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緑の雨  作者: 二笠
蒼翼の人柱
87/97

083

 稼いだお金で宿に泊まるのも良かったのだけれど、私とショタ爺はマナフの店の二階にログアウトポイントを作るようにした。

 ログインすれば二階で作戦会議をし、作業をした後で狩りに出かける。ここ一か月はそんなビフレストライフを送っている。

 あれ以降、PKの襲撃は散発的になったけれど、戦闘は激しくなる一方だった。遺跡の奥に進むたびに例の防衛マシンが現れ、次第次第に数も増えている。

 おまけにダンジョンの中として扱われるためか、リポップのサイクルが早い。遺跡の奥から引き返す帰路で再び同じ相手と戦う事も多い。時折、死に戻りしつつプレイを重ねていると、いつしか片手間で倒せるまでに成長していた。


「魔導書も幾つか覚えたのかしら?」


 マナフが作業台で縫製を進めながら流し目で私に問いかける。ショタ爺は気力制御の鍛錬なのか、站椿の格好で全身を光らせている。


「どうも芳しくないですね。アイテムを消費すれば簡単に覚えられるものじゃないので」

「ゲームなのに、融通が利かないのね」

「ですね」


 聖女が作った魔導書だからなのか、それとも仕様なのか判らないが・・・魔導書から魔法を入手するには、最低限必要な該当属性のスキルレベルと、魔導書との共感が必要になる。


「本と共感するってどんな感じなのかしら?」

「正確には本を作った人との共感かと」

「そうなの?」

「はい。聖女本人に教わる代わりに、本を使って教わるイメージです」

「なるほどねぇ」


 そうして手に入れたのは光魔法レベル二、レベル三相当の魔法だけだ。あの激戦を経て各種スキルレベルが上がったものの、どうやら習得速度とは関係がないらしい。


 他の属性は一か月経っても覚えられないってどういう事なの。

 光魔法レベル二は「フラッシュ」で効果はスタングレネードと同じだ。レベル三は「ライトバースト」でフラッシュと同じ範囲に光線で焼く魔法だ。威力はライトショットより遥かに弱い。


「武術も魔法も一筋縄ではいかんという事じゃな」

「ライエルも気力制御が上がりましたか?」

「まずまずじゃな。あれだけ戦ってもレベル八じゃよ。かなりの戦闘密度じゃったが、経験値的には足りぬのかもしれん」


 汗を拭いながらショタ爺は不満げに言う。


「時間の問題じゃない?」

「かもしれんの」


 汗を吸収したタオルがショタ爺の腕輪に吸収されていく。貰った時には気付かなかったが、あれも聖女の贈り物だったらしい。マナフが私の指輪と同様に羨ましがって、駄々をこねた事があった。専用装備なのか、マナフが使っても収納も取り出しも出来なかったけど。


「しかしレベルも大分上がったじゃろ? スキルレベルだけじゃない強さも手に入ったんじゃないかの」


 言われてみれば気力制御と魔力制御の扱いが上手くなったことで、発動速度や威力、消費低減など様々な恩恵を得ている。


「システムに頼らない強さが見えてきましたね。ですが、アレと同じような事は二度と出来ない気がします」

「アレか」

「ええ」


 PKが変じた化け物に止めを刺す際に、私の体に異変が起き、凄まじい威力の魔法を放った。しかも状況から見て高度な気力制御も行っていた。お陰で気絶したのちに強制ログアウトさせられたけど。

 あの瞬間の力は自力で発動できない気がする。胸を押した何者かが強制的に操作した、とでも云うような感覚だったから。

 マナフがミシンから取り出した衣装を叩き、糸くずを払いながら言う。


「聖女かしらね。あなたの体を操ったのって」

「かもしれません」


 マナフはギルドに赴いて聖女に助けを求めたという。何故かギルドに一人で居た聖女。そして願いを聞き入れた聖女は何処かへと転移したらしい。

 私達が襲撃の話をギルドと警備隊に報告した際には、既に聖女は居なかった。ただ、私達は助けられたのだろうと考えている。


「あの美人さんは何がしたいんじゃろうの?」

「分かりません。私達のレベルを上げさせて、遺跡探索をさせたいとか、そんな所じゃないですか。理由はやっぱりわかりませんが」


 ふぅむ、とショタ爺が装備を整えて立ち上がる。


「行きますか」

「うむ」

「良いわよ」


 マナフはアレ以降、私達と行動を共にしている。弓を主力に使う技法師なのだけれど、魔法も使うし罠も使う。色々と器用な人だ。私に同じことをやれと言われても絶対に無理だ。

 この人はリアルレンジャーか何かか?

 それは兎も角、狩りに出発だ。店を出て、ギルドに向かい、南の街に向かう。遺跡探索が進んだ結果、遺跡内部が南の街の端に繋がっていた事が判明したので、河を渡って地上を移動したほうが遺跡の最深部に早く到達できるからだ。

 それは同時に、強敵に早く逢える事と同じだ。



 ◇◇



 街を出る直前に大黒屋が同行を申し出て来た。彼ら技巧師集団もボチボチと南の街復興計画に伴って移動を開始しているらしい。


「美味しい狩場付近なら儲けも出やすいからね」


 恰幅の良い天使アルフがニンマリと笑って、私達の後ろを歩く。背中には大きな体よりも大きな背負い袋が乗っかっている。


「護衛役、お願いしますね」

「しょうがないわねぇ。あなたも戦闘スキル取りなさいよ!」


 技巧師仲間でオカマナフのように戦闘スキルを取っている人は少ない。街に籠もって商売をしているだけで、それなりに忙しいし、技巧師のプレイスタイルとしてそっちが正解だから。


「美味しい話がある限り、戦闘スキルよりも商売に役立つスキルを優先させてもらいますよ。はっはっは」

「まったく・・・!」


 大らかに笑う大黒屋にオカマナフが毒づく。まぁ、商人の姿として正しいのは大黒屋アルフの方だろうな。それを言うとオカマナフがキレるので口にしないけど。

 なんだかんだ言ってこの二人は仲が良いみたいだ。河を超えるために舟を漕いでいる最中もずっと会話が途切れなかった。その間、私は水中の魔物に魔法を放ち、ショタ爺は短い腕でオールを動かす。

 先の南の国滅亡に伴い、NPCの舟渡しは居なくなってしまった。北の街に一緒に逃げて来た筈なのだが、PKが暴れた際に巻き込まれたのだろうか。アレ以来、姿を見ていない。

 河を渡って南の森に足を踏み入れると、意外にもプレイヤーの姿が多い。ゲームを始めたばかりの低レベル帯が多く、不器用な動きが目立つ。元PKのリプレイヤーじゃないらしい。

 ガサガサと下草を掻き分けながらショタ爺が呟く。


「南の街が復活したのかのう」

「でも死に戻り(デスルーラ)では北の街にしか行かないんですよね。新規キャラ作成者だけが南に出るとかじゃないですか?」


 根拠もない私の言葉に大黒屋が唸る。


「それはそれで初期の客層が手に入って嬉しいのですが」

「それ以上に厄介じゃない」


 アルフの願望にオカマナフが釘を刺した。


「厄介、ですか?」

「そうよ。新しいPKの拠点になるのは目に見えてるじゃないの」


 悪い面だけ見ればそうかもしれない。周囲に獲物となる新規プレイヤーが居れば、北の街で虐殺されたPKは息を吹き返す場所として南の街を寝床に選ぶだろう。


「そうでもなさそうだがの」


 ショタ爺が森の中で一方向を指さすと、土偶のような重装備プレイヤーと、魔法師のアイコンがついて居る杖持ちと、何やら指導されている魔術師っぽいプレイヤーが目に入った。


「初心者育成中ですかね」

「じゃの」


 既にその方向を見ていないショタ爺がガサガサと森を進む。


「アレじゃ狙えないわね」

「メンターシステムですかねぇ。技巧師同士だと多いんですが、戦闘職でもやってるんですね」


 へぇ、と大黒屋の話を聞いてメンターシステムを知ることが出来た。先輩プレイヤーと師弟関係になり、指導により追加経験値を手に入れられるらしい。育成補助により、ノウハウと経験値がどちらも手に入るって事か。


「その分、装備はショボいって噂になってるわね」

「マナフさんは否定的ですね」

「見た目がずっと貫頭衣なのよ。アレじゃ奴隷にしか見えないじゃない」

「ど、奴隷・・・」


 言われてみれば首輪が付いてたら完全に飼い主と奴隷だな。見た目を意識しない効率プレイヤーからすればどうでも良いのかもしれないけれど、ビフレストというゲームはリアルすぎるせいで、見た目をどうしても意識しやすいから余計に問題視しやすいかもしれない。


「服飾関係者としては受け入れがたいのよ!!」

「あ、そっちですか」


 森の中で大声出さないで欲しいわ。貫頭衣の新規プレイヤーがビクッとしてるじゃないか。

 大黒屋のイヒヒ笑いを聞きながら森を進むと、一時間ほどで森を抜けることが出来た。レベルが上がると丸い体系のプレイヤーでも結構な移動速度になるらしい。低レベル時の私が走るのと同等のスピードで森を駆け抜けた。



 ◇◇



 森で予想していた通りに南の街は復興していた。新規プレイヤーは多いが、象徴となる城は崩壊して廃墟となっている。所々が煤で黒い廃墟は、誰も片付けようともしないし再建しようともしていない。

 恐らく再建すれば技巧師のレベルアップに繋がるのかもしれないが、大黒屋アルフが言うには作業だけではなく金銭を稼ぐことも経験値獲得に大きく貢献するらしい。


「だから北の国に新たな元首が誕生して再建するためにお金を出さないと、誰も手を出さないと思いますよ。代わりに誰かがお金を払えばプレイヤーもクエストとして動くと思いますけどね~」


 大黒屋は素早く場所取りを行い、街のメインストリートで露店を開くかと思ったが何かの魔導具を置くと周囲の露店を眺めに出て行ってしまった。商売敵の値段を調べに行くらしい。


「食糧確保ついでに街中で情報収集といきましょうか。マナフさんは情報を、私は食料を、ライエルは街の周囲を確認してきてもらえますか」

「良いわよ」

「うむ!!」


 散開してそれぞれ歩き出すと、私はプレイヤーの露店やNPCの店舗を廻って食料を買い漁る。これでもトッププレイヤーなのだ。それなりに資金はある。いつの間にかトップに躍り出てしまっただけとも言うのだが・・・。

 現状のレベル三十という私の成長具合は、プレイヤー全体で言うとかなり高い。レベル三十二が掲示板情報では最高だ。あの遺跡はやはり攻略難易度的に適正だったらしい。NPC的には温そうだったけれど。

 遠くに見えるNPCの集団は鱗美人の一団だ。幾つかのパーティに分かれて遺跡攻略を進めていると言っていたから、遺跡の地下を通って南の街付近に出口がある以上、ここを利用するのも当然か。そういえば、見えない壁をどうやって突破したのか聞きそびれていたな。まぁ、どうでもいいけど。


「すみません、ちょっとお話を聞いても良いですか」


 店舗で店番をしているNPCの亜精族にお金を渡しつつ、鱗美人達の動向を探った。

 店番曰く、数日前から彼女たちが街に現れるようになったらしい。この街が復興したのは掲示板情報で先月くらいだったから、彼女たちにとってもこの街を見たのは復興後なのだろうか。珍しそうに城の廃墟を眺めたりしている。


「鱗の人たちは良いお客だよぉ。ご飯一杯食べてくれるからねぇ」


 チョット間延びした喋り方をする店番は、同じ建物で軽食を出していると言う。本業は雑貨屋なのだが、そっちは殆ど買ってくれないらしい。

 うん、まぁ・・・見た感じ魔道具とか無いし、彼女たちには不要そうなものばかりだ。お世辞にも良質な物とは言えない。マジックバッグ持ちは手作りの籠とか要らないだろうからね。


「でもぉ、家族が増えるから嬉しいねぇ」

「家族?」


 そういえば亜精族ってどうやって産み育てるんだろうか。


「嬉しいと家族が増えるからねぇ」

「え?」


 身長百六十センチメートルの私より小さい店番は、パッと見で言うとポッチャリ小学生だ。亜精族では大人なのだが、子供が産めるようには見えない。いや待て、嬉しいと、増える?


「嬉しいと増えるんですか?」

「そうだよぉ」


 ニンマリとしながら私を見上げる店番にはそれ以上を聞けなかった。もしかしたらナイーブな部分かもしれないし、聞いたら聞いたで私がカルチャーショックを受けるかもしれない。

 そうですか、とお釣りを受け取って立ち去ると店番は次の客の相手をしている。ニコニコして応対している様子を見る限り、今すぐどうこうなるようには見えないが・・・。

 南の街にNPCが増えているのに、北の街からNPCが移住したという話は聞かない。亜精族はスライムみたいに分裂でもするのだろうか? 不思議だ。



 ◇◇



 大黒屋が場所取りした露店に集合すると、マナフから南の街の状況について色々と聞けた。

 どうやら一部のプレイヤーが主導していた復興が上手くいっているらしく、そのプレイヤーは技巧師系らしい。仲間を募って狩りと建物の再建を行い、次第にNPCが復活していったらしい。


「・・・復活ですか?」

「復活したらしいわ。ただ、いつの間にか復活していたらしくて、どうして復活していたのかは定かでは無いって話ね」


 え、なに? 亜精族って実は魔物だったりする? 怖いんだけど。


「魔物じゃないと思うわよ。だって倒したら悪魔化するんでしょう」

「それはそうですが」


 目の前で見たからね。見たけど、それでも亜精族の生態が魔物そっくりで不気味なんだよね。


「奇々怪々、じゃの」

「妖怪ですか」

「さぁの、あながち外れておらんかもしれんぞ。街から南に大分行った先には妖精が襲ってくる狩場があるらしいからの」

「ライエルさんは、性質的には亜精族と妖精は近い物だと、そうおっしゃるんですかねぇ?」


 ショタ爺の情報に大黒屋が頭を捻りつつ質問するが、誰からも答えは出てこなかった。


「最悪なのはその方向に遺跡の南側入り口があるって事ですよね」

「じゃの♪」


 うわ、この爺、嬉しそう。


「どうせゴア系の妖精でしょ。正直、気が向かないわねぇ」

「ゴア系ですか」


 マナフの言い草にそう呟くしか出来なかった。殺る気満々な妖精なんだろうなぁ。オカマナフと一緒に溜息を吐きつつ、準備をした私達は南の森へと出発した。



 ◇◇



 森に入り暫くして、ウルフや熊が出てこなくなった頃、森の木々には蔦が巻き付くようになっていた。蔦にはリンドウのような青紫の花が咲き誇っている。ただ、その花のサイズが普通では無かった。大きすぎる。

 両手で包めるような大きさではなく、殆どが蕾の状態で縦長に包まれている状態だ。


「人の胴体くらい大きいんですが、重さで落ちないんですかね?」

「考えたら負けじゃろ!かはは!」

「・・・」


 話しつつも私達が戦闘態勢に入る。ショタ爺が先頭に一人立ち、私は杖を構えて詠唱待機状態に移行する。マナフは弓だ。元々魔法より弓の方が得意だったらしい。

 森の中なのに遠距離攻撃を選択したのは、蕾と私達の距離感のせいだろう。一本一本が神木と言っても良い位の巨木が連なり、巻き付いている蔦は森を進むごとに樹木と同様に太くなっていく。


「あの蔦、私の腕より太くないですか?」

「錯覚だとでも思っておけ!んはは!」

「なんか開いたのがあるわよ!」


 ふぁさっ、と音が鳴りそうなくらい大きな蕾が、動物のような速さで花開き、その内側から柔らかい光が巨木を照らす。めしべがある場所には羽の生えた人形が両手で目を擦りながら女の子座りをしていた。

 両手を下ろし、見開いた目は紅い。鼻は無く、顎は細く、まるでカマキリのような顔をしている。薄く開いた口の中はまるで血に塗れているように赤い。頭頂部は蛍のお尻のように白く発光していた。


「こわっ!!」


 ライトショットを発動すると同時に蕾が爆散し、そこに居たはずの妖精が消えて無くなった。


「はぁっ・・・・・何ですかアレ!」

「知らん!」


 消え去った場所を指さしてショタ爺を攻めるように叫ぶと、獲物を取られて怒ったショタ爺が言い返してくる。だが、オカマナフだけは周囲を焦ったように見渡していた。その様子に不安を覚えつつ、私も周囲に目を配る。


「はは・・・これって一斉にきますかね?」


 次第次第に数百の蕾が開き始め、のそりと赤い目の妖精たちが目を覚まし始めている。その表情から読み取れるのはどう見ても憤怒だ。大きく開いたリンドウに似た花の青紫と、妖精たちの赤い光で視界が埋め尽くされていく。


「行くの!? 戻るの!? どっちか決めてよね!」


 いつの間にか私がリーダーになってるけど、どっちかは決めてある。


「速攻前進!!」

「おっしゃ!!」

「ったく!!」


 ショタ爺が元気に、オカマナフが不満げに笑うと三人で森の奥に全力疾走を始めた。幸い、周囲の下草は生えておらず、巨木の葉で暗くなった森の中は小さな薬草くらいしか足元に生えていない。駆け抜ける分には問題無い。


「視界が悪いわね!!」

「夜目スキルとってないんですか!」

「気配察知で十分じゃろ!」

「三十秒に、一回しか、解らないじゃ、ないですか!!」

「あんた達、喋ってないで、走りなさいよ!!」


 後ろからブーンと羽音を立てながらいっぱい来てるからね!


「遺跡は何処なのよ!?」

「知らん!」

「調べときなさいよ!!!!」

「わはははは!」


 二人の声を聞きながら走りつつも、私の口からは小さく詠唱が続く。十秒ほど呼吸を乱しながら詠唱を続けると、先頭を走る私は杖を持っていない左手で肩越しに合図を出した。

 同時に後ろの二人がスライディングをして急停止した私の横を滑って前に抜けていく。私は振り返って杖を構えた。その先には視界を埋め尽くさんばかりの赤い光の群れだ。

 魔力を込める。過剰に込めた魔力は杖先から暴れ出さんばかりに揺れ動いていた。


「―――ライトバースト!!!」


 ジュッ!と想定よりも広く、そして猛烈な熱波を顔に感じつつ、私の視界は閃光で埋め尽くされた。


【レベルが上がりました】


 右眼を閉じていたお陰で、左目のように焼けつくような痛みも感じないし、視界が感光したかのようになると同時に真っ暗になったりしない。自分の魔法で失明ってどういう事だよ!


 左目を閉じて激痛に耐えつつ、右眼を開くと追ってきていた妖精は遠くに見える数匹だけになって・・・、いや、徐々に増えつつあった。


「走って!!!」


 先行していた二人を見ると信じられないと言わんばかりに顔を引き攣らせて、直ぐに前に向き直って駆けだした。

 続いて詠唱を始めると、同じように過剰な魔力を貯めつつ魔法発動状態で杖の先に魔力が揺れ始める。今度は走りながらで問題無い。というか、二度と真正面に向かって撃たないと心に誓った。


「―――フラッシュ!!」


 右眼を開きながら右肩に杖を担いで後方に魔法を放つと、閃光が抜き去る巨木を明るく照らす。反射光に眩しさを感じつつ、私達は脚を止めずに走り続けた。


 後方で蟲の鳴き声のような、黒板を爪で引っ掻いたような何かを聞きつつ、私達は森を駆ける。いい加減に疲れもする。


「まだですかっ」


 ヘロヘロになりながら言葉を絞り出すと、二人は無言で前を走り続けた。



 ◇◇



 三十分ほど走った後だろうか。顔面にポーションをぶちまけ、余った分を喉の渇きを潤すのに使いつつ、治った視界が朦朧としつつ辿り着いた先に遺跡の入り口があった。


 なんだかんだ言って、ショタ爺は遺跡の場所を把握していたようだ。


「あ”―、ぜー、けふっ、あ”―、もヴぇっげぇっ」


 喋ろうとしたと同時にびちゃびちゃと七色の何かが口から出て来る。こういうところはゲームだな。そして空腹度が下がっていくのもゲームだな。


「・・・」

「ははっ、久々に全力で走ったのぅ」


 オカマナフは丘に打ち上げられた魚のように目を開けたたまま微動だにせず横倒しになっている。対してショタ爺は元気だ。流石、十歳児。元気過ぎだろ。

 水魔法で口を濯ぐと、ツンとした匂いが鼻を通る。リアルすぎだろ。


「おぉっ、ステータスが上がっておる!!」

「はぁ?」

「・・・」


 私がショタ爺に反応して自分のステータスを確認しようとするが、オカマナフはまだ復活していないらしい。数分経っても回復していないようだ。


 ---------------------------------------------------

 アネラ(28歳)

 性別:女性

 種族:天使

 職業:魔法師


 レベル:31

 体力:56

 魔力:94

 物攻:7

 魔攻:49

 物防:3

 魔防:4


 信頼:13

 性向:44

 SP:26


 状態:普通


 スキル:剣術LV3、杖術LV3、格闘術LV3、火魔法LV2、風魔法LV2、地魔法LV2、水魔法LV3、光魔法LV5、闇魔法LV3、気力制御LV5、魔力制御LV6、夜目LV3、気配察知LV4、フリキア言語LV3


 称号:―

 ---------------------------------------------------


 あ。


 レベルが上がってるけど、体力が更に一ポイント増えてる。持久力も体力に含まれるのか。というか吐いた分、現在値が減っていた。ダメージ判定なのか。


「吐くとダメージ食らうみたいですね」

「それは知らんかったな!!」

「・・・」


 オカマナフが復活しないな。仕方ないので遺跡の入り口付近で休憩する事にした。胸の上下が小さくなってきたから、そろそろ大丈夫だろうか?

 冷静になってからマップを眺めて苔むした地面に寝転がっていると、私達の通って来たルートは間違いだったんじゃないかと思ってきた。


「このマップの脇道って、多分、ぐるっと東側から南進すれば此処に辿り着くんじゃないんですかね」

「ん? そうなのか?」

「・・・かもしれないわね・・・・・」


 オカマナフ、元気ネーナ。体育の時間では長距離走をサボってたタイプか。


「大分、距離は稼げましたから。その分だけ遺跡に近くなってたんですね」

「ふむ。それでどうするんじゃ? このまま遺跡に入るのかの?」

「えぇー・・・」


 流石にショタ爺がオカマナフを心配したのか、入るのを躊躇している。まぁ、ここでログアウトできないんですけどね! ログアウトしても、ログアウト中に襲われる。


「ログアウトするなら遺跡の中の安全地帯を探すしかないですよ」

「ぐっ・・・分かったわよ」


 何でこんな事に、とか言わないでください。



 ◇◇



 三十分ほどの休憩を挟み、遺跡へと侵入する。幸いなことに鱗美人達が幾らか掃除をしていたらしく、魔物の数は少ない。残骸がその辺りに散らばっているが、これまで調べて来た物品と同じ物のようだ。

 生活に使われていたと思われる魔導具と、寝具などの生活家具。現れる魔物も鎧骨だが、同じ規格の鎧を着ているのは旧帝国の元軍人という設定だからだろう。


「・・・変わらんのぅ」

「何で不満気なんですか」

「アネラも詰まらなそうだがの」

「気のせいです」


 ただレベルが高くなっただけどコピーモブじゃ、ね。


「私は戦いやすくて好きだわ」

「ちょっとレベルが上がってるだけじゃろが!」

「漫然と戦ってるからそう思うのよ。成長しないわよ、そういうの」

「やかまし!」


 意識高い系と楽しければいい系の言い合いを聞き流しつつ、遺跡の奥に進む。細い通路を抜けると、マップ通りなら北の遺跡とは違って一本道の巨大通路に出た。


「まるで地下鉄ですね」

「そうかの」

「もっと大きいわよ。地下鉄の二倍はあるわ」


 確かに高いし幅もある。壁は北の遺跡より綺麗だし、まるで北の遺跡が別の施設で、ここにはメンテナンス用の通路を通って抜けてきたような感じになっている。鱗美人達は地上に出ずに此処を発見したと言うが、その時は私と同じ感想を持ったのだろうか。


「こんなに大きくして、何を通すつもりだったんでしょうね」

「巨大兵器とかかの」

「やめてよ」


 そういうのフラグって言うんですよね。知ってます。

 大きな空間に三人の足音だけが響き渡り、遠くの空気が震えている気がした。冷たく湿った空気が肌を撫で、少し靄の罹った視界に惑わされている気分になる。

 不意にライエルがしゃがみ込んで平らな地面を撫でて静止した。


「「?」」

「・・・」


 私とマナフが疑問に思い、互いに目を合わせるがライエルは何も言わない。私も床に伏せて掌を地面に当て、そして次に耳と頬を地面に当ててみた。


「・・・!」

「なに? 何なのよ?」

「しっ」


 ライエルが静かにするように言うと同時に私は顔を上げると、ライエルを見た。


「重いのが来たのぉ」

「ヤバくないですか」

「かはは・・・こりゃ無理じゃな」


「逃げなきゃダメなわけ!?」

 地鳴りのような音と、手のひらから伝わる連続した微かな振動。車輪やキャタピラじゃ有り得ない。動物的なモノだ。


「馬蹄の響き、ですか」

「じゃのぉ」


 ライエルと互いに頷き合い、そして回れ右して走り出した。


「ちょっとぉ!?」


 遅れて駆けだしたマナフが一番大きな足音で私達を追ってくる。


「なんなのよ! また走らないとダメなわけ!?」

「知りませんよ!!」

「わはははは!!」

「今日は走ってばっかりじゃないのよ!」

「全力で逃げんと潰されるぞぃ!」


 私たちの足音に交じって、少しづつ地響きが近付いて来る。まるでエンジン音を間近で聞いているかのような、マシンガンを連射しているかのような、壮大な交響曲のように多数の蹄の音が後ろから迫ってきていた。


 チラリと直線の巨大通路を見ると、遥か遠くに照らされた何かがこっちに迫ってきている。人型の何かが。


「なん!? ひと!?」

「人じゃと?」

「でっかい人です!!」


 一瞬だけ遅れて走るマナフとその遥か後ろの巨体をライエルも見てしまったらしい。横で走りながら噴き出した。


「ぶはっ! ははは! なんじゃあれは! ゲーム的にアリなのか!」


 笑っているライエルが気になったのだろうか、後ろからマナフの悲鳴が聞こえた。見てしまったらしい。


「何なのよ、あの変態は!!!」


 迫ってきていたのは巨人だった。だが、腰から下が二本脚の偶蹄類で、上半身はマッチョのヨーロッパ系オッサンだった。でも全裸なんだよ。真ん中の足が巨大なオッサンなんだよ。


「ここの運営、頭おかしいんじゃないの!? 通報よこんなの! 破廉恥にも程があるわ!」

「いや、マナフさんのボンテージも中々のアレでしたけど・・・」

「一緒にしないで頂戴!!」

「す、すみません」


 局部モロ出しなんだから、大して変わらないんじゃないか? とは流石に言わなかった。

 走ること暫く、元来た横穴の階段に辿り着き避難すると、数十秒後に凄まじい音を立てながら変態が駆け抜けていった。地響きと凄まじい獣臭をバラ撒きながら。


「うっ」


 私が顔を顰めて鼻と口を押える。


「これはっ」


 ライエルも同様だ。


「うぇぇぇぇぇっ」


 マナフは口元が七色に染まった。



 ◇◇



 マナフが復活する間、私はゲームとは別回線でネット情報を漁っていた。ライエルは暇そうにシャドーを繰り返している。


「何かわかったかの?」

「サテュロスという女好きの精霊がモチーフになっているそうです。人間は紀元前から頭の中が大して変わってないんですかね」

「エロは文明発展の原動力とも言うからのう」

「だからってビフレストに持ってこなくても良い気がしますが。はぁ」

「かはは!」


 人前で嘔吐して、更に身体的にもダメージを負ったマナフは体育座りで私達から離れた場所に居る。どっちかというと精神的なダメージの方が大きそうだな。マナフって実はリアルお嬢様だったりするのか?

 趣味に倒錯しているような気がしていたけど、案外純粋な人だったりするのかもしれない。


「大丈夫ですか? 私達は気にしたりしませんし、誰かに喋ったりしませんから、元気出してください」

「・・・うん」


 ダメか。まぁ抑えた手の隙間から噴き出しちゃったから、自分の姿に嫌悪したのかもしれないな。やっぱり、箱入りなのかなぁ。

 休憩し始めて十分ほどしてからその場を離れた。変態サテュロスが走ってきた方向に軽くランニングしながら進むと、巨大な扉の行き止まりと、行き止まりの天井だけが真っ暗になって遥か上空に穴が開いていた。


「ライエル、あれってもしかして変態が落ちて来る穴だったりしますかね」

「天井が高すぎて見えんぞ? どれだけ高くから落ちて来るんじゃ」

「それよりも扉を開ける方法を考えなさいよ」


 技法師らしく扉を調べるマナフとは別に、私達は二人で天を見上げていた。


「っ!」


 その姿が見えた瞬間、息が詰まる思いがした。マナフへの声掛けも間に合わず、誰も動くことが出来ずに、新たな変態サテュロスが落ちてきたのだ。


 ガッゴォォォォォン!!!


 長重量級の巨体が落着し、風圧を感じつつも周囲を見る。運よく私は踏みつぶされる事なく、マナフは扉に張り付いていたのでそのまま、ライエルは後方に全力で飛び去って風圧に飛ばされていたところだった。


「で、でかいっ」


 見上げる巨体は身長三十メートル級か。


「いやぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 マナフは背中を扉に張り付けたまま悲鳴を上げている。


「くっ、はははは!」


 ライエルは着地しつつ平らな地面を後方に滑りながら笑っていた。この爺、本当に戦闘狂だよ。


『ボォォォォォォォォォ!!』


 私達を視認した変態サテュロスが吼える。低く、そして重く、腹の底に響く声だ。


「アネラ! 端から壊せ!!」

「! りょ、了解!!」


 格闘術でもサイズが違い過ぎる相手と相対する際、体の中心から遠い場所を狙う。何故か? 大きいと言う事はそれだけタフだからだ。いきなり正中線を狙っても体重差で通用しない事が判り切っているからだ。


「―――ライトショット!!」


 駆け寄るライエルは足の指を、私は手の指を、それぞれ壊す。閃光が巨体の右手人差し指の付け根を破壊した。


「しゃっ!」


 甲殻を纏った変身PKを破壊した技でライエルの拳が光る。ライエルは波功撃と言っていたが、詳細はともかく遠当ての技術らしい。離れた位置にある変態の右側蹄部が弾け飛んだ。


『ボォォォォォォォォォ!!』


 蹄を欠いた事により、ぐらぐらと変態サテュロスがバランスを崩す。真ん中の足がブランブランと揺れる。マナフの悲鳴が響き渡る。


「―――ライトショット!」


 ボンッと再び右手にヒットして親指が吹き飛んだ。変態サテュロスはしゃがむのが苦手らしい。いや、体の作りのせいでしゃがめないのだろう。踵が無いっていうのは大変だな!!


「しゃぁっ!!!」


 ライエルの波功撃が光り、右足の蹄が完全に失われると一気にバランスを崩した。ここだ。

 私が巨体に接近し、地響きと共に膝をついた瞬間を狙った。俯く巨体の顎の下に位置取りし背中を向け、掌を上に向けて両手を組む。


「ライエル!! 飛べ!!」


 ニヤッと笑った少年が私に迫る。波功撃の光が彼の右手に宿るのを確認し、その右足が私の両手に乗る。同時に上体を一気に上げて両手を持ち上げた。視界が逆さになって俯く変態の顎、首、胸と続く。軽い体が私の力を乗せて一気に飛び上がる。


「いっけええええええええええ!!」

「かっはー!!!」


 片足で私の両手を踏み込み、突き出した手が変態サテュロスの心臓部と思しき場所に突き刺さる。同時に巨体の胸から大量の血が飛び散った。


『ボォッ、ボォォォォォォッ、ボォォ!!』


 血と共に私に向けて巨大な手が振り下ろされんとしているのを見た。子供のように振り下ろされただけで即死だろう。私は両手を上げた状態で両足に力を入れて跳ね上がろうとした瞬間、そのまま頭の方にナニカに掴まれた両手を引っ張られた。


 ズンッ!!


 間一髪で私が居た場所を巨人の手で叩きつけた後だった。慌てて上を見るとマナフが私の手に鞭を巻き付けて引っ張っている姿が見えた。助かる。


「ありが「早く起きなさい!!!」」


 微妙に痛い手首を摩りながら起き上がると、変態サテュロスは狂ったようにライエルを狙って手を叩きつけている所だった。

 しかし流石は武法師。素早く躱し続けて笑い声を上げている。武術ですらない叩きつけ攻撃は動きの起こりだけで次の回避行動に入っているように見える。


「凄い出血量ね」


 マナフの言う通り、ライエルの足場は次々と赤く染まっていく。どう見ても変態サテュロスの命は永くない。しかしここで油断は禁物だろう。あの巨体なら数分動けても不思議じゃない。

 杖を構え、巨大な右ひざに向かって駆ける。その内側に向けて近付き、膝裏に杖を押し当てると同時に詠唱を完了した。


「―――ライトバースト」


 超至近散弾が柔らかい肉を弾き、血肉を散りばめて骨を砕いた。爆散と同時に私の体を押し出して、巨体が右斜めに倒れると同時に私はお尻の更に後ろに転がっていく。


「ぶはっ!いったぁ!」


 全身血塗れ、更に地面に叩きつけられて打撲だらけ。それでも体力は大して減っていないだろう、ゲームで良かった。


『ボォ・・・ォォォォォ・・・・』


 痛みと失血、そして地面にうつ伏せになるように倒れたためか、急激な胸部圧迫により滝のような血を流しつつ変態サテュロスは動かなくなった。


【レベルが上がりました】

【クエストのオーバークリアでSPを獲得しました。SP+6】


 マナフはそれを見て呆然とし、私はゆっくりと巨体に近付く。ライエルは巨体の向こうで無事なのだろうか?


 ガゴン。

 何かが響く。


 右手を尻に触れて指輪に収納しようとすると、フッと巨大な死骸が目の前から消えた。チートだろ、この指輪。向こう側にはライエルがニヤニヤしながら両手を腰に当てて立っていた。


「なっ・・・どうなってんのよ?」


 そう言えばマナフには言ってなかったっけ。


「ちょっと聖女イベントで入手しまして・・・収納の魔道具です」

「また聖女なのね」

「また、なんです」


 びちゃびちゃと赤い水たまりを歩きながらライエルが近付いて来る。


「ただのカカシだったのぅ!」

「全く、もう少し手応えが欲しいですね」

「かはははは!!」


 呆れるマナフを横目に私達は勝利を喜んだ。どうやらイベントボス対象だったらしく、討伐する事でSPが貰えた。オマケにレベルが三つも上がっている。ただデカいだけの相手ならば、何度でも戦いたいものだが、早々何度も闘えないのだろう。侘しい。


「で、さっきの音は扉ですか?」


 マナフの方に振り向くと、彼も後ろを見て扉を調べ始めた。ステータス操作のように何らかの画面を操作している。


 ゴンッ、ゴゴゴゴゴゴ。


「開いたわ!!」

「これで進めるのぅ」

「だと良いんですが。第二ラウンドだったらどうします」

「望むところじゃ!!!」


 ガキンガキンと両手の鉄甲を叩きつけ合う少年は気力が全身から漲っている。本当に元気な事で。

 扉は数枚の隔壁のようになっていたらしく、奥には安全地帯とコントロールセンターのような、監視ルームのような、大量の画面が埋め込まれた部屋があった。

 部屋、と言ったが通路の幅は変わらず、むしろ通路の途中を部屋として使っているらしい。片方の側面に複数の画面があり、もう片方には何処かに繋がる私達のサイズの通路が幾つも伸びている。居住区に繋がっているのだろうか。


「とりあえず今日はここまでにしましょうか。流石に疲れました。マナフさんも限界っぽいですし」

「仕方ないのう」

「もう無理。最低なもん見せられたし」


 ちょっと口元、笑ってませんか?


「むっつりじゃのう」

「煩いわね」


 そう言い捨てると、マナフはブツブツ言いながらテントを安全地帯に広げて、早々にログアウトしていった。


「アネラはまだやってくのかの?」

「錬金術だけ習得していこうかと」

「ならワシもステータス鑑定だけ覚えて行こうかの」

「条件はクリアしそうなんですか?」

「無理じゃな!」

「・・・」


 そのまま三時間程、錬金器具を使い込む事でスキル獲得可能一覧に錬金術が追加された。ショタ爺はいつまでも唸っていた。


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 アネラ(28歳)

 性別:女性

 種族:天使

 職業:魔法師


 レベル:34

 体力:59

 魔力:103

 物攻:7

 魔攻:55

 物防:3

 魔防:4


 信頼:14

 性向:46

 SP:32


 状態:普通


 スキル:剣術LV3、杖術LV3、格闘術LV4、火魔法LV2、風魔法LV2、地魔法LV2、水魔法LV3、光魔法LV6、闇魔法LV3、錬金術LV1、気力制御LV5、魔力制御LV7、夜目LV3、気配察知LV4、フリキア言語LV3


 称号:―

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