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真狩「お前ら全員目覚めたか」
澪都「教官!一緒だったんすね!」
真狩「すまない、俺が居ながら敵に気付かないとは、まずは皆無事でよかった。ここからの脱出策だが…偵察部隊!この部屋について何か分かったか?」
樹「それが、隠し扉らしき物が!!」
樹が指示した先には白い床の中に灰色のブロックがあった。
涼風「仕掛けがあるのは…ここだけの様です」
廿楽「随分と公にされた仕組みだね」
巴「罠の様ですが…大丈夫でしょうか」
樹「問題ないと思います!この床の底だけ他とは音が違う何かの空間があるようですが、罠の様な音はしません!いけます!」
真狩「そうか、慎重に進むぞ。着いてこい」
真狩が灰色のブロックを押すと地面が揺れ始め隠し通路が出現した。
ゆっくりと歩き始めるが暗闇で思うように進まない。
澪都「暗くて見えねえ!誰かランタンとか持ってないですか」
磯波「ランタンよりも確実なのがある。蘇芳、お前夜戦に強いだろ。今この暗闇も見えてるはずだ」
蘇芳「………………あ、はい。見えて、ます。皆さん逸れない様に肩に手を置いて歩きましょう」
蘇芳が先頭に行くと、ゆっくりゆっくりと進んで行く。
村雲「わっ、何か……踏んだ…!」
蘇芳「大丈夫です、村雲先輩、何も、ありません」
村雲「そ、そう…?」
道を進んで行くと、一つに光が見えてきた。
光の先には複数の部屋があり、日常スペースのようなものだった。
摂津「おいおい、監禁した相手をこんなに手厚くもてなすのかよ」
静月「お風呂場に寝室、食堂、娯楽スペースもあるね」
澪都「まあ、さっきの所で雑魚寝するよりかはこっちのふかふかベットで寝た方が最高だよな」
八柳「寝室は7部隊の各人数分用意されている。まるで俺らを知っているみたいだ」
真狩「取り敢えず、皆、寝室や各部屋を探索してくれ。効率重視に3人で1グループ。隊の長所を活かす為同じ隊の者とは組まない様に」
真狩がそう伝えると皆、臨機応変に10グループを作った。