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Sevens Heroes〜選ばれし7人の戦士達〜  作者: 蒼月丸
プロローグとキャラ紹介
1/32

プロローグ 神々への試練

新作を投稿しました!新たな物語にチャレンジしようと思い、この作品を作りましたので。

 神々が住んでいる世界「ゴッドエデン」。そこにある議会場では多くの神々達が集まっていた。


「カーン様から発表があると聞いているが……まさかあの組織か?」

「ああ。それによって多くの世界が混乱しているからな……」


 神々がざわつく中、一人の若い男性が姿を現す。その姿を見た一人の神がハッとして気付く。


「カーン様だ!敬礼!」


 神々達が一斉に敬礼してしまい、カーンは思わずずっこけて前のめりに転んでしまう。


「あのな。それはしなくていいからさ。軍事国家じゃないんだぞ!」

「いや、つい癖で……」

「まあいい。本日集まったのは他でもない。実はとある勢力が動き出したのは知っているな?」


 カーンが起き上がった後に説明し、神々達も一斉に頷く。


「アークスレイヤーですね。皇帝ザルバッグによる侵略活動が活発化していると」

「この前なんかクエスタリアで一人の男性が殺害され、取り巻きの女性達は連行されて奴隷にしたとの情報が……」

「それによってクエスタリアは滅んでしまいましたからね……」


 3人の神々の話に一部は俯いてしまったり、悔しさで拳を握り締めていた。


「そうだ。奴等の侵略行為はもう我慢ならない。私は奴等を倒す為に色々調べていたが、一つだけ方法がある」

「それは!?」

「お前達の手で選ばれし7人を探す事だ」

「「「選ばれし7人?」」」


 カーンからの説明に神々達は一斉に疑問に感じてしまう。


「その通りだ。まず、お前達の手で自ら選んだ7人を探し、私に報告してくれ。編成については何でもいい。確認した後に私から3つの試練を与えるが、試練の内容はそれぞれ違う為、心して置く様に」


「なるほど。その試練に合格したらどうするのですか?」

「先着16組が最強チームを決めるトーナメントに参加し、優勝したチームが神器となる武器を手に入れる。そして……彼等でザルバッグとの戦いに挑むという事だ」

「つまり、サバイバルマッチという事ですね。なんか不安だな……」

「俺は燃えてきたぜ!」


 神々達は不安な表情をする者が多いが、中にはやる気に満ち溢れている者もいた。


「だが、アークスレイヤーも黙ってはいられない。お前達の妨害もしてくる事もあり得るが、油断ならない様に心掛けてくれ。では、解散!」


 こうして議会が終了し、神々達はそれぞれ議会場を後にした。



「大変な事になりましたね……」


 その後、神の一人であるメディアの屋敷では、メイドのリリアが彼女の前に紅茶とドーナツを用意しながら話をしていた。


「ええ……けど、アークスレイヤーを止めるのがこの方法しかないとしたら、私はそれに賭けるしかないわ」

「そうですね。でも、メンバー集めについてはどうしますか?」

「それなら手があるわ。トラマツ、ノースマン!」


 メディアの掛け声と同時に鎧を纏ったトラ猫と、青い狼が姿を現す。トラ猫の方がトラマツで、狼がノースマンだ。


「メディア樣、何の御用でしょうか?」

「先程、カーン様からアークスレイヤーに対抗できる唯一の策を受けられたわ。7人の選ばれしメンバーを集めるという事よ」

「そのメンバーについては決められているのですか?」

「ええ。調べてみたところ、このメンバーが適任しているわ」


 メディアはトラマツに選ばれし7人のリストを渡し、彼はその内容を確認する。


「分かりました。必ず彼等を連れてきます!」

「では、お願いね!」


 トラマツとノースマンはそのまま駆け出し、選ばれしメンバーを探しに向かい出した。


「彼等なら大丈夫ですし、私達は見守りましょう」

「ええ。いい報告が楽しみね」


 メディアとリリアは駆け出した二人の事を信じつつ、彼女達はドーナツを食べながら会話をし始めた。



 トラマツとノースマンは選ばれし7人を探す為に旅に出た。そして、彼等と出会う時……物語の始まりが告げられようとしていたのだった。

本編に入る前にメインのキャラ紹介も書きます!そちらも楽しみにしてください!

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― 新着の感想 ―
[良い点] バルクルーバーさん、新作おめでとうございます。 皇帝ザルバッグ率いるアークスレイヤーに対抗するために7人を集めて、そこからさらに選抜するというわけですね。 壮大な幕開けで素晴らしいです…
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