午前0時を過ぎて
眠ろうとすれば
押し込んだ記憶が
なだれおちてくる
かきみだされたままの
心からあふれでてくる
言葉にならないものが
何が間違っていたのか
答えは夜の風に散りばめられて
掴みようもなく消えていく
静けさは心を騒がせて
あがいても逃れようのないことを
突きつける
あの頃信じていたものが
まだ生きていて
笑っていた側にいた
もどかしくなって
記憶をかきむしった
日差しに包まれた朝方
何もかもが動き出したころ
安堵のため息とともに眠りにつく
生きていることを
抱きしめながら