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第11話

お久しぶりです作者です。

なんだかんだもう11話目になりました。

あまりに衝撃の事実にステータス画面をみて固まってしまう。


「‥99になってる‥」


「えっ!?やっぱりお姉様もですか?」


「えぇ、やっぱり私のジョブの力っぽいわね」


これでハッキリした。

私が耳掻きをした人はレベルが最大値の99まで上がってしまう。


「ミラ‥お願いがあるんだけど」


「はい、何ですか?」


「この事については私達だけの秘密にしてほしいの」


もし、この事が世間に知れ渡れば悪用しようとする人も出てきてしまうかもしれない。

そうなればミラにも危険が及んでしまう。

正直今の私達に敵なんてほとんどいないとは思うけど‥


「わっかりましたぁ!!絶対に内緒にします。」


「ありがとね、助かるわ。」


これで一先ずは大丈夫そうね‥

ミラが物分かりが良くて本当に良かった。


「はぁ‥取りあえず今日は体を洗って寝ましょ?明日は冒険者ギルドに行かないと行けないし‥」


「冒険者ギルドに行くんですか?」


「えぇ、あそこなら魔物討伐とかの依頼が受けられるから資金稼ぎができるはずよ。」


「私達冒険者になるんですね!?楽しみです~」


「ふふっ‥そうね。」


そしてミラと私は体を洗ってベッドに横になった。

そういえば今まで家にはお風呂があったから不自由なかったけど‥

この世界、お風呂って貴族の家にしかないのよね。

資金が潤ったらちょっと高いお風呂付きの宿をとってゆっくりしたいわ。

そんな事を思いながら私の意識は深い微睡みの中に沈んでいった。

そして朝になり、軽い朝食をすませた私達はナチャーロの街へと出てきていた。


「ギルドってどこだったかしら?」


自分で言うのもあれだが、私は箱入り娘だったため詳しい街の地形はわからない。

だが、野菜を卸すために何度かこの街に来ているミラなら知っているはずだ。


「確かこの通りにあったと思ったんですけど‥」


キョロキョロとミラは街並みを見渡しながら通りを歩く。

そしてある建物の前で足取りを止めた。


「あっ!!ここですここです~ありましたよお姉様!!」


後ろを歩く私にミラが手を振り言った。


「ここが冒険者ギルド‥」


ミラが指し示している建物を見てみると、とても大きな扉が付いた建物だった。

巨人でも出入りしてるのかしら‥


「おっきい建物ね」


「私ここに入るのは始めてです、き、緊張してきちゃいました‥」


「何も緊張することないわよ?ただ冒険者登録をしに行くだけだからね。」


まぁ私も別の意味で緊張しているのだけれど‥

ふぅ‥と一つ大きく息を吐き出して私はその大きな扉をゆっくりと開けた。

見た目に反して意外とそんなに力をかけなくても扉は開き、ギルドの中が露になる。

ギルドの中は複合施設のような感じになっていて酒場や賭場などが入っていた。


「中ってこんな風になってたのね~」


恐らく冒険者達を退屈させないようにとの思想でいろいろな施設がギルドの中に入っているのだろう。

辺りをキョロキョロと見渡しながらギルドの受付へと向かう。

そこには可愛い服を着た受付嬢が何人もいて、冒険者達の対応をしていた。


「あっお姉様あそこ空いてますよ?」


「そうね、あそこで案内してもらいましょっか。」


そして空いていた受付の窓口に行くと‥


「こんにちは、ここにいらっしゃるのは初めての方ですよね?本日はどのようなご用件ですか?」


「あ、えっと‥冒険者登録をしたいのだけれど」


「かしこまりました。ではこちらの用紙に必要事項をご記入していただけますか?」


受付嬢は二枚の紙を私に手渡した。

二枚とも同じ内容の紙だから、一枚はミラの分だろう。


「はい、ミラ。これ書いて?」


「わかりました~。」


ミラに片方の紙を手渡し、記入してもらう。

私も自分の分の用紙に名前や性別、ジョブなどを記入する。

もちろんジョブは耳掻き師ではなく剣士と記入した。

変に気をかけられると面倒なことになりそうだったからね。

記入する事項の中には得意武器や魔物討伐の経験があるか‥など少し変わった項目もあった。

魔物討伐は剣の稽古の時に何回かやったから経験あり‥っと

そして全ての項目を書き終わったので、私は受付嬢に記入済みの用紙を手渡した。


「アリシアさん‥ジョブは剣士ですね?」


「えぇ、間違いないわ。」


「魔物討伐はあり‥と書いてありますが、何の魔物を倒したか覚えてますか?」


「オークを何頭か倒したわ。」


オークは凶悪な豚の顔をした魔物だ。

知能は低いが‥ゴブリンと同じく繁殖力がとても高く、人間を拐って繁殖することもしばしばある危険な魔物。

ただ、意外にもオークの肉はとても美味しいので高級な豚肉として市場で扱われている。


「オークを何頭か‥ですね~。わかりました、そちらの方は書けましたか?」


「あっ!!は、はいっ書けました!!」


私に記入事項の確認を終えた受付嬢は、次にミラの用紙に目を通した。


「えっとミラさん‥ジョブはマスターファーマーですね?」


「はいっ間違いないです。」


「魔物との戦闘経験は無し‥っと、ではこの用紙を元に冒険者の証明となるカードを作りますね。」


二枚の用紙を持って受付嬢は奥の部屋へと入っていった。

そして少しすると戻ってきた。


「お待たせしました。こちらがアリシアさんのギルドカードになります。」


受付嬢から銅色の四角いカードを受けとる。

そこには私の名前とジョブが書いてあった。


「そしてこちらがミラさんのギルドカードですね。」


ミラも私と同じく銅色のカードを手渡されていた。


「お二人はブロンズクラスの冒険者になりますのでそちらの銅色のカードになります。ランクが上がるにつれて色も変わっていくので、ぜひたくさん依頼をこなしてランクを上げてみてくださいね?」


「なるほどね‥わかったわ。」


「頑張りましょうねお姉様!!」


一先ず当面はブロンズの一つ上のクラスのシルバーを目指すことにする。

シルバーランクになれば受けられる依頼の幅も広がるし、何より報酬が高くなるからね。


「じゃあ早速だけど何か私達でも受けられるような依頼はないかしら?」


「そうですね‥」


パラパラと受付嬢は分厚いファイルのようなものを捲り、私達のランクに適した依頼を探してくれた。


「このスライムコアの納品なんてどうでしょうか?」


「スライムコア‥確かスライムの核の部分の名前よね?」


「はい、こちらのゴブリン討伐もよろしいかと思ったのですが‥ミラさんの魔物との戦闘経験を考えてこちらを推薦します。」


確かに、いきなりミラにゴブリンを倒させるのはハードルが高そうね。


「そうね、じゃあそれを受けるわ。何個納品すればいいのかしら?」


「できるだけたくさん欲しいとのことですので‥多ければ多いほど報酬を上乗せさせていただきます。 」


「そういうことね、わかったわ。」


「ではこちらの書類にサインをお願いします。」


促されるがままに書類にサインをして依頼の受注が終わる。


「これで受注は完了です。依頼放棄すると違約金が発生しますのでご注意下さいね?」


「わかったわ。素材を集めたらここに持ってくればいいのよね?」


「はい、こちらで納品を確認しましたらその時点で依頼達成となります。」


「そう‥じゃあ早速行ってくるわ。ミラ‥行きましょ?」


「はいっ!!」


「お気を付けて、いってらっしゃいませ。」


そして私達はギルドを後にして再び街へと駆り出した。

リアルが忙しくなかなか速く書こうにも書けない状況が続いてます‥

でも、頑張ります。

次の更新を、お楽しみにお待ち下さい。

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