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Sevens Heroes〜選ばれし7人の戦士達〜  作者: 蒼月丸
第二・五章 束の間の羽休め①
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エヴァ、アミリス、ソニアの異文化体験(丼物)

今回から間章スタート!まずはエヴァ達の異文化体験です!

 零夜達が地球に屋敷を転移してから数日後、ここでの生活にアミリス達は次第に馴染むようになった。

 そんなある日、エヴァは庭園にあるベンチで本を読んでいた。その本のタイトルは日本の文化特集だ。


「日本の文化には様々な物があるけど、こんなにも多くあるのね……」


 エヴァが本を読みながら興味を沸かせる中、とあるページを見つける。


「ん?丼物?」


 それは多くの丼物が載っていて、天丼、うな丼、カツ丼などが掲載されていた。


「へー……こんなにもあるんだ……気になるけど、まずは零夜達に相談しておかないと」


 エヴァはすぐに本を閉じた後、そのまま屋敷の中に向かい始めた。



「丼物?」


 その夜、リビングではエヴァからの突然の話に零夜達はキョトンとしていた。


「エヴァ、丼物に興味湧いたの?」

「うん。この丼物が美味しそうで、どんな物か食べた事無いの。とても美味しそうで零夜達はこんな物を食べているんだろうなって」


 エヴァは本に載ってある丼物のページを指さしながら、零夜達に説明する。


「丼物か……アミリス達は知っているのか?」

「日本食についてはご飯、魚料理、刺し身ぐらいしか知らないし、丼物は初めて知ったわ」

「アタイもそこまでは全然分からないからな……」


 零夜の質問にアミリスとソニアは知らない事を説明し、それを見た彼はある事を思い付く。


「そうだ!エヴァ達に日本文化を教える良い機会だ。折角だからお昼に皆であそこに行こうぜ!」

「あそこ?」

「何処なのかな?」


 零夜の提案に倫子達は首を傾げるが、ミミはすぐに察する。


「魚やお肉、野菜などの色んな具材をご飯に乗せて食べるお店でしょ?あそこ、確か凄い人気と聞いているわ」

「ああ。もしかするとエヴァ達も気にいるだろうし、行ってみる価値はあると思うぜ!」


 ミミの説明と零夜の提案にエヴァ達は興味を持ち始める。


「私、行きたい!」

「色々なトッピングができるとなると、食べたくなるわね」

「アタイもこのお店に行ってみたくなるぜ!」


 エヴァ達は零夜の提案したお店に行きたくなり、トラマツも手を挙げる。


「で、動物は入れるのか?」

「残念ながら……」

「「「畜生……」」」


 トラマツ、ノースマン、サンペイは落ち込んでしまい、その様子を見た倫子とヒカリが慰め始める。


「けど、お持ち帰りもできるから買っておくよ」

「「「じゃあ、それでお願い」」」

(((切り替え早っ!)))


 零夜がトラマツ達にお持ち帰りの事を説明した直後、彼等は切り替えてそれをお願いする事に。その様子にエヴァ達は唖然とするしかなかった。



 そして数日後、零夜達は彼がおすすめするお店の前に辿り着いた。店の名前は「丼魂」。全国各地にチェーン店を展開する有名店だ。


「ここが零夜君のオススメのお店なんやね」

「カウンター席で食べるのが普通ですけどね。入りましょう!」


 零夜が店の扉を開こうとしたその時、二人のプロレスラーが通り掛かる。


「藍原。ここで会うなんて奇遇だな」

「黒田さん!室山君!」

「「「?」」」


 倫子が振り向いた途端、黒田と室山を見て叫んでしまい、アミリス達はキョトンとしてしまう。


「二人共どうしてここに?」

「何処かお昼を食べようとしていたが、まさか藍原がここにいるとは驚いたな。それに仲間もいるみたいだし」


 黒田が零夜達に視線を移し、彼はすぐに黒田と室山に気付く。


「黒田さんに室山さん!まさかここで出会えるとは思いませんでした」

「「お久しぶりです!」」

「東、春川、国重も元気そうじゃねえか。この間の週刊誌を見たぞ。お前が藍原とキスをした事を」

「あれは一方的にやられましたけどね……」


 零夜は俯きながら倫子をジト目で見ていて、彼女は頬を膨らます。


「零夜?この人達は?」

「彼等は黒田哲三と室山裕貴。倫子さんと同じプロレスユニット所属で、『バトルブレイカーズ』として活動しているんだ」

「そうなんだ……私はエヴァ!」

「アミリスです!」

「アタイはソニア。宜しくお願いします!」


 零夜が黒田と室山を紹介し、エヴァ達も自己紹介をした。


「お前等の噂は聞いているぞ。ラリウスからの使者としてな」

「はい。今はこの世界の文化を習う為、この店に入ろうとしています。丼物に興味ありますので」

「なるほどな。取り敢えずはこの店に入るとしようぜ」


 黒田を筆頭に全員が店の中に入ると、そこはカウンターがコの字型になっていて、テーブルまで用意されている。しかし、お客さんは誰一人いなかった。


「今は空いているみたいだな。この時間に来て正解だったな」

「らっしゃい!東、春川、久し振りだな!」

「はい!店長さんも元気そうで何よりです!」


 店長の掛け声に零夜は一礼し、皆はそれぞれの席に座る。


「初めてのお客さんもいるみたいだな。ここでは具材を選んでから調理方法を選び、味付けを自由に選べるのがこの店の特徴だ!東はいつものでいいんだな!」

「はい!鶏肉のフライドチキンで、バターガーリックペッパー丼で!サイズはメガで!」

「あいよ!フライドチキン丼のバターガーリックペッパー掛け!メガサイズ!」

「「「ウス!」」」


 零夜の注文に店長は店員に合図をする中、エヴァは彼の注文したメニューに疑問に感じていた。


「ねえ、零夜。そのメニューって美味しそうなの?」

「ああ。このメニューは俺の一番好きなメニューだ。特にフライドチキンは大好物だからな」

「なるほど。じゃあ、私もそれにしようかな?」


 エヴァも零夜と同じメニューを頼もうとしたその時、メニュー表にある羊肉の画像が目に映る。


「あっ、羊肉もあるのね。じゃあ、羊肉の焼き肉に焼肉のタレで。サイズはメガ!」

「羊焼き肉丼のメガサイズ!」


 エヴァは羊肉の焼き肉丼を注文し、ミミもすぐに注文を決める。


「私はオムライス丼をお願いするわ!」

「オムライス丼の並盛!」

「オムライス丼?」


 ミミが注文したメニューに、アミリスは首を傾げる。


「オムライスの丼ぶりバージョンなの。私は小さい頃からオムライスが好きだから、私はいつもこれを頼むの」

「なるほど。じゃあ、私もそれにするわ!」

「あいよ!オムライス丼追加!」


 ミミの説明を聞いたアミリスは、彼女と同じメニューを注文する。


「私は海鮮丼!お気に入りなの」

「俺は普通の牛丼だな」

「俺はささみ焼き鶏のトマトソース丼にします!」


 バトルブレイカーズの3人も注文完了し、残るはヒカリとソニアとなった。


「ヒカリさんは?」

「私は牛ひき肉のハンバーグのトマトソース丼にするわ。美味しそうだし」

「アタイは様々な種類の焼き肉丼にするぜ!これは食べたくなるからな!」


 ヒカリとソニアも注文完了する中、お客が店の中に次々と入ってきた。


「らっしゃい!注文はいつものだな!」

「はい!俺はスモークチキン丼で!」

「俺は鶏レバーのヨーグルト丼で!」

「あいよ、ヨーグルト丼好きだね!」

「「「!?」」」


 アミリス達はお客の一人がヨーグルトの入った丼の注文に驚きを隠せず、店長に視線を移す。


「ヨーグルト丼……そんなのがあるのですか?」

「おうとも!この店はヨーグルト丼やマーマレードジャム丼、チョコレート丼などもあるのさ!変わった奴等もいる為、この様な味付けもあるのが特徴なのさ」

「いや、いくらなんでも普通はないでしょ!」


 店長の説明にアミリスがツッコミを入れる中、彼女達のテーブルに料理が置かれる。


「お待たせ!お上がりよ!」

「おお!早いですね!」

「では……」

「「「いただきます!」」」


 零夜達はそれぞれの丼を食べ始め、その味に舌鼓をし始める。


「久々のこのフライドチキン丼は本当に美味いぜ!」

「羊肉も美味しい!この世界に来て良かった!ヒューゴ達も誘えば良かったかな」


 零夜とエヴァが美味しさのあまり笑みを浮かべていて、特に彼女は幸せそうな表情を浮かべている。


「ヒューゴと言ったら、ラリウスで出会った仲間なのか。奴はどうしているんだ?」

「まだラリウスにいるみたいです。自分の世界を守る事に専念していますから」

「なるほどな。あいつ等がこの世界に来れば、こんな良い物が食べられたのかも知れないな」


 黒田の意見にアミリス達も同意し、彼女はオムライス丼を口の中に入れる。


「それにしても、零夜達の世界にはこの様な美味しい物があるなんて知らなかったわ」

「まだまだ地球には私達の知らない事がいっぱいあるのね」

「アタイも色んな所に行きたくなったぜ!」


 3人は地球の文化に興味を抱き、その様子に倫子が彼女達に視線を移す。


「ええ。服や様々な建物、この世界でのルールも沢山あるからね。色々勉強しながら楽しみましょう!」

「「「ええ(おう)!」」」


 倫子の笑顔にアミリス達も笑顔で返し、彼女達はそのまま食べる事を再開しようとしたその時、ヨーグルト丼を頼んだ男性がその丼を笑顔で食べるのが見えた。


(けど……ヨーグルト丼は流石に……)

(私もかな……)

(アタイも流石に嫌だけど、なんで平然と食べれるんだよ……)


 この光景を見た3人は唖然とするしかなく、零夜達は苦笑いをするしかなかった。



「で、その様な事があったのか。持ち帰りの丼を買ってくれたのは有り難いが」


 その夜、屋敷ではトラマツは海鮮丼、ノースマンは焼き肉丼、サンペイはアボカドサラダ丼を食べながら、零夜達から話を聞いていた。


「ああ。ヨーグルト丼やマーマレードジャム丼、チョコレート丼まで食べる奴もいたからな。あそこの店はお客の好みに合わせて作ってくれるが、いくらなんでもあれは流石に……」


 零夜が横を見ると、アミリス達も視線を外しながら苦笑いしていた。


「行かなくて良かったかもな……」

「オイラも……」

「流石にチョコレートなどは勘弁だな……」


 トラマツ達も冷や汗を流しながら唖然としていて、零夜達はため息を付いた。


(日本文化も奥が深いのは分かるけど……まだまだ勉強が足りないのかな……これから先が思いやられそうで怖いかも……)


 エヴァは不安の表情で心の中でそう思うしか無かったのだった。

日本では丼物が有名ですが、ヨーグルト丼は流石にないと思います……


皆さんは間違えても絶対に食べないでください。

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