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これは7時間前________________
>>>>>ホール
本日は案内人が言っていた通りゲームは中止とのことで、それぞれ休息の時間が設けられた。
勿論、前回のゲームで3名死亡し、リフレッシュ出来るような雰囲気ではない。
しかし、命令もない中、少しは安堵していた。
一部を除いて________
~~~~~~昨日・ゲーム終了後~~~~~~
零「こ、これ…………」
朧「…………とうとう、運営も動き出したって事か…………」
零が持ってきた書類には【暗殺部隊に命ずる。明日の早朝5時、ホールに集合せよ。なお他部隊に告げた場合、罰を与える】と書かれた紙だった。
黒羽「これ、どこで拾ったの?」
零「さっき、お風呂から出て着替えていた時に、この紙が括りつけられた弓矢がどこからか飛んできて壁に刺さったんだ。紙を広げたらこのメッセージが書かれていて。そのまま、持って来たんだ」
零は慌てて来たためか、髪は濡れていて服も乱れていた。
影虎はそんな零を見て溜息を吐き、自身の上着を掛けた。
影虎「零、慌てて持ってきたのは分かるが、しっかり着替えて、髪も乾かしな。この命令は明日行けばいいんだ。今日はゆっくりしよう」
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そして現在午前5時。
暗殺部隊員はホールに集まった。
何時ものごとくモニターに案内人が映し出される。
案内人「おはようございます、暗殺部隊の皆さん!今日はお休みの中お集まりいただきまして、どうもありがとう。そして施設内での業務も過酷な依頼、実践、座学………お疲れ様」
影虎「ご倬は良いから、さっさと本題を話してもらおうか」
案内人「そりゃ、失礼。それじゃあ世間話はここまでで本題に入る。君達、暗殺部隊にお似合いなゲームを持ってきたよ!」
【secret】
ルール 暗殺部隊にのみ命ずる。他言無用。
15pointを達成せよ
なお、参加者5point ?1point
命令を遂行できなかった場合、連帯責任で全員に罰を与える
影虎「…………15point?」
案内人「今回の詳細を説明する。まずは、君達にサプライズ!!」
モニターから煙が出ると、辺り一面真っ白になる。
煙が薄れ、前が見えるようになると………。
「「「「「!?」」」」」
5人の拘束された子供の姿が現れた。
5人の子供は椅子に拘束され、口元に猿ぐつわ、目隠しもしており呻き声を上げて泣き叫んでいる。
その姿には暗殺部隊全員見覚えがあり、今までの辻褄が合わさった。
朧「こいつらは…………施設の養成中の生徒…………」
案内人「御名答。君たちはこれから対象者を殺害してもらう」
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案内人「殺害で15pointを達成してもらう。Pointはこの子供を一人殺害することに1point。他部隊の誰かを一人殺害することで5point。計15point。内訳はこちらでは指定しない。好きに対象者を選べ。しかし、一点注意点がある。一人1point以上達成する事。簡単に言えば、必ず一人は殺すことになるな。もし、pointの合計が15pointを達成しても、部隊内の一人が殺害を関与しなかった場合。遂行出来なかったと判断する。殺し方は問わない…………制限時間は本日深夜0時までだ。…………それでは、ゲームを始めたまえ」
モニターが消えると、暗殺部隊は顔を見合わせる。
黒羽「全部、辻褄が合ったな。初めの鈴屋と思われる腕はこの命令時に殺害された物だった。毎回、第一暗殺部隊の人数、養成中の生徒がその人数に合わせて島を出て行くのはこのゲームを実施するため」
影虎「…………で、どうする?ここにいる生徒を全員殺害して他部隊の奴らを2人殺害するか。他部隊3人殺害するか。難易度で言えば前者の方が楽だろう。それぞれ一人殺せば条件は満たされる」
神楽橋「前者でいいんじゃないかな。さっさと終わらそう」
4人は刀を抜き、後輩の元に歩き出す。
朧「…………待て」
神楽橋「どうしたの、朧?」
朧「何故、お前らは平然としてられるんだ。仲間を殺すんだぞ!!躊躇すべきだろ…………!」
影虎「…………何で?殺すだけじゃん?」
朧「…………は?」
神楽橋「そうそう、別に初めてでもないんだし…」
黒羽「殺しなんて任務で嫌という程してきてるだろ?」
朧「でも、それとこれとは話が違う!!」
零「朧?俺等が助かる為にはこうするしかないんだ。………仲間って言うけど、他部隊とそんな接点無いんだから仲良しな訳じゃないでしょ?大丈夫だよ、いつも通りにやれば」
朧「そんなの、おかしいだろ…」
影虎「まさか、殺さないとか言わないよなぁ?殺すのが怖いなんて…俺らは何百人もの命を奪ってきた。それはお前も同じだろ?今更正しい道に戻れるような甘い考えは出来ない。…………それが俺等、暗殺部隊だから」
朧「……………そう、だな」
影虎は少年の首に刀を当てると、思い切り首を斬り落とす。
断末魔もないまま首が床に転がる。
モニターには1pointと表示された。
そして零、神楽橋、黒羽も後に続くかのように後輩の息の根を止めた。
辺り一面地獄絵図だった。
刀の斬撃が当たったのか最期の一人の猿ぐつわと目隠しが外れた。
そして、仲間の無残な姿に悲鳴を上げた。
「ひぃいいいいいいいいいいいいい」
影虎「ほら、後はお前だ…………やれよ」
「お、朧先輩………な、何で…………!お、お願いします!!殺さないでください!お願いします!お願いします!」
涙を浮かべ命乞いをする姿に朧は手を震わす。
朧「…………っ」
「い、嫌だ!嫌だ!!」
少年は暴れ出し、拘束が緩んだ隙に隠し持っていたナイフで紐を切った。
そして、自由になった身で朧達の前から逃げ出す。
__________ガンッガンッ
しかし、ホールの扉は開かないままだ。
「開けて!!助けて!!」
影虎「早くしないと、アイツの為にならないぞ」
「嫌だ、嫌だ…………助けてぇ…………!!」
朧「(鈴屋もこういう目に遭ったのだろうか。こんな死の恐怖を間近で…………)」
朧は少年に刀を振り上げた、しかし狙いは外れ腕に大きな傷を作る。
「あ″あ″あ″あ″ぁ!?」
痛みで藻掻く少年の姿に、朧は余計に躊躇する。
再度振り上げた刀も震えて降ろすことが出来ない。
影虎「…………」
__________ザンッ
「…………な、ん………で…………」
影虎は朧の手を握りながら、刀を振り降ろし少年の頭を真っ二つにした。
血飛沫が朧にかかる。
最期に目にしたのは、少年の絶望の顔だった。
自身の握りしめた血だらけの刀を見て絶句した。
零「…………朧」
零は心配そうな表情で朧を見つめる。
朧「すまない、影虎。助かった」
影虎「いいよ、別に。これで殺しに関与したから。お前も1point達成だな。後は俺等でやっておく。顔でも洗ってきな」
朧以外の4人はホールを出て行く。
零は出て行く前に朧の目の前に来て話しかけた。
零「ありがとう、朧。後は俺らに任せて。…………暗殺部隊全員で生き残ろ」
朧「ああ、ありがとう」
そして零もホールを出て行った。
朧はたどたどしい足つきで風呂場に入る。
シャワーで血を洗い流す。
朧は少年の最期の顔が忘れられなかった。
朧「(殺しなんて慣れてる筈だ…でも、俺はこの施設の奴らを大切に思っている…………やっぱり、そんな奴らを、殺すなんて…)」
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朧「(ごめんな………)」




