表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/33

#13

 彼女は、卵を飲み込んだ!


 噛みもせず、一口で飲み込んだ!


 すると、彼女の肉体が膨れ上がる!


 グジュグジュと肥大化していく!


 僅か10秒後、彼女は300mレベルの超巨大怪獣となったのだ!


「な、なんじゃこりゃ!」


 俺は文風を抱え、崩れゆくショッピングモールを脱出した。

 恵鞠は大丈夫だろうか?


「あんなデカいやつどうやって戦えばいいんだよ!」


 すると次の瞬間、空から赤い塗装の巨大ロボットがやってきた!


 その身長、およそ250メートル!


 ロボのスピーカーから声が漏れる!


『ようやく登場!』

『俺ら3人の!』

『超究極ロボ!』


 なんと、その声はあの男パイロット3人組のものだった!


『覚悟しろよ! この怪獣野郎!』


『レディに対して指を刺すな!』


 そう怪獣は叫び! 殴りかかる!


 なんと、一撃でロボットはダウンした!


『ぐわぁぁぁぁぁぁあああ!!!!』

『何ぃぃぃぃぃいいいいい!!!!』

『馬鹿なぁぁぁあああああ!!!!』


 ロボのスピーカーから騒がしい声が溢れ出した!


「馬鹿野郎共がぁぁぁぁあ!!!!」


 多分もう勝算ねぇよ! 俺できる限り頑張るけど流石にでけぇよ! 毒も回ってきててキツイよ!


 しかしなんと10秒後! 再びロボが起き上がった!


『先輩〜! 見てますか〜! 恵鞠、乗りましたよ〜!』


 なんと! 今度流れてきたのは恵鞠による声だった!


『なに? パイロット交代? 情けない奴ら』


『”アトマミサイル”!』


 ロボットの方から何本ものミサイルが放たれる!


 それらは全て怪獣に直撃し、大きくのけぞらせた!


『”アトマパーンチ”!』


 その巨体からは想像できないほど早いパンチが怪獣を襲う!


『っ! せっかく怪獣の姿にだってなったのに! こうなったら撤退だよーだ!』


 そう言って、怪獣は空に向かってブレスを放つと、空中で花火のように爆破した!


 そこから幾つもの花火が破裂し、その中で怪獣は体が塵のようになって消えていった。


 その場には、破壊された街と巨大なロボだけが残った。






『本日、文京区にて怪獣が発生し、延べ7000人ほどが巻き込まれる事件が発生しました。調べによりますと23名が亡くなり、1200名ほどが重体です』


 街頭モニターではつい1時間ほど前の事件についてのニュースが流れている。

 それを見ながら俺たちはベンチで体を休ませていた。


 本当は特装隊の本部で毒の治療を受けたかったのだが、あいにく例の怪獣のせいでインフラは崩壊し、本部もてんわやんわとなっており、最早治療を受けられるような状況ではないようだ。


 俺はもう毒がほぼ抜けたのだが、文風は未だに目を覚まさない。

 呼吸は安定しているし、後は時間がどうにかしてくれるだろう。

 異世界だと大体これでどうにかなってた。

 ……とりあえず、手すりを枕にさせるのはかわいそうだから、今は俺が文風に膝枕している。


「先輩~、優しいですね~」


「……まぁ、さすがにな」


「じゃあ先輩は恵鞠に膝枕してもらいます~?」


 彼女はにたりと挑発的な表情で自らの膝をトントン叩き強調する。


「慎重さを考えろバカ」


「ひゃぁ!」


 彼女の頭を軽く小突く。


「もぉ~先輩ったら!」


 彼女は小突く返してくる。


「そういや、あのロボはどうしたんだ?」


「それなら本部に回収を依頼しておきました! そのうち雑魚パイロットたちと一緒に回収されます!」


 彼女はにやにやとそう言った。


「雑魚パイロ……まぁ……否定はできないかもな」


 夕日が落ちていき、周囲は夜へとなっていった。


もしよろしければ作品のフォローとレビューの星をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ