第8話「天井間近!? 勝負の女神はどっちを見る?」
ダンジョンを抜け、都を出た俺たちは、砂漠地帯に入っていた。
そこにポツンと建つ、謎の休憩所。
その名も──
「天井カフェ・セッテイーナ」
ピカリ「ここ、スロッターが“天井直前”で休憩する伝説のカフェなんだよ~」
ミラ「うそでしょ!? なんで休憩所の椅子が全部“リプレイ”柄なの!?」
俺「注文すると出てくる飲み物が“RT突入率50%”って何!?」
【カフェでの静かな戦い】
注文を済ませた俺たちは、しばしの休憩モード──
かと思いきや、ミラとピカリの視線がバチバチに火花を散らし始めていた。
ミラ「最近、あなたレンにちょっと馴れ馴れしくない?」
ピカリ「え~? だって私は“設定看破型サポート妖精”だもん♪」
ミラ「サポートって言って、裏でナビ奪ってない?」
ピカリ「ミラこそ、“自称設定6”ってバレてるのにまだヒロイン面してるの~?」
俺「やめろやめろ、ここはカフェだぞ、天井直前で喧嘩すんな!」
店員「天井前の煽りは最も出玉を左右しますからねぇ…」
そんな中、突如としてカフェの奥から重たい扉が開く。
ガラガラガラ──
???「ここでケリをつけてもらう」
現れたのは、全身紫のスーツに身を包んだ女──
その名は 「ストッパ・テンジョウ」
ミラ「出たわね…天井ストッパー…!」
ピカリ「つまり…“999Gで当ててくるやつ”だ…!!」
【天井ストッパーの挑戦】
ストッパ「あなたたちのヒロイン設定、私が“確定演出”でジャッジします」
俺「いやいや、そんな怖いことしなくていい!」
だがすでに、カフェの空間はバトルフィールドに変わっていた!
ミラ「行くわよ! “BIG確定演出・プレミア降臨”!」
→ 背後に謎のフラッシュとサウンドエフェクト!
ピカリ「甘いな~! 私は“共通ベルからの無演出当選”!」
→ 無音で当たりが出てくる! マニアックすぎる強スキル!!
俺「いやもうわかんねぇよ! なんで異世界で“当たり方の演出”で争ってんの!!」
バクレン(※ちゃっかり同席中)「これぞ、真の“女神決定戦”よ…」
【そして、レンに告げられる真実】
バトルの決着がつく直前──
ストッパ「レン、お前にも“隠された設定”がある。それを知る覚悟はあるか?」
俺「……えっ?」
ミラ「レンが、隠された設定…?」
ピカリ「まさか……まさか“プレイヤーじゃない側”ってこと…?」
ストッパ「レン、お前は──」
つづく
第9話:俺、台だった!? リールに秘められしチカラ
レンの出生の秘密
ミラとピカリ、勝負の行方は!?
天井後の真の大当たりとは?