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ミメーシス・エイドロン  作者: すばる
1章

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13/30

神聖式常夜灯(保温機能付き)

寮生にカスミとカサブランカを紹介してから数日、わざわざ『大人のための絵本』を外す理由がなくなって、ずっと出ていることになったカスミがものすごく人気を集めていた。

え、カサブランカ?公園かどっかにいるんじゃないかな?


「寮長〜!カスミちゃん借りていきますね〜!」

「え、うん、いいけど、室内でね?」

「わかってまーす!」


あの子達、寮に入って2日目くらいの時すれ違っただけで舌打ちしてた子なんだけど……浄化されたのかな?

まぁ、カスミが可愛いから仕方ないか…


「ねぇ、この寮に来た貴族の子達がみんな平民派になってるんだけど…なんかした?」

「なんもしてない。強いていうならカスミをレンタルしただ…とても痛たい!」


相変わらず無表情なルナが、俺の肩に金髪を垂らしながら聞いてきたので答えてやると椅子を倒された…


「え!?なんで!?ひどくない!?俺の骨盤とその椅子になんの恨みがあるってんだよ!?」

「ないよ…強いていうなら、八つ当たり?」

「なんで、そんなにイライラしてるの…?小魚いる?」

「……みんな平民派になっちゃったら、エルスくんのことを愛してるのは私だけだからねってできなくなっちゃうじゃんっ!」

「できなくていいわそんなこと」


なんて人の心を抉る作戦を立てているんだこの女は…想像しただけでルナへの好感度が上がりそうだわ。

立ち上がった俺はルナを押し退けて、再び椅子に座り直す


「要件はそれだけか…?俺は今この寮で起きる事件を『ラプラスの悪魔』で確認しながら解決する作業で忙しいんだが?」

「何…?その作業、というかこの寮で問題なんて起きてるの?」

「少なくともあと12時間はない」

「暇じゃん」


暇じゃないが!?寮長としてのお仕事中ですが!?

寮長の仕事も理解していないルナが、椅子ごと俺を引きずっていく…


「何!?外に連れ出すなら何をするのかを言ってからにして!?」

「あそぼ。暇なの」

「あそばねぇ!お前この3日くらい遊びと称して模擬戦しか挑んでねぇだろうが!?」

「大丈夫、今日は、武器を変える」

「新鮮さを求めてる分けじゃねぇんだわ!誰か!助けてー!寮長が拉致されてますよー!?」


叫ぶ俺に、共有スペースでカスミと遊んでいた寮生たちは一瞥した後に「あぁ、いつものか」とか言ってカスミと遊び始めやがった。

薄情者どもめ……しくしく

カスミはこちらに来ようとしていたが、悟りを開いた俺はそれを静止して、炎天下の中、闘技場まで連行されたのだった…


「で、武器を変えるってお前木刀以外使えんの?」

「ううん、使えないよ。でも、使えた方が便利かなって」

「そっか、壁打ちしてから出直せ。雑魚が」

「昨日私、カスミちゃんが寝てる間にエルスくんがカスミちゃんのお腹に顔埋めてるの知ってるよ」

「……!?な、ど、どこでそれを!?部屋には誰もいなかったはず…!」

「え、ほんとにやってたの?」

「鎌かけやがったな?」

「え、ほんとにやってたの!?きっしょ!?」

「つい出来心でぇ!ちょっと魔が刺しただけなんですぅ…!(号泣)」

「あー、模擬戦でいっぱい汗ながしたら今日怒ったことなんて忘れちゃうかもしれないなー(棒)」

「よっしゃ!俄然やる気出てきた!ルナ早く構えろよボッコボコにしてやる!」

「エルスくん、わたし、負けるきないから」


そう言ってルナは、先のとがった戦斧…ハルバードと呼ぶんだっけ?を構える。

合図がなって、俺たちは一気に接近して火花を上げた。


「やっぱ反則級だな『英雄の素質』」

「ちょっとつまんないけどね。みんなが何年もかけてできるようになることが一瞬でできちゃうのは」

「俺は、武器の練習に楽しみを求めてないからありがたいわ」

「情緒がないんだね」

「武器の取り扱いに情緒もクソもないと思うのは俺だけ?」

「実はわたしもだよ」

「なんでだよ」


あはは、と笑ったルナは急に立ち上がって出口に向かっていく。

慌てて追いかけようとする俺を片手で静止してルナが言った。


「昨日のことは、言わないであげるね」


そう言って出口に消えていったルナはどこか儚げで、どこか迷っているようだった。




寮に戻って、俺は……

ルナの首を絞めていた。


「何をしとんじゃ貴様はァ…!?」

「え、エルスくん、しんじゃう…しんじゃう…」


なぜこんなことになっているか、それを説明するには俺が寮に戻った瞬間まで巻き戻る必要がある

まず、寮に戻った俺は、カスミがルナに捕まっているのを発見した。

ルナの顔がカスミの腹部に埋まっている。

この時、訓練場から出て行った時に芽生えたルナを心配する気持ちが一瞬で枯れ果てた。


「エルスくん!すごいね!すべすべ!もちもち!」

「何をやってるんだ…?」

「いや、なんか気になっちゃって…」

「そうか、しね」

そして現在に戻る…

「エルスくん、ぎ、ギブ……息が……」

「次カスミに手を出したら、わかってるな…?殺すぞ…?」

「な、なんなの?そのカスミちゃんへの異常な愛…?」

「オレ、カスミ、マモル…」


バケモノを見るような目で見てくるルナを部屋に放り込んで、カスミを連れて部屋戻った。

一番の被害者であるカスミは、ニコニコとしていてあまり気にしていないようだった。

そして俺は、部屋に戻ってカスミのお腹に顔を埋めた。


「それ、たのしぃの?」


不思議そうなカスミのお腹を堪能していると、寮長室のドアを開けて、入ってきたミシェ先輩がスーッと消えていった。


「ぅわあああああ!ちょちょちょお!ミシェ先輩ちょっと待って!違う違う違うから!!!」

「エルスくん…自分の才能だからってそれは……」


ミシェ先輩の誤解(真実)を解いて、部屋に戻る。

これからはちゃんと鍵を締めてからカスミと戯れよう…


「えるしゅしゃま、いっしょ!ねゅ!」


夜、『大人のための絵本』を外さなくなってからカスミはベッドに潜り込んでくるようになったので、最初から一緒に寝るようにしている。

これによって、夜俺はよく眠れるようになった。目覚めた時の気だるさも消滅した気がする。カスミは素晴らしいのだろう。最近は不幸もあんまりないみたいで、もしかしたら再召喚する旅に不幸がたまるのかもしれない。

よって二度と再召喚とかしません。一生消しません。ずっと一緒です。





翌朝

俺は『大人のための絵本』に失望している…

なぜ、貴様は更新が必要なんだ…しかも任意更新じゃなくて強制更新とか……ふざけるなよ…?朝起きてカスミがいなかった俺の絶望がわかるのか…?

とりあえず、最速で起動しよう…すぐにだ、今だ、今すぐにだ


『よく呼び出しました』


なんか、声が聞こえてきたのですぐにシャットアウトしてカスミに話しかける。


『ふぇ!?ちょっ!?』

「えるしゅしゃま、だいじょうぶ?」

「あぁ、大丈夫だ。カスミは共有スペースで遊んでおいで」

「ぁい!」


とてててーと部屋から出ていったカスミを見送って、俺は『大人のための絵本』から聞こえている声のミュートを解除する


『あなた…ミュートにしましたね?』

「したけど?」

『な、なんですか?妾の声をミュートしたか確認しただけじゃないですか』


すっごい焦ってる…

『大人のための絵本』の3段階目って確か『敬虔な幼子』だったよな…?

こいつ、『敬虔な幼子』にしては偉そうだけど、大丈夫そう?というか、あの記事にこんな記述なかったよな…?

カスミもだけど…やっぱバグってるだろ…この才能…


「で、お前はなんなんだよ?」

『神です!』

「……それだけ?」

『う、た、多分天照大神とかそんな感じ…です?』

「なわけ(笑)」

『仕方ないじゃないですか!突然目覚めたと思ったら自分が神的な存在ってことしかわからないんですから!』

「あー、そんな感じなのね」


つまり、才能の段階が上がるのに合わせて生み出されたけど情報が全然与えられてないと…

詐欺グループの尻尾切り要因みたいだな…


「かわいそうに…」

『そうです!妾かわいそうなんです!マニュアル通りにいったらキレ気味でミュートされて…わたしなんかしました…?』

「ミュートしてごめんね…」

『いいです…妾も意味わかんないですから…』


かわいそうすぎる…適当に切っちゃってごめんね、でもカスミが最優先だからこれからも同じ過ちを繰り返すよ…

にしても、なんか、かわいそうな目にあってそうな声してるな…どんな声かって?俺もよくわからんけど、ふぇ〜とか言いながら泣いてそうな声だ。


「で、俺の記憶が確かなら信仰心によってパワーアップするみたいな能力だったと思うんだけど…お前、何?」

『わかんないんですって!……え?ふむ…あ、はいわかりました…はい…人の子よ、妾を信仰すれば其方に力を与えよう。どうだ?信仰する気になったか?』

「えっと…ミュート、ミュート…」

『ふぇ!?ちょっ…まっ…』


ミュートした

さっさと共有スペースにいこう…


「ちょっと待ってくださいよぉ〜!」


腕を掴まれた…振り向くと、和服…巫女服?の少女がいた……誰!?


「違うんですよぉ、なんか、よくわからない声にああ言えって言われたんですぅ〜!妾もあんなこといいたかったわけじゃないんですよぉ〜!」

「……その不憫詰め合わせセットみたいな声、自称神系の…?」

「なんですかその聞いただけで不幸になりそうな声は!?」

「ふぇ〜とかって泣いてそうな声」

「言いませんよ!?そんな間抜けなこと!?」


さっき言ってなかった?

で、この神系幼女は何がしたいんだ…?


「……(少女、涙目)」

「……」

「……(涙が溜まり始める)」

「……」

「……泣きますよ?」

「……」

「……ぐすっ」

「ダァ!わかった何が望みだ!できそうなことなら叶えてやる!」


本当に泣き出した少女の目元を拭ってベッドに座らせる。

いやらしい意図はないぞ。ただ一番手頃な椅子がわりになるものがベッドしかなかっただけだ。

椅子は昨日訓練場に置いてきちまったからな…あとで取りに行かないと


「で、お前は何を望むんだ?」

「お兄さん神様板についてますね…神様やりません?」

「それが望みか?」

「はいっ!変わってくれるなら!」

「じゃあ、無理だ。お疲れ」

立ち上がった俺の腕を掴んで少女が叫ぶ

「なんでですか!?結局何も叶ってないですよ!?」

「でも、神様があんまりお願い聞くのはあれかなって」

「神様やらないんじゃないんですか!?」

「そっか、じゃあ、聞いてやろう」

「なんだったんですか…?このやりとり…?もしかして、この時間まるっと無駄だったんですか…?」

「知らないのか?この世に無駄なことなんてないんだぞ?」

「その世間を知らない子供を見る目やめてくれませんか!?確かに世間は知りませんけど!」

「で、願いはなんだ…」

「急に真面目になるのやめてください」

「それが望みか…わかった叶えてやろう。これから気をつける」


再び立ちあがろうとした俺の腕を少女がまた掴む


「これ、またやる気ですか!?」

「でも、今回はお願い叶えたし……」

「キャンセルでお願いします!妾、とりあえず話だけでも聞いて欲しいんです!これがお願いでいいですから!」

「まぁ…それくらいなら…」

「なんであなたが偉そうなんですか?」

「だって、俺が才能解除したらお前消えるし…」

「なんでそんな酷いこと思いつくんですか!?こわ!」

「ほら、さっさと話せよ」

「さっきから情緒が怖いです…」


なんとも言えない目をこちらに向けた少女は目を閉じてから喋り出した。


「えっと、妾は、ご存知の通りあなたの才能の一部なんですけど、神でもありまして、源は『天照大神』みたいです。神としては、なんか周りをあったかくしたり明るくできる…らしくて、才能としてはあなたから受け取った信仰心とか貢物を一時的な力に変えてあなたに授ける…?みたいな感じらしいです」

「へぇ…明るくって、常夜灯みたいな感じ?」

「多分そんな感じ…ってなんでそっちに食いつくんですか!?

「暖房機能付き常夜灯か…便利そうだな」

「そんな家電みたいな扱いしないでくれませんか!?腐っても神なんですよ!?」


元気だなぁ…こいつ…


「というか!私、根本は才能ですから才能としての能力に興味を持って欲しいんですけど!?」

「だって、俺お前を信仰するつもりないし…カスミならしてもいいけど…」

「誰ですか!?」

「え、お前と話す前に出てきた子。可愛かっただろ?」

「可愛かったですけど…」


肩を落としてぶつぶつと言っている少女を傍目に、俺は寮生の人からもらったクッキーを食べる。


「なんでこんな…どうせだったらもっと色々できればこの人を…ん?何食べてるんですか?」

「え、クッキーだけど?食う?」

「いいんですか!?」


少女は目を輝かせていって俺が差し出したクッキーにかぶりついた。


「お、美味しいです…!こ、これ、まだあるんですか?」

「あるぞ?食べる?」

「食べます!わぁ!このくっきーに入ってる茶色いのなんですか!甘いです!」

「え、ちょこか?うまいよな」


少女は勢いを止めることなくパクパクと食べてその箱を空にした


「……めっちゃ食べたな」

「う…すみません」

「いや、別にいいんだけどさ。これくらいでよければ、またかってくるぞ?」

「本当ですか!?妾!あなたのこと主と認めます!」

「え、なんの話…?」

「なんか、信用できるようになったら認めてねーって言われてたんですけど、まぁ多分大丈夫です」

「そっか…」


大丈夫じゃなさそうだ……けど、バレても被害を被るのが俺じゃなさそうだしいっか


「それじゃ、俺は共有スペースに降りるけど、お前はどうする?」

「え、主様が降りるなら妾もおります。ここにいてもやることないですし」

「なんか、才能から喋ってた時の場所にいてもいいんだぞ?」

「あそこ、真っ白で主様のこと見てる以外できないので嫌です。それに、ついてったら美味しいもの食べれそうですし」


自称神系幼女を仲間にした俺は、共有スペースに降りるのだった。

……地獄かな?

そこは、それ以外に表現する方法がなかった。

豪華なソファーはひっくり返り、金色の刺繍が施されたカーペットは寮生を簀巻きにしている。そして、簀巻きにされた寮生の手に引っかかったであろうコードが机を倒したのか、あたりにはボードゲームのコマが散乱していた。

撒菱みたいになってて気付かずに踏んだら本当に痛かった。軽く足の裏貫通したかと思った。


「何があったのか聞いてもいい?」

「いいけど……わたしも気づいたらこうなってたから……うん」

「ん?今来たところなのか…?」

「いや、ソファでゴロゴロしてたらカスミちゃんが降りてきて……気づいたらこうなった」


ルナ曰く、降りてきたルナを撫でようとした先輩がこけてカーペットがめくれたと思ったらなんやかんやあってこうなったらしい。


「あー、カスミの不幸か……」

「そんなのがあるとは聞いてたけど……ここまでとは……」

「多分、今日こんだけ不幸消費したら明日以降は大丈夫だと思うから…」

「そうなの?ところでさ……その子、何?またさらったの?」

「さらってねぇわ……ってまた!?俺の誘拐は常習的なの!?」

「え、エルスくんの趣味って幼女誘拐でしょ?」

「違うが!?」

「主様……?」 


ルナの冗談を間に受けた神系幼女がプルプルと震えてちょっと離れた…この悪霊は除霊しておいた方が良かったか……?


「また才能から出てきたんだよ……自称神だ。ご利益があるかもしれんぞ」

「へぇ……で、この子の名前は?」

「名前…ですか?」

「あれ、まだ決めてないの?」

「今日の朝出てきたからな…長い付き合いになるだろうし、ちゃんと考えたいからな」

「それもそうだね、じゃ、決まったら教えてね」


ルナは再度地獄を一瞥してから、階段を登って部屋に戻って行った。

あ、これは放置するんだ……?

突然、少女に袖を引かれて、そっちを向くと神系幼女が目を輝かせていた。


「名前、くれるんですか??」

「あぁ。でも、ちょっと考えるから待っててくれな」

「はいっ」


頷いて、頭を撫でてやると年(?)相応の笑顔を見せた。


「あ、りょ、寮長…!助けて…!?」

「……大丈夫だ、お前ならなんとかできるさ」

「見捨てないでくれませんか……!?」 


ひっくり返ったソファに埋まっている寮生がいたが、用事があったので見捨てた。

簀巻きになっている寮生は悟りを開いたのか、菩薩のような笑みで微動だにしなかった。

神少女を共有スペースに預けて、その用事を達成しに行く。

懐かしの特訓をした公園に1か月ぶりに足を踏み入れた


「久しぶりですね、エルスくん」

「おう、そっちこそ大丈夫だったか?」


振り向くとそこにはーー

小学生と見紛うような身長の……あっぶねぇ!?


「人の顔面でダーツするなっての!?」

「エルスくん、めるは何回も子供扱いするなって言ったですよ?」

「申し訳ありませんでした」


戦争を無事終わらせたメルが、立っていた。


「『ラプラスの悪魔』の特訓は怠ってないですね?」

「あぁ、並列で仮定しなければ丸一日でも発動できるぞ」

「いいですね、その調子で一発で全ての未来が見えるようになりましょう」

「え、そんなことできるの……?」


まだまだ道のりは長いのに完全掌握とか言ってたの恥ずかし…


「いや、めるはできないですね」

「出来ねぇのかよ!」


俺は生まれた羞恥心を地面に叩きつけた。

そんな俺を見ながら、めるはぷらぷらと地面につかない足を揺らしていた。


「ぷぷっ…足地面についてなーーゴブッ」

「天誅です!!」

「ダメだろ……鳩尾は…」

「なんですか?もう一回言うですよ…言えるもんならですけど」

「ご、ごめんなさい。なんでもないです」

「よろしいです。言ってたら流石のめるも手を出さざるを得ないところでした」

「出してるが……?」


めるはこちらを睨みつける目を緩めずに言う


「エルスくんはデリカシーってものを身につけるといいです。そんなんじゃクラスでハブられて寂しさで死んじゃうですよ?」

「わりぃ、俺、もう友達いるんだわ」

「え、何人ですか?」

「え?」


えっと……ルナだろ?ミシェ先輩だろ?加賀見先輩と、リーファ先輩も……まぁ友達でいいだろ。


「4人だ!!!」

「あ、ごめんです……」

「謝るなよ!これでも俺幸せなんだからな!?」

「そうやって自分を慰めるような有様に…めるがついていたのに、恥ずかしいです…」

「お前は俺のなんなんだよ!?そんなにいうなら、お前は友達何人か言ってみろよ!!」

「エルスくん、数えられたら友達って言わないんですよ?」

「お前が数えろって言い出したんだろうがァ!?」

「そんなに友達が少ないとは思っていなかったですから…」

「かわいそうなものを見る目をやめろ!!虚しくなる!!」

「大丈夫ですよ、めるがエルスくんを一人にはしないですからね…」

「え、なんだよそれ?遠回しなプロポーズ?」

「なっ、ちっ、違うですよっ!!」

「やめっ!未来を見ながら的確に砂を投げてくるなっ!からかって悪かった!謝るからっ…うえっ、ペッ…くちに砂が入った…」


ちょっと辛かっただけなのに顔を真っ赤にして砂を投げてきた……何をそんなに照れることがあるんだか…

めるをなんとか落ち着かせて、この1か月であったことの情報交換をした。


「へー、エルスくん寮長になったですか。似合わねーですね」

「本当にな……まじで、部屋が広すぎるんだよ…狭くするために俺は、いくつかの部屋に入れないように封印を施した」

「何やってるですか…?」

「苦肉の策だったんだよ…俺の精神が崩壊するか、部屋が狭くなるか、二つに一つだったからな……」

「なんでそんなに広い部屋を怖がるですか…」


なんか、身の丈より少し大きいくらいならまだしも、アリンコにインド象の服を着せるみたいなサイズ感だと落ち着かなすぎて精神が病むんだよな……


「あ、そうだ、多分エルスくんが夏休みに入ったくらいに戦争が始まるですけど、見学来ます?内定渡してるエルスくんなら来れるですよ?」

「え、戦争ってそんな社会科見学みたいな雰囲気で見学できるの?」

「エルスくんなら最悪交戦しても勝ちそうだから大丈夫です」

「そっか、大丈夫なのか…」


うーん、メルが俺を騙す理由もないし、安全なら行ってみるのも悪くないか……


「じゃあ、また日程がわかったら連絡するですね」

「あれ、俺行くって言ったっけ?」

「行くですよね?」

「まぁ、行くけど」

「じゃあいいじゃないですか」


そういうと、めるは立ち上がって歩き出した 


「じゃ、今日はここら辺で解散するです」

「おう、また連絡するわ」

「寂しかったら、今日の夜でもいいですよ?」

「連絡しないと、また殿酔状態で電話がかかってくるのか?」

「あ、あれは忘れるですっ」


顔を真っ赤にしためると別れた俺は神幼女の名前を考えながら寮に帰ったのだった。

昨日…後書きにテンプレート設定を出きるのをみつけました。

全作者さんはあの長いのを毎回打ってるんだとおもってました(笑)

とりあえず、これからは毎回最後にこれがつきます。嫌な方がいたら…コメントください。後書きテンプレートを消します

と、いうことで!テンプレート君に早速仕事してもらいましょう!

コメント・評価ぜひおねがいします!!

作者のモチベーションがアップします!

更新頻度は上がりませんが作品のクオリティーがあがりますよ……!!

あ、コメント評価できない方も大好きですよ。

作者はアクセス解析みながらにやにやするタイプなので。

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