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ミメーシス・エイドロン-α-  作者: 名無し
2章

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38/53

セクシービーーーーーーーーム!!

『そろそろ着陸するです!!総員すぐに動けるようにするですよ!!』


ぐゎんぐゎんと、音がしてガタンという音とともに船体が大きく揺れる。

わあ、慣性制御装置があると全然揺れないっ!!

キャトルミューティレーション室とは大違いだぜ!!

あ、メルがよんでる。

先ほどのメルの気迫を想い出して小走りで近寄った。


「エルスくんは、遊撃ですけど自分の命を最優先にするです」

「了解…これって、絶対殺さなきゃダメな感じ?」

「え?多分乱戦になるですし、殺さない方が難しいと思うですけど」

「いや、俺まだ人を殺したことないからさ」


笑い猫はカウント外だ。正直、あいつの才能がしっちゃかめっちゃかだったせいで実感がないしな。


「あー、緋鳳では一年で暗殺対策の身体学からやるんですっけ?」


「軍系の学校だと1年から殺人の実習があるんですけどね」とか呟きながら刀をクイっと押してくる。


「じゃあ、ちょうどいいです。最初は大変ですけど、殺すのを躊躇うと仲間が簡単に死ぬですから。戦場での命の軽さを体感してこればいいです」

「命の軽さって…普通は重さじゃないの?」

「命を重い物と思ってると痛い目見るですよ…あっ!ヴォルですか!?一応エルスくんが死なないように見張っといてです!」


…俺、人殺したくないんだけどなあ。笑い猫を殺した感触が、手から消えないし、あんなやつでも、生きていたんだと思うと、正直夜思い出して眠れないこともあるし。

だからって、やらないわけにはいかないんだろうなぁ…


「大丈夫ですよ。ヴォルが手伝ってくれるですから」

「技術面の心配はしてないんだけど」


多少環境が変わろうが、今更生身の人間に遅れをとるとは思えないし…

笑い猫以上に技術力のある人間なんて、それこそ緋凰の上位にしかいないだろうし


「さっさと行くですよ」

「わかった……本当に殺さなきゃダメ…?」

「最低一人は殺してくるですよ」

「えぇ、がんばる…」


めるに方向を聞いて、俺は走り出した


「エルス殿っ!とりあえずあっち側で逃げていく賊を殺してほしいであります!」

「えっどれが賊ですか!?」


指を刺された方向を見るとたくさんの人間が走っていた…どれ…?


「ほぼ全部でありますっ!一応、連れ去られた女性もいるのでそれだけは気をつけてほしいであります!!」

「了解しましたっ!!」


前を走っていた賊に向かって走って背中を斬る。

うわ、ミスったな…返り血がすごい勢いで吹き出ちまった


「ぐあっ!?お、お前いつから…!?」

「…お前らがこの星を襲ったのが悪いんだぞ」


手に残る肉を切った感覚に顔を顰めながら、死体を極力視界にいれないようにしながら次の賊を斬り殺す。


「手に残る感触がきついな…まじで…」


笑い猫は霧になって消えたから、少しは割り切れたんだが……

あれ…?しいなは普通に切ってたよな…もしかしたらトラウマになってたりするかも…今度それとなく労っておこう…


「…ん?あれは…パンケーキ屋の店員…!?攫われた女性ってあいつかよっ!?」


担がれた状態でジタバタと暴れている女を見つけた俺は、目を見開いて驚いた。すぐに、賊を斬り飛ばして、なかなか倒れない死体の胸を蹴って彼女を担いでいる賊を斬り飛ばす。

あ、ずれたな…着地した直後に、無理矢理刀を振ったから隣の賊を切ってしまった…血が噴き出て、顔にかかったらしい店員が顔を顰めている。ちがかかってその反応できるのすげぇな!?

…あれ?俺もだいぶ落ち着いてきている気がする…アドレナリンというやつだろうか…?先ほどまで感じていた不快感がだいぶ軽減されたように感じる。

間違っても店員を切らないように担いでいる男の足に向けて刀を突き刺し、転んだ男から店員を回収する


「ど、ど変態様……?」

「助けてもらった恩人に最初に言う言葉がそれなの…?」

「助けてくれてありがとうございます。よかったですね、好感度がマイナスからギリマイナスまで上がりましたよ」

「結局マイナスじゃん」


一瞬で平常運転に戻った店員を庇いながら、剣を振りかざしていた賊の首を切り落として胸を蹴り飛ばす。

すると、倒れた男が立ちあがろうとした。

ちょうどいい位置まで上がってきた顔を蹴って、頭を切り落とす。


「ロリコンの好感度がそう簡単に上がると思わないでください」

「俺、ろりこんじゃないんだわ」


店員をどう連れ出すか考えながら、逃げるのをやめて襲ってくる賊を倒し続ける


「変態様、囲まれましたよ」

「うわ、ほんとじゃん…なんでお前そんな冷静なの!?」

「今それ気にします?」

「結構気になるけどッ!確かに気にしてる場合じゃないかもっ!」


気付いたら取り囲まれていた…ちょっと賊、多くない!?

俺もう20人くらい切ったのにもう同じ数補充されてる気がするっ!


「私たちから向かって右側、層が薄いですね…突破できますか?」

「本当になんでそんなに冷静なの…?」


謎に冷静な店員に従って、右側を見ると本当に少し層が浅かった。

正面と後ろから突っ込んできた賊をぶつけて同士討ちさせる。


「他からの突破は多分論外だし…あそこに突っ込むか…」

「私は戦えないのですが、ど変態様なんとかできませんか?」

「ちょっと待って、そうじゃん」


しいなと違ってサイズもでかいから抱えて走るわけにもいかないし…背負ったら、正直背後からくる賊の攻撃の肉壁にする自信しかない…

死んだ賊の剣を足で弾いて、牽制しつつ刀に賊の体を刺したまま戦鎚の要領で無くなってきた隙間空間をなんとか作り出す


「え、どうしよ?」

「私が囮になりましょうか?」

「え、戦えないんでしょ?」

「一瞬、視線を全て集める必殺技があります」

「はぁ!?そんなのあるならさっさとやれよ!?」

「わかりました、仕方ないですねぇ」


そう言って、店員は上着を脱いでーー


「うっふ〜ん」


ーー堂々とセクシーポーズを決めた


完全にそれを無視して、それに切り掛かる賊達。

襲いかかってきた賊を『英雄の素質』と刀の異常なまでの切れ味でなんとかする俺。


「しかし、何も起こらなかったァァァァ!!!!!かかってこいやァァァ!!オラァァァァァァ!!」


店員の腕を引いてこちらに近づけてから、刀を振って近づいてくる賊をひたすらに処理し続ける。

倒しただけでも、踏まれたりして勝手にトドメは刺してくれるので、殺すことよりも動けなくすることを意識しながら刀を振り続ける。


「ど変態様っ!右です!左は一瞬隙間ができるので後回しでいいです!右からあと1…2…今!振ってください!」

「お前戦況を見る能力だけバカ高いのなんなの!?もしかして未来見てる!?」

「寝言は来世で言ってください」

「なんで!?せめて寝てる間くらいは言わせてよ!?」


激しい乱戦状態に、自分で戦況を見るのを諦めて店員言う通りに刀を振り回す。

本当にこの店員何なの!?


「今ので右が一瞬余裕ができたので右にずれてください!」

「お前はどうするんだよ!?」

「あなたに最優先で守らせるので大丈夫です!」

「その言葉違えたらぶっ殺すからな!?」


なんか、「私のことはいいので!」とか言い出しそうな雰囲気の店員の様子を確認しながら、賊を殺し続ける。


「囲われてからめちゃくちゃ倒した気がするんだけど!あとどんくらいかわかる!?」

「まだまだ同じくらいいますよ!?」

「え、まずいかも…」

「諦めないでくださいよ!?」


どうしようかな…多分意識が切れるけどワームホールでも開いてやろうか…店員だけは助かるぞ…最後の手段として考えておこう…まあ、やるとしても俺が死ぬ時だな。


「お前だけでも!とか言い出したらマジギレしますからね!」

「いわねぇよ!!俺も生き残りてぇわ!!」


よ、読まれた!?顔も見せてねぇはずなのに!?


「右を処理してから前と後ろ同時になんとかしてください!!それで一旦はなんとかなります!!!」

「おーけー!前と後ろだな!」


右側の賊を処理してから、前に刀を突き出して後ろはカサブランカになんとかしてもらおう。

『大人のための絵本』を発動したため、当然カスミも一緒に呼び出されて……仲間の死体に躓いた賊が転けながら剣を手放し、それによって弾かれた他の剣が俺の顔に向かって飛んでくる。そして、敵中ど真ん中に呼び出された無防備のスイレンはなんとか剣を避けようとして大道芸みたいになっていた。

何あれ、おもろ


「やっぱり乱戦中に使っちゃダメだこれ!?何が起こるかわからんぶんもっと危ねぇわ!?」

「多分一番危ないのは天界でゆっくりしてる時に突然呼び出された妾ですけど!?」


カサブランカが後方の賊を一掃したのを確認してすぐに『大人のための絵本』をスロットから外す。スイレンがなんか叫んでいたけど知らない。あいつって無能力(バニラ)だっけ…?なんかあった気がするんだけど…


「ちょっ!今のなんですか!?地面に落ちてた剣が弾かれて一斉に飛んできてましたけど!?」

「ちょっと才能の代償的なやつだ!もう起こらねぇから安心しやがれ!」


混乱した様子の店員に説明して、少し汗で滑った刀を持ち直す。

なんか考えていたような気がするけど……思い出せないってことは重要なことじゃないんだろう…

『妾の能力結構重要だと思うんですけど!?』

脳内になんか不憫系神様の声が響いたけど、まあ、知らない…考える余裕もないし…

『相変わらず妾の扱いが酷いですっ!』

まあ、後で余裕ができたら考えるよ…

『や、約束ですからね!?』


「何ぼーっとしてるんですか!前方を刀で薙いでから振り向いて走ってください!さっきの黒い人のおかげで後は無理やり突破できそうですから!」

「お前も大丈夫なんだよな!?」

「面倒くさいですね!私が逃げずに『私のことはいいので!!』とか言うと思うんですか!?」

「ちょっと思うから聞いてる!!」

「大丈夫です!私の命と比べたらロリコンの命なんてみじんこ以下ですから!!……今です!!」


掛け声と共に前の賊を薙ぎ払って、振り向いてダッシュする

近くにいた店員は脇に抱えてやった。


「何してんですか!?私自分で走れますって!」

「お前が途中で転けたら俺はお前を助けに戻るぞ!?」

「私の自業自得に勝手に心中しようとするのやめてください!ろりこんじゃなくて美少女なら誰でもいい変態なんですか!?」

「ただ女の子が傷つくのを見たくないだけの紳士だよっ!!」


走って、走って、賊との距離が空いた頃…後方で爆発が起こった

大量にいた賊が吹き飛んで、硝煙の匂いが鼻をくすぐる


「「えっ?」」


思わず振り返って、俺と店員は惚けた声を出した


「いやぁ、よく頑張ったでありますな!小兵も手助けしたかったでありますが、本当に死にかけるかなんとかするまで手を出さないように言われていたでありますから…抜け出してくれて助かったでありますよ!」

「え、今のなんですか…?」

「『不死鳥』で出したJu 87でありますな。ジェリコの城壁をぶっ壊したと言われるやつであります」

「そんなの出せるんですか……?」

「まぁ、1ヶ月に1機だけでありますが」


あっけらかんとした様子のヴォルさんだが、その後ろに積み重なった大量の焼死体のせいでものすごく恐ろしく見えたのだった…

あとがき

まず、先日質問版でadvice (ネイティブ)をいただいたので、1話改稿しました。

説明臭かったところを会話に寄せて、それに伴ってなぜか伏線が増えました。気になる方は1話だけ読み直してみてください。まだ、回収はしてないので面白いと思います。


そして、今回の話ですね。


初めは、なかったです。正確には、2つ前の話を書くまでは書くつもりがなかったです。

二つ前の話といえば、そうですね。パンケーキ屋の店員です。

ちょっと、あの子最初は名前もなかったのですが、書いていてびっくりするくらい楽しかったのでなんとかレギュラー入りさせたくてこの話が増えました。

まあ、ちょうどエルスくんの倫理観整理とかもしなきゃいけないターンではあったのでちょうどいいのではないでしょうか。


あと、スイレン…ひっさびさに描きました…正直喋り方も忘れてました。

まあ、あの子はやっぱりいい感じのタイミングで個別回とか作って挽回しようと思います。

……覚えてたらですけど

スイレン「忘れないでくださいよ!?」

いや、なんか…スイレンってカサブランカとかカスミと比べて影が薄いから…正直、出てきてても別に特筆するべき点がないというか…

スイレン「ひ、ひどいです!?次忘れたら作者さんの手に負えないような物語ネタをぶち込んで著作権的に終わらせてやりますからね!?」

それはやめてね!?てか、俺の手に負えない物語ネタって何?エルスくんを下着姿の猫耳美少女に興奮させるとか?

スイレン「そ、そんな主様はみたくないです…」

うん、俺も描きたくない…まあ、好きなセリフだからどっかでやるかもだけど…

スイレン「なんでですか!?」

ま、今のところは予定がないから大丈夫だよ…予定は未定ってね(・ω<☆)キラーン

スイレン「うざいですよ…それ」

ひ、ひどい…!俺はスイレンちゃんの出番があまりにもなさすぎるから今後のあとがき担当を任せようと思ってたのに…メルちゃんかルナちゃんあたりに任せるか…

スイレン「え、ちょ、ちょっと待ってください!私があとがき担当ってなんですか!?」

いや、実はスイレンちゃんって本編でもメタ担当じゃん?てか、初登場の時に言ってた主神様って俺のことだし、あとがきで俺とお話しさせようかなって

スイレン「わ、私があとがきの主人公ってことですきゃ!?って、主神様ってあなたなんですか!?」

そうそう、まあ俺の時間がなかったら書かないから数話に一度くらいの頻度だけどね。

スイレン「じゅ、十分ですよ!体育祭より前からいたのに本編で4、5回しか登場していなかった私がついに…!レギュラーですよ!レギュラー!!このまま主様の主人公の座を奪ってやります!!」

それは多分無理だけど…スイレンちゃんってびっくりするくらい普通だし

スイレン「無理じゃないんですけど!?」



ま、ということで今後の後書きはスイレンちゃんがいっぱい喋ります。

大体本編のメタい話中心に書いていくつもりなので興味ある方は読んでいってください。

てことで、スイレンちゃん〆よろしく。


スイレン「は、はい!それでは!読者の皆様!ひょうか?かんそう?をお待ちしています!えっと、このお話が、面白かったら、下のお星様?をぽちぽちしていってください…それじゃあ、二日後にあいましょう…えっと、あれ?もうない…?

あ、最後は私の自由に?それじゃあ、えっと……スイレンでした!!!」

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