: command6 料理
Command6 影虎 蛍
影虎「よろしくな、蛍」
蛍「…………うん」
影虎「珍しいな、お前がテンション低いなんて。………あぁ、空無先輩の事で落ち込んでるの?大丈夫だよ、空無先輩はお空で見守ってるよ」
蛍「…………うん。僕約束したから…頑張って魚も食べる!」
影虎「…………魚だけ?」
【command6 料理】
ルール ある食材を使用し、料理を作れ
なお、料理の種類は問わない
遂行出来なかった場合、罰を与える
掛かっている布を取ると、野菜や肉、魚など沢山の材料や料理器具が並んでいた。
そしてその横にはやたら大きい布と【必須材料:全て使用する事】のメッセージも添えられていた。
布を捲ると、人間の体が部位ごとに分けられていた。
影虎「うわぁ。食欲失せる食材だ…………」
影虎は腕や足等を持ち上げ顔を歪ませる。
影虎「これ、誰の体…………?」
ふと、必須材料と書かれたメッセージの裏を捲ると、そこには流石の影虎も動きが止まった。
蛍「何ぃー?」
影虎「…………見ない方がいいかもね。ほら、美味しく作らなきゃだから…さっさと作るよ」
影虎は大きな鍋にたっぷり水を入れて、必須材料をすべて入れて煮込む。
次第に体はドロドロになり原型は残らなかった。
影虎はカレーの材料を炒めたりし、手際よく作っていた。
一方、蛍は食材運び係だ。
スープは赤黒くなり、カレーのルーを入れても色は誤魔化せなかった。
影虎「…………うっわ」
蛍「これ、美味しいのー?」
影虎「100%不味いだろうね。食欲の湧かない色だし…別に俺らが食う訳じゃないけど、これ食う奴は可哀そうだろ」
そう、この命令は料理さえ作れば合格。
どんなに形が悪くても必須材料を入れ、何か料理を作れば終わりだ。
影虎は皿にご飯とルーを盛り付けた。
監視者は2人に鍵を渡す。
【影虎 蛍…生存。こちらの扉から戻れます】
そして監視者は料理をどこかに持って行った。
影虎「え……あれ、食うつもり?」
蛍「勇気あるぅ。…影虎先輩、さっきの材料って何?」
影虎「後悔するかもよ?」
蛍「気になる!!」
影虎は蛍に必須材料の裏側を見せた。
蛍「……………………これ」
そこには【空無】と書かれていた。
影虎「だから言ったじゃん。後悔するって。しかし、この体には傷が全然無かったね。首元や腹の傷はどうしたんだか」
蛍「何で、空無先輩が負傷した場所を知っているの?あの時僕ら以外居なかった。それに…楪も澪都も八柳もこのことは誰にも言わないって言ってたよ」
影虎「…………、お前らが遺体を見つける前に見つけたんだ。隊での先輩である千景先輩に事情を説明しようと探しに行った時に、お前らがそこに居たんだ。偶然にも見付けてしまった。本当に心が悔やまれるよ」
影虎は悲しそうな表情をして、部屋を出て行った。
蛍「……………………」




