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Sevens Heroes〜選ばれし7人の戦士達〜  作者: 蒼月丸
第二章 受け継がれる勇者の意思
27/32

新たなる一歩へ

今回で3章は終わりを告げます!

「パラースが……死んだ……!?」


 アークスレイヤーアジト本部では、二人の部下からの報告に神室は勿論、ザルバッグや他のトップセブンのメンバーも驚きを隠せずにいた。


「はい!どうやらカンナがメンバーの一人を殺害して潜入。バトルオブスレイヤーではパラースを殺害したそうです!」

「しかも、カンナはカーンによる使いであり、彼を守護するジャッジメントキングダムのリーダーと判明されました!」


 部下二人の報告を聞いた神室はワナワナと震えるが、すぐに彼等の方に視線を移す。


「それだけでも良い。パラースが死んだ今、ラリウスへの侵攻は終わりを告げた。残党がいるのならすぐに撤退の指示を出してくれ。もう、この世界には用はないからな……」

「必ずお伝えします!」

「頼んだぞ!」

「「はっ!」」


 二人の部下が去った直後、神室は拳を床に強く叩いた。


「くっ……俺がトップセブンじゃ無かったら……こんな結末を迎える筈じゃ無かったのに……」


 神室が悔しそうに身体を震わせる中、トップセブンの一人である紫色の髪の男が彼に近付く。

 カジュアルな格好でサングラスを掛けているのが特徴だ。


「相手が悪かったんだよ。あの忍者に対してパラースを出しても負けてしまうし、カンナという女性に早く気付けば、始末できていた。それすら気付けないパラースはバカじゃねえのか?」

「なんだと?もう一度言ってみろ、ヴィクトル!」


 神室は怒りで立ち上がり、ヴィクトルの胸ぐらを掴んで殴りかかろうとする。


「落ち着け、二人共!」

「ザルバッグ様の目の前よ!」


 仲間達が慌てて止めに向かおうとしたその時、ザルバッグが神室とヴィクトルに接近して、拳で二人を殴り飛ばす。


「「が……」」


 殴り飛ばされた二人は床に激突してしまい、ザルバッグはそのまま彼等を見下す。


「馬鹿者共が!今は争っている場合ではないだろ!」

「ザルバッグ様……」

「神室。お前が部下を失った気持ちは分かる。しかし、ここで喧嘩をしている場合か!」

「す、すみません……」


 神室はザルバッグに謝罪し、すぐに仲間達の元に向かう。


「ヴィクトル。お前は人をからかうのも大概にしろ。ましてや仲間同士でからかうのはご法度だ!」

「うぐ……指摘されると何も言えません……」


 ヴィクトルはガックリと項垂れてしまい、ザルバッグは玉座に戻って座り始める。


「さて、ラリウスについては任務失敗という事で、撤退という形になる。あの忍者がいる限りは油断はできなく、他にもシャイニングナイツという強敵までいるとなると……この件についてはそうするしか無いな」

「ええ。他の世界でも反抗する者達が続出し、返り討ちになるケースもあります。いくら抗おうとしても、諦めなければならない事もありますからね……」


 ザルバッグの説明に、眼鏡を掛けた女性であるリアが補足をつける。その内容に皆は真剣な表情をしていた。


「更に7人の選ばれし戦士達が揃ったチームが続出し、本格的に3つの課題に取り組もうとしている。しかも、その中には要注意チームであるブレイブペガサスもいる事が判明された」

「となると……次の段階はその課題を邪魔する事ですが、その中には我等アークスターを倒す事も含まれているのでは無いでしょうか?」


 ザルバッグは更に説明を続け、その内容に薄赤色の髪をした女性であるリンダが質問する。

 彼女の質問の内容に他の皆も同意するが、ザルバッグは平然と対応していた。


「そうだ。しかし、此処から先のメンバーについては一筋縄ではいかない戦士達ばかりだ。奴等がそれをどう乗り越えるかがカギとなるが、超えられなかった場合はここまでだ」

「なるほど。リア、チームについては何か分かるの?」

「既に調べておいたわ」


 リアはすぐにウインドウを開き、7人の戦士達を集めたチームを紹介する。


「ラリウス・地球枠からはブレイブペガサスは勿論、スカーレットヴァルキリー、シャイニングナイツ。ブラタールからはビーストテイマーのマシラ率いるレッドホークス。フリーデルクからは冒険者のリュウタ率いるライトニングレイダース、クニモトでは冒険者のコウジ率いるワイルドバイキングスなどがいるわ」

「こんなにもいるけど、ジャッジメントキングダムは?」

「審判的な役割をしているから参加してないみたい」


 リアの説明にその場にいる全員が納得の表情をする。


「まあいい。誰が来ようとも、我々の野望を達するまでは負ける理由にはいかない。今後はラリウスと地球以外の侵略行動は継続と共に、課題に取り組むチームの邪魔をする事に専念する!」

「分かりました。ブレイブペガサスに関してはいかが致しますか?」

「四天王を送り込む!この事を全員に伝えておく様に!」

「「「はっ!」」」


 ザルバッグからの命令に神室率いるトップセブンは一礼し、すぐにこの事を部下達に伝えに向かい出した。



 零夜達は浅草神社の賽銭箱前に既に転移していて、ミミ達が栞達と話をする中、彼は背伸びをした後にカンナと話をしていた。


「ラリウスの侵略行為は終わりを告げ、今後は俺達が勇者となるのですね」

「その通りやで。そやけど、あんたのほんまの夢はプロレスラーになる事て聞いてる。その事については考えてるん?」

「その夢は勿論貫き通します。けど……俺はアークスレイヤーを倒す意思は固めたのですが、勇者としては実感が沸かないですね……忍者だけでなく、こんな俺でも勇者で良いのかなって……」


 零夜が苦笑いしながら頬を掻くが、カンナは彼のおでこをつつく。


「いたっ!」

「何言うてんねん。ここまで来れたのはあんたが引っ張ってきたさかいこそ、ラリウスと地球の勇者として相応しいと認められた。それが忍者やあんたでもいけるさかい」

「本当でしょうか……」


 零夜がおでこを抑えながら不安になる中、倫子が彼に近付く。


「大丈夫。ここまで来れたのは零夜君がいたからこそ、今の私達がいる。もっと自分に自身を持たないと」

「倫子さん……」


 更にミミとヒカリも零夜の元に近付く。


「倫子さんの言う通り。蓮太郎がいなくなった今だからこそ、彼の意思を継いで頑張らないと!」

「私達も付いているから、心配しないで!」

「ミミ姉……ヒカリさん……」


 それを見たエヴァ達も零夜の元に駆け寄ってきた。


「私もあなたがいたからこそ、ここまで来れた。私は貴方の側にいるわ」

「私もあなたの力になる為に努力するわ!」

「自分に自身を持てよ。アタイも協力するぜ!」

「エヴァ……アミリス……ソニア……」


 仲間からの励ましを受けた零夜は、すぐに両頬を叩いて前を向く。


「俺らしくなかったな。意思を受け継ぐからにはラリウスと地球を守る勇者として、アークスレイヤーの野望を終わらせる。その為にも力を貸してくれないか?」

「大丈夫!私達が付いているから!」


 零夜からの頼みにミミが代表して笑顔で答え、倫子達も頷く。


「この様子……覚悟はできているみたいやな」


 この様子にカンナが感心の表情で頷いた直後、零夜の方に視線を移す。


「後悔はしいひんみたいね」

「はい」


 零夜の決断の表情にカンナは笑顔で応え、自身の前に彼等を横一列に並ばせる。


「では、これより……東零夜、春川ミミ、藍原倫子、国重ヒカリ、エヴァ、アミリス、ソニアの7人によるチーム『ブレイブペガサス』を……ラリウスと地球の勇者軍団として任命するさかい!」


 カンナが宣言したその時、零夜達の体から光のオーラが発せられる。そのオーラこそ、勇者として認められた証として自ら発せられる事ができるのだ。

 同時に白い鳩が次々と飛んできて、零夜達の上空を旋回しながら祝福をしていた。


「まさか彼奴等が勇者になるとは驚いたな……」

「ああ……メディア様が聞いたら涙を流しているだろうな」

「オイラも感無量だよ!」


 この光景にトラマツとノースマンは微笑んでいて、サンペイは涙を流しながら喜んでいる。


「おめでとう、ブレイブペガサス!見事な姿よ!」


 瑠璃香達は笑顔で拍手しながら零夜達を祝福する中、メディアとリリアが彼等の元に姿を現す。


「メディア様!リリア!」

「おめでとう、皆!まさかあなた達が勇者になるなんて驚いたわ!」

「私も涙が溢れてしまいました!格好良いです!」

「ありがとうございます」


 メディアは満開の笑顔、リリアは嬉し涙を流しながら微笑んでいて、零夜が代表して一礼をする。


「後は住居だけど……その事についてはどうするの?」


 メディアからの質問にミミ達が考える中、零夜はすぐに決めた表情で手を挙げる。


「その事についでですが……」


 零夜は自ら決めた事を、そのままメディアに話し始める。その内容を聞いた彼女は、笑顔でコクリと頷いた。



「結局……屋敷ごと地球に転移したという事か……」


 それから翌日、東京の近くにある無人島に零夜達の屋敷が転移され、彼等はここで暮らす事になった。

 それぞれの職場への移動に関しては、取得した転移魔術で問題なく解決済み。更にはメディアによってラリウスへのワープゲート、電波受信のWi-Fiアンテナなども設立されていたのだ。

 そして島の名前はブレイブアイランドと名付けられ、これ等の展開にソニアが唖然とするのも無理ないだろう。


「でも、お陰でいい暮らしができそうで良かったと思うわ。それに地球での生活も悪くないと思うし」


 アミリスは木の下に設置されているハンモックの上で寝転びながら、地球での生活を気に入っている。


「そうそう。日本だけでなく、アメリカや様々な国もあるし、色んな国を旅したい気持ちもあるからね。それを考えたら悪くないんじゃない?」

「まあ、そうかもな……」


 背伸びをしているエヴァに質問されたソニアは苦笑いするしかなく、そこに零夜達が駆け付けてきた。


「おーい!今からラリウスに向かうぞ!依頼内容はアカムラ火山島の怪物狩猟だ!」

「分かったわ!すぐに向かわないと!」


 零夜の掛け声にエヴァは頷いたと同時に、アミリス、ソニアと共に彼等の元に駆け寄る。


(勇者になってから様々な困難が待ち受けているかも知れないが、仲間と一緒なら怖くない。どんな困難でも乗り越えてやるぜ!)


 零夜は心の中で決意をしながら、仲間達と共にラリウスへのワープゲートへと向かったのだった。

零夜達はラリウスと地球の勇者となり、屋敷も地球へ転移して新たな生活を送る事になりました!


更にアルファポリスでも掲載しますので、是非見てください!


次回からは間章に入ります!お楽しみに!

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