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ミメーシス・エイドロン-α-  作者: 名無し
2章

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37/53

お土産

「そろそろ船に戻るですよ」

「了解」


街を散策した俺たちは、船に戻るために来た道を戻る


「いやぁ……エルスくんはしゃいだですね」

「え…そうか…?」

「じゃあ、右手に持ってるものから言っていくです」

「え…?よくわからない木の置物、なんか可愛い感じの仮面、なんかドラゴンが書いてあるライターっぽいやつ…木刀、その他諸々etc…」

「木刀以外全部使い道ないじゃないですか…」


た、確かに…寮に帰ってからこれどうしよう…?


「める…これいる?」

「なんに使うんですかそのでっかい盾?みたいなやつ」

「わからんけどなんか使い道が…って、ん?」


ふと、裏路地に入っていく二人組が目についた


「どうしたですか?」

「いや、なんか今あそこの路地に人が入ってたったんだけどさ…」

「それがどうしたですか?」

「いや、わざわざ旧式の通信機使って電話してたんだよ」

「今時旧式の…?」


今時、旧式の通信機を使うなんてかなりの懐古厨か…


「何か、ログに残したくないことがある時…」

「だよな…追いかけるか?」

「いや、とりあえず帰るです。よそ者がでしゃばってもいいことないですからね」

「了解」


一旦船に戻って、買ったお土産を整理する


「……この木の置物はルナにあげよう、このよくわからん剣は…最初にあった寮生でいいか。このライターは自分で使うとして……この仮面は本当になんに使えばいいんだ…?」


あ、レシート…ゼロがいち、にい、さん、し…ご……?

じゅうまん…?


「俺、このよくわからん剣に10万払ったの…?多分、気が触れてたんだな…」


とりあえず寝るか……全てを眠って忘れてしまおう…とりあえず、明日はお金使わないようにしよう……


結局、残り滞在期間、何も起こることはなく現在、宇宙船は離陸準備をしていた。

あの時の二人組がなんだったのかは、星の貴族からの情報もなく最後まで分からず終いだった。

そして俺はーー


「あの、これやっぱり毎回やる感じなんですか?」

「当たり前だろう?やっぱり才能を上手く扱うためには、実践が一番だからね」


ーー部屋の前でガン待ちしていたガガーリンさんに捕まってキャトルミューティレーション室に拘束されていた。


「大丈夫、あと10回もやればなれるはずだよ」

「これから少なくとも10回命をかけて離陸することが決定してるッ!?ふざけるなよ!?そんなに命かけたくないっ!!嫌だぁ!?」

「ギャアギャア言わずに、気張りなよ。そろそろ来るよ?」


慣性なんて怖くない慣性なんていらない慣性なんて慣性なんてーーー


「うぎゃあッ!!」


結局、吹っ飛ばされた俺は壁にめり込んだ。

痛い……口にコンクリの粉が入って気持ち悪いよぉ…


「一体、君の体はどうなっているんだい?他の場所よりは脆弱と言っても、ここの壁も相当硬いはずなんだけどねぇ」


俺を引っ張り抜いたガガーリンさんが、呆れたように言ってくる。

身体中が痛いのは、まあ、明日には治るだろうからいいや。


「とりあえず、怪我が治るまではBUに乗っての出撃はないから部屋でゆっくりしなよ。何かするつもりだったんだろう?」


気づいてたのかよ…それなら気を利かせてこんなことさせないでくれればよかったのに…

ボロボロの身体を引き摺りながら、部屋に戻る。

にしても、結局…あの時の二人組はなんだったんだろうな…

拭いきれない不安感のせいで、読んでいた本の内容は全く頭に入ってこなかった。


ーー1時間後ーー


船内に突然メルの声が響いた。


『救援要請が来る未来が見えたので今からニメルニアに戻るです!総員戦闘準備を進めておくように!繰り返すです!救援要請が来る未来がーー』


俺は本をベッドのそばに置いて、立ち上がった。

戦闘準備って…何すればいいんだろ?ストレッチかな?


「両手を広げて、振り回す運動〜いっちにいさんし〜」

「何やってるですか!?」


ばんっ!!と扉が開いてメルが飛び込んできた。

ちょっと怒ってるみたいだ。一体、ラジオ体操零式の何が不満なのだろうか?


「何を!やってるですかぁ!!」


鳩尾にメルの膝蹴りがクリーンヒットした。痛い


「な、何するんだよ?戦闘準備っていうから、ストレッチしてただけなのに」

「そうじゃないですっ!!武器とかを持って戦略室に集まるですよ!!」

「それは言ってくれないと分からないんだが!?」

「それはごめんですっ!!」


素直に謝られたら許さないわけにはいくまい…俺は仏のような寛容な心でメルの失態を許してやーー


「ぼーっとするなですよ!!さっさと着替えて外に出るです!!」

「ごめんなさいっ!」


めっちゃ怖い…軍隊長だもんな…すげぇや…

とりあえず、支給された防刃スーツに着替えて……全身タイツみたいでダッサイなこれ!?

ま、まあ仕方ないから…きるけど…だせえな…

一応、上にジャージを羽織って部屋に飾ってある刀を持って戦略室に向かう。

すでにほとんどの船員が集まっており、整列していた。俺は適当な列の一番後ろに並んで、背筋を正してみる。


『えぇ、ほぼ全員集まったみたいなので、これからやることを説明するです。』


メルがマイクを通して着陸からの流れを説明する。修学旅行みたいだ。

あ、襲学旅行…なんちゃって


『エルスくん、しょうも無いこと考えてないで、ちゃんと聞くです』


ば、バレた!?こんなにいっぱい人がいる中で…バレた!?

そのあとは、ちゃんと聞いた。

俺は多分遊撃をさせられるっぽい。

おかしいな?一番危なそうなポジションだぞ??俺、見習いであんまり危ないことはさせられないって聞いたんだけどな…

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