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ミメーシス・エイドロン  作者: すばる
1章

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12/30

寮対抗戦争

ずっと部屋にいたはずの、俺にすら気付かれずに部屋に入り込んでいたミシェ先輩に俺とルナは目を見開く……いや、ルナはすごいこっち見てるな…浮気じゃない。というか、お前と男女的交友は結んでいない。

理不尽な怒り方をしているルナはおいておいて、ミシェ先輩の方に向き直る


「あの、ミシェ先輩?いつからそこに?」

「えっと、カスミっていうちっちゃい子に歌わせたり早口言葉をさせてる時からかしら」

「あんたなにやってんだ……」


気持ち悪い顔をしている俺を見られていたらしい…泣こうかな?


『えるしゅさま、きもちわゅくないょ!!』


はい可愛い…俺の味方はカスミだけなのかもしれない…

『えへへ〜』と笑っているカスミにニヤニヤする。さっき確実に『大人のための絵本』は外したはずのに、カスミが話しかけてくるのは……まぁ、可愛いからどうでもいいか?(思考放棄) 


「エルスくん、だいぶ気持ち悪い顔になってるけど大丈夫?」

「えるしゅしゃ!きもちわゅくないょ!(裏声)」

「は?(ブチギレ)」

「ごめんなさい…(クソザコ)」

「でさ、先輩はなんでそこにいるの?突然エルスくんに恋でもしちゃった?」

「ふぇ!?こ、恋なんかじゃないわよ!?き、昨日エルスくんの体調が悪くなっちゃって最後までお話できなかったじゃない?流石に寮長くんには話しておかないと困っちゃうと思って。だ、だから待ってたのよ。それだけ(早口)」

「すっごい早口だ」


先輩が言うには、総合ランキングのお話はできるだけ早くしなきゃいけないけど俺の邪魔をするわけにはいかないから待ってたらこんな時間になっちゃっただけらしい。

別に邪魔してくれて良かったんだけど……特にルナが子守唄を歌ってる時とか…


「で、総合ランキングがどうしたんですか?」

「今年は新入生の4分の1より少ないくらいだって言ったじゃない?」

「言ってましたね」


その後に、浄化されかけたせいでうやむやになって忘れかけてたけど。


「総合ランキングって、当然去年のぶんを持ち越すの」

「そうなんですか?」

「えぇ。だって、そうじゃないと2年生のクラス分けに参照できないし、3年生が頑張る理由がないもの」

「確かにそうですね」

「で、その総合ランキングなんだけどね…白の寮、今最下位なの」

「あー、そうなんですね」

「3位とのポイント差はあんまりないから、私たちも頑張るけどエルスくんならなんとかできるかなって」

「わかりました…考えておきます」

「そ、それじゃあ、ほんとにこれだけだから!!」


ミシェ先輩は話終わるとすぐにピャーっと走って自分の部屋に戻ってしまった…

ルナも持ってってくれれば良かったのに……


「で、どうするの?」

「どうにか」

「わたしたちがなにやっても暖簾に腕押しだと思うけど?」

「いや、俺には魔法のペンがあるからな」

「……なに言ってるの?」

翌日、俺は学園長室で土下座していた

「学園長!白の寮を最下位脱却させてください!」

「君たちが頑張りなさい」

「その魔法のペンでなんとか!」

「なに言ってるの、このペンに魔法なんてかかってないわよ」

「ちくしょう!騙しやがってこのアマ!」

「それよりね、なんでもできるって言ってもそんなことやったら速攻でバレて民意に滅ぼされるわよ?」


くっ…万事休すか…


「ま、来月には体育大会があるんだからそこで頑張りなさい」

「頑張っても勝てなそうだからここにいるんですが?」

「大丈夫よ、今年の特殊競技は寮対抗戦争だから。」

「……は?戦争?」

「そ、戦争。ルール説明は1週間後にあるから楽しみにしてるといいわ」

「今説明しろや、人の心にモヤモヤを残したままハンコを押す作業に戻るんじゃねぇ」

「あ、ずれた……まあいっか…あ、まだいたのね。用事が終わったなら出て行きなさい」

「ちっ…わかりました」

「ものわかりが良くて嬉しいわ。また相談があったら来ていいわよ。ばいばーい」

さっさと学園長室から出て教室に向かう。

「ちっ、あのババアケチケチしやがって……イッタァ!?」


タライが落ちてきた。紙が貼ってある。


『誰がババアよ。まだ30代だわ』


……どこから落ちてきたんだこれ?絶対才能だろこれ……しかも、『万能の天才』で学習できないようにタライ自体は市販品で才能に作られたものじゃなくなってる……うっざ


『えるしゅしゃま、あたま、だいじょぅぶ?』

「あぁ、大丈夫だ…」


にしても、戦争か…化物一人で勝てるような競技だったらいいんだが…

授業を受けたり、先輩方のスマホ中毒を治療したりしていると1週間がすぎるのは一瞬だった。

『緋凰学園』が誇る、利便性を無視した広さだけなら日本一の体育館に生徒が全員一同に介していた。


「エルスくん、広いよ…ここなら戦斧振り回しても大丈夫そう」

「振り回すな。お座りしてろ」

「わんわん」

「いいこだな……」


危ないことを言い出したルナを座らせて、俺は集められた体育館の全貌を見渡していた。

右側から順番に1年生から並んでいき、左端には3年生のGクラスの生徒が並んでいる。

3年生のクラスを見渡していると、ミシェ先輩がCクラスにいるのを発見した。総合ランキングが最下位の白の寮でCクラスなら、実質的にはB、もしかしたらA程度の実力はあるのかもしれない。

なんで彼女は白の寮にいるのだろうか?

カツカツと、ヒールが舞台の床を傷つける音が響いて学園長が舞台に立って、生徒からうんざりした気配が漂う。


『学園長の挨拶でそんな嫌そうな顔しないでよー。わたしだって傷つくのよ?そうそう、傷つくと言えばこの間ーー』


ここから30分、無駄話ばかりで一切話が進まなかったので割愛する。

ルナは、学園長が前に立った瞬間に眠りに落ちた。パブロフの犬かな?


『で、今日の本題ね。体育大会で行う特殊競技の説明をするわよ。毎年特殊競技の内容は変えてるんだけど、今年も去年と違うわよ。今年やる競技は、『寮対抗戦争』よ』

「「「うわあああああああああ!?」」」

「「「うをおおおおおおおおお!!」」」


学園長が宣言すると、3年生の反応は大きく分かれていた。

青と黄色の徽章をつけた先輩は絶望したように頭を抱えて膝をつき、赤の徽章をつけた先輩は天に手を突き上げて喜んだ。そして、我らが白の徽章をつけた先輩は…にこにこと周りを見ながら微笑んでいた。


「ほんとに、あの人たちはなんなんだ…?地上落ちした天使とかなんじゃないの?」


1週間のスマホ制限期間のおかげで、なんとか昔の感情を思い出したらしい先輩方はちゃんと時間制限を守れるようになっている。

本当に、地獄みたいな日々だったが俺が、原因なのは全面的に否定しようもない事実だから、甘んじて死屍累々のスマホ中毒者たちの介護を甘んじて引き受けていた。

その後、先輩方を宥めた学園長がルールの説明を行った。

不純物だらけで、理解するだけでも脳みその容量をガリガリと削って行きそうなその説明は体感にして3時間以上あった。

一応全文は綴っておくが、読まなくても誰かがまとめてくれるから問題ないとは思う。



『えっと、ルール説明をするわね。もう知ってる子も多いと思うけど、知らない子のために静かに聴くこと。そうそう、静かにと言えば映画館って意味わからないくらいに静かじゃない?この間映画館に行ったら歳のせいかしらね?大して面白くもない映画なのに涙がポロポロ溢れちゃって、メイクは落ちるわポップコーンは敷けるわで大変だったのよ。みんなもいつかそうなるんだからあんまり笑っちゃダメよ?それで、ルールなんだけど、寮生を6つの役職に分けて擬似戦争をしてもらうっていうだけね。って言われちゃうとみんな役職になにがあるのか気になっちゃうんでしょう?最近の子はせっかちだからねぇ、この間なんてわたしが道を歩いてたら、後ろからすごい勢いでわたしにぶつかってきた少年がいてね、それだけならいいんだけど、そいつ、『退けババア』とか抜かしやがったのよそいつ。焦ってるからって、人のことをババア扱いってどうかしてると思わない?なんの話だっけ?あぁ、そうそう役職の話よね。でもその前に、戦争のルールを説明しないとなのよ。だからちょっと待ってちょうだいね。この戦争は簡単にいうと陣地とりゲームよ。一辺1mの正方形の土地を1万枚集めたフィールドで戦って、そのフィールドを一番いっぱい取った寮の勝ちってわけ。それぞれの寮には主城と小城が与えられていて城と、自分の主城が接する角を除く1辺98マスと小城の周り12マスは最初から自寮の陣地になっているわ。誰の陣地でもない無地の領地は1分間そのマスの中に自寮の生徒だけの状態を維持すればいいわ。でも、一つ気をつけて欲しいのは自領に隣接していない無地領には侵入できないから、順々で進んでいってね。城は、マスと同じ条件を5分間満たせば攻略できて周りのマスも全て手に入れられられるわ。そうしたらみんなお待ちかね役職の話ね。これのうち、寮生が自由に選択できるのは実質2つね。まずその2つの説明からね。あぁ、そうそう、2つっていっても2人しか出られないわけじゃないわよ?寮対抗って言ってるのにそんなに少なかったら全然対抗してないものね。あっははは、はぁ、あぁ、笑った笑った。どこまで話したんだっけ?あぁ、2つの役職の話ね?その役職は、兵士、狙撃手でその数に制限はないわ。兵士0狙撃手300とかでも全然いいわ。そんなことしたらバランス悪すぎるけどね。最近、わたし食事のバランスを考えて自分で料理してるのよ。ビタミンとか、彩りとか考えながらフライパンを振ってるのね。でも、わたしのフランス魂が疼いてるのか知らないけど、定期的にフランベしちゃって炭が出来上がるのよね。最近の子は炭の塊の味って知ってるのかしら?わたしは最近まで知らなかったわ。とっても苦いから気をつけることね。で、残りの二つの役職は王と騎士。これは、寮長と寮長に指定された人しか就けない役職ね。全ての役職はシールドを残機として扱って、残機が0になったら観客席に転送されるわ。そして、今説明した役職は全部特色があるわ。兵士は、シールドが3枚重ねられていてシールドが破られると強制的に自陣の主城に転送されるわ。ちなみに、城から出ると移動に補助がかかるわ。次に狙撃手、兵士とほとんど同じでシールドは3枚なんだけど、主城から出ると移動が阻害されるわ。つまり生粋の引きこもりね。わたしのいとこも引きこもりだったんだけどね、この間久しぶりに外に出たって言うからどこにいったのか聞いたら、カ◻︎ス地方とかいいやがったのよ。どういうことって当然尋ねるじゃない?そうしたら、あいつ、VRヘッドセットを買ったんだって言いやがったのね。VRで日の光を浴びてるから外に出なくても平気って、どんだけ虚飾に塗れた人生を歩んでるのよって話なわけ、まぁそんなのはいいのよ。次は王ね、シールドは2枚。主城から出ることができなくて、代わりに自分の領地の映像を見ることができるわ。それこそさっき言ったVRヘッドセット的なものでね。最新技術よ。視界がズレると酔うって人もいるかもだけど、寮長だから大丈夫よね。後、この役職のシールドがなくなった時点でその寮は敗北、所持していたマスが無地に戻ってプレイヤーが全て観戦席に転送されるわ。最後に、騎士だけど騎士は結構単純ね。騎士は王の近くにいるかぎり何度でも復活するわ。シールドは1枚。復活にかかる時間は1分よ。あぁ、ちなみに騎士は3人まで王が指名可能だからね!ということで、説明は終わりね。当然全役職才能は使用可能だから。いやぁ、今日はたくさん話せて楽しかったわ。じゃ、みんな頑張ってね〜ばいばーい!』



カツカツと、彼女は去っていき生徒の半分の魂が抜けていた。


「あ、話終わった?」

「起きたか、パブロフのルナ」

「誰が条件反射式わんわんだ…で、なんの話だった?」

「すごい長い話だった」

「内容が聞きたいんだけど?」

「ごめん、俺も理解しきれてない…半分くらい雑談なのか説明なのか分からなかったし……」


とりあえず、1万マスを4寮で奪い合うリアル陣取りゲームということでいいのだろうか…?

城とか言ってたけどもはや覚えてない…フランベ魂のインパクトに全て持って行かれてしまった…後学園長のいとこはなにをやっているんだ…もうちょっとまともな生活をしろよ…って違うわ、寮対抗戦争の話だ寮対抗戦争の…確か役職は、俺が王で、騎士は3人…?兵士と狙撃手は自推で決めるとして、騎士は誰にするか…正直自分で自分の身は守れるから居なくてもいいんだよな…カサブランカもいるし…うーん…先輩の反応を見る限り一回やったことはあるみたいだし、ミシェ先輩に聞いてみるか…

寮に戻った俺が、早速ミシェ先輩に尋ねると意外ときちんとした答えが返ってきた。


「んー、戦争では騎士が結構重要っぽかったかな?マス集めても他の寮がどれだけ持ってるかわかんないから、他領の王をぶっ殺しちゃった方が早いし。あと、学園長先生は説明してなかったけど、前は時間制限があったわね。確か、48時間だったかしら?あの時は、寮長が闇討ちされて負けちゃって悔しかったのよね。死体うちはされなかったからイラっとはしなかったけれど」

「あれ、ミシェ先輩ゲームやってます?」

「やってないよ?」


ミシェ先輩の闇は、魂に根付いてしまったらしい。

これまでミシェ先輩を純粋に育ててきた人、本当に申し訳ありません。ちゃんと責任とります……言われれば腹でも首でも切る所存です…


「エルスくんは、騎士どうするつもりなの?」

「うーん、実はいらないかなって思ってたりするんですよね…」

「え!?それは危ないよ!集団でボコボコにされたあと屈伸煽りでクルクルされちゃうよ!?いいの!?」

「大丈夫です、リアルでそれをやってくる人はいません…」

「え、わたしはやるよ?」

「絶対にやめてください。本当に切実に堅実に」

「え、わ、わかった…あの、ち、ちかぃかも…」

「あ、すみません」


肩を掴んで懇願したら、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

よかった。まだそういう純粋さは残ってるみたいだ……


「いや、俺の才能でボディガード呼び出せるんですよ。それも、結構強めなの」

「わぁ、そうなの?すごいわね。わたしは才能うまく使いこなせないから…」

「なんていう才能なんですか?」

「えと、聖母マリア?って人の才能で」

ん…?

「名前は『愛』っていうらしいの」


……まじもんの浄化の光だぁぁぁっ!?

でも、あれ?今ミシェ先輩から浄化の光出てなくないか?


「先輩、今才能って発動してます?」

「え?……ちょっと待ってね、わぁ!発動してない!すごいよ!なんで!?エルスくんがなんかやったの!?」

「ちょ!なんもやってないです!待って、発動してる!先輩!俺生粋の闇属性だから!浄化されちゃう!やっ!やめっ…!きえっ…………」


なんかすっごい柔らかかったけど、浄化の危機に晒されていたせいで全く感じれなかった……もったいないな

あれ、でも『万能の天才』には増えてなかったよな…なんでだ?


『ちゅかうと、えるしゅしゃまも、じょうかされゅ、ょ?』


どうやら、カスミが学習しないように防いでくれていたらしい…待ってなんでそんなことできるの!?


『こゃいでー!っておもったら、できた!!!』


そうか、できたのか…カスミならできるよな…あぁ、尊い…


「エルスくんありがとうね!これまでずっと発動しちゃってたから困ってたんだよね!効果はあんまりわかんないんだけど、もしかしたらわたし、役に立つかも!!」

「……そうですね。役に立ちますよ。絶対」

「もう!効果も分かってないのにおだてちゃダメよ。弱かった時困っちゃうでしょう?」


いや、ほんとにえぐいですから…気をつけてくれます…?

ミシェ先輩と一緒に共有スペースに他の先輩を呼び出す


「みんな〜エルスくんが戦争に向けて頑張りたいんだってー!」

「おぉ!いいな!今年こそは白の寮が1位になってやろうじゃないか!」

「いいですわね!わたくしもそろそろ皆様とてっぺーー」

「わたしは、なんでもいいけど」

「あなた!?わたくしのセリフをさえぎるとはなーー」

「まずは作戦を立てるためにみんなの才能を教えてー!!」

「ミシェ!?あなたまでわたくsーー」

「まずは俺からだな!!」


なんか、ずっと喋らせてもらえてない先輩がいる…可哀想だ


「俺の才能は『金獅子』!発動すると金色に光ってなんか色々強くなる!」


ふわっとしてる…けど進捗がめっちゃ増えたからほんとにそんな感じなんだな…


「わたくしのは、『丑の刻入り』ですわ!私にふっさわしいエレガンッな才能でしてよ!能力は、神社があれば人を呪えごふぉっげほっ!?」


ついに自分で喋りを遮っちゃった…

しかもエレガントさのかけらもない能力だし…どちらかというと禍々しさしかないし…


「私はさっきも言ったけど『愛』だよ。能力はごめんね、わかんないんだ」


あ、遮ったままで行くんだ?

ルナ、気持ちはわかるがこっちをみるな。能力ってあれだよねって感じの視線を送りつけるな……なんでそんなディティールに富んだわかりやすい視線が送れるの!?

才能のある人からは才能を聞いて、メモをとって兵士と狙撃手の希望を取っていく。

大体兵士7割、狙撃手3割くらいの割合になった。

ルナは、騎士に立候補してきたがカサブランカがいるから大丈夫な旨を伝えるとあっさりと引き下がって、兵士に立候補した。


「すまん、少しいいか?」

「先輩、なんですか?」

「先ほど出てきた、カサブランカとは誰のことだ?戦争において外部の人間を連れていくことはできなかったと記憶しているのだが」

「あぁ、先輩たちにはまだ紹介してませんでしたね」


そう言って、『大人のための絵本』を発動してカサブランカを呼び出す


「これがカサブランカです。なんかすっごい強いです」

「「「「……(失神)」」」」

「わぁ!おっきいのね!カサブランカちゃんって呼んでもいいのかしら!?」


カサブランカを見た先輩が、失神した。

え、なんで?そんなに怖いかな…?

あと、周りで人が失神してるのにきゃいきゃい騒いでいるミシェ先輩は純粋とかいうレベルじゃないと思う…




「あ、あの女性はエルスくんの才能なのだな?」

『ラプラスの悪魔』にびびっていた頃のカサブランカくらいビクビクしながらカサブランカを視線でさす先輩…そんなに怖い?所詮カサブランカだよ?

ちなみに、金獅子の先輩が『加賀見蓮司』遮られまくってた方の先輩が『リーファ・ビュラスリナ』らしい。

最初先輩が噛んだせいで『リー・ファビュラス・リナ』かと思ってちょっと笑った。いや、ファビュラスって名前に入ってたら笑うだろ!?


「あの、リーファ先輩がまだ寝てるんですけど…いいんですか?」

「大丈夫だ。あいつは気絶したら24時間は起きないから」

「戦争中にびっくりしたらお荷物じゃないですか」

「そうだな、そこはエルスくんがなんとか頑張ってくれ」

「なぜそんな投げやりに!?この間はあんなに親身になってくれたのに!?」

「いや、なんかあの頃の俺たちは、浄化されたかのように善行以外をする気が起きなくなっていてな……本当にあれはなんだったのか…いまだに不思議だよ」


あっ…先輩も…浄化されてたんですね…

やっぱミシェ先輩の才能こええわ…

近くにいるだけで仲間にされるとか…もうれいやっさんかな?

もうれいやっさんがわからない…?もうれいやっさんはあれだよ。近づいた人を呪って仲間にすることでねずみ算的に増える水難者の幽霊だよ。

ゲゲゲの◯太郎の第5期の話で出てくるから見てこい。

カランコロンしながら助けに来てくれるから。


「ところで、ミシェルを騎士にした理由は教えてもらえるのかな?」

「え、あの人外に出したらポカやらかしてすぐ死にそうだから……」

「あー、そうか…そうだな……確かに…理解した」


そう、俺はミシェ先輩を騎士に設定したのだ。

理由はわかるだろう…突然どっかで浄化発動して止められなくなったら困るからだ…まあ、先輩に言った理由もあるんですけど

蓮司先輩と、配置やチーム分けを考えながらあーだこーだ考えているとルナがそっと近づいてきた…


「ほんとに大丈夫なの?」

「何がだ」

「エルスくん、あの人と24時間も一緒にいて浄化されない?」

「……あぁ、危なくなったらカスミを抱きしめてリセットするから」

「わたしのことは抱きしめてくれないのに」

「抱きしめる理由がないからな」

「わぁー抱きしめてくれないと身体中の穴という穴から蓮根が生えてきて死んじゃいそうだよー」

「なんだその気持ち悪い病気!?」


ちょっかいをかけてくるルナに、なんとなくリリィのことを思い出した

…あいつ、元気かな?


【その頃のリリィ】


「わああああ!お兄ちゃんがいないよぉぉぉぉぉ!」

「リリィうるさい!もう10時なんだから静かにしなさい!」

「お兄ちゃんの枕も匂いしなくなってきちゃったし…どうしよう!私死んじゃうかも…!?」

「あんた、もう中学生なんだから…エルの私物の匂いかいで精神安定剤がわりにするのやめなさいよ…」

「だって!これまではお兄ちゃんからダイレクトに吸えてたのに…!お母さんは寂しくないの!?」

「寂しくないわね。ご飯も少なくて済むし」

「うわあああん!お母さんの薄情モノぉぉぉぉぉ!」

「あぁ、もう。ほらエルの下着でも嗅いで静かにしてなさい!」

「んにゃ!?お母さんなんか私の扱い雑じゃな……ハスハス…わはぁ〜」


相変わらず華憐ちゃんの説明がわかりづらいので『猿でもわかる!寮対抗戦争』を作っておきますね。

剛の者以外はこっちを読めばいいです。

ちなみに、華憐ちゃんはちょうど1880文字喋ってます。息継ぎはしてません。

『猿でもわかる!寮対抗戦争』

フィールドは一辺100マスの正方形になっています。

全体で1万マス存在していて、半分の5000以上あれば時間切れで確実に勝てます。

主城は1万マスの外に存在していて、接している辺の中央2マスから侵入できます。

小城はマス4つ分の大きさで接しているマス全てから入れます。

小城を取られると、取り囲む12マスも取られます。

24時間経って、残っている寮の中で一番マスを多く持っているか、他の寮をすべて殲滅すれば勝ちです

【役職】

兵士:シールドは三枚。シールドが割れると主城に転送される。3枚割れたら観戦席行き。城の外では移動に補助

人数制限は無し

狙撃手:シールドは三枚。シールドが割れると守城に転送される。3枚割れたら観戦席行き。城の中からの攻撃にオートエイム

人数制限は無し

王:シールドは2枚。シールドが割れると1分間の無敵時間。シールドを全損したら寮の敗北が決定

人数制限1人(寮長限定)

騎士:主城の中でならシールドが全損しても1分で復活できる。

人数制限3人

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