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逃げてみた
スクルドは取り敢えず走り出したが、次にどうすればいいか特に考えていなかった。
「ウルズこの後どうしたらいいかな?」
『うーん取り敢えず安全な場所に移動しななー』
「なら城に戻ろうよ」
『悪いあれはそう何度も使えるもんちゃうねん』
「なら、そっち左に入って行くといいぞ」
「?!」
『なんや起きてたんかいな』
「うん、なんか上から危なそうなの来たから死んだふりしてた、助けてくれてありがとう」
「僕はスクルド左に何があるの?」
『俺はウルズや』
「俺はロイ、この先に滝壺があっていい感じの洞窟があるんだ」
『じゃあ取り敢えずそこ行こか。ロイ走れるか?』
「とくに怪我とかしてないし大丈夫」
しばらく走ると滝の音が聞こえ、川が見えた。
「もう少しだ、頑張れ」
「僕もうへとへと...」
滝壺に着き、ロイが言っていた洞窟にを見つけた。
『よし、一旦落ち着けそうやな』
ウルズはそういうとスクルドから離れ、少し離れた所に浮かんだ。
『これから俺の話を聞いてくれ、お願いがあるんや』
2人は丁度良さそうな岩に腰掛け、本を真っ直ぐと見た。