: command8 偽装当て ※
Command8 神酒 由木
由木「随分とシンプルな部屋だ」
神酒「開けるぞ」
【command8 偽装当て】
ルール どちらが本物か当てろ
偽物だと思う方の頭を銃で撃ち抜け
遂行出来なかった場合、罰を与える
監視者は神酒に銃を渡すと、由木をカーテン裏に連れて行った。
神酒「私が由木の偽装を見破るのか」
暫くすると瓜二つの由木がカーテンから現れた。
由木1「神酒、どちらが本物か分かるか?」
由木2「質問してはどうだ?」
神酒「では…由木の血液型は?」
「「A型」」
同時のタイミングで答える。
神酒「(ずっと一緒に生きてきたのに…こんなにも違いが分からないとは……。しかし、言動も癖も同じだな。……どう揺さぶるか)」
神酒「2人ともマスクを外してくれるか?」
由木は口元の布を外すと裂けた口に赤い糸で縫われていた。
それは両者同じだった。
由木1「まさか、ここまで似せれるとは…」
由木2「偽装は相当な腕だな」
神酒は何個か質問をするが、全て同じ答えをし違いが分からない。
神酒は悩んだ様に頭を抱えた。
神酒「(………待て。昨日、由木にイエローアパタイトを貰った。流石にそこまでは用意をしていないんじゃないか…?宝石を持っていない方が偽物だ)」
神酒は自身の懐からイエローアパタイトを取り出した。
すると、片方は顔を青ざめた。
由木2「み、神酒……それはいつ手に入れた……?」
神酒「昨日、貴方から貰ったものだ。本物の由木なら片方の宝石を持っている筈だ」
由木2「ぼ、僕は……昨日はずっと自室にいた筈だ……!」
神酒「いいや、洗面所に貴方が後から来たんだ」
由木1「………これで偽物が判明した」
もう一人の由木はイエローアパタイトを取り出した。
由木1「偶々見つけた物が、ここで役に立つとは…」
神酒「偽物は貴方だ」
神酒は由木2に銃を構えた。
由木2「ま、待ってくれ……!!これは、罠だ!!神酒、お願いだ!僕を信じて!」
由木1「神酒、早く引き金を引け。襲ってくるかもしれない」
神酒は銃の引き金を引いた。
__________バァンッ
銃弾は真っ直ぐ由木の額に撃ち込まれた。
由木2「あ、………な、んで…………み…………きぃ…………」
由木は床に倒れる。
額から大量の赤い血が流れた。
神酒「感謝する。由木が昨日渡してくれたお陰だ。…………由木?」
由木1「……………………」
由木(?)「感謝するのは僕の方だよ」
???「簡単に騙されてくれて」
由木は黒い霧に包まれた。
そして、目の前には影が現れた。
「今回の偽装当てクイズは【不正解】だ。本物の由木はオレじゃない」
神酒「…………は?昨日…由木は私に…………」
「それはオレの偽装だ。今日のゲームでお前を騙す為にわざわざ忍び込んだんだ。その宝石もただの騙す材料だ」
イエローアパタイトが黒く変色し、飛び散った。
「ヒントを与えてやったんだがな…。イエローアパタイトの宝石言葉…………【欺く】……。残念だったな。お前の負けだ。しかし、お前は次のステージに行くことが出来る。この鍵で進め」
影は神酒に鍵を渡す。
【神酒…生存。由木…死亡。こちらの扉から戻れます】
神酒は鍵を受け取らず、その場に棒立ちになる。
そんな神酒に影は鍵を放り捨て、入って来た扉から出る。
「………もう、本物の由木は帰ってこない。お前が殺したんだ」
神酒は倒れている由木を抱きしめた。
神酒「由木…………由木…………私、また貴方を傷つけた…………」
返事のない由木に語り掛ける。
神酒「………貴方を信じてあげれなかった。こんなにもずっと一緒だったのに…………」
神酒の頬に涙が零れ落ちる。
神酒「由木…………私は、兄失格だ…………。ごめん、ごめん…………」
【由木:死亡】




