目が覚めると、丘だった!?
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眠い・・・
なんだ、すごく眠い。
起きなきゃ。起きて、仕事に行かないと。
目を開けると、そこは・・・
丘だった。
ん??
こんな丘、近所にあったか?
多少の違和感を感じながら、僕は丘を歩いていく。
しばらく歩くと、テントが張ってある場所にたどり着いた。
「おい、兄ちゃん。」
170cmの僕でさえ、見上げるほどの巨大なおじさん。
見た目は、サンタクロースから帽子を取って、ハゲにした感じの見た目だ。
そんなおじさんが、声をかけてきた。
「おめぇ・・・」
ひぃっ!
絶対不良かなにかだよ、コレ。
そんな僕の考えとは、194度ほどずれた言葉をおじさんは言う。
「冒険者か?」
ぼうけんしゃ・・・冒険しゃ・・・冒険者!?
そんな職業、日本では聞かないぞ??
それに、さっきから歩くドングリや、羽の生えた卵など、
明らかに地球に居ないような生物を見かける。
まぁ、アマゾンや、ジャングル、どこかの部族などには
いるかも知れないけど。
少なくとも
日本の会社員の僕、*** ***は見たことがない。
あれ?名前がわからない??
この状況、Web小説でよくある展開だ!
もしかすると、ここは異世界?
「冒険者を知らない?
兄ちゃん、冒険を始めたばかりか?」
その問いに、僕は暫し考える。
確かに、この場所は初めての場所だから、
冒険といっても過言ではないのかもしれない。
ならば、答えは一つ。
「数分前に始めたばかりです」
「ガッハッハ!
そうか、数分前に始めたばかりか。よし、俺たちのテントへ来い!」
僕は警戒する。
おじさんは、ハッとして、
「あぁ。盗賊とかじゃないぞ?
俺達は、冒険者支援の仕事をしているんだ。」
と言った。
変わった仕事もあるもんだなぁ。
そう思いながらついていく。
テントについた。
「お前、武器は何を使う?」
うむむ・・・
武器か。日本人である僕は、武器を使ったことがない。
だが、ここは異世界。
モンスターもいるだろう。
ならば、死なない事が前提だ。
ならば、選ぶのは、盾と・・・
「杖で。」
僕が選んだのは、杖。
ゲームだと魔法使いが使用する武器だが、
杖は鈍器としても使えるはずだ。
剣とか槍は扱い方が分からない。
でも、杖なら殴るだけだろう。
振り下ろして当てる。
それだけだ。
「杖だぁ?お前、魔法使いなのか?」
おじさんの問いに、僕は答える
「いえ。僕は、武器を持ったことがありません。
だから、使いやすい武器がいいと思って。
ほら、杖なら当てるだけだし。」
「ほら、これが杖だ。」
杖を受け取った時、突然、目の前に青色の画面が現れた。
「ロッド 強化値なし 攻撃力10 潜在力390/390」
「スキルツリー 「杖」を獲得」
スキル、この青い画面。
僕の口は、自然と言葉を発していた。
「ステータスオープン」
ファイ=バーンズ 人族 レベル1
職業 冒険者
H P30/30
M P30/30
STR1 VIT1
AGI1 DEX1
INT1 LUK1
ツリー 「杖レベル1」
スキル なし
装備 ロッド 布の服 布のズボン 皮の盾
僕の、日本での名前は謎のままだ。
だから、ステータスに記載されている
ファイ=バーンズという名前が
僕の、この世界での名前なんだろう。
いつか。僕は旅をしよう。
名前を思い出す旅へ。
等とステータスを眺めながら考えていると、「危ないっ!!!」
僕は突き飛ばされた。
え?
と思って振り返ると、そこには
・・・・・・・・・・・・・・巨大な漆黒のドラゴンが、現れていた。
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