謙虚なひまわりと緑の葉っぱ
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謙虚なひまわりと緑の葉っぱ
夏の強い日差しが降り注ぐ中、私は大輪の向日葵を見上げていました。
吸い込む空気があまりにも熱く、思わず顔をしかめてしまいます。
私は隣に立つ付き人に、少し強い口調で言いました。
「暑くてたまらない。今すぐ扇子で私を仰ぎなさい」
付き人は一瞬、困ったような顔をしましたが、すぐににっこりと微笑みました。
「はい、ただいま」
荷物袋から広げた扇子で、そっと心地よい風を送り続けてくれました。
涼しい風に包まれると、私の険しかった表情も、向日葵のように穏やかになっていきました。
しばらくして、私たちは木陰の涼しい川辺へと移動しました。
太陽の光が遮られ、川から吹き抜ける自然の風に、私は心からの笑顔を浮かべていました。
しかし、付き人はまだ緊張した面持ちで、私の足元を見つめています。
「何か言いたそうだな」
と私が尋ねると、付き人はおずおずと答えました。
「あの……靴に汚れがついております」
「だったら、両方の靴を綺麗に磨きなさい」
私は次から次へと無理な注文を重ねてしまいました。実は付き人の袋には、靴を磨く道具など入っていなかったのです。
付き人は一瞬立ちすくみ、冷や汗をかきながら必死に頭を働かせました。
かつて貧しかった頃、畑仕事の合間に、身近な草を使って道具を磨いた思い出が頭をよぎります。
ほんの五秒ほど考えた後、付き人はまっすぐ私を見て言いました。
「もしよろしければ、あそこに生えている青々としたイネ科の草を使って、汚れをお取りしてもよろしいでしょうか?」
私はわざと意地悪な言葉を返してしまいました。
「道具も持ち歩いていないのか。気の利かない者はもう要らない。解雇だ!」
それでも、付き人は笑顔を崩しませんでした。
「いいえ、きっとお気に召してみせます。三分だけお時間をください」
付き人は手際よく瑞々しい雑草を摘み取ると、優しく埃を払い、草の葉を使って私の靴をピカピカに磨き上げました。
その見事な機転と確かな仕上がりに、私の頑なだった心はすっかり解きほぐされていきました。
「……見事だ。君は本当に優秀な付き人だね」
私は深く息を吐き、自分の足元と、付き人のまっすぐな目を見つめました。
「理不尽なことばかり言って、本当にすまなかった。君のおかげで、自分にどれほど謙虚さが足りていなかったかに気づくことができたよ」
付き人は静かに頭を下げました。
「いいえ、とんでもございません」
その日、私は付き人に丁寧にお礼の代金を支払い、感謝を込めて家路へと送り出しました。
そして我が家に帰った私は、かつて自分が持っていた、ささやかで豊かな暮らしの大切さを思い出し、一日一日を謙虚に、周りの人を大切にしながら生きていくことを心に誓ったのです。
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