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第31話 不死編6

大剣をぎゅっと強く握り締め、刹那はレメンにかかっていった。

速度は次第に速くなっていき、刹那に気がついていないレメンは、勢いに任せて振り下ろされた大剣に触手を切り落とされた。


「・・・・・・・・・・・・・」


切り落とされた張本人のレメンは、視線をレナから刹那へと移した。レメンのその目は、恨みのこもった目というよりも、いきなり現れた刹那を不思議に思っているような目だった。


「う・・・・・・・」


射程の短い武器の戦い方のセオリーとしては隙をついて一気に斬り、そして反撃を食らわないうちにいったん間合いを取る、というものがある。レナが使っている戦闘手段だ。


ところがその刹那はと言うと、レナのように攻撃のあとにやる間合いを取る、ということもせず、ただ黙って大剣を構えている。なぜだ?簡単なことだ。何も作戦など考えず、ただ勢いだけで攻撃した刹那は、いったん間合いを取るということを知らないからである。


{っく・・・・・・}


こういった一対一の戦いで、相手の腕を切り落としたことは見事だ。たとえそれが勢いによるものでも、切ったことには変わりはない。だがそのあとのこと、すなわち『間合いを取る』ということをやらなければ、その見事な行為もただの自殺行為で終わってしまう。反撃してくる対象の近くにいるのだから。


「く・・・・!?」


切ったほうの腕から触手が出てきて、ボーっとしている刹那を襲う。しゅるしゅると何本も触手が自分のほうに攻め寄ってきたかと思うと、いきなり全てが剣に形成され刹那めがけて一斉に振り下ろされた。

取り乱すことなく全てを受け止め、払いのける。レナの世界で城に侵入したときも同じ体験をしている。これくらいわけはない。払いのけた剣の触手を大剣で斬り、次の攻撃に備える。


「?」


レメンは刹那に疑問を持った。少し前に戦ったレオやレナとは違い、攻め込んでこないからだ。何か意図があってのことなのか、それとも攻め込んでこれないほど臆病者なのか。


試してやろう、とレメンは思った。どうせ自分は死なない。隙をわざと作ってやれば全部わかる。触手を刹那のほうに伸ばし、自分もそのまま突っ込む。これなら相手の回避方法は自分の後ろに跳ぶしかない。右にも左にも逃げ場はない。向かってくる触手のせいで後ろにも逃げられない。触手を切って前に逃れたとしても、あとから来る自分を警戒して前には突っ込めないのだから。そしてかわしたあとに自分の背中を斬ることもできるだろう。まったくもって隙だらけなこの体を。


やはり、刹那は向かってきた触手を跳んでかわした。ここまでは予想通り。次はおそらく攻撃をしてくる。そうレメンは思っていた。しかし刹那はレメンの後ろに跳び、攻撃することなくただ次の攻撃に備えて大剣を構えているだけだった。

レメンは刹那が何をしたいのかわからなくなってきた。攻撃できるときに攻撃しない。ただこっちの攻撃をかわしているだけ。


「つらかったんだよな・・・・・・・いままで・・・・・・・・・」


刹那の口からその言葉が出た。その言葉のせいで、レメンの怒りは本当に最高潮に達してしまった。




++++++




「大丈夫?二人とも。」


「俺は、何とか大丈夫だ」


「私も大丈夫。それより刹那が・・・・・」


リリアは刹那がレメンの気をひきつけている間に二人を背負い、茂みまで来たのだった。二人を担いでここまで来るのは無理なはずなのだが、そこは火事場の馬鹿力というやつを発揮し、なんとかここまで来れた。


この二人を助け出したまでは良いものの、戦っている刹那をどう助けたらいいかわからなかった。レオは腹に穴が開いているし、レナは足が折れている。自分が出て行っても邪魔になるだけ。誘導できる者はいなくなってしまった。


「俺が出る・・・・・・・・・・」


レオはゆっくりと立ち上がった。が、腹の痛みに耐えられず、膝をついてしまった。


「駄目!!いま動いたら出血がひどくなっちゃう!!」


「だったらどうすればいいんだ!!!このままだと刹那は死ぬんだぞ!!!」


「二人とも、静かにしたほうがいい。せっかく刹那がひきつけたのに台無しになっちゃう」


レナは取り乱すことなく、冷静に二人を制する。二人は黙ってレナの言ったことに従った。


「だが、このままだと本当に刹那が殺されるぞ?」


「わかってる。でも手負いの私たちがいっても意味がない。出て行ったところで何も変わらない」


そう言ったあと、レナはうつむき悔しそうに言った。


「私だって助けに行きたいよ。『仲間』だもの。でも、体の傷が行かせてくれない・・・・・・・」


見ていて、心が痛くなった。


「・・・・・・・・・見守ってるしかないのか」


「・・・・・・・・・うん」


3人の空気が重くなったときだった。

不意に黒い光が辺りを照らした。

3人はそのほうを見てみる。

そこには肩を上下させ、必死に呼吸している刹那と、

上半身と下半身に切られたレメンがあった。




+++++




「お前に何がわかるんだ!!!!!」


レメンは両腕の切り口から触手を出し、それを剣に形成させ刹那に襲い掛かった。刹那は突如突っ込んできたレメンに取り乱すことなく、大剣を横にして剣を受け止めた。受け止めたときに感じた重量感は、見た目に反して重かった。


「今まで信頼してきた人々から裏切られる僕の気持ちがわかるか!!!」


両腕が剣のため、刹那は逃げる余裕がなかった。右腕の剣を振り下ろされては、間を空けることなく左腕の剣が振り下ろされ、そして再び右腕の剣が振り下ろされる。隙が全くなかった。一瞬でも防御を解けば自分の体が切り裂かれてしまう。


「そして罵倒され、忌み嫌われてきた僕の気持ちがお前にわかるか!!!!」


どうすればいいかわからなかった。このまま防御をしていても意味がない。かといって攻めようがない。一体どうすればいいのか・・・・・・・


「血を一晩流し続けても死なない、首を切っても死なない、心臓を串刺しにしても死なない、頭を突き刺しても死なない!!!死のうとしても死ねないやつの気持ちがわかるか!!!!!」


レメンは叫ぶように自分の過去を話し続けていた。刹那はその言葉を聞いているだけで胸が苦しくなってきた。一体レメンがいままでどれくらいの苦しみを味わってきたのかはわからない。今叫んでいることの他にももっとつらく、苦しかったときがあったのだろう。刹那にはそう感じ取れた。


「周りには誰もいない!!孤独にずっと耐えてきた僕の気持ちがわかるか!!!!!!」


言葉を放つごとに、放たれる剣の威力は強くなっていった。

威力が強くなってきているのには理由がある。振り下ろす時間が長ければ長いほど威力は高まっていく。そのため、強い攻撃を放つときにはよりターゲットから離れたところから剣を振らなければならない。


今レメンは怒りに駆られて力一杯刹那めがけて剣を振り下ろしている。徐々にだが、左右の腕の剣が振り下ろされる間が大きくなっている。その間がもう少し大きくなれば、切り込める。


「おまえに、おまえに―――――――」


右腕の剣が来た。次にくる左腕の剣は高々と振り上げられている。攻めるのは今しかない。


「ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


大剣を思い切りレメンの腹めがけて振り上げたそのときだった。刹那の持つ大剣が黒く光り、ターゲットのレメンのほうに強い衝撃波が放たれた。


「!?」


レメンは我に返ったがもう遅い。隙を見せた瞬間、刹那の大剣と衝撃波に襲われる。

始めに衝撃波がレメンの体全体にぶつかった。村人に殴られたあのときと同じく、全身に痛みがはしった。次にきたのは黒い大剣だった。まるで風のように自分の体を通過したかと思うと、いつの間にか上半身と下半身に分かれてしまっていた。


「が・・・・・・・・・・・」


レメンはそのまま地面に倒れ、気絶してしまった。痛みによるものだ。

斬った張本人の刹那は一生懸命呼吸をして自分を落ち着かせていた。初めて人をこんなに傷つけた。もしかしたら死んでしまったのかもしれない。そうなったら、俺は・・・・・


「刹那・・・・・・・」


レオの声で我に返った。振り向いてみると腹を押さえながら歩いてくるレオと、リリアに肩を担がれているレナが見えた。

刹那は大剣を黒い霧に戻したあと霧を自分の中にしまいこみ、あわててレオの元に近寄る。


「レオ、どうしよう。俺、俺・・・・・・・・・・」


「大丈夫だ、まだ生きてる。上半身のほうを見てみろ」


見てみるとわずかに上下していて呼吸をしているのがわかる。はぁ、と安心のため息が自然に出た。


「さて、早いとこ行こう。今だったら大丈夫だ」


ああ、と返事をしてゲートのある位置を水晶で確認する。幸いゲートのある所と、そこまでの道のりの炎は消えていた。次の世界に行くのには支障がない。

4人はゲートのほうに向かった。が、


「どうした刹那?」


足を止めた刹那にレオが声をかける。刹那は迷っている。顔からそんなことが察することが出来た。


「どうしたんだ刹那?」


もう一度刹那に声をかけてやる。すると刹那は決心したのか、顔を上げレオに言った。


「ここで、レメンを殺そう。」





++++++++





本当は意識があった。気絶しているふりをしていただけだった。油断しているあいつらの後ろ姿を思い切り攻撃するつもりだった。そのために気絶したふりをしていた。

あいつらは思ったとおり、自分に背を向けている。だが一人だけ、一人だけこちらを向いているやつがいる。そいつはなんだか悲しそうな目でこっちを見てばかりで、いつまで経ってもあいつらの後をついていこうとしない。


なんなんだよお前はさっきから。僕の何がわかるんだ。どうせつらかったんだろうな、の同情でその顔をしてるんだろ。そういうやつが一番嫌いなんだよ。何もわからないくせに、僕の気持ちを知ったつもりでいるやつが一番嫌いなんだ。

不意に、そいつは仲間の一人にこう言った。


「ここで、レメンを殺そう」


僕を殺すだ?そんなことできるわけがない。いままでありとあらゆる手段を使って死ねないのに、いきなり来た人間が自分を殺せる手段を思いつくわけがない。

おもしろい。

あいつらが自分を殺してくれればそれでよし。出来なければあいつらを殺すまで。

成り行きを見ていてやろうじゃないか。





+++++++




「刹那、さん?」


「刹那、あなた何を言っているのかわかるの?」


リリアとレナが信じられないという表情で刹那に問いかけた。刹那は決心したその顔を崩さず言い返した。


「わかってる。自分がどれくらい間違ったことを言っているのか、わかってる」


刹那はそう言ったあと、いったん口を閉じた。


「刹那、人を殺すこと、人の命を奪うことは苦痛にしかならないんだぞ?お前はその苦痛を自ら味わうと言っているんだ。そんなことをする必要なんてないんだぞ?」


レオは傷を抑えながら必死に刹那に説得をする。だが、刹那はその顔を崩すことなくこう言った。


「でも、これじゃレメンがあんまりだ!このまま俺たちが行ったらまたレメンはまた一人孤独に生きていかなきゃならない!誰にも構ってもらうことなく、誰にも接してもらうことなく生きていかないといけない!人に忌み嫌われ、恐怖されながらこれからも生きていかないといけない!レメンは生きていくことに苦痛を感じている!俺たちが救ってやらないと、レメンは永久に苦しむことになる!!」


刹那は表情を崩さなかった。自分の決心に、揺らぎが生じることはなかった。

レオは黙って刹那の言い分を聞いていた。人を思いやる刹那らしい言い分だ。


確かに、このまま自分たちが次の世界に行ってしまえばレメンは再び孤独に耐えて生きていかなければならない。しかも、レメンは死ねないのだ。世界に終わりがくるまでずっと一人。もしも自分がそんな人生をおくるのならば、生き続けるよりも死を選ぶだろう。

レオは表情をいまだ崩していない刹那に問いかけた。


「お前の言いたいことはわかった。でもどうやって殺す気だ?どんなに攻撃をしても再生するんだぞ?並みの攻撃じゃ殺せない」


刹那はうん、と一度だけ頷いて、自分の考えを述べた。

「再生するっていうことは、つまり自分の細胞が完全に治るってことだろ?だったら再生する間もなく全ての細胞を消し飛ばしてしまえば殺せるはずだ。」

この考えはレオにも思いつかなかった。確かに、再生するものが跡形もなく消し飛んでしまえば、体は再生することなく死ぬ。だが、


「刹那、そんな攻撃が存在するのか?」


この問いにも一度頷いて、レオに考えを伝える。


「レオ、レメンと戦ってるときに、一度だけ撃ったビームみたいなの、あれもう一回撃てる?」


「『アルテマ』か。確かに、あれなら跡形もなく消し飛ばすことができるな・・・・・・」


スチャ、と白い神爆銃を取り出した。これにレメンを殺せる唯一の弾、『アルテマ』が入っている。これを撃てば、レメンは・・・・・・・

銃を渡す前に一度だけ、刹那に聞いてみなければならないことがある。


「刹那、お前はレメンの命を背負っていけるか?これから生きていく長い時間の中を、レメンの命を背負って歩いていけるか?」


レオの重い質問、刹那は表情を変えることなく、強く言った。


「あぁ、背負っていく。レメンを、背負って生きていく」


「そうか・・・・・・わかった」


す、とレオは刹那に銃を差し出した。刹那はレオのほうに近づき、銃を手に取った。


「トリガーを引けば弾が出る。レメンを、救ってやれ」


刹那はレメンのほうを向いた。レメンの上半身は呼吸をしているのか、上下に動いている。この人差し指を曲げてしまえば、その生命活動は終わってしまう。否、自分が止めてしまうのだ。


両手で銃をつかみ、ゆっくりとレメンに銃口を向けた。あとは、引き金をひくだけ。引けばレメンを苦しみから救ってやることができる。だが同時に、自分はレメンの命を背負って生きていかなければならない。


決心は既についている。いまさら迷うことなんてないはずなのに、どうしてか自分の心のどこかで躊躇している。もしかしたら怖いのかもしれない。今から人を殺す、ということに恐怖しているのかもしれない。その証拠に足が少し、いや、かなり震えだしてきた。15歳、命の重さを知るのにはまだ幼すぎる。


だが、やらなければならない。いまここでやめてしまえば、レメンは再び・・・・・・

迷わない、迷ってはいけない。

刹那はレメンの顔を見ると、ゆっくりと引き金を引いた。





ドォーーン!!!!





その銃口から、破滅の弾丸が放たれた。巨大なアルテマはあっさりとレメンを飲み込み、周りにも爆風が起きた。砂煙も上がり、刹那の視界を悪くした。

そしてその砂煙もおさまり、レメンのいた場所を見てみる。そこは地面がえぐられているだけで、レメンの姿はどこにもなかった。あとかたもなく、消し飛んだのだ。

す、と刹那は銃をおろした。

刹那は気づいていなかったようだが、頬には涙が流れていた。



++++++



「再生するっていうことは、つまり自分の細胞が完全に治るってことだろ?だったら再生する間もなく全ての細胞を消し飛ばしてしまえば殺せるはずだ。」


そいつはこう言っていた。


確かに、それなら死ぬかもしれない。いままで自分に不死を与えて続けてきたこの体を破壊してくれるかもしれない。

よかった。これで、やっと死ねる。やっと楽になれる。

思ってみれば、最悪な人生だったな。父さんと母さんは早死にするし、自分に身内はいなし、最終的には化け物になってしまった。


村の人間たちは喜ぶだろうな。こんな化け物が死ぬんだ。喜ばないほうが嘘だ。僕が死んだあと、ここも取り壊されるのかな。まぁいままで住んできた家だ。一緒に死ぬのもいいか。


そいつは銃を僕に向けた。いよいよか。この世界ともお別れだ。


父さん、母さん、いまそっちに逝くよ。いままでのぶん、わがままするからそのつもりでね。

ギル、できれば僕が生きている間にトランプで勝ってほしかったな。いままで勝ったことなかったもんなぁ。

あとは・・・・・もういないか。本当に寂しい人生だったんだな。





ドォーーン!!!!





これか。僕を殺してくれる攻撃は。確かに、死ねそうだな。

そうだ、殺してくれたこいつに礼を言わないとな。でも死んだら喋れないか・・・・・・

でも伝えてみせる。どんなことでもいいから、伝えてやる。



++++++



アルテマを撃った刹那は、銃をレオに返した。レオは銃を受けとり、そのまま腰のホルスターにしまいこんだ。


「・・・・・・・・・・よく撃てたな」


「・・・・・・・・・・ああ」


「しばらく、この世界にいるか?」


「いや、次の世界に行こう。そっちのほうがいい」


「・・・・・・・・・・・・・そうか。探すのは俺がやる。光を当てればいいんだよな」


レオは刹那に水晶を借りようと手を伸ばした。


「・・・・・・・・ごめん。頼む・・・・・」


「気にするな」


レオは水晶を受け取り、炎も落ち着いてきた家に向かった。それを見送ると、刹那はレメンのいたその場所を見つめた。


地面がひどくえぐれている。やっぱり、レメンは死んだんだ、と実感できた。これだけ強い攻撃だ。消し飛んでいないほうがおかしい。

ゆっくりとその場に座った。足が震えて立っていられなかった。

自分が決めたこととはいえ、やはり心に重くのしかかるものがある。


人を殺してしまった。人の命を奪ってしまった。

本当にこれでよかったんだろうか。やはり、殺さず生きていたほうがよかったのではないか?生きていれば新しい道も開けたかもしれない。自分が殺さなければ、まだ希望が残っていたかもしれない。

目から涙があふれてきた。自分がどれほどのことをしてしまったのか、刹那はいま感じていた。


「刹那〜。そろそろ行くぞ〜」


レオの呼ぶ声がする。行かなくちゃいけない。す、と立ち上がり、レオの元へと向かった。もうゲートまでの道のりの炎は消えていた。


「ここだ」


レオが指を指す。刹那は黒い霧を体から出し、大剣を形成した。ぐっと握り、レオの指差した所を切った。すると、ごごご、という音がし、空間に穴が開いた。


「行くか」


レオが最初に入り次にリリアが入った。そしてレナがゲートに入ろうとしたとき、突風が刹那とレナにぶつかった。


「風、か。そういえばここ温かいからね。春風ってやつかな。ね、刹那・・・・・・?」


レナが刹那のほうを見てみた。刹那は口をぽっかりとあけ、空を見上げていた。


「? どうしたの?」


レナの言葉で我に返った刹那は、『笑って』レナに言った。


「なんでもない」


「? そう、それならいいけど」


レナがゲートに入りこみ、刹那も続いた。二人が入ったあと、ゲートは何もなかったようにゆっくりと閉じた。

この世界の現在の季節は春。春風が吹いてもおかしくはない。現に、レナはこれを春風だと思っている。

だが、刹那はそうは思わなかった。確かに、確かにこう聞こえたから。


『ありがとう』と。





さて、今回の物語せかいはいかがでしたでしょうか?


仲間だと思っていた人々から迫害され

死のうと思っても死ねない


刹那が殺さなければ、レメンは世界が終わるまで孤独だったことは明白です

ですが・・・・・命を他人が奪っていいものなのでしょうか?

レメンは感謝していたものの、それが良い行いだったとは限りません

刹那の出した答えは果たして正解だったのか、否か


・・・・・少々喋りすぎたようですね

さて、次の物語せかいは異次元図書館編

穴の開いている真実をどうかお楽しみ下さい

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