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第19話

現在進行形で花粉と戦う作者です。

杉花粉嫌い(゜ロ゜;ノ)ノ

『熟練度が1上昇したためボーナスステータス及びスキルを付与します。』


そう頭の中に声が響いた後、私は全身に力が漲るのを実感する。

この感覚は昨日も味わったもの‥‥まさか昨日の今日でまたこの感覚を味わうことになるとは思ってもいなかった。


「‥‥ステータスオープン。」


私は自身の身に起こった現象を確認するためにステータス画面を開いた。そこには‥‥


名前 アリシア・モドレット

年齢 18

種族 人族

性別 女

職業 耳掻き師(熟練度2)


level 99/99


HP 10000(+10000)

MP 8000(+10000)

ATK 9200(+10000)

DEF 7500(+10000)

MDEF 6000(+10000)

AGI 8000(+10000)


スキル


剣術 06/10

料理 07/10

魔法 05/10

耳掻き 10/10

超越 EXTRA


‥‥更にステータスがプラス5000もされて合計一万もボーナスステータスが付与されている。これだけでも十分驚くべきものだけれど‥‥更に今回は新しいスキルまで追加されてる。

なんなのかしらこの超越って‥‥

新たに追加されたスキルがどんなものなのかわからずに首をかしげていると‥私の隣のベッドに据わって自分のステータスを見ていたミラが驚きの声をあげた。


「あ、あれ!?レベルが1に戻っちゃってますっ!!」


「レベルが下がったの?」


わたわたと焦っているミラに私は問いかける。レベルが下がる?そんな事象聞いたことが無い。


「あ‥で、でもステータスは前と変わってないです‥‥」


「ステータスはそのままにレベルだけ下がったってこと!?‥‥そんな事‥あり得ない。」


信じられずにいる私にミラは自身のステータス画面を見せてくる。そこには以前とは違い、レベルの項目が99という数字から1へと変わってしまっていた。そしてミラが言っていた通りステータスはレベルが99の時と全く変わっていない。

あまりの光景に私は言葉を失った‥


「‥‥‥まさか、このスキルは‥‥そういうこと‥‥なの?」


ある予想を立てた私はスラちゃんを両手で抱え、膝の上に置いた。


「ごしゅじん、なにする?」


「もう一回‥スラちゃんを耳掻きしてみてもいいかしら?ちょっと確かめたいことがあるの。」


「わかった!!」


私に身を任せてくれたスラちゃんの体に耳掻き棒を挿し入れ少しこちょこちょと動かして引き抜く。


「スラちゃん、もう一回ステータス見せてくれる?」


そうお願いすると再び私の前にスラちゃんのステータス画面が表示される。



名前 スラちゃん

年齢 生後2ヶ月

種族 オリジンスライム

性別 無し

職業 使い魔


level 01/99


HP 20000

MP 30000

ATK 15000

DEF 20000

MDEF 25000

AGI 10000


スキル


体積変化 10/10

物理無効 10/10

熱耐性 10/10

魔法 08/10

吸収 10/10

分裂 10/10

再生 10/10

言語理解 3/10


「‥‥‥やっぱり。思った通りだわ」


スラちゃんのステータス画面をみて私はあることを確信する。

熟練度が上昇したことによって新たに与えられたこの超越というスキルの効果‥‥恐らくそれは一度レベルが最大の99に到達した人をもう一度レベル1に戻すことができるというもの。


「流石にこれはちょっとチート過ぎるわね‥‥」


普通に耳掻きをしただけでレベルが99になるのも十分なチート能力だけど、今度のは一つ次元が違う。耳掻きをするだけで無限に強くなれてしまう破格のスキル‥‥使いどころを間違えないようにしないといけないわね。新たなスキルの破格の性能に頭を悩ませていると‥


「すらちゃん、まだつよくなれるっ!!」


ぴょんぴょんと嬉しそうにベッドの上でスラちゃんは跳び跳ねる。


「私もお姉様の役に立てるように頑張りますっ!!スラちゃんよりもっと、も~っと強くなりますっ!!」


喜ぶスラちゃんを見てミラは両手を握りしめ決意に満ちた眼差しで言った。


‥‥まぁ二人が喜んでくれるならこういうスキルを持っていてもいいかしらね。別に親しくない他の人に使うつもりはないし、少し使い方に気を付ければいっか。


もし仮に、ミラとスラちゃんの他に新しく仲間が加わったら‥‥使ってあげても良いかもね。

まぁ、そうそう仲間が増えるなんてことはないだろうけれど。

となりのベッドではしゃぐミラとスラちゃんを眺めながら私はそう割りきったのだった。

そして次の日‥‥

私達は再びギルドを訪れていた。一応当面の資金は潤ったけれど‥宿代とかでいろいろ使ったらそのうちなくなっちゃうし、今のうちに稼げるだけ稼いでおきたいのだ。


「あっ!!アリシアさんに、ミラさんおはようございまいます。」


受付に行くと昨日の受付嬢がこちらをみて挨拶をしてくれた。どうやら完全に顔を覚えられてしまったようだ。


「おはよう、早速だけど受けられる依頼を見せてもらえる?」


「えっと‥‥ゴールドランクの依頼も含めますか?」


あ‥‥そういえば私達なんやかんやあってゴールドランクになっちゃったのよね。すっかり忘れてたわ。


「そうね、どんな依頼が受けれるのか見てみたいし‥見せてくれる?」


「わかりました。では‥いよっと‥‥こちらがブロンズからゴールドの方が受けられる依頼になりますっ」


受付嬢は重そうに分厚いファイルを持ち上げて私達の前に置いた。この前見たファイルよりかなり厚いみたい‥‥それほど依頼が多いのだろう。


「こ、これ全部受けられる依頼なの?」


「はいっ!!この中にブロンズからゴールドまで全ての依頼書が入ってます。」


うへぇ‥‥これを全部見るのはちょっと今日中には無理ね。項目を絞って見てくしかなさそう。


「全部見るのは大変だと思いますので‥良かったらあちらでゆっくり飲み物を飲みながら見ていただいて大丈夫ですよ?」


そう言って受付嬢は酒場の方を指差す。


「ならそうさせてもらうわ。決まったらまたここに持ってくれば良いのよね?」


「はいっ!!」


「わかったわ。それじゃあミラ‥あっちで一緒に見ましょ?」


「わっかりました~」


私はスラちゃんを抱えたミラと共に酒場に向かい、空いている席に座った。そして各々飲み物を頼み、依頼書をパラパラと捲る。


「ミラはどんな依頼がいい?」


「そうですね~‥私は昨日みたいなのがいいです。」


「討伐系の依頼ってこと?」


「はいっ!!」


ふんふん‥討伐系‥討伐系‥‥ね。こうやってみるとシルバーから凄い討伐系の依頼が増えてるわね。やっぱり強い魔物と戦える分依頼が多くなるのかしら。

そう考察しながらパラパラと依頼書を捲っていると気になるものを見つけた。


「これは?なになに‥‥変異したワーウルフの調査及び捕獲。推奨ランクはゴールド‥報酬金は無傷で捕まえれば白金貨5枚。尚捕獲できなくても素材を持ち帰れば報酬と交換‥‥ふぅん、案外悪くない条件じゃない。ミラはどう思う?」


「良いと思いますっ!!」


じゃあ一先ずこれで決定でいっか。ミラの承諾も得られたしね。私はその依頼書を持って受付へと向かった。

この小説が現在コロナで外出を自粛している方々の暇潰しになっていれば幸いです。


それでは皆さんまた来週‥‥お会いしましょ~

お体にはお気をつけてお過ごし下さい。

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