第14話
はい、作者です。
作者コロナウイルスが流行っているので手洗いうがいを徹底して対策しましょう。
かかったら大変ですからね。
やがてスライムを覆っていた緑の光が消えてその中から先程と何も変わっていないブルースライムが現れた。
「‥成功したのかしら?」
見た目が何も変わっていないから判断ができない。
緑色の光に包まれてたから成功していたとは思うのだけれどね。
太ももの上でプルプルと震えるスライムを眺めていると‥
「あれっ!?」
私が瞬きをした一瞬の間に私の太ももからスライムが消えていた。
すると森の中からドン‥ドン‥と何かがぶつかるような衝撃音が何回か聞こえ始める。
幾度目かの衝撃音が鳴った後、森がシン‥と静まり返る。
野鳥の声すらも聞こえない。
「も、もしかして今のってスラちゃんの攻撃の音‥ですかね?」
「さ、さぁ‥わからないわ。」
でもそう考えるのが普通よね‥
ミラと話していると目の前の茂みから大量のスライムコアを体内に溜め込んだスライムが現れた。
「「あっ!!」」
そしてぴょんぴょんと跳び跳ねながら私の太ももの上に再び乗った。
「やっぱりあなただったのね‥」
ポンポンとスライムを撫でると、体内に溜め込んでいた大量のスライムコアを私に差し出してきた。
「ふふ‥いい子ね。ありがとう。」
「スラちゃん凄いですっ!!こんなにいっぱい‥これでもう依頼達成ですねっ」
「えぇ、そうね。これだけ集まれば十分でしょ。」
スライムから受け取ったスライムコアをアイテムボックスに仕舞おうとした時、私の目の前にある画面が表示された。
「あら?これは‥」
その画面には‥「ブルースライムが進化の要請をしています。了承しますか?」と書いてあった。
「進化‥できるの?」
魔物の進化なんて滅多に起こることじゃない。
そもそも食物連鎖が激しい魔物の生態系の中でレベルを上げるということ事態が難しい。
もともと種族としてステータスが高い龍種とかはレベルを上げ易いから進化が簡単らしいけど、スライムとか低級の魔物は進化の前に狩られるって話だったはず。
「スラちゃんもっと強くなるんですか!?」
「うん、この進化の要請を了承すれば‥ね。」
正直ブルースライムが、どんなスライムに進化するのかとても興味がある。
私は進化に賛成だけど‥ミラはどう思ってるのかしらね。
「私はこの子の進化に賛成だけど‥ミラはどう思う?」
「私も大賛成ですっ!!」
キラキラとした目でミラは答えた。
すると‥私の前に表示されていた画面が変わり、別の文字が書き綴られた。
「えっと‥承諾が得られたことを確認しました。これよりブルースライムの4段階の進化を開始します。‥‥って4段階の進化!?」
表示された画面の言葉に驚いているとスライムが内側から発光し始める。
「くっ‥眩しっ」
あまりの光の強さに目が開けていられない。手で目を覆うようにして光を遮っていると、頭の中に声が響く。
「ブルースライムがユーバースライムに進化しました。続いてユーバースライムのエルダースライムへの進化を開始します。‥‥‥成功。更にエルダースライムのキングスライムへの進化を開始します。‥‥‥成功。最終進化、キングスライムをオリジンスライムへの進化を開始します。‥‥‥成功。進化が終了しました。」
そしてスライムから放たれていた光が弾け、光の中から一匹のスライムが現れた。
「‥‥終わった‥の?」
「すごい眩しかったです~」
先ほどの光のせいでまだ視界がチカチカする。
が、光の中から現れたスライムのことはしっかりと見えていた。
「う~ん?見た目は特に変わってないっぽいわね。」
ひょいと地面の上でプルプルと震えていたスライムを両手で持ち上げる。
そして間近で見てみるがやはり変わりはなさそうだ。
ミラもスライムに近付いて見てみるが‥
「変わってない‥ですね?」
ミラにもスライムの違いがわからないようだ。
というか誰が見てもそこらのスライムと違いを見分けることはできないだろう。
「う~ん‥まぁでも一応進化はしたのよね?」
と、抱えているスライムに問いかけると‥ やはり少し激しくプルプルするだけだ。
ほとほと困り果てていると‥
「ゲギャッ!!」
目の前に一匹のゴブリンが飛び出してきた。
口からだらだらとよだれを垂らしながらこちらを見ている。
とても気持ち悪い。
ゴブリンの容姿に嫌悪感を抱いていると私に抱かれていたスライムがてから飛び出し、ゴブリンの前に着地した。
「ゲギャアアァァ!!」
ゴブリンはスライムに迷いなく手に持っていた棍棒を振り下ろした。
が、しかし‥ゴブリンの棍棒が直撃するより速くスライムはゴブリンの体を覆い尽くした。
スライムで覆われたゴブリンは息ができないらしく激しく暴れるが、中から出られる気配はない。
それから少しするとピクリともゴブリンは動かなくなった。窒息死したようだ。
「ゴブリンなんかじゃ相手にならないみたいね。」
「スラちゃん凄いですっ!!」
私達がスライムの様子を見ていると、ゴブリンを覆っているスライムが激しく流動し始めた。
すると凄まじい勢いでゴブリンの体が溶け始め、スライムに吸収されていく。
そして完全に吸収し終えると元の可愛いまん丸ボディに戻り、私達の元へとぴょんぴょん跳び跳ねながら戻ってきた。
「やっぱりスラちゃんはこのまん丸な体が可愛いですっ♪」
戻ってきたスライムをミラがひょいと持ち上げてスリスリと顔を擦り付ける。
すると‥
「ゴ‥‥シュ‥ジン」
「えっ!?今スラちゃん喋った!?」
スライムを抱えてミラが驚いている。
まさか‥スライムが喋るわけが‥
「ゴシュジンッ!!」
‥‥あった。
間違いない、確かにこのスライムが発声している。
ご主人‥と。
「な、なんで急に喋れるように‥」
そんな疑問を抱いていると、私はある可能性に気が付く。
まさか‥さっきのゴブリンの声帯を真似して声を発しているの?
だとしたらさっきわざわざゴブリンのことを取り込んだのも納得がいく。
「ゴシュジンッ!!ゴシュジンッ!!」
発声できるのが嬉しいのか何度もご主人‥と言っている。
とても可愛らしい。
「ふわあぁ~可愛いです~♪あっ!!そうだお姉様っこの子の名前考えてあげませんか?」
「名前?」
「はいっ!!だってこの子を呼ぶときに不便じゃありません?」
確かにいつもスライム、スライムと言うのはなかなか不便‥かも?
「う~ん‥まぁそうかも‥ね。何かミラはいい名前ある?」
「えっと‥私はやっぱりシンプルなのがいいと思うんです。だからこの子はスライムだからスラちゃんでいいと思うんですけど‥」
まぁさっきからミラはそう呼んでたしね。
そうじゃないかなとは思ってた。
「スラちゃん‥ね、あなたはどうなの?」
と、私はスライムに問いかける。
すると‥
「ボク、ナマエスラチャン!!」
どうやら気に入った?らしい。
かくして私達の仲間に加わったスライムの名前が決定した。
かくしてオリジンスライムのスラちゃんが仲間に加わりました。
詳しいステータスは後ほど‥
それではまた来週のこの時間にお会いしましょう。




