表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

01話 彼は自分の同族に悩ませられる

其れは、俺と知らない少女との物語。

少女はずっと悩んでいた。俺の知らないところでずっと。

声を掛けてみたが何も答えない。ならば一緒に来るか?と問いかけた。

少女はその問いにだけは明確に答えてくれた。


「あなたの世界に行けるなら其れもいいかもしれませんね」




 魔王ティスは今日も多大な仕事に追われていた。

と言うのも、最近人間の村に相次いで魔物からの被害がすごいから何とかしろと言われていた。ティスは、幾ら魔物とはいえ普段は温厚なのだからそんなはずは無いと思いつつも、

自分の片腕とも言える幹部最高職、魔王補佐を務めているセシスに調査を行わせていた。

そして、今日セシスから魔物たちのことについての調査結果がもたらされたのだが、其れがどうもひどい有様だ。


「おい、セシス! 何で知能のない魔物までもが俺の部下扱いなんだよ・・・・」


 魔王。自分がこの魔物の王国STSに生を受けてから既に力は発揮されていた。

と言うのも、この世界では強い力を持つものが上に立つ、非常に合理的なシステムの下、最も力を有し互いに互角と言われていた初代魔王5名で国の経済などを回していた。

しかし、自分は生まれてから約100年。魔物にしては短い年月を得て其の五名を圧倒する実力を身につけていた。故に、今の二代魔王とは俺ことティスの事である。


「其れはティスさまが以前人間達に放った言葉が原因でしょう?」自業自得ですね」


 冷たい視線を送ってくる初代魔王セシス。彼女の肉体は空気に意思を与え、其れを具現化するというなんとも意味不明な能力の元作られている。そのため、俺がもし憤慨して彼女に襲い掛かっても、ただのシャドーボクシングみたいになるだろう。だから、いつもはこの最強アイテムを取り出すのだ!


「俺の自業自得だと?もう起こったからな!」


 と、掃除機を目の前に出してやれば彼女は青ざめる。この空気を吸う事によって活動する最強アイテム掃除機さんを前にして、空気で作られてる彼女の肉体が耐えれるはずがないのだ。


「どうも私共のご無礼を!」


 冷たい視線を俺に送っていた彼女が今じゃこの有様である。

俺は魔王だ!こんな横暴も許されるであろう。悪い顔をしつつも俺はこれから

知能を持たない魔物たちにどう、人間の村を襲うなと伝えればいいのか考えるのだった。

こんな事だったら、人間達にお前たちを襲わない代わりにお前も俺達を襲うな!

大丈夫困った事があれば俺がお前達を助けてやるから!とキメ顔で言うんじゃなかったわ・・・・・

今回はギャグ要素が多いかな?

てか今回はって、初投稿だったわ(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ