ラノベ部廃部、そりゃそうだ
「いや、さっきは悪かったよ。せっかく助けてもらったのに...だけどな!お前のラノベは最悪だ!」
もういい。ここまできたら言いたい放題だ!
「でも...私どれだけ書いてもこれ以上上手く書けないんですよ....」
彼女は少し顔を少しうつむかせて答える。
そこで俺は聞いてみた。
「いくら書いてもって....一体どのぐらい書いてんだ?」
彼女はまた恥ずかしそうにして
「さ、50作品です。」
俺はまたもや驚きを隠せなかった。
「ご、50!!?そんだけ書いてこの内容かよ!」
彼女は少し怯えながら
「す、すみません」
と謝ってきた。
いや下手にも程があるだろ....
50作品も書けばもう少し上手く書けないものか...
ん?んんん?なんか忘れてない?
俺は今するべき事を思い出した。
「おい!今何時だ?」
「え?時間ですか?9時10分ですけど....って9時10分?!」
彼女もどうやら忘れていたようだ。
俺たちは学校の存在を
「おい!急げ!体力ないのか?!」
「無理ですよぉ〜私運動苦手なんです。」
「あぁもう!」
俺は疲れて倒れかけている彼女を背中に乗せて走った。
「ちょっ!下ろしてください!」
彼女は恥ずかしさからか、抵抗していた。
「暴れるな!じっとしてないと置いてくぞ!」
着いた。
9時50分
そりゃ遅刻だ。
当然だな。
「じゃあな」
俺は昇降口で彼女に軽く手を振り、教室へ向かった。
「アキト遅すぎやしないか?なんかあったん?」
友人のヒロタカが話しかけてきたのは昼頃。
お昼休みだな。
「い、いや、まぁ特に理由はねぇよ...」
俺はまぁそこら辺のプライバシーはあるから言わないでおいた。
あのクソラノベのことなんて....
春休みも終わり、授業も終わり、俺は部活は向かった。
部活はラノベ部。
結構珍しいのではないだろうか。
なぜなら俺が作ったからな。
部員は俺しかいないため、隙間風の入る、学校の物置小屋で小さく営んでいる。
いつも通り小屋に向かうと...
「部員が1人しかいないのはアウト。明日までに荷物まとめて立ち去れ。 校長より」
と書かれた張り紙がボロボロの扉に貼り付けられていた。
まぁそうだよな。
ちょっと、いや、かなり酷い張り紙に怒りを感じながらも、俺は、そりゃそうだなと認めざるをえなかった。
「とりあえず荷物まとめるか....」
俺はため息混じりにつぶやいて片付けを始めた。
30分ほど経ち、荷物もまとめ終わって、いろいろな思い出を思い出しながら最後の1日を過ごしていると
コンコンコン
「失礼します。1年の花宮アンナです。入部したくて来ました。」
そこに立っていたのは...
「マヨミじゃねぇか?!」