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IT’S AII MY FAULT  作者: ななこっち
Chapter4  Secret
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:     ※

影虎「残りの二人どうする?」


神楽橋「んー、怪我が酷い奴か、精神が酷い奴か…どっちかだろ」


黒羽「怪我人を狙うなら磯波先輩か空無先輩。精神的に殺しやすいのは、昨日のゲームで同部隊員が殺された後衛部隊、偵察部隊、戦略部隊のどれか」


零「恐らく、磯波先輩は隙が無いと思う。後衛部隊も磯波先輩の手当てで、一か所に集まってて無理だ」


影虎「空無先輩はいけるだろう。足を負傷してるから直ぐには逃げられない。あとは涼風先輩、朱鶴先輩、桐生先輩のどれか」


黒羽「桐生先輩は無理だ。朱鶴先輩なら…殺せる策がある」


影虎「それじゃあ、俺と零で空無先輩。黒羽と神楽橋で朱鶴先輩を標的に動こう。終わったら寝室に集まってくれ」


神楽橋「了解!!」


そして、2チームに分かれて作戦を練り始めた。











>>>>黒羽&神楽橋



神楽橋「さっきの策って何…?」


黒羽「今、朱鶴先輩は相神先輩を失って放心状態だ。それで、こういう方法でおびき寄せる」


黒羽は相神の姿に変装した。


神楽橋「…………変装術?」


黒羽「俺が涼風先輩よりも朱鶴先輩を選んだ理由は変装のしやすさ。俺と相神先輩の身長は丁度一緒だ。背丈も騙せるし、後姿は瓜二つだろ?」


神楽橋「確かに………目の前に相神先輩がいるようだ…」


黒羽「これで、朱鶴先輩を誘導させる。そしたら、神楽橋…とどめを刺してくれるか」


神楽橋「いいぜ。それじゃあ、始めようか」





桐生「朱鶴………いい加減、ご飯食べろよ。やっと水は飲むようになったらいいけど。これから先どんなゲームが始まるか分からないんだ。食える時に食え」


朱鶴「今は要らないです」


桐生「(相当、参ってるな……。まぁ、忘れようにも忘れられるわけないよな)」


朱鶴の表情は徐々に曇っていく。


桐生「なら、顔でも洗ってこい。少しは落ち着くだろ」


朱鶴「…………はい」


桐生「着いて行こうか?」


朱鶴「大丈夫です。一人で行けます」


よろけながら部屋を出て行く。


桐生「(全然大丈夫じゃないな……。さて、食いやすいようにヨーグルトでも作っておくか…)」





朱鶴「(昨日から頭痛が酷い……………。相神………私は……ん?)」


朱鶴の目線の先には、相神の姿があった。


目を擦っても幻覚は消えない。


朱鶴「…………相神?」


相神はどこかに行ってしまう。


朱鶴は見失わない様に駆け足で後を追う。


朱鶴「(何で…………何で…………相神が……)」













~娯楽室:ビリヤード~



朱鶴「(さっき、こっちに行った様な…)」


すると、そこには相神の後姿がある。


朱鶴は手を伸ばした。












その瞬間____________


















______ガンッ












朱鶴「…………っ!?」


背後から神楽橋が現れ、腕を拘束しビリヤード台に押し付ける。


朱鶴「か、神楽橋……これは一体何の真似だ…」


神楽橋「ねぇ、朱鶴先輩………。ちょっと風の噂で聞いたんですが、相神先輩を見殺しにしたって本当ですか?」


朱鶴「…………っ」


神楽橋「俺、びっくりしてるんです。人情深いアンタが仲間を見殺しにするなんて」


朱鶴「違う、私は…………!!」


神楽橋「違う??じゃあ、何で相神先輩は死んだんですか?」


朱鶴「さ、相神は……」


神楽橋「先輩が見殺しにしたんです。だって、相神先輩を庇って前に出ることも可能だったんですから。先輩は仲間より自分を取ったんです」


朱鶴「違う、違う…私は……わ、私は…」


神楽橋「桐生先輩も言ってましたよ。……お前が犠牲になれば良かったって」


朱鶴「…………違う!!!」












神楽橋は笑みを浮かべた。


神楽橋「じゃあ、……今から先輩は罰を受けますか?」


朱鶴「…………罰?」


神楽橋「元は、あのゲームで死ぬ運命だった先輩を、今その運命を果たすのです。……アンタは、生きちゃいけない人だから……」


朱鶴の目の前には相神が映る。


相神は暗い表情で言った。













「貴方のせいで…私は死んだ……憎い、憎い、憎い!!!」



朱鶴「さ、がみ………」



「貴方もおいで。この地獄へ…………」



朱鶴「相神………ごめん、ごめん……!私も…………死んで…………ッ」













____________ザグッ











神楽橋が背後から朱鶴の心臓を貫く。



朱鶴「あ…あ…………さ、がみ………」


朱鶴は力なく床に倒れる。


床には血の池が広がる。


朱鶴「ご、めん…………ごめ…私も…………お前と…………」


朱鶴の左手は黒羽の靴の先に触れ、そのまま動かなくなった。















黒羽「思ったより上手くいったな」


黒羽が相神の変装を脱ぐ。


黒羽「やっぱり、精神的に追い込まれてる奴は自虐しやすい。相神先輩の幻聴までもが聞こえたんだろう…………」


神楽橋「まぁ、それ程、仲間を救えなかった自分を責めてるんだよ。誰のせいでもないのにね。じゃあ、長居するのはいけない。寝室に戻ろう」



黒羽「さようなら、朱鶴先輩」


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