激突!ヒュルセルクとの戦い
ヒュルセルクとの戦いが幕を開けます!果たしてその結末は如何に!?
零夜達とヒュルセルクの戦いが幕を開き、零夜はソニアの上で立ち上がり、そのままジャンプして飛び始める。
「あれ?零夜、いつの間に空を飛べたの?」
「ああ。ラリウスに飛行術というのがある。魔力さえあれば誰でも飛べる事ができる技で、俺は簡単に飛べる事ができたけどな」
「そんなのがあるのね……って、私達にも教えなさいよ!」
「わ、悪い……」
ミミの叫びに零夜が謝罪した直後、ヒュルセルクが口からブレスを吐いてきた。
「躱せ!」
トラマツの合図で全員が回避するが、その吐息から臭い匂いが漂ってきた。
「何?この臭い匂いは……」
「ニンニクの匂いがする……」
エヴァと睦美が鼻を摘んだ直後、アミリスが原因を察する。
「アンタまさか……」
「ニンニク増し餃子いっぱい食べたからね」
「だから臭いのね……皆、ガスマスクを!」
アミリスの合図で彼女達はガスマスクを装着するが、零夜は平然としていた。
「俺はニンニクはヘッチャラだからな!」
「そうか。ならばこれでどうだ!」
ヒュルセルクは全身の毛を針の様に逆立て、そのまま零夜に向けて発射する。
「させるか!忍法変わり身の術!」
零夜は身代わりを用意して回避し、針は身代わりに命中した。
「変わり身を使うとは……くそっ!何処に行った!?」
ヒュルセルクが辺りを見回した途端、零夜が背後から襲い掛かる。
「鎌鼬!」
「がっ!」
「からの……手裏剣乱れ投げ!」
零夜の強烈な斬撃はヒュルセルクの尻尾にダメージを与え、更に追い打ちを掛ける様に手裏剣を背中に当てる。
「この程度は痛くない」
「だろうな。それなら接近して倒すのみだ!」
零夜がヒュルセルクに接近しようとするが、彼は全身から炎を出して近付けない様にする。
「くっ!流石にそう簡単にはいかないか!」
「当たり前だ!しかし、空中飛行ができるのはお前だけとはな。これなら俺でも倒し……は!?どうなってんだ!?」
ヒュルセルクが前の方を向いた途端、驚きの光景を目にする。それは、アミリス達も空中飛行で空を飛んでいたのだ。
因みにソニアは元の姿に戻り、背中の翼を広げているのだ。
「こんな事もあろうかと私が教えたからね。瑠璃香達もすぐに覚えたわ」
「余計な事をしやがって!」
アミリスの説明にヒュルセルクは憤慨し、すぐに魔術を唱え始める。
「これでも喰らえ!フルバス!」
ヒュルセルクは指から光線を発射し、ヒカリに命中して煙が出てしまう。
「キャッ!」
「ヒカリさん!」
すると煙が晴れた途端、何故かヒカリの服が変わっていた。
「あれ?ナース服?」
「「「へ!?」」」
なんとヒカリの衣装は裸オーバーオールからナース服へと変わっていて、この光景にミミ達は唖然とする。
「どうだ?フルバスは相手の服を変える事ができるのだ!ズボンスタイルばかりじゃ飽きる人もいるからな!」
「できるのだじゃないよ!何考えてんだバッキャロウ!!」
「ぶへっ!」
零夜のツッコミパンチはヒュルセルクの顔面を捉え、ヒュルセルクは地面に墜落して不時着してしまう。
「あっ、元に戻った」
それと同時にヒカリの衣装も元に戻り、零夜が地面に墜落したヒュルセルクに接近してくる。
「お前な!くだらない魔術をかけて何の特があるんだよ!」
「うるさい!俺はズボンよりもスカート派なんだよ!パンチラとか見えたら最高じゃないか!」
「そんな理由でくだらない魔術を掛けるな!」
「あべし!」
零夜は怒りの蹴りをヒュルセルクの脳天に叩き込み、更に大ダメージを与える。
「元に戻って良かったけど……くだらない魔術を掛けられたのなら、こっちも反撃しないと!」
ヒカリは魔術を唱え始め、光の槍を召喚する。
「ホーリーランス!」
光の槍がヒュルセルクに襲い掛かり、両肩と脳天に直撃する。
「あがっ!」
脳天に光の槍をを喰らってしまったヒュルセルクは、バランス悪くフラフラ状態になってしまう。
「今がチャンス!」
そこに瑠璃香が刀を引き抜いたと同時に、刃に炎のオーラを出して急降下しつつ、そのまま前方に回転しながら襲い掛かる。
「火車!」
「あがっ!」
炎の回転斬撃は見事ヒュルセルクの顔面を切り裂き、結合崩壊を起こす事に成功する。
「炎の回転斬撃ですね」
「アメリカに渡った女侍だからね。舐めてると痛い目に遭うわよ?」
瑠璃香がヒュルセルクに挑発したその時、ヒュルセルクが怒りで起き上がり、そのまま彼女に襲い掛かる。
「おっと!」
瑠璃香が間一髪でヒュルセルクのクロー攻撃を回避したその時、上空から睦美がバズーカを構えて狙いを定める。
「ダイナマイトショット!」
「ぐおっ!」
バズーカの弾はヒュルセルクの頭の角に直撃し、見事折る事に成功する。
「角が折れた!」
「よし!命中!」
睦美がガッツポーズを取った直後、ヒュルセルクの身体から紫色の煙が出始める。
「ここは上空へ!」
瑠璃香と零夜が空を飛んで退避した直後、ヒュルセルクの身体に煙が纏わったと同時に、銀色の鎧へと変化した。しかも、折れていた角や顔の傷も元に戻っている。
「どうだ!これが第二形態だ!」
「あいつ、変形したと同時に体力を全快に回復した様だ!」
「それだけじゃないぜ!」
するとヒュルセルクの鎧の肩部分からミサイルランチャーの様な物が飛び出し、更には腕部分にレーザーガンが装備される。
「待て待て待て待て!世界観をぶち壊す気か!」
「ごちゃごちゃうるせー!勝つ為には何でもありなんだよ!」
零夜のツッコミにヒュルセルクが叫んだと同時に、ミサイルが次々と発射されて零夜達に襲い掛かってきた。
「躱せ!」
トラマツの合図で全員が回避するが、その内の一部がエリザに激突して爆発を起こす。
「キャッ!」
「エリザ!」
爆発に巻き込まれたエリザは墜落してしまうが、エヴァが駆け出して見事彼女をキャッチする。
「ありがとう!」
「気にしないで。誰か治療を!」
「私に任せてください!」
エミリーが怪我をしているエリザの元に駆け付け、すぐに治療を開始する。
「まだまだ行くぞ!」
「躱せ!」
追加でミサイルが発射され、零夜達は回避しながら逃げまくる。しかし、ミサイルの一発がローザに直撃してしまい、再び爆発を起こしてしまった。
「ローザ!」
「くっ……」
ローザは傷だらけになってしまったが、すぐに立ち上がって自力で傷を回復する。
「自力で傷を治した!?」
「私は自力で傷を治す事ができるの!この程度……問題ないわ!」
ローザの行動にヒュルセルクは驚きを隠せず、彼女は傷を完全回復した後、そのままミミ達の方を向く。
「皆、怯んではダメ!あの武装を破壊するわよ!」
「破壊するってどうやって!?」
「強烈な一撃を放てば倒す事ができるわ。カギとなるのは近接攻撃よ!」
ローザのアドバイスを聞いたユナスは、すぐにナイフを構える。
「ここは私が行くわ!」
「頼むわよ!」
ユナスは素早い動きで駆け出し、ヒュルセルクの身体を登り始める。
「貴様!勝手に触るな!」
ヒュルセルクはユナスを振り払おうとするが、彼女は回避したと同時にナイフに炎のオーラを纏わせる。
「フレイムスラッシュ!」
炎の斬撃と同時に、ヒュルセルクの肩の部分にある左ランチャーの支点を切り裂く事に成功。ランチャーはそのまま外れてしまい、地面に落ちてしまった。
「まだ右が残っている!」
「悪いけど、それも落とさせてもらうわ!」
更にユナスは反対側のランチャーの支点を切り裂き、見事落とす事に成功した。
「ランチャーが落とされた……なら、レーザーガンで破壊してやる!」
ヒュルセルクの両腕に装着されているレーザーガンから光線が発射され、零夜達は次々と攻撃を回避していた。
「レーザーガンなら私に任せて!」
アミリスは弓矢を構えたと同時に、レーザーガンの銃口に狙いを定める。
「そこ!」
アミリスの弓から放たれた矢は、右腕のレーザーガンの銃口に入ってしまい、そのままレーザーガンは膨らんで爆発を起こした。
「しまった!レーザーガンが!」
「反対側も!」
更にアミリスは反対側のレーザーガンの銃口にも矢を入れて、膨らませて爆発させる事に成功する。
「レーザーガンが無くても俺には柿があるんだよ!」
ヒュルセルクは柿を取り出して投げようとするが、ソニア、倫子、ミミ、モニカが背後から彼に襲い掛かる。
「隙だらけだ!ドラゴンスラッシュ!」
「フレイムストライク!」
「紅蓮波動斬!」
「アックスビート!」
ソニアの斬撃、倫子の炎の蹴り、ミミの炎の波動斬撃、モニカの斧の一撃が炸裂し、ヒュルセルクの尻尾が切断されてしまった。
「があっ!」
ヒュルセルクが怯んだ直後、アンが瑠璃香達に指示を始める。
「皆!合体技用意!」
「「「了解!」」」
アンの合図と同時に瑠璃香達はヒュルセルクの周りを囲み、そのまま魔法陣を展開する。
「何だ!?この魔法陣は!?」
零夜達が驚く中、瑠璃香、エミリー、睦美、モニカ、ローザ、エリザ、ユナスの7人は集中したと同時に魔術を発動させる。
「これが私達の合体奥義!」
「「「ジャッジエンド!」」」
すると空から強烈な光が差し込み、ヒュルセルクに激痛の大ダメージを与える。しかし、彼は鎧のおかげもあり、ダメージは半減されていた。
「鎧のおかげて助かったが……もう……持たないかもな……」
ヒュルセルクが推測したその時、彼の鎧が破壊されたと同時に瑠璃香達はすぐに魔術を解除する。
「ラストお願い!」
「任せて!」
瑠璃香の合図でエヴァが駆け出し、ヒュルセルクを軽々と持ち上げる。
「せーの!」
「ひょええええええ!!」
エヴァはヒュルセルクを上空へ投げ飛ばし、彼はあまりの恐怖に悲鳴を上げてしまう。
「ここからは地獄への一方通行よ!連続射撃!」
「ギャッ!」
アミリスは跳躍したと同時に、ヒュルセルクに向けて弓矢での連続射撃を繰り出す。
放たれた矢は見事ヒュルセルクの尻に突き刺す事に成功した。
「そのままスラッシュブレイド!」
「あがっ!」
ヒカリも跳躍して強烈な斬撃を放ち、ヒュルセルクの両爪を結合崩壊させた。
「やるじゃねえか!アタイも続くぜ!」
ソニアはヒカリの勇姿を見てやる気を出し、背中の翼を広げてヒュルセルクに追い打ちを掛ける。
「アタイの仲間の仇だ!ドラゴンスラッシャー!」
「ぐおっ!」
ソニアのカタールの斬撃はヒュルセルクの悪魔の羽を切り裂き、結合崩壊を起こす事に成功。
更に倫子も空高くジャンプして自身の足に炎を纏い始める。
「フレイムストライク!」
強烈な炎の蹴りがヒュルセルクの顔面に激突し、そのまま結合崩壊を起こす。
「こいつ等……俺をここまでやってくれるとは……」
「まだ終わってないわよ!」
ヒュルセルクは反撃しようとするが、ミミがウサギの様に跳躍し、リングブレードに風のオーラを纏わせる。
「ウィンドブレード!」
「ぐわっ!」
ミミの風の斬撃が見事決まった直後、ラストは零夜が忍者刀を構えながら跳躍し、刀にオーラを込めて振り下ろし始める。
「ヒュルセルク!これがお前の最期だ!続きは地獄で詫びてきな!」
「待て!頼むから命だけは……」
「快刀乱麻!」
「ぎゃあああああああ!!」
ヒュルセルクの命乞いも虚しく、零夜はそのままヒュルセルクを真っ二つに一刀両断で切り裂いた。
零夜が地面に着地したと同時に、ヒュルセルクは素材とお金となって地面に落ちてしまった。
「ヒュルセルクは消滅した!任務完了!」
「終わったか!」
零夜がガッツポーズで喜んだその時、ミミ達が駆け付けて彼を取り囲んで抱き合う。
「零夜、やったんだね……」
「ああ!俺達だけじゃない。瑠璃香さん達もいたからこそ、ヒュルセルクを倒す事ができたからな」
零夜の笑顔と同時に、瑠璃香達も彼等に近付いてきた。
「お疲れ様。今の合体技、とても良かったわ!」
「瑠璃香さん達も魔法陣を使っての大技は見事でした。まさかこの様な技を考えていたとは……」
「ええ。基本的に魔力はあるし、ここは私達に適した方法でやってみたからね。さっ、エムール様に報告しましょう」
「はい!」
瑠璃香達は空飛ぶ絨毯に乗り始め、ソニアはドラゴンとなって皆を乗せ、そのまま空を飛んでエムールのいるエルフの森へと向かい出す。
すると穏やかな風が拭き始め、零夜はソニアの背中の上で仰向けになってしまう。
「大丈夫、零夜?」
この様子を見た倫子は、仰向けになっている零夜の額に手を当てる。
「緊張していましたからね……無事に成功したからこそ、今の俺達がいます。けど、今は眠く……」
零夜はそのまま寝てしまい、ミミが彼の頭を自身の膝の上に乗せる。
「疲れていたのは無理もないわね。エルフの森に着いたら起こさせましょう」
「そうね。お疲れ様、零夜君」
倫子は零夜の額を撫でつつ、その場にいる皆が微笑んでいたのだった。
ヒュルセルクを見事撃破し、無事に任務完了となりました!
2章も次回でクライマックスです!




