プロローグ
はじめまして。すばるです。
拙い文章ですが、暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。
これから、1章が終わるまで2日に1回のペースで投稿していくのでよろしくお願いします。
中学校の卒業式から2週間ほど経ったある日、俺ーーエルス・レルクレムは中学の制服に身を包んで家を出た。こんな名前だが、日本生まれ日本育ちだ。髪も染めてないから黒いし。
中学の制服を着ているのは高校の制服は未だ購入していないからだ。
まぁ、明日には購入しているだろうけど。
エルス君のなんでも質問コーナー!!
え、何をいっているかって?なんかやれって言われた気がするだけだよ。
今頭おかしいと思ったやつは出てこいぶっ殺してやる。
Q.なぜ高校の制服を買っていないの?
A.これから行う『才能検査』の結果によって転入しなければいけないから
Q.『才能検査』って?
A.『才能検査』は毎年この時期になると、各地域で行われる行事のようなもの。
『才能起因薬』という魂に宿った『偉人の才能』の残滓という名の超能力を呼び起す薬を飲まされて、才能が発現するか検査される。
Q.そんなにすぐ発現するの?
A.昔は突然発現したりしてたらしいけど今はほとんどない。
Q.なぜ?
A.才能は魂に混ざって受け継がれるから突然なんの所以もない人間に受け継がれたりはしないから。
有名な偉人の才能が発現した家系は貴族として優遇されていて、未だに平民な家系は先祖に偉人がいないということ。
なんかの記念を迎えたYoutuber風に質疑応答してみたけど、なんだかすごく虚しい。
まあ、俺は今から『才能検査』を受けさせられて何も起こらずに帰ってくるってこと。え、才能が発現するかもしれないって?
ないない。平民から才能持ちが生まれるのなんて10年に1人くらいだもん。
それも、ちょっとバズったYoutuberだった曽祖父の才能とか、使い物にならないものがほとんどだし。
まあ、一部未だ見つかっていない有用な才能があってそれを探すために未だに平民に検査を受けさせてるらしいからもしかしたらどこかで生まれたりするんじゃないかな?
最後に有名な偉人の才能が平民から誕生したのは50年前だったか、それより前だったかわからないが。確か、『ラプラスの悪魔』っていう才能だったか?指定した未来と過去を見たりできるとかなんとか……そんな感じだった気がする。
え、なんでフランスの偉人の才能が日本で生まれてるんだよって?
今の地球は作られたものだからだよ。
何をいってるんだリバイバル?
なんだ、リバイバルって…説明、というか今では絵本にもなっている話だけど、今から3000年くらい前に地球が一回枯れたらしい。
なんか、住める場所がすっごい狭くなっちゃってこのままじゃ人類が滅ぶって時に、さっき話題になった『才能起因薬』が発明されたんだって。
1年ほどかけてそれを全人類に飲ませたその時代の人たちに発現した才能で、なんとか地球を作ってみんなでそこに移住したってこと。
その時、人種とか色々ぐちゃぐちゃになっちゃったけど歴史とか文化とかがなくならないように一応国分けて棲み分けをしたらしい。
その結果、今の日本では肌の色も名前の雰囲気も訛りもぐちゃぐちゃのメチャクチャになってるってわけ。
俺、誰に向けて話してるんだろうね?
なんか巨大な力に喋らされていたような気がする。
そんなこんなで、俺は関東地区の新1年生は東京のど真ん中にある『東京ドーム』に到着した。
検査場にはすでに列ができており、俺は比較的空いている列に並んで少し待つと順番が回ってきた。
薬を飲んで才能が発現するか確認するだけだからか、ほとんど待たされなかった。もしかしたら誰かが才能を発現させていたらもう少し待たされたのかもしれないけど。
パーテーションで遮られた個室に入ると、白衣を纏った壮年の検査員さんに大きめの錠剤を渡される。
これまで見たことないサイズなんだけど……水は?
「少し飲みにくいけれど、水で飲んじゃうと効果がなくなっちゃうから頑張って飲んでね」
そう言われて、さすがに飲まないわけにもいかないので、錠剤を口に含んで、ぐっと飲み込む。
喉に引っかかる感覚に顔を顰めながらも飲み切ると、突然、目の前に半透明のパネルのようなものが現れた。
パネルには何かをはめられそうな5つのスロットと、空白の表?のようなものが描かれていた。
そのパネルは検査員さんにも見えていたようで目を見開いて一瞬固まった後「ちょっと待っててね」と言って、パーテーションから出ていった。
『才能起因薬』を飲んだ人に起こる副作用みたいなものではなかったらしい……え、才能ですか?
先祖でなんか有名になった人いたっけな?この星に移住してから基本的に先祖の功績はデータに残ってるはずなんだけど……うーん、あんまり覚えがない。
戻ってきた検査員さんに連れられてパーテーションの個室から分厚い金属製の扉をこさえた厳重な個室に入ると、ガシャンガシャンと鍵をかけられた。
鍵が厳重すぎるんですけど??監獄かな???
異常に厳重な部屋に居心地の悪さを感じていると、再びガシャンガシャンという音が鳴って分厚い扉が開いた。
扉の先から先ほどの検査員さんと同じ白衣を羽織った偉そうな爺さんと、右目に眼帯をつけた腰くらいまで白髪を垂らした小…中学生くらいの少女が姿を見せた。
小学生と言い切らなかったのは少女に殺し屋のような目で睨まれたからだ。
「おにーさん、なんか変なこと考えたですね?めるはそういうの敏感なので気をつけるです。次はないですよ」
少女が近づいてきて小さな声で言ってくる。
怖い。女の子がしていい顔じゃないよ、それ。ヤから始まる自由業の人の目だったよ…
「ファファファ…めるがすまんのぅ。で、少年。お主、才能が発現したんじゃろ?何ができる?」
朗らかに笑った爺さんの方が訪ねてくる…
ファファファって笑うんだ?
「えっと、なんかプレートみたいなのが出ました」
「ふむ…これまで平民で発現した才能にそんなものはなかったはずじゃし、新しい才能じゃな。よかったのう…少年、もし有用な才能じゃったら貴族の仲間入りじゃぞ」
「え!?もしかして、高校も転入とかさせられたり…?」
「まぁ、よほどしょぼい効果でもない限りはそうじゃろ」
えぇ才能あるのかぁ……顔も見たことないくらい昔の人だといいなあ、知ってる人の才能とかなんか、いやだ……
「有用だったら、才能が発現した人だけで編成された『偉人軍』に内定がもらえることもあるですよ。よかったですね」
「え、君は軍に入りたいの…?俺は死にたくないから嫌だよ…?(クソザコメンタル)」
「誰か分からなくても偉大な偉人の才能を持つ人がそんな弱腰でどうするです!胸を張るですよ!」
「偉大な偉人の才能って意味重複してない?(揚げ足)」
「うるさいです(天下無双)」
このようじ…女の子怖いよぉ
「まぁ、才能の効果がわからんと何も始まらぬからの。検証を始めるのじゃ」
「はい…」
「とりあえず、才能を深く意識してみてくれるかの?そうすれば才能の名前がわかるはずじゃ」
才能を意識…?あのプレートを出そうとする感じでいいのか?
プレートを出す意識をすると、すっと目の前にプレートが出てきてそのままそちらに意識を向け続けると脳内に文字が浮かんできた。
『万能の天才』
これが、才能の名前か?
万能と天才ってなんかかっこいいな。つよそう(雑魚語彙力)
「どうじゃ?才能の名前はわかったかの?」
「多分…?『万能の天才』って出てます…」
「……」
出てきた文字をそのまま言っただけなのに、爺さんもよう…少女も何も言わなくなってしまった。
「え、どうかしましたか?」
無視された……
無視するなよ!(強気)
あれ、もしかして俺なんかしたのかな…?(不安)
ごめんなさい、謝るので許してください(謝罪)
「少年、お主の才能は『万能の天才』で間違い無いんじゃの?」
「ごめんなさい…俺が全て悪かったです」
「なんで突然謝ったです…?」
突然話しかけられたからつい謝ってしまったけど、少女の顔を見る限り俺が悪いわけじゃ無いらしい。よかったぁ……
少女は訝しげにこちらをみているが気にしない。正直めっちゃ怖いけど気にしないったら気にしない
「もう一度聞くぞ少年、才能の名前は『万能の天才』間違いないんじゃの?」
「はい。脳内に浮かんだのはそれでした」
なんか、すごい人なのだろうか……あんまり貴族って良いイメージないんだけど……すれ違っただけで舌打ちされたりするし……
「わしの記憶に間違いがなければ、それはレオナルド・ダ・ヴィンチの才能じゃろうな…『才能起因薬』が生み出されて4000年、ただの1度も才能が発現せず、もう血族が残っておらぬとまで言われておったのじゃが……」
なんか、すごい感じの人らしい…歴史の授業サボらなければわかったのかな…?
名前は聞いたことある気がするんだけど…
「まだ名乗ってもいないのに、捲し立ててしまって申し訳ないのじゃ。わしは、オルト・ウェルチェ。才能は『世界変形』、クリストファー・コロンブスの才能じゃぞ」
「めるの名前は夢乃めるっていうです!めるって呼ぶといいですよ!才能は『ラプラスの悪魔』です!ピエール=シモン・ラプラスさんの才能ですよ!」
「エルス・レルクレムです。才能は『万能の天才』らしいです。」
「エルスくんのは知ってるからいいです」
ひどい
名乗られたらちゃんと名乗り返せる善良な日本人なのに…
というか、『ラプラスの悪魔』って50年くらい前に平民から出たっていうあの…?
この見た目で50歳以上…?これは、合法ロリってやつか…!?
え、めるさん、なんでそんな目で見るんですか?やだなぁ、俺何も考えてないですよ…あははは
「うーむ、そうじゃのう。わしらは少年について事前に調べてあったし、自己紹介はすっ飛ばしてさっさと才能の能力研究してしまうとしよう」
「そうですよ!めるはさっさと家に帰ってゴロゴロしたいです」
爺さんーーウェルチェさんはカバンからバインダーのようなものとペンを取り出すと、何かを書き始めた。
めるちゃ…
「ちゃん付けするくらいなら呼び捨てにするです。次ちっちゃい子扱いしたら玉をすりつぶすです」
ごめんなさい二度としません。
…それはそれとして、女の子が玉とかいうのやめない…?
めるは持参したのか、折り畳みの椅子を開いて腰掛けていた。
「えっと、俺は何をしたらいいんですか?」
「ん?あぁ、ちょっと待っとれ少し準備するから」
ウェルチェさんがカリカリと紙にペンを走らせているのをみていたら、ぽこんという音と共にプレートが勝手に出てきた。
「なんだ?」
プレートを覗き込むと、先程まで空白だったはずの一覧に文字が追加されていた。
『世界変形』ーー5%
これは確か、ウェルチェさんの才能の名前だったか?
右の5%ってのはなんだろう…?
「ウェルチェさん…なんか出てきました」
「あん?少し待ってろと言ったじゃろ…って、もう才能が発動したのか!?」
驚いたウェルチェさんがプレートを覗き込んでくる。
あ、才能を発動させる才能が使われたのかと思ったけど、違うのか
「これは…わしの才能の名前じゃの…人の才能を記録するだけの才能…?レオナルド・ダ・ヴィンチの才能がそれだけなわけがない…万能…天才…まさか!?」
ぶつぶつと何かを考えていたウェルチェさんが顔を上げる。
「少年、ちょいとわしの話を聞いてくれるかの?」
神妙な面持ちでウェルチェさんが問いかけてきた。
何が始まるのかと思いつつ頷くと、『世界変形』の能力を細かく説明してくれた。
ウェルチェさんの才能が俺の才能に何か関係があるのかな?
めちゃくちゃ長かったので簡潔にまとめるが、
・紙とペンを使ってまとめると思考速度が上昇する
・予想の的中率が上がる(予想通りに世界が変わるのではなく、真実から遠い予想が脳内で勝手に除外される)
・未知の物への理解度が上昇する
ということらしい。
めちゃくちゃ研究者向けの才能だ……これで俺の才能とかの予測もしたのかな?
「ふむ、わしの才能はこんなもんじゃろうの。
よし、少年、さっきの板を出すのじゃ」
言われた通りにプレートを出すと
『世界変形』ーー47%
パーセンテージが上がって、その横に船のイラストが書かれたバッチのような物が表示されていた。
「なんかバッチが出てますね」
「ふむふむ、パーセンテージもちゃんと増えとるの。予想が的中したようでよかったわい」
「よかったって、めるはおじいちゃんの予想が外れるのみたことないです」
嬉しそうなウェルチェさんと、それをめるが呆れたような目で見ている。
「少年、そのバッチを左側のスロットに移せぬかの?」
「やってみます……あ、できた」
バッチに触れると、5つのスロットが淡く点滅して、1番上のスロットに触れるとそこにバッチが移った。
何か変わったのかわからないが、これで良いのだろうか?
「えっと、何も変わらないです」
「ふむ、じゃあ一回これを持ってみてくれるか?」
ウェルチェさんに渡された紙とペンを握ると、なんとなく頭の中がクリアになった気がした。
「どうじゃ、少年?わしの才能は使えたかの?」
興味深げにウェルチェさんが聞いてくる。
「…なんだか、頭の中がクリアになったような気がします」
「ファファファ、ちゃんとわしの才能が使えたできたようで何よりじゃ。
あぁ、そうじゃ。わしにこれから敬語は使わなくて良いぞい。これからは実験の時に会うことも増えるじゃろうしの」
ウェルチェさんはそう言って、新しく出した紙にカリカリと何かを書いていた。
俺の才能は、人の才能を学習して使える能力のようだ。
その条件は能力を学習することだろうか、とても強そうだ。
というか、貴族に知られたら殺されそうなんだけど大丈夫なのかな……?
「これ、貴族に殺されない?見栄っ張り貴族にすごい目をつけられそうなんだけど?」
「うーむ、確実に目をつけられるじゃろうな…」
「えぇ……」
え、守ってくれたりするのかな?
「めるを連れてきててよかったわい。そういうのを対策する面でも有用な才能じゃしな」
「え、おじいちゃん、今からめるの『ラプラスの悪魔』もエルスくんに使わせるですか?けっこう危ないですよ?」
「うむ、危険はあるが、めるの才能は身を守るのに便利じゃからの……これほど暗殺対策になる才能はあるまい」
「それはそうですね。それじゃあ、めるの才能について教えてあげるです。耳の穴かっぽじってよく聞くですよ!」
めるの才能を俺に学習させるのか、める的に気分が良くない気もするんだけど…?
めるの時々江戸っ子みたいな言葉遣いになるのはなんなのだろうか…「てやんでぃ」とかも言うのかな?
「説明の前に、とりあえずめるの才能を見せてあげるです。」
そう言って、めるが眼帯に手をかける
ーーが、それをウェルチェさんが制止する
「ちょっと待つのじゃ、める」
「なんです?」
「ちょっと実験したいことがあっての。めるの才能をわしが説明させてもらうのじゃ?」
「わかったですけど、おじいちゃんめるのわかるです?」
「わかるところだけ説明するから大丈夫じゃ」
そこから、ウェルチェさんの説明を聞いてプレートを確認したがパーセンテージはおろか才能の名前すら表示されていなかった。
「何も出てないな」
「ふむ、そうか…才能を持つもの本人の説明でしか学習はできない、もしくは才能を見てからでしか学習できない、と…じゃあ、める。才能を見せてやってくれるかの」
「てやんでぃ!任せるですよ!」
ほんとに言ったよ…この子…
再び眼帯に手をかけて、めるが眼帯を外すとコバルトブルーの宝石のような左目と対照的な燃えるような緋色の目が姿を表す。
『万能の天才』が発動して、才能の名前が表示される
『ラプラスの悪魔』ーー5%
「才能、出たけど、進捗は見た分だけだな」
「残念じゃが、本人からの説明でしか進捗が増えないと見た方が良さそうじゃの…」
まあ、勝手に見て勝手に才能を学習できたらずるいもんな…仕方ない
「これは、めるの才能の代償でこうなったです。めるの右目はラプラスの悪魔に視力を奪われて、代わりに未来が見えるようにされたです。見える未来は常に自己破壊を繰り返して、常に変わり続けてるです。そして、後退し続ける未来の代償にはめるの年齢が使われてボンキュッボンのグラマラス体型だったはずのめるが才能を制御できるようになる頃にはこんなちんちくりんになってたです。」
「いや、めるは16才の時も今も大して変わらなか
「黙るです(鳩尾殴打)」
ーーゴフッ」
「ウェルチェさん!?」
「そこのデリカシーの無いじじいは放置して話を続けるですけど、才能を制御してもめるは老いることはなかったです。限界まで代償を抑制しても、プラマイゼロが限界でめるは一生年を取ることはないです。年をとるとしたら、多分ラプラスの悪魔がめるを見放した時です。めるの才能はこれくらいですけど、使えそうです?」
話し終えためるが眼帯を付け直して、俺にプレートを確認するように促す。
いまだにウェルチェさんが起き上がってこないのだが、大丈夫なのだろうか?
今までだったら、2割くらいしか理解できてなかっただろうが『世界変形』さんが仕事をしてくれたおかげかすんなり理解できた
…のだが、一つだけ理解できないことがあった
「なぁ、めるはなんで眼帯つけてるの?厨二病?」
「……なんかかっこよくないですか?眼帯外したらオッドアイみたいなの」
あぁ、重篤患者か。
才能開花してからどれくらい経ったのかわからないが、1〜2年程度ではないだろうに、実はそれも代償だったりするのかもしれない。
え、使ったら厨二病に感染する可能性あるの?めっちゃ使いたくなくなってきた
めるの目つきが鋭くなってきたので、渋々プレートを確認する。
『ラプラスの悪魔』ーー52%
『世界変形』よりもパーセンテージが増えている…説明を聞く最中才能を見続けていたからだろうか?
荒れ果てた星とそれを見つめる巨大な眼が描かれたバッチをタップして、『世界変形』のバッチの右下に移動させる。
緋色が弾けて、視力を奪われた右目に未来が映る。
一貫性を持たずにぐるぐると変わり続ける未来に、脳みそが焼かれて意識が薄れていく。
もうだめだ、これ…落ち
ーー「エルスくん!才能を消すです!」
誰かの叫ぶ声が聞こえる。
才能をけす。
意味も理解できずに脳内でそれだけが反復し、突然見えていた未来が掻き消え右目に視力が戻る。
チカチカする右目と幾分か痛みが引いて楽になった頭を抑えながら、プレートを確認するとスロットにあったはずの『ラプラスの悪魔』のバッチが一覧の名前の横に戻っているのを確認した。
「これは、特訓が必要ですね」
めるは座り込んでいた俺の頭を膝に乗せて頭を撫でながら言った。
後頭部に当たる太腿の柔らかい感触と、優しく髪を撫でつける不思議なほどに安心する手の温もりを感じながら、俺は意識を失った。
めるちゃんをできるだけ可愛くかきたい。




