表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

第5話:朝イチリセットの都で、リールに人生を賭けた男に出会う

ダンジョンを抜けた俺たちは、次の目的地──**「朝イチリセットの都・アサイチア」**にたどり着いた。


門をくぐると、目の前にはズラリと並ぶ巨大リールの建物たち。

街の中心には、こんな看板が。


「据え置くか、リセットするか。それがこの都の流儀──」


ミラ「うっわ…この街、クセがすごい」


ピカリ「朝イチ挙動で人間関係まで決まるらしいよ~!」


「なにそれ地獄すぎるだろ」


広場では、朝イチ抽選風の儀式が行われていた。


司会「本日の運命を決める──リールガラガラタイム!」


並んでる人々が一斉に謎の“抽選筒”を回し始める。


「ぺ、ペカっと出たぞー!」

「クソッ…REGスタートかよ…」

「据え置き三日目、むしろ信頼できるッ!」


あまりにもスロット脳すぎる街だ。


そんな中、異様なオーラを放つ1人の男がいた。


大きな背中。

ボロボロのジャケットに、胸元には「据」の一文字。

手には常にリールを模したメダルが握られている。


「……“今日も回すだけだ”…それが俺の生き様よ」


村人たち「うおお…据え置き教の神父様だ!!」


俺「何者!? 信者!? 宗教!? スロッターがここまで行くの!?」


名前は**“バクレン・ササミ”**。

通称:オヤジスロッター

この都では伝説の存在らしい。


ミラ「この人…噂では“据え置き理論で魔王城まで行った”って言われてるわよ」


ピカリ「つまり“前日グラフ信仰ガチ勢”だね~!」


バクレンは俺を見ると、何かを感じ取ったように言った。


「お前さん……“前日−3000枚グラフ”の目をしてやがる」


俺「えっ、そんな目あるの!?」


「チャンスゾーンでスカった顔してる…そのままだと天井一直線だぜ」


そして、俺に問いかけてくる。


「据え置き派か? リセット派か? どっちの人間か…ここではそれが“生き方”だ」


──この街では、リールと共に生きることが“運命”そのもの。

俺は答えなければならない。


だがその時。


謎の黒服集団が現れた。


「バクレン=ササミ、あなたの“据え置き信仰”は規定違反です。我々、リセット協会が排除します」


ミラ「でたわね…リセット協会…!」


戦いが始まる!


黒服たちの攻撃──「朝イチ高確スナイプ」!

バクレンの反撃──「据え置き据え魂・リール無限返し」!!


バクレン「回すことに意味があるッ!!」


リセット協会「設定変更こそ未来ッ!!」


俺「意味がわからねぇぇぇぇ!!!」


そして、ついにバクレンが倒れた。

だが最後の言葉を俺に残す。


「…お前さん、明日の朝……“抽選”を信じるか、否か。それが運命の分かれ目だ」


そして彼は、1枚の“金色のメダル”を俺に託す。


【据え置きのメダル】──前日と同じ出目なら、確率を操れるチートアイテム


ミラ「コレ…超貴重品よ…でも扱いを間違えれば破滅するわ」


俺「なんで異世界スロットはここまで深いの……!?」


こうして俺たちは、“抽選儀式”が行われる都の頂へ向かう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ