第3話:自称・高設定の少女、出現。
俺とピカリは、スキルの試し打ち(物理)をしながら、近くの村へと向かっていた。
「ってかさー、この剣、ぺカりブレードって…ダサくね?」
「何言ってるの! それ、会心の一撃が“チカっ”って光るんだよ!? 激アツだよ!? 音もするし!」
(※実際に戦闘で敵に当てると「キュインッ」って鳴る。うるさい。)
そんな時──
ドガァン!!!
爆発音と共に、森の奥から人影が飛んできた。
「うわぁぁぁああ!! 設定ミスったぁあああ!!!」
ズシャァァァ!!
草原に顔面から突っ込んできた少女。
白銀の髪に、派手なスロット風のマント。そして──胸元に「設定6」と書かれた謎のバッジ。
「な、なんだこいつ…」
「勇者さま、あれ…アレじゃない?」
ピカリが指差した先には、看板があった。
【設定師協会 所属・自称高設定系美少女:ミラ】
少女はムクっと起き上がり、こちらを睨んできた。
「……あんた、設定いくつ?」
「俺? 前世の引きで言えば…設定−2ぐらいだな」
「チッ、ゴミか。」
「おいこら。」
ミラは、勇者を探していたらしい。スロスキル持ちを見つけてスカウトするのが任務だとか。
「まぁいいわ。あんた、私の相棒になりなさい。私、設定6だから。」
「それ自称だろ!? 根拠どこにあんだよ!」
「REG比率よ。」
「やめろ…トラウマえぐってくんな…」
こうして──自称・設定6の少女ミラが仲間に加わった。
やたら上から目線だが、火力もサポートも抜群。ついでに毒舌もMAX設定のようだ。
…俺の異世界生活、なんかノリがやばくなってきた。