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2、だって嬉しかったんだ。

2、だって嬉しかったんだ。

 あれから数年が経って俺も人間の・・・このヘブンでの暮らしに慣れてきて今や学校にも通ってる!!なんと高校二年生!成績もなんとか上位をキープしてる、偉いでしょ?だって少しでも奏さんに近づきたいしー!あっ、奏さんっていうのは俺を”人間”にしてくれた神様。そして俺の憧れの人。奏さんは三年生でしかもこの学校の生徒会長!能力は空間移動。時間を操れて瞬間移動とか自分の覚えている限りの過去へもいけるらしい。

頭がいい!顔も綺麗!能力もすごい!なによりすごく優しい!!

 この学校はヘブンにあるからみんな何かしらの能力を持っている人ばっかりで実は別の動物で普段は人間に化けてるっている奴も多くてさ、びっくりしたんだよな~・・・・

”!!!”

・・・こんなこと考えていたら向こうから奏さん歩いてるのが見えた。それと”げぇ!?”奏さんの隣には俺の嫌いな・・・苦手な人がいる・・・。

「あっレオ~!丁度よかった!!」

 奏さん今日も綺麗。癒される。

「こんな奴ほっておいて教室戻ろうよ~照、待ってるよ」

・・・奏さんの隣にいたこの人は雅さん。奏さんの双子の弟。顔はそっくりだけど目の色が両方同じ赤色。性格は全然似てない!!いじわる。いいところ全部奏さんにとられたんじゃないの??雅さんの能力は、寝ている間、過去や未来を見ることができるらしい。でもたまに自分の望まない人の過去や未来が見えたりもするんだって。そして魔法が得意。・・・なんだって奏さんから聞いた。この人は俺が奏さんと仲がいいから邪魔ばっかりしてくるんだ!

「雅・・・そんなこと言わないで・・・確かに照、待ってるかもだけど。ちょっとレオに大事な話があるの。」

照さんっていうのは・・・奏さんの彼氏・・・。あんなに奏さんが大好きで奏さんに集るおじゃま虫がいるもんなら叩き潰すような雅さんが認めてる唯一の人。なんでだろう・・・?

「奏さん!大事な話ってなんですか?」

まぁいいや。とりあえず今は雅さんは無視無視。

「・・・実はね、レオのクラスに僕たちの妹が転校してくる予定なんだけど・・・」

話をしているうちにどんどん奏さんが暗い表情になっていった。そして

「・・・妹には、ちょっと問題があって母国から僕たちがいるこっちに転校してくるだ・・・僕たちが守ってあげれれば一番いいんだけどやっぱり学年が違いとね・・・だからもしも!妹が困っていたら助けてあげてほしいの・・・!」

母国?そういえば奏さんはイギリスとのハーフだって聞いた。ってことはイギリスから転校してくるってことだよね。それが問題かな?確かに海外から転校してくるんだった困ることも出てくるよね。なにより・・・

「いいですよー!!!妹さんが転校して来たら真っ先に声かけます!!」

奏さんの役に立てる!!!!そう思うと、とっても嬉しかった。

俺は嬉しくて「本当!?よかった・・・うん、レオなら大丈夫だよね・・・」っと後半少し心配そうに言った奏さんの言葉と雅さんのすごく苦しそうな顔を見ていなかった。

本当にバカだよ俺は・・・だって奏さんは話し始める前に”大事な話”って言っていたんだもん。もっとちゃんと話を聞いておくべきだったんだ・・・彼女のこと。



3に続く

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