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IT’S AII MY FAULT  作者: ななこっち
Chapter5  CommandⅡ
98/172

: command12 生死 ※

Command12 蘇芳 涼風





蘇芳「(澪都、どうしたんだろう…あんなに慌てて…)」


涼風は無言でスタスタと箱の目の前に移動する。


蘇芳「(涼風先輩に気をつけろって…………どういう事だろう…………)」












【command12 生死】

ルール どちらか生き、どちらかが死ね

    遂行出来なかった場合、罰を与える












蘇芳「死ぬ…………何、この命令…」




涼風「……………………ふふ」


















涼風は刀を抜き取ると蘇芳目がけて振り下ろす。



蘇芳「…………っ!?」


間一髪で避けるが、涼風の表情を見ると蘇芳はゾッとした。









涼風「ふふ、この間は殺し損ねたけど。とても運がいい組み合わせと命令内容……樹先輩、必ず敵を取りますね」



蘇芳「す、涼風先輩待ってくださ…………ぅ」



蘇芳の頬に刀が当たり、血が出る。







蘇芳「す、ずかぜ……せん、ぱ…………」



続けざまに攻撃をする涼風に蘇芳は避けるので精一杯だった。



蘇芳「待ってください!……二人で生き抜く方法を探しましょう!きっとある筈です!」












涼風「生き抜く方法…………?そんなの無いよ。お前が生きて、樹先輩が生きられない…………そんなの許せない。お前が…………樹先輩を殺したんだろ」








蘇芳「…………っ!?」







涼風「よくも…………樹先輩を…………殺す!絶対にお前を殺す!!」











涼風は蘇芳の肩を掴むと、そのまま床に押し付けた。









蘇芳「っ!!涼風先輩………」







涼風「生きるべきはお前じゃない。お前はあの場で死ぬべきだったんだ」















蘇芳「(ああ、そうだ…………本当はこの時、僕は鬼に殺される運命だったんだ。なのに、こんな僕を樹先輩は助けてくれた。自分の命を犠牲にして。僕があの時…………そのまま死を受け入れたら、きっと樹先輩は生き残っていた。僕が…………僕が殺したんだ…………あんな優しい素晴らしい人を…………。僕が今、樹先輩に対して償いをするなら…………それは今、死を受け入れる事……)」























涼風は蘇芳の脇腹に思い切り刀を突き刺した。








蘇芳「…………ぅぐっ!!」








涼風「僕から先輩を奪った悪魔…………許さない、赦さない、ユルサナイ…………!!」

















涼風がもう一度刀を振り上げると…………。













何かの光がそれを阻止した。







涼風「…………っ!?」


蘇芳「…………え」


















































































「涼風、後輩を傷つけちゃいけないぞ!!」



涼風「…………【樹先輩】?」







その光は実態は無いが、まるで樹の様に話し始めた。



「僕はそんな事は望んでいない。皆笑顔になって欲しいだけだ!だから、刀を降ろして…」









































涼風「…………どうして…、僕は!!……もっと貴方と一緒に居たかった!!お願い…………帰ってきてよ、樹先輩っ!!」








「それは出来ないんだ。…………でも、僕はずっと皆の側にいるぞ!綺麗なお空で見守ってる。だから、涼風は1人じゃない」








光は抱きしめるかの様に涼風を包み込んだ。





「笑って、涼風…………幸運な毎日の為に」









涼風「…………先輩」



涼風は涙を拭うと優しく微笑んだ。













涼風「僕、貴方の後輩で良かった…………大好きです、樹先輩………!」
















「それは僕もだぞ!可愛い後輩を持てて僕は幸せ者だ!」







光はスッと蘇芳の額に触れた。



























「蘇芳、笑顔はどうした?もっと笑え!」



蘇芳「で、でも……僕のせいで先輩は…………!」






「僕は僕の心で助けたんだ。この決断は悔いはない。だから、君が思い詰めることは無いんだ。…………僕は、満足してるよ。君がこの先生きて行くことに。…………だから自信持って、蘇芳はこれから強くなる。その為にも思いっきり笑うんだ!!」





蘇芳「い、つき……先輩…………」









蘇芳の頬に涙が零れ落ちた。









































































蘇芳「…………にぃいー!」



「ふふ……満点!!」

















最期に光は一瞬太陽のような笑顔をした樹の姿になった。


そして、光は消えて行った。








































涼風「…………樹先輩」


蘇芳「…………」


涼風は蘇芳に向き合って頭を下げた。







涼風「ごめんなさい…………僕、どうかしてた。こんな事、樹先輩は望んでいないって分かってた…………」






蘇芳「いいんです。貴方のお気持ちとても良く分かります。少しの交流であんなに素晴らしい人だと分かるほど、暖かい人。涼風先輩は僕よりずっと一緒に居る。貴方にとって樹先輩はかけがえのない人ですもの」





涼風「…………本当に、大好きだったんだ。先輩の優しさが、先輩の言葉が。…………先輩の笑顔が。…………でも、これで分かった。僕はやっぱりまだ樹先輩と一緒に居たい」











































































































涼風は自身の刀で首元を斬りつけた



































蘇芳「…………っ!?す、涼風先輩!!」


涼風の首から血が大量に溢れる。

















涼風「どち、らにせよ…この命令を、クリアするには…どちらかが死なないと……いけない…………。蘇芳………樹先輩が、生かしてくれた命…………無駄にしないでね…………」








そして涼風は笑顔で息を引き取った。






蘇芳「………涼風先輩」








監視者は蘇芳に鍵を渡す。




【蘇芳…生存。涼風…死亡。こちらの扉から戻れます】








蘇芳「………きっと、天国で樹先輩と一緒に居られますよ。幸せな場所で」






             【涼風:死亡】


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