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ミメーシス・エイドロン  作者: すばる
1章

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26/30

ロイヤルストレートフラッシュ

王城についた俺たちは……投獄されていた。


「なんで俺たち、投獄されてるんだっけ?」

「……王城の近くを通ったから」

「意味がわからん!」


なんだよ王城の近くを通ったからって!?

いや、王城に入ろうとは思ってたけど、まだ王城の前にいる段階で捕まったんだよな……

薔薇の色を塗り替えたりしてないんだから捕まる理由がないだろ…

まあ、しいなと同じ檻に入れられて別々にされなかったのはまだ良かったけどさ


「黙れ!ここでの行動は、全て裁判の結果に関わると思えっ!!」


体がトランプの兵士が、牢屋の檻を蹴って怒鳴ってくる。

こんなことで怒鳴るなよ……気が短いなぁ…


「カルシウムとってる?」

「はぁ?何を言っているんだ貴様は」

「……お兄さん、なんでそうなったの?」


しいなにすら意味がわからないって顔をされた……


檻を覆っていた天幕が除けられて、俺たちは外の世界を見られるようになった。

そこは、おそらく法廷…だと思われる建物で、証人台と裁判長が座るところだけが用意されていた。


「ごほんっ!そこの二名は、許可なく王城の付近を通過した罪に問われておる!その者達に相応しい罰をこの裁判で話し合うぞ!」


あ、罪の有無を話し合うわけじゃないのね?

なら、裁判って言うなよ。クソが


「処刑じゃ!その者達は処刑以外にあり得ぬ!」

「で、ですが女王様、即座に極刑に決められては、臣民からの信頼に関わりますぞ」


赤黒い血のような色のドレスに身を纏った小太りの女王が、処刑以外にあり得ないとか言い出して、気の弱そうな裁判官がそれを止めた。

だけど、即座にってことは最終的にはそうなる予定ってことか?


「では、今から裁判を執り行うっ!」


カンカンっと杖で机を叩いて、裁判の開始が宣言され檻に入れられたままの俺たちは裁判所の中央に連れて来られる。

え、あの心ばかりの証人台すら使わないの??

もうこれ裁判じゃないだろ


しいなは怯えてしまっていて、このままにするのはあまりにもかわいそうだったが、穏便に済ませられるなら済ませておきたいので我慢してもらう。

抱きしめてやると、体の震えからしいなの怯えが伝わってくる。やっぱり全員ぶっ殺して終わりでもいいかな……?


そんなことをしている間にも、裁判という名の何かは進んでいて拷問とか首斬りとかいう意味のわからない話に発展していた。


「んんっ!その者達は首を落として極刑!これにて、裁判を終了し処刑を執り行うっ!!」


あー、決まっちゃったか……

黙って殺されるわけにもいかないから抵抗するけど、これもう女王が素直に鍵を渡すと思えないのが問題だな…

刀を呼び出して、しいなを抱き抱えた俺は檻を切り飛ばすイメージをする…

刀を振ると、イメージの通りに檻が切れて吹き飛び俺たちを連れ出そうとしていたトランプ兵たちを吹き飛ばす。


四方八方から槍の刃が飛んできて、それを避けて、切り落として、兵士ごと薙ぎ払って自分の周りに空間を作る。


「大丈夫だからじっとしてろよ?」


俺に縋り付いて震えているしいなに声をかけて、トランプ兵を切り飛ばす。

殺したトランプ兵の槍を奪って、それで襲ってきたトランプ兵達を地面に縫い付ける。


正面から襲いかかってきた兵士を切って、右から突き出された槍をいなして左にいた♡10ごと壁に突き立てる。

タタラを踏んだ、兵士の頭を刀の柄で叩き潰して血が噴き出ないことに安心する。

あんまり、今しいなに血を見せたくはないからなぁ…アレを思い出させるのはあまりに酷だし。

正面から二人がかりで飛びかかってきた♡Qと♡Jをなんとか想像できたパイルバンカーで壁に突き刺す。

♡3、♡8、♡4、♡6ハート以外のスートが存在しないそれを切り殺しながら、♡Aの頭を長針で壁に縫い付ける。

63体の、ハートの兵士を殺して、とうとう最後の一人になった兵士を槍で壁に磔にする。


「♡10、♡J、♡Q、♡A……!最後に、♡K!」


並んだそれを見て、息をついた俺は言う。


「ロイヤルストレートフラッシュだ。」


ニヤリと笑って、高みの見物を決め込む女王に目を向けると顔を真っ赤にして肩を怒らせていた。

今にも襲いかかってきそうだが、トランプ兵より動ける自信がないのか結局体を振るわせるだけに留まっている。

うーん、多分、鍵くれないよなぁ……

トランプ兵で遊んだりする前に対策を考えるんだった…


「おい、お前はどうすんだ?世界の鍵とやらをくれるなら見逃すけど?」

「か、鍵はもうないッ!笑い猫に奪われたのじゃ!」


チッ…あの男がそれを知らないはずがないか


「じゃあ、殺すしかないな」


刀を構えて、高台を切り落とすイメージで刃を振ーー

ーー緋色が爆ぜて『ラプラスの悪魔』が勝手に発動する

右目は視力を失って、未来を観た俺は振り返って刀を振りぬき、後ろに現れた男を刀で叩く。


「ワタシが世界の鍵の存在を知らないとでも思ったのですかぁ?」


ニヤニヤと、赤ピンクのしっぽを揺らしながら頷いた男は姿を消したり表したりしながら爪を伸ばしたり縮ませたりしている。

男が近づいて、大ぶりに爪を振ってくるのを避けると、ガリッと、爪に引っ掻かれた地面が削れた。

それに足を取られた俺は転びそうになるが、気合いで体勢を立て直す。


「だぁッ!体幹鍛えてて良かったッ!!」


目の前で振るわれた爪を、すぐさま刀で切り落として俺は地面を蹴って距離をとる。


「しいな、大丈夫か!?」

「……大丈夫だけど、邪魔だよね」


弱々しく、顔を伏せてしいなは言った。


「……私、おりるよ」

「悪いが、おろしても安全な場所がねぇんだわ」


生み出した外套を結んでしいなを固定する。

フリーになった左手で地面に刺さっている槍を男の方に投げつける。


やはり、慣れていないのか大袈裟に槍を避けた男の首を叩き切る

落ちて行かずに霧を噴出しながら、ふわふわと浮いた頭ががおちょくるようにくるくると回る


「うわ、何これ……」


気持ち悪いとしか言いようの無いが、目を逸らさずにそのまま倒れた男の体を真っ二つに切る。


頭が地面に落ちて、コロコロと転がり、頭と体が消滅する。

カラフルな霧になったそれを見て、まだ男が生きていることを確認する


「いぃですねぇ…」


いつの間にか、女王の横に存在していた男は手を叩きながら言った。


「お前、なにしにきやがった?」

「言ったじゃ無いですかぁ。あなたを殺すだけですよぅ」


煽るような口調で、こちらに手を振ってくる。


「早く殺したいから降りてこいよ」

「嫌ですねぇ…ワタシも必死に生きてるって言うのに」

「お前も殺しに来たんだろうが?」

「『不思議の国の客人』を持つのは、一人でいい。貴方がワタシの、才能を真似できるとは思ってもなかったですからねぇ…予定が狂いましたよぉ」

「は?予定?」

「まぁ、おかげで貴方は殺せますから、依頼は完遂ですよぅ」


降りてきた男の顔面に刀を投げつけて、顔を逸らして男がそれを避ける。

一瞬、俺を見失った男の足を切りつけ、霧が出ても傷が治らないのを確認して俺は笑う。


「傷、治ってないぜ?もう残機がねぇんじゃねえの?」

「クフフ、それはどうでしょうねぇ?」

「まあ、どっちにしろお前が死ぬまで殺すだけだけどな」


背後から、殺気を感じて、身を捩るが間に合わない。

鋭い痛みを感じて見下ろすと、胸から槍が生えていた。

あとがき

皆様、明けましておめでとうございます。

新年1本目の投稿は忙しすぎて後書きを書く余裕がなかったので予約投稿のテンプレートだけのお届けになっておりましたので、少し遅いですが新年のご挨拶をさせていただきました。

新年といえば、初詣は行きましたか?この時期は多くの人が近くの寺社仏閣へ向かわれるので普段は静かな神社も混雑と喧騒に包まれています。

俺は近くの寂れた神社にお参りに行ったのですが…そこもやはり普段の様子からは考えられない混み様でしたね。

甘酒やらお汁粉やらが売られていたり階段に大量の提灯がぶら下がっていたり…お祭りみたいになっていました。

寒い上に想像以上にお参りに並ぶ時間が長くて割ときつかったので、これからは新年早々ではなく少し遅らせて初詣に行こうと思います。


現場からは以上です。すばるでした

では、2日後に会いましょう!

それでは!さよーならー!!


コメント・評価ぜひおねがいします!!

作者のモチベーションがアップします!

更新頻度は上がりませんが作品のクオリティーがあがりますよ……!!

あ、コメント評価できない方も大好きですよ。

作者はアクセス解析みながらにやにやするタイプなので。

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