はじめまして、下手クソですね
俺の名前は
菊崎ハルト
自分で言うのもなんだが、スポーツ万能、元売れっ子子役、全国模試5位、顔も、見た人は基本一目惚れすらぐらいのイケメンである。
俺に勝てる男などいない。
俺だけが一流であり他は二流以下なんだ。
悪かったなぁ、俺みたいなやつがこの世に生まれてきてしまって...クククククッ
今日もいつも通りに学校に行くぜ。
ガチャ
「ハルトおはよー!!」
「キャーー!ハルト様よー!」
「一緒に学校行こうー!!」
あぁもう今日もレディー達家の前に集まりすぎて遅刻してしまいそうだ。
これだから困るぜ。
タッタッタッタッ
ん?どこからか走ってくる音が聞こえる。
そんなに俺に会いたい奴もいるのか。
本当に困るぜ。
そんなことを考えていると大きな声が聞こえてきた。
「妹のかたきぃぃぃぃ!!!」
そこにはボディービルダーかと思うぐらいの男が日本刀を持ってこっちに向かってきている。その姿はまるで西郷隆盛だ。
「は?え?ちょちょちょっと待て」
男は全く止まる様子を見せずにこっちに向かってくる。
男は怒り狂って目が正面を向いていない。
「うぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ちょっと待って待って待って待って待って待って待って」
グサッ
あぁこれはやられましたな。
完結
ペラッ
は?なんだよこのクソラノベ。
これで終わりかよ。
やばいだろマジでこれで500円かよ。
これはもう世間に喧嘩売ってるだろ。
誰だよ作者、マヨミ先生か....
先生っても呼びたくないな。
マヨミでいいか。
ってか学校行くか。
俺は身支度を終わらせて家を出る。
俺は自転車を漕いで学校に向かう。
って石?!
「ぐぉぁ」
転んだ。あぁダサすぎる。
もう学校行くのやめようかな。
「あ、あの。大丈夫ですか?」
甘く優しい声が聞こえてくる。
そこには俺と同じ高校の制服を着た、非常にお可愛い人がいる。
ありきたりすぎる展開に俺は少し戸惑ってる。
ガサガサ
どうやら彼女は散乱した荷物を拾ってくれているらしい。
「ありがとうございます。」
俺はとりあえず言っておいた。
すると彼女の手が止まる。
「あ、あの。このラノベ読んでるんですか?」
彼女が手に持っていたのはさっき読んでいたクソラノベだった。
「まぁ、一応読んでいますよ。内容クソでしたよねー。」
俺は少し冗談混じりで話した。
すると彼女は
「それ書いたの私なんです」
俺は驚いて咄嗟に
「はぁ!あなたが?お、お前下手すぎだろ!あっ」
俺は驚きすぎて思っていたことを思いっきり吐き出してしまった。
「そ、そうですよね。これでも結構頑張ってて、でも全然売り上げ伸びなくて.....」
彼女は泣き出してしまった。
「ご、ごめんて。言いすぎたよ。だから泣き止んでくれ。」
「ぎにじないでぐだざい。ぜんぜんないでいないので。」
いやどう見てもないでるでしょ。
俺は彼女が泣き止むまで慰めるしか無かった。
「す、すみません。いきなり泣き出しちゃったりして。学校遅れちゃいますよね。」
「いやいいよ。原因は俺だし.... てかお前がマヨミか。」
彼女は少し恥ずかしそうに頷く。
ありがとうございました。
私自身経験が浅いもので、まだまだな部分が多いので、ぜひアドバイスをいただけるとありがたいです。
もし少しでもいいなと思ったらポイントをつけてくれると励みになります。