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ミメーシス・エイドロン  作者: すばる
1章

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24/31

はいすくーるいんぐりっしゅ

「わあ!みてください!とても可愛い女の子がいます!」

「わあ!本当です。とても可愛い女の子がいますね。」


刀を作って、警戒するが聞こえてきたのは気の抜ける会話だった。


「兄さん!あの人は、刀を持っています!」

「彼はとても危ないですね。」


刀を指差して、抱き合う二人。

仕方なく刀を消して、話しかける。


「なあ、お前ら。王城への行き方ってわかるか?」

「わあ!彼は話しました!」

「僕はあなたの名前を知りません。」


何処か、噛み合わない言葉を俺は、勝手に自己紹介をしろと解釈する。


「俺はエルス・レルクレムだ。お前らは?」

「私の名前はハンプです!あなたが持っているのは帽子です!」

「私の名前はダンプです。あなたが被っているのはペンではありません。」

「……雲母坂しいな。ねえ、後半のはなんなの?」


自己紹介を済ませて、しいなは二人の言葉の意味がわからないらしい。

俺は、この数言で理解を諦めたがしいなはどれくらいで諦めるだろうか。

ちなみに、語尾に!がつく方が弟のハンプで、つかないのが兄のダンプだ。


「すみません。私はあなたの言葉が聞こえませんでした」

「私は、あなたがなにを言ったか知りません!」


なんか、弟の方は英文を直訳したみたいな気持ち悪さがあるな

え、どう言うことかって?

多分、二人ともknowを翻訳してるはずなのに、兄は意訳を混ぜて聞こえなかったってしてるのに、弟は直接知りませんってしてんだよな。

まあ、兄はcan't hearだった可能性もあるが…

いやいやいや?こいつら一回英文で喋って翻訳してるわけじゃねぇだろ?

でも、そうじゃないとこんなことにならねぇんだよな……


「じゃあ、もう一回言うな?」

「わあ!兄さんは彼の言ったことを聞きましたか?彼はとても親切です!」

「聞こえました。そして、彼は私たちを怒りませんでした。」


うーん、鬱陶しい。


「……王城の行き方がしりたい」

「わあ!女の子が喋りました!」

「本当です。彼女は私たちに質問をしました」

「……私さっきも喋ったんだけど」


しいなはまだ、二人の喋り方に納得できないらしい。

ちょっとイライラしてる。

多分、こいつら王城の場所しらねぇだろ…だって村から追放されてそうだもん。

会話がいまいち噛み合わないとかいう、ナーロッパ的な理由で。

書籍しないのかな?『会話が通じないと追放されたけど、中学英語で無双します。〜今更会話が物足りないと言われてももう遅い〜』みたいなタイトルで。なにこれクッソつまんなそう。2巻で打ち切りだな。


「私たちは王城の行き方を知っています!」

「私たちは王城へ案内できます」

「知ってるんだ……」


残念ながら書籍化はしないらしい。


「……案内してくれる?」

「当然です!私はあなたを王城へ持って行きます!」

「もちろん。私たちは王城まで行くことができます」

「おーけー、それなら俺たちを連れていってくれ。あんまり会話はしなくていいぞ」


俺たちは、二人に連れられて森の中を歩いていく。


「なぜあなた達は王城にいくことがしたいのですか?」

「私たちは、あなた達が王城にいく理由を知りません。」

「あぁ、この世界から出たいんだよ…お前らに理解できるかはわからんが」


帽子屋でも、この世界が作り物だって理解してなかったからな…あいつは1言ったら50以上理解したけど。

こいつらにそんな理解力はないだろう。てか、なんかあって欲しくない。


「そうなんですね!私はあなたを応援します!」

「私はあなたたちの望みが叶うといいなと思います」


変わり映えのしない景色を見ながら、森を歩いていると二人が急に目を輝かした。


「どうしたんだ?」

「私は目を疑いました!」

「私はとても幸運なことだと思います」

「……なに?」


二人の視線を辿ると、そこには大きな木があった。

そこには、赤と黄色のストライプの柄の実がたくさんなっている。


「あの木の実はとても美味しいです!」

「あれは時々しか実がなりません」

「……そうなんだ。食べれるの?」


もう、二人の喋り方に違和感も持たなくなったしいなが首を傾げる。

その視線には、毒々しいあの実を捉えていた


「はい!アレはとても美味しいです!」

「あれは、誰でも食べることができます」

「本当か?あれ、すっごい毒々しいけど」

「大丈夫です!アレは毒を持っていません!」

「あれを食べても体は健康に保ちます」


二人が自信満々に言って、木から4つだけ取ってきた。

美味しいと言うのなら、たくさん取ってこれば良いのに


「別に俺も持つからもっと取ってきていいぞ?」

「兄さん!彼は優しいです!」

「しかし、あの木の実は長持ちしません」

「そんなにすぐに腐るのか?」

「はい。これは20分ほどで食べることができなくなるでしょう」

「20分!?」


思ったより短かった。

木の実は、食べたしいながちょっと飛ぶくらい美味しかった。

帽子屋達とも、一緒に食べたかったな……多分、帽子屋は何も言わずに何個も食べて、三月ウサギは飛び跳ねてから目を輝かせて俺の口に大量に押し込んできただろう。

想像したら少し、涙が出そうになったがなんとか笑顔を保てたはずだ。


「あなたはあれを持って帰ることを望みますか?」

「私はアレを美味しく保つ方法を知っています!」

「うーん、この世界から出た時に持って帰れないと思うから、俺は良い……」

「……もらお?」


しいなが、珍しく目を輝かせている。

袖を掴んでジイッと見つめてくるしいなに俺は折れた。

まぁ、最悪持って帰れなくても困らないからな。


「あなたたちは私たちについてくる必要があります!」

「もしあなた達がついてこれば、アレを持ち帰れるでしょうに」

「仮定法……!?」


驚く俺をよそにしいなが真っ先に走っていく


「しいなお前、どこ行くのかわからないだろ…」

「……みんな遅い」

「ごめんなさい。私は急ぐ必要があると考えました」

「私は彼女が幸せそうに見えます」


しいなに追いついて先を歩き出した二人を追いかけていくと巨大な楕円形の家…?のようなものが姿を現した。


「これは私たちの家です!」

「そこには、アレを美味しく保つための道具があります」


二人が家の中に入っていって、魔法瓶のようなポットを持って出てきた。


「これは、あの木の実を保存できるようにします」

「これに入った木の実は美味しく保ちます!」

「……おお」


パチパチと、手を叩いてからそのポットを受け取ったしいなは走って先ほどの木のところまで戻ろうと走り出して、木の根に足を引っ掛けて転んだ。

ポットが地面に転がって、しいなは膝を擦りむいたらしい。

俺が、急いで駆け出そうとするとすでに二人が動いていた。


「私はあなたがこのハンカチを使うことを望んでいます!」

「私は薬を手に入れるために家まで戻ります」

「……ありがと」


ハンプが濡らしたハンカチで、膝を拭く。真っ白なハンカチが、泥と血で汚れているが全く気にした様子もない。

ものすごい勢いで戻ってきたダンプが、小さい瓶から白い軟膏のようなものをしいなの膝に塗るとケガが消滅した。


「えっ!?」

「これは傷をすぐに治します」

「この薬はとてもよく効きます!」


一瞬で治った傷に目を見開いた俺に二人は軟膏を見せつけながら説明してくる。


「あんまり量がなさそうだが、良いのか?」

「はい。私は彼女が泣かなくて良かったと考えます」

「そうか、ありがとうな」

「どういたしまして」


初めて普通の会話だった気がする。感謝とどういたしましてだけど。


しいなは、反省したのか俺たちと一緒に歩くことにしたらしい。

木のところまで戻ると、二人が木の実のついた枝を10本ほど取って戻ってきた。

どう考えてもポットに入りきらない量だが、どうする木だろうか


「……入る?」

「はい。これはそれに入ることができます」

「これは、中に入れることができます!」


二人がポットの蓋を開けて枝を入れると、ポットの倍ほどの長さがあったそれがスルスルと入っていった。

まあ、夢の世界ワンダーランドだから…こういうこともあるか


「……すごい」

「私はあなたがたくさん持って帰ることを望むと考えました!」


そのあと、森を進むと一本道に出た。


「この道をまっすぐ進むとあなたは目の前に王城を見るでしょう!」

「私たちは案内はここまでで十分だと考えます」


二人は、立ち止まっていった。


「そうか、案内ありがとな。あと、木の実も」

「……私はとても嬉しいと思う」


しいなが二人の喋り方を真似している。

すぐにでも辞めさせないと……


「私たちは、問題ないと思います!」

「どういたしまして」


ハンプのはノープロブレムを直訳してるだろ…?

なんで一回英語になってないと起こり得ない間違いを普通の会話するんだ…


「じゃあ、またどこかで会おう」

「……またね」

「もう一度あなたを見なさい!」

「私はあなたに良い1日を過ごして欲しいと思います」


言い合って、振り返った二人の首がもげて、血が吹き出す。


「……え?」


目を疑うほど自然に、違和感なく俺たちを案内していた二人が倒れる。

俺もしいなも、脳が理解を拒否して、その現実から目を背けようとしていた。


「あれぇ?あれ、あれあれあれれ?あなたアリスですよねぇ?そっちは客人ではぁ?やはり帽子屋は嘘を付いてましたねぇ?はぁ、誠に遺憾!遺憾ですよ遺憾ん!」

あとがき

今年最後の投稿です!!まあ、予約投稿をすでに来月まで終わらせてるのであんまり感慨深くはないのですが…

それでも!2ヶ月ほど放置(言い方がだいぶ悪いが事実)していたこれを再びちゃんと世に出せることが嬉しくてたまらないです。

投稿を再開してから、原稿…?(ワードで打ち込んでいるので原稿って言い方に違和感がある)を全て読み返して、なんとなく違和感があったところは打ち込み直しましたので、だいぶ完成度は高く仕上がっているのではないかなと思っております。

ところで、今日友達とカラオケに行ったんですね。年の瀬に、男二人で…なんでだろう?目から汗が…?ってそんなことはいいんですよ…そこでまあ、歌ってたんですよ。IRIS OUTとか、オトノケとか…まあとりあえずぶち上げーって感じで歌ってまして…7時から21時半までなんで14時間30分、ほとんど休憩なしで歌ってまして…これを書いている現在、喉がピィピィ言ってます。

歌といえば、わたしYoutubeで歌ってみたを聴くのが好きなのですがちょうど昨日の夜ミリプロ所属の雨夜リズさんの『ヤミタイガール』を初めて聞いたんですよ。これまでこの方の歌ってみた聴いたのは初めてだったのですが、すごいですね!?

なんて言うのかわからないんですけど、サビの『快楽線まで伸びろ如意棒』のろのところとかの音が一瞬だけ高くなるやつがめっちゃ綺麗で!?びっくりしました。ラスサビのビブラート(?)みたいなところとかも全体通してすごくって、びっくりしました。あと、この方から通じてミリプロのYoutubeも見たんですが、普通に時間が消滅しましたΣ\(゜Д゜;)

そんな、Vオタ初心者な作者が早口で語った後書きでございました。

では、また来年会いましょう!良いお年を!


2025年12月29日23時26分のすばるより


コメント・評価ぜひおねがいします!!

作者のモチベーションがアップします!

更新頻度は上がりませんが作品のクオリティーがあがりますよ……!!

あ、コメント評価できない方も大好きですよ。

作者はアクセス解析みながらにやにやするタイプなので。

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