二人だけの
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意ください。
注意事項3
ゴリっとヤンデレです。登場人物全員異常です。
薬とか監禁紛いの事やってます。
苦手な方、ご注意ください。
とろとろとした意識と共にまず感じたのは唇からの柔らかさ。ふにふにした薄い膜を纏った物が自分の口に押し当てられている。この感触自体に覚えがある。もう何度もした。
「んっ......んっ」
漏れる吐息と共に鷹揚に瞼を開けると、綺麗な顏が間近にあった。瞼を縁取る長い睫毛が舌を向き、今この瞬間に酔いしれているのが分かる。でもそれも束の間、唇を唇で開かれて、舌を捩じ込まれた。口に入ったのは小さな粒のような物。なんだろ? 錠剤?
「おはよう」
「ん、おはよう」
慈しむように髪に手を入れて、胸元に抱き込んだ。柑橘系の甘い彼の匂い。それだけで覚える酩酊感。とってもクラクラする。今寝た......ばかりなのに。
「ふふ。またおやすみ」
また深い眠りに落ち込んだ。彼女を自分の腕に閉じ込めて、強く引き込んだ。良い匂いがする。甘ったるい彼女の匂い。ずっとこうして居たい。けど......やらなきゃいけない事がある。
僕はベッドの下に隠していた首輪と手錠を取り出す。女の子が気に入りそうなパステルカラー。喜んでくれるよね? それを彼女の首周りと足首に巻き付けて、離れられないよう、ベッドに固定した。ん、これで逃げられない。
一仕事終えた僕は首に繋がった鎖を弄ぶ。少々細い気もするが、華奢な女の体を繋ぐには十分だ。
これから先、嫌な事から全部君を守ってあげる。食事だって口移しであげるし、お風呂もトイレもお姫様抱っこで連れてってあげる。その代わり、君の全てを僕にちょうだいね?
次に目を覚ました時には彼は傍にいなかった。その代わり首輪と足首に枷が嵌められていて、此処から逃げられないように束縛している。彼を探そうと、どうにかベッドから降りようと試みるものも、鎖が邪魔して出来ない。
思わず体育座りして、顔を埋める。何処行ったの? 寂しいよ......。こんなことしなくても逃げないのに......。思わず嗚咽を漏らして膝を濡らす。何時になったら戻って来るの?
数分後、不意に部屋の扉が開いて、晴れやかな彼の姿があった。片手に盆。土鍋が乗ったそれは吹き出し口から白い湯気を出している。
「ただーいま。え、どうしたの?」
安堵の余り、鎖を揺らして抱き着こうとした。でも鎖が邪魔で届かない。彼の元まで届かない......。結局、 どうする事も出来ず、その場で半泣きになる。
「うう......ひくっ......居ないんだもん......。鎖で繋がれてるから、探しにもいけないし......」
「ごめんね。寂しくさせて。ご飯作ってたんだ。許してくれる?」
そう言うと彼は盆をサイドテーブルに置き、顔を近づけてきた。目元にぬめった感触。舌で涙を拭われていることは直ぐに分かった。
薬飲まされるのも、監禁するのも構わないけど、ほんの少しでいいから信用してよ。
ヤンデレ好きなんですけど、相手さんが恐怖を覚えるとこっちまで不安になるので、相思相愛にする事が多いです。よって、登場人物全員異常!!
薬使ったり、監禁したりするけど、それ以上に相手さんが居なくて寂しくて泣くの、愛がクソデカで好きです。