた!


 彼女は私に抱きつき、離れない。


「へっへ〜ん! こうやったら爆発できませ〜ん!」


 彼女はコアラのように力強くしがみ付き、離れそうにない。


 そこにロボの巨大が倒れてくる!


「マズい!」


「な〜に〜が〜マズいのかな〜?」


 コイツ、さては道連れ!?

 なんでヤツ……化け物か!?


 ……あの巨大に潰されるくらいなら、一か八かゼロ距離で爆破を受けた方がマシだ!


「”蒼爆”!」


 青い爆破が私と彼女の間、胸部から放たれ、火薬数トンに匹敵する威力の爆発を巻き起こした!


 しかも、威力を集約させているため、その火力は核と同程度だ!


 私も彼女も吹き飛び、ロボもそのボディが粉砕され、周囲数十メートルの建物も破壊された!


「っ……火力をミスった」


 私の体の一部は欠損し、最早顔だけが綺麗なゾンビの肉体のようだった。

 そんなボロボロな肉体を無理やり起こし、立ち上がる。


「流石にヤツは死んだか……」


 私はゆっくりと、その場を離れた。






「怜太郎さん、起きて」


 目が覚めると、そこはいつもの家だった。


「……言須か……あれ……俺はどうしてここに……?」


 右手を見ると、包帯でぐるぐる巻きとなっている。

 そうか、寝ている間に看病してくれたのか。


「怜太郎さんは文風さんが運んでくれました。恵鞠ちゃんは自らの足で帰ってきました」


「そうか……みんな無事だったんだな」


「いえ、あなたは無事じゃないです」


 彼女が包帯を解き始めると、ミイラのようになった右腕が露わとなった。


「うわ……これが俺の腕かよ……」


「無茶のしすぎです。一応、恵鞠ちゃんの回復力を持った血を使えば治せますが、あの子も今瀕死状態なので、しばらくは無理だと思います」


「……恵鞠は、そんなにマズい状況なのか?」


 彼女は気まずそうに答える。


「……はい。恵鞠ちゃんは全身の20%が残っていれば再生できるんですけど、どうやら先ほどの戦いで79%の肉体が焼失していたらしくて、帰るために必要最低限の部分だけ修復してて、今は少しの脳と足だけの状態です。完全修復にはあと16時間ほどはかかると思います」


「そうか……大分、無茶させちゃったな」


「恵鞠ちゃんは、役に立てて本望だと思います。それに、戦況が一変した今日なら仕方がないと思います」


「……」


もしよろしければ作品のフォローとレビューの星をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ